JPS5932788B2 - 電子写真記録材料 - Google Patents

電子写真記録材料

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JPS5932788B2
JPS5932788B2 JP49122990A JP12299074A JPS5932788B2 JP S5932788 B2 JPS5932788 B2 JP S5932788B2 JP 49122990 A JP49122990 A JP 49122990A JP 12299074 A JP12299074 A JP 12299074A JP S5932788 B2 JPS5932788 B2 JP S5932788B2
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Publication of JPS5932788B2 publication Critical patent/JPS5932788B2/ja
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/02Charge-receiving layers
    • G03G5/04Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
    • G03G5/043Photoconductive layers characterised by having two or more layers or characterised by their composite structure
    • G03G5/047Photoconductive layers characterised by having two or more layers or characterised by their composite structure characterised by the charge-generation layers or charge transport layers

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は導電性担持材料からなる電子写真記録材料に関
するが、該担持材料上には、場合によつては付着を助成
する中間層と結合して、有機物質からなる荷電キャリア
生成性色素層と該層上に存在し、少なくとも1種類の荷
電キャリア輸送性化合物を有する絶縁性かつ有機の、有
利には透明な被覆層とからなる光導電性多層系が存在す
る。
光導電性多層系は例えば、西ドイツ特許公開公報第21
08958号、同第2108935号、同第21089
44号、同第210、8992号、同第108968号
、同第2108984号及び同第2108938号から
公知である。該公開公報には、異なるスペクトル領域で
作用を有する色素からなる層を有する系が記載されてい
る。しかしながら該系は、例えば青色顔料色素の場合の
ように比較的短波長のスペクトル領域(約420〜50
0nm)又は赤色顔料色素の場合のように比較的長波長
のスペクトル領域(約620nmから)で著しく減少し
た感光性を有する。セレン層が青緑色のスペクトル領域
では非常に敏感であるが、それに対して赤色のスペクト
ル領域では実際に感光しないことも公知である。
この点に関しては既に、付加的なフタロシアニン分散層
を、西ドイツ特許公開公報第1622367号によれば
セレン蒸着層上に或いは西ドイツ特許公開公報第159
7877号又は同第1797342号によれば担持材料
とセレン蒸着層の間に配置することによつて、比較的長
波長のスペクトル領域での感光性を増加させることが提
案されている。その際、フタロシアニン分散層の再現可
能な製造は困難であると判明した。この場合にセレン層
又はフタロシアニン層の減少した透光性もその都度下方
に存在する層にとつて不利である。更に、コピー工程で
表面が磨滅し、これによつても例えば薄いセレン蒸着層
の場合には感光性が著しく損なわれる。従つて本発明の
課題は、420〜750nmの可視スペクトル領域にわ
たつて高い感光性を有する、すなわちパンクロ感度を有
する電子写真記録材料を開発することである。
該課題は本発明によれば、導電性担持材料上に、有機物
質からなる荷電キヤリア生成性色素層とその上に存在し
、少なくとも1種類の荷電キャリア輸送性化合物を有す
る、絶縁性かつ有機の、有利には透明な被覆層とからな
る光導電性多層系が、場合によつては付着を助成する中
間層と結合して存在する、導電性担持材料からなる電子
写真記録材料によつて解決される。
該記録材料の特徴は、色素層が、異なるスペクトル領域
で比較的長波長かつ比較的短波長で吸収する、少なくと
も2種類の顔料色素からなることである。比較的長波長
で吸収する成分としては有利にはフタロシアニン色素が
存在する。特に有利な実施例では比較的長波長で吸収す
る成分は金属不含のフタロシアニンである。本発明によ
つて、前記欠点を排除して、約420〜約750nmの
全可視スペクトル領域にわたつて比較的一定な高い感光
性を有する電子写真記録材料を供給することが可能とな
る。
次に本発明を添付図面の第1図〜第3図につき詳説する
が、これは種々の多層系を図示したものである。
第1図には、導電性担持材料1、少なくとも2種類の顔
料色素からなる均質な有色被覆層2及び絶縁性の有機光
導電性被覆層3からなる記録材料が図示されている。該
実施例の変形として第2図に、比較的長波長の領域で吸
収する顔料色素成分2″が導電性担持材料1に隣接して
存在しかつ該成分上に比較的短波長の領域で吸収する顔
料色素成分2が存在する色素層を図示する。該色素層上
に配置される被覆層3は荷電キヤリア輸送層として働く
。該層は有利には可視光線に対し透明でありかつ場合に
よつては結合剤と組合わされてモノマー又はポリマーの
電荷輸送化合物からなる。第3図には、導電性担持材料
が金属蒸着シート1,4として図示されており、該シー
ト上には付加的に付着を助成しかつ暗所での荷電キヤリ
ア注入を阻止する中間層5が存在する。前記層配置をベ
ルト材料(Bandmaterial)上にフレキシブ
ルに設置することもできるし又は耐磨滅性樹脂成分を使
用する場合には光導電体ドラム上に設置することもでき
る。
該配置を複写装置に電子写真記録材料として使用しかつ
循環使用で使用することができる。導電性担持材料とし
ては有利にはアルミニウムシート、場合によつては透明
な、アルミニウム蒸着ポリエステルシート、アルミニウ
ム貼付けポリエステルシートを使用するが、しかしなが
ら十分に導電性にするその他の担持材料を使用すること
もできる。
第3図による有機中間層5、場合によつては熱的に、陽
極的に又は化学的に製造した酸化アルミニウム中間層を
導入することは、例えば暗所において荷電キヤリアが金
属から光導電体層中へ注入するのを阻止する目的を有す
るが、他面ではこれは露光工程の際には電荷流を妨害す
べきではない。中間層は遮断層として働く。中間層は主
として導電性担持体表面と色素層との間の付着を改善す
るために役立つ。中間層用に種々の天然一又は合成樹脂
結合剤を使用することができるが、しかしながら有利に
は金属一又はアルミニウム表面に良好に付着しかつ続い
て被覆層を設ける際に溶解しない材料、例えばポリアミ
ド樹脂又はポリビニルホスホン酸を使用する。
この種の有機中間層の厚さは5μmまでであつてよく、
酸化アルミニウム層の厚さは大抵は102〜104λの
範囲である。
有機色素層は、存在する色素の吸収一又は反射状態によ
つて多層系のスペクトル感光性を著しく規定する。
赤色又は青色の顔料色素を有する光導電性二重層系のス
ペクトル感光性曲線から、該系が一部の領域で非常に良
好な感度を有するにすぎないことが公知である。
これを添付図面の第5図でN−N−ジメチルーペリレン
一3・4・9・10−テトラカルボン酸ジイミド(曲線
1)及び金属不含のフタロシアニン(曲線2)を例に説
明する。該色素の反射状態も同様であり、これを第4図
に図示する。これに対して、重量比97:3の色素組合
せによつて惹起される反射状態の変化はごく僅かである
(第4図、曲線3)。このことから、感光性に関しては
顔料色素の組合せによつても僅かに改良されるにすぎな
いことが推量される。しかしながら極めて意想外にも、
ごく僅かな量の青色色素顔料を添加する場合に、著しく
改良された赤色感度がもたらされることが判明した。該
発見は、全可視スペクトル領域にわたり均一に放射する
キセノン高圧ランプのような光源を用いて立証される。
改良された赤色感度効果は赤色スペクトル領域で強力に
放射するタングステンランプを使用する場合になお顕著
である。更に、青色色素顔料の含量を増加させるに従つ
て実際に赤色感度を更に高めることができるが、これに
平行して暗電流導電性(Dunkelleitf五Hi
gkeit)が多かれ少なかれ高まりかつ多層系の帯電
性が減少する。従つて本発明によれば、青色顔料色素成
分の添加を約1:1の重量比以下に保つ。
有利には、比較的長波長で吸収する成分の含量が全色素
に対して約0.5〜40重量%であるような色素組合せ
物を使用する。特別な場合には、全色素に対して約15
重量%までの該含量で、著しく改良された赤色感度を得
るために十分であることが判明した。しらしながら有利
には、比較的長波長で吸収する成分を、約0.5〜約6
重量%をなすにすぎない含量で含有するような混合物を
使用する。従つて比較的僅かな添加によつて、その他の
パラメーター、例えば暗減衰(Durlkelabfa
ll)又は帯電性を左右することなく、著しい赤色感度
の上昇がもたらされる。
光導電性二重層の作用機序を次のように説明することが
できるが、その際F1は赤色色素を表わしかつF2は青
色色素を表わす:励起は特性付けされた吸収領域で起る
が、その際次のようなエネルギ転移も起りうる:F1*
+F2→F1+F2*。
色素の励起後に前記したように色素一ラジカルイオンへ
の電荷分離が起こる。色素層と被覆層との境界面で次の
方程式により、励起した色素分子又は生じた色素ラジカ
ルイオンと電荷輸送化合物の分子との反応が可能になる
(その際p形電荷輸送化合物又はn形電荷輸送化合物を
使用するかにより、或る時はH帯電で或る時は仕)帯電
で高い感度が生じる):(a)(ハ)帯電、p形輸送化
合物(p一導体)、色素層中:n一伝導(b)(+)帯
電、n形輸送化合物(n一導体)、色素層中:p一伝導
第1図〜第3図に図示した配置によつて、緻密に充填し
た色素層中で均一に励起させた後に荷電キヤリアを僅か
なエネルギー消費で比較的薄い色素層を通して更に輸送
することが可能となる。
更に公知種類の普通に増感された光導電体層に対して、
荷電キヤリア(電子又は正孔)の注入後に境界層で相応
する被覆層を通して1種の荷電キヤリアの整流された均
質な輸送が行なわれるという利点がある。均質な色素層
の製造は種々の方法で実施することができる。
これには、極めて微細に粉砕した色素材料を導電性担持
材料に機械により擦り込むことによる設置、例えば酸化
すべきロイコ塩基を化学的に析出させることによる設置
又は電解一又は電気化学的方法によるか又はガン−スプ
レー法(Gun−SprayTechnik)による設
置が該当する。しかしながら有利には設置を約10−3
〜10−5muHgの真空中で担持材料上に色素を蒸着
させることによつて実施する。蒸着することによつて緊
密に結合している色素分子を有する層が得られる。
これは、色素層中で最適な荷電キヤリア生成率を可能し
(その際色素の高い吸光によつて励起した色素分子の高
い濃度が得られる)かつ緻密に充填された色素層を通つ
て障害なく存在する結合剤によつて電荷を輸送すること
を許容する薄い色素層が得られるという利点を有する。
更に色素層を通る電荷輸送は、蒸着された色素層が最適
感度を生じるために二重層配置中で非常に薄いものであ
りうるということによつて助成される。
混合層中の蒸着された色素の有利な層厚範囲は約0.0
05〜約2μmの間である。特に約0.005〜約0.
5μmの間にあるような範囲の層厚が有利である。それ
というのもこの場合に蒸着された色素の付着強度及び均
質性が特に有利であるからである。顔料色素組合せ物を
有する蒸着層を再現可能に製造するために種々の方法を
選択することができる。
蒸発速度が所定の蒸着条件下で相互に近似しているよう
な色素成分を有する色素混合物を蒸着させることができ
る。これには例えば、有利に使用される、N−N7−ジ
メチルペリレン−3・4・9・10−テトラカルボン酸
ジイミド97部及びフタロシアニン(金属不含)3部か
らなる混合物を蒸着させる場合が該当する。別々に制御
可能な蒸発器源から個々の顔料色素を蒸着させることも
できるが、その際有利にぱ蒸着すべき色素を、一様に間
接的に加熱した一連の蒸発器ボート(Verdampf
erschiffchen)中に配置する。
その際、例えば5個の蒸発器ボートを使用する場合には
、ほぼ3個のボートから赤色色素をかつ2個のボートか
ら青色色素を同一条件下に蒸着させる。しかしながら蒸
着を順次に行なわれる蒸着工程で多層状に行なうことも
できる。
その場合には比較的長波長で吸収する色素を比較的短波
長で吸収する色素の下に配置する。個々の顔料色素層の
厚さは有利には約0.001〜約0.157/TIの範
囲である。
特に有利な層厚範囲は青色色素層では約0.03〜0.
1y/イかつ橙赤色色素層では約0.05〜約0.12
7/M2であり、その際該値は色素の推定密度が約d−
1ク/〜である場合には、約0.001〜約0.15又
は約0.03〜約0.1μm又は約0.05〜0.12
μmの層厚に相応する(色素の密度は実際には幾分大き
く定められ、これは層厚が相応して小さいことを意味す
る)。前後に実施すべきである2回の蒸着が不可欠では
あるが、該方法によつて非常に薄い荷電キャリア生成層
を特に良好に再現可能に製造することができる。
従つて層状配置の該方法は非常に好適である。色素の段
状配置は異なる波長での光の浸透の深さ及び薄い色素層
の励起力に応じる。前記方法により、色素が混合層とし
てか又は多層で存在する均質な緻密な色素層を製造する
ことができる。
色素層上に配置される有機被覆層は十分に透明であるの
で、該色素を最適状態で励起させることができる。本発
明によれば、高い熱安定性を有し、従つて前記蒸着条件
(10−3〜10−5m11Hg1150〜400℃)
下に分解することなく、場合によつては連続的にも、蒸
着させることができるような顔料色素が好適である。
顔料色素は、複写装置中で繰返し露光条件に耐えうるよ
うに光学機械的にも十分に安定であるべきである。有利
には該色素は調製的にも入手しやすくかつ容易に精製し
うるものであるべきである。更に、該色素は、後続する
被覆工程で被覆層の溶液で溶解すべきではない。顔料色
素は濃硫酸中で一定の安定性を有すべきでもあり、それ
によつて該色素を光学測定することができるようになる
。該要求を完全に満たし、従つて本発明により好適であ
ると実証され、かつ赤色スペクトル領域での感光性を増
大させるために式7:のフタロシアニン色素と一緒に使
用することのできる、黄色、橙色又は赤色顔料色素は例
えば次のものである:ペリレン一3・4・9・10−テ
トラカルボン酸誘導体、式1:〔式中Rは水素、C1〜
C4アルキル基、場合により置換されたアリール一、ア
ラルキル基又は複素環式基又は場合によつて置換された
フエニル一又はベンゾイル基を有する−NH−R′を表
わす〕、西ドイツ特許第P2237539.9号明細書
による。
キナクリドン、式2: 〔式中Rは水素、C1〜C4アルキル基、C1〜C4ア
ルコキシノレ基、ハロゲン、ニトロ基、ヒドロキシ基又
は縮合された芳香族環系を表わす〕、西ドイツ特許第P
2237679.O号明細書による。
多核キノン、式3:す〕及び式4: 西ドイツ特許第P2237628.9号明細書による。
ペリノン又はナフトリレン−ナフトイミダゾール一(1
1・21)−ーペリジカルボン酸誘導体、式5及び式6
:〔式中Rは水素、低級アルキル基又はフエニル基を表
わす〕、西ドイツ特許第P2239923.l号明細書
による。
チオインジゴ色素、例えば式8: 西ドイツ特許第P223768O.3号明細書による。
無水ペンソー4・10−チオキサンチン−3・1/−ジ
カルボン酸とアミンからなる縮合生成物、式9:〔式中
Rは水素、C1〜C4アルキル基、C3〜C8アルコキ
シアルキル基、場合により置換されたアリール基又はN
一複素環式基を表わす〕、西ドイツ特許第P22462
55.l号明細書による。
該顔料色素を本発明によれば単独でか又は一般式7のフ
タロシアニン色素と混合して使用する。混合層又は多層
配置で顔料色素組合せ物、例えばN−マージメチルペリ
レン一3・4・9・10−テトラカルボン酸ジイミド(
式1)、色指数(C.I.)71130と金属不含のフ
タロシアニン(式7)、C.I.74lOO並びにフラ
バントレン、C.I.7O6OOと金属不含のフタロシ
アニンのような顔料色素組合せ物が特に好適であると実
証された。金属含有のフタロシアニン化合物、例えば銅
フタロシアニン、例えばチバ・ガイギ社(CibaGe
igy)製のクロモフタルブラウ(CrOmOphth
alblau)4G.C.I.74160も好適である
と判明した。色素の混合割合は広い範囲で変えることが
できる。
しかしながら、全色素に対して約15重量%までの含量
のフタロシアニンを用いると著しく改良された赤色感光
性を得ることができることが判明した。場合により高含
量のフタロシアニンを使用することもでき、これには例
えばキナクリドン部類の色素(式2)との混合物の場合
が該当する。少なくとも1種類の、黄色、橙色又は赤色
の色素を有するフタロシアニン色素を変えることによつ
て、所望のスペクトル分配の一連のその他の色素間の製
造が可能になり、特に荷電キャリァ生成層を一定に設置
することによりスペクトル領域を複写装置に使用される
ランプの種類に適合させることができる。慣用のハロゲ
ン・タングステンランプを使用するためには、該ランプ
の赤色スペクトル領域での放射の増大に相応して、添付
した略示図の第8図から明らかなように、比較的短い波
長で感度が高まる光導電体層が有利である。絶縁性の有
機被覆層を色素配置上に設けることによつて、高感度の
光導電体層を製造することができる。被覆層は高い抵抗
性を有しかつ暗所において静電荷の流出を阻止する。
露光に際しては該層は色素層で生じた電荷を輸送する。
被覆層は有利には透明である。しかしながら、被覆層は
例えば透明な導電性担持材料の場合には透明でなくとも
よい。被覆層は荷電キャリア輸送層として働きかつ色素
層なしでは420〜750nmの可視領域で著しく僅か
な感光性を有する。
被覆層は、負に帯電させるべきである場合には、有利に
は電子供与体化合物と樹脂結合剤との混合物からなる。
しかしながら他方では、本発明による電子写真記録材料
を正の帯電で使用すべきである場合には、透明な被覆層
は有利には電子受容体化合物と樹脂結合剤との混合物か
らなる。電荷輸送に役立つ物質としては特に範囲の広い
π−電子系を有する有機化合物が適当である。
これにはモノマー及びポリマーの芳香族又は複素環式化
合物が該当する。単量体としては特に少なくとも1個の
ジアルキルアミノ基を有するようなものが使用される。
特に、西ドイツ特許第1058836号明細書に記載さ
れている、オキシジアゾール誘導体のような複素環式化
合物が有利であると実証された。これには特に2・5−
ビス−(4′−ジエチルアミノフエニル)−オキシジア
ゾール−1・3・4が該当する。その他の適当なモノマ
ーの電子供与体化合物は、例えばトリフエニルアミン誘
導体、高度に縮合された芳香族化合物、例えばアントラ
セン、ベンゾ縮合複素環、ピラゾリン一又はイミダゾー
ル誘導体であり:その際、西ドイツ特許第106026
0号又は同第1120875号明細書で公知となつたよ
うな、トリアゾール一並びにオキサゾール誘導体も該当
する。
重合体としては例えばビニル芳香族重合体、例えばポリ
ビニルアントラセン、ポリアセナフチレン又は共重合体
が好適である。
ポリ−N−ビニルカルバゾール又は少なくとも約40%
のN−ビニル−カルバゾールを含有するN−ビニルカル
バゾールの共重合体が有利であると実証された。種々の
芳香族物質とのホルムアルデヒド縮合生成物、例えばホ
ルムアルデヒドと3−ブロムピレンからなる縮合生成物
も適当である。著しいp一導電性を有する、この前記化
合物の他に、n一導電性化合物も使用する。
該前記電子受容体は例えば西ドイツ特許第112721
8号明細書から公知である。特に2・4・7ートリニト
ロフルオレイン又は3・6−ジニトロ−N−t−ブチル
ナフタルイミドの様な化合物が有利であると実証された
。該電荷輸送化合物は、電荷輸送、被覆特性、付着助成
及び表面特性に関して電荷輸送に役立つ化合物と調和す
る常用の添加物、例えば樹脂結合剤又は付着助剤と一緒
に使用される。
最後になおその他の常用の添加剤、例えば流展剤、軟化
剤及び付着助剤が存在してもよ(・。樹脂結合剤として
は、可撓性、フイルム特性及び付着強度に関して天然樹
脂又は合成樹脂が適当である。
これには特にポリエステル樹脂、例えばジナポール8(
DyrlapOl9)〔ジナミート・ノベル(Dyrl
amitNObel)社〕、バイセル[F](Vite
l9)PE2OO〔グツドイヤ一(GOOdyear)
社〕として市販されておりかつイソフタル酸及びテレフ
タル酸とグリコールとの共重合体であるようなものであ
る。例えば、米国のゼネラル・エレクトリツク社(Ge
neralElectricCOmp.)のシリコンレ
ジンSR(SilikOnllarzSR)又はタウ・
コーニング社(DOwCOrningCOrp.)のタ
ウ(DOw)840として公知でありかつ三次元架橋フ
エニル・メチル・シロキサンであるシリコン樹脂又はD
D−ラツク(DDLacke)の名称で公知でありかつ
バイエル社(BayelAG,.Leverlcuse
n)のデスモフエン8(DesmOphen8)とデス
モドウル8(DesmOdur8)の等量混合物から成
る、いわゆる反応性樹脂も好適であると実証された。更
に、モンサント社(MOnsantO)のライトロン8
(LytrOn8)の名称で公知である、スチロールと
無水マレイン酸との共重合体並びにゼネラル・エレクト
リツク社のレキサン・グレード8(LexanGrad
eO)の名称で公知であるポリカーボネート樹脂も良好
に使用することができる。
後架橋するポリエステル・ウレタン・前重合生成物の溶
液も有利に使用することができる〔例えば英国1CI社
のダルトセク型(DaltOsecTypen)〕:そ
の他にイソシアネート基を含有する化合物(デスモドウ
ル型)又はメラミン樹脂と後硬化することのできるヒド
ロキシル基含有のアクリレート樹脂〔例えばカツセラ社
(CassellaFbw.Mainkur)のマクリ
ナール型(MacrynalTypen)〕も使用する
ことができる。電荷輸送性化合物と樹脂結合剤との混合
比は変えることができる。
しかしながら、最大の感光性、すなわち電荷輸送化合物
のできるだけ大きい含量及び防止すべき晶出、すなわち
樹脂結合剤のできるだけ大きい含量が要求されることに
よつてほぼ一定の範囲がある。約1:1重量部の混合比
が有利であると実証されたが、約3:1〜1:4、場合
によつてはそれ以上の比も好適である。被覆層の透明度
の他に被覆層の層厚も最高の感光度にとり重要な量であ
り、約5μmと約30μmの間の層厚が有利である。
しかしながら、結合剤中にモノマー又はポリマーの電荷
輸送性化合物を使用する場合に層厚が変わることが判明
した。すなわちモノマーの化合物用にはなお大きい範囲
の厚さ(7〜30ttm)であり、一方ポリマーの電荷
輸送性化合物を使用する場合には約4〜20μmの範囲
の厚さで十分である。極めて一般的には約5μ以下の層
厚では最大帯電値が小さくなるのを考慮すべきである。
場合によつて必要とされる、特にポリマーの電荷輸送性
化合物への付着助剤又は軟化剤の添加によつて、適当な
物質を使用する場合には良好な感光性は殆んど減少しな
い。
その際例えば塩素化パラフイン、例えばヘキスト社(F
bw.HOechst)のホルダフレクス0LC−タイ
プ(HOrdaflex8LC−Typen)、塩素化
ジフエニル樹脂、例えばバイエル社のクロフエン8W(
ClOphenOW)が特に有利であると実証された。
被覆層は前記した様に小さな暗所放電(Dunkele
ntladung)で高い帯電を可能にする特性を有す
る。普通の増感ではすべて感光性の上昇は暗電流の上昇
と結びついているが、この場合には該平行性を阻止する
ことができる。それによつて該層を、小さい複写速度及
び非常に小さいランプエネルギーの電子写真複写装置に
使用することもできるし、高い複写速度及び相応して高
いランプ出力の電子写真複写装置に使用することもでき
る。本発明による色素を有する光導電性システムはその
パンクロ感度領域によつて特に有色複写装置に使用する
ために好適である。更に該層構造の場合には、複写工程
で不可避である被覆層の磨滅にもかかわらず、光導電性
二重層系はほとんど損なわれないことは特に有利である
と実証された。
その際帯電性は実際には僅かに低下するが、厚さ減少に
より感光性は幾分増加する。次に本発明を実施例につき
詳説する。
例1 該実施例では公知技術の基本的出発生成物を製造しかつ
使用すべき実験的方法を詳説する。
顔料色素N−マージメチルペリレン一3・4・9・10
−テトラカルボン酸ジイミド(式1、R一CH3)及び
金属不含のフタロシアニン(式7)を真空蒸着装置中で
10−4〜10−5mmHgで約280℃で2分間以内
又は約320℃で1〜2分間以内に、各々15cIrL
又は25CT!Lの間隔で取付けた厚さ100μmのア
ルミニウムシート上に蒸着したが、その際蒸着温度は直
接蒸着すべき色素の表面で測定する。蒸着層は均質であ
りかつ担持材料を完全に被覆する。比重により測定した
色素重量は10η/m”と200即/m″の間の範囲で
ある。反射測定により蒸着した層の有効スペクトル領域
を測定した。その為に、アルミニウム約200η/M2
で蒸着した、250nm〜750nmの領域での反射が
85〜80%である、ポリエステルシート上に、各々の
色素を色素層重量80〜100W19/M2で蒸着した
。色素層及びアルミニウム蒸着ポリエステルシートの反
射測定を拡散反射装着体(RemissiOnsans
atz)ZR2l(積分球)を有するツアイスのスペク
トラルフオトメータ一(Zeiss−Spektral
phOtOmeter)DMR2lで行なう。第4図に
N−マージメチルペリレン一3・4・9・10−テトラ
カルボン酸ジイミドの反射曲線(曲線1)並びにフタロ
シアニンの反射曲線(曲線2)を記載する。
始めに記載した蒸着層上に各々テトラヒドロフラン中の
等重量部の2・5−ビス(4′−ジエチルアミノフエニ
ル)−オキシダゾール一1・3・4(融点149−15
『C)及びポリエステル樹脂、例えばジナミート・ノベ
ル社のジナポール(DynapOl)L2O6からなる
溶液を遠心塗布する。
乾燥した後に約10ttmの厚さの被覆層が得られる。
感光性の測定又は光導電性二重層の特性付けを次のよう
に実施する:(a) ECE社(Fa.ECE、ギーセ
ン在)のデインテスト(Dyntest)−90装置中
で測定試料を回転デイスク(n−1350U/分)上に
貼付け、そこに間欠的に帯電させ(コロナ幅:20mm
)かつ露光する(白熱電燈;60V、0.6W;T=2
8000K)。
測定探針で帯電又は電圧降下を記録し、これを記録器を
用いて記載する。光導電体層を特性付けするために、最
大帯電値(UO)、2秒後の暗所における電圧低下(△
UD)及び透明度7.5%の灰色フイルタ一を前方に接
続して2秒露光した後に得られる電圧(UH)を測定す
る。
これらの値を第9図に略示する。層の感光性を比較する
ために次の方程式により比fを求める:を示す。
同様にしてECE社の標準−有色フイルタ一( Sta
ndard− Farbfilter)を使用して種々
の波長領域用の各々の感度を因子f(有色フイルタ一)
により測定する。
次の値が得られる:該層の2秒以内の暗減衰△UDは1
00Vと200Vの間の範囲である。ル)その他の装置
中で測定試料をキセノン光を用いて連続的に露光する。
回転デイスク上で光導電体層は帯電装置を通つて露光ス
テーシヨンへ移動し、そこでオスラム社(FirmaO
sram)のキセノンランプ( XenOnlampe
)XBOl5Oで連続的に露光される。シヨツト+ゲン
社(FirmaSOhOtt+Gen、マインツ)の熱
吸収ガラス(W五RmeabsOrptiOnsgla
s)KG3及び透明度15%のニユートラルフイルタ一
をランプの前方に接続した。
測定面の光の強さは約270ftW/Cwiである。帯
電の大きさ(UO)及び光により誘起される光減衰曲線
を米国のケイスレイ・インスツルメンツ社(Fa.Ke
ithleyInstrumentS)の電位計( E
lektrOmeter)610CRを用いて透明ゾン
デによりオシログラフに記録する。
光導電体層を荷電の大きさ(UO汲び半分の帯電(UO
/2)が達成される時間(Tハ)により特性付ける。
この方法によるスペクトル感光度の測定はフィルタ一を
前方に接続して行なつた;H帯電の場合には露光により
各々の波長領域の半減時間(Halbwertszei
t)(Tハm − Sec)を測定する。
半減時間(T%秒)と光の強さI(μW/Cd)との積
の逆数値を波長λ( Nm)に対してプロツトすること
によつて、スペクトル感光性が得られる。
その際Tハ・I(l/Eハ)の逆数値は、層を初電圧U
。の半分に放電するために入射すべきである単位面積当
りの光エネルギーを表わす。第5図に赤色色素のスペク
トル感光性(曲線1)並びに青色色素のスペクトル感光
性(曲線2)を記載する。
例2 例1に記載した蒸着条件下に、N − N’−ジメチル
ペリレン− 3 ・ 4 ・ 9 ・10−テトラカル
ボン酸ジイミド97重量部及びフタロシアニン〔IC工
社のモノライト・フアースト・ブルー(MOnOlit
eFastBlue)GS〕3重量部からなる混合物を
300℃で2分間以内に厚さ約100ItWLのアルミ
ニウムシートに蒸着させ、かつ良好に被覆された均質な
混合色素層が得られる。
色素層の重量は約100〜/m”である。該蒸着層中の
色素含量の検査を、蒸着させた色素を濃硫酸で溶解させ
た後に光学測定により行なう。
590nmでのN − N’−ジメチルペリレン−3・
4・9・10−テトラカルボン酸ジイミド及び840n
mでのフタロシアニンの検量線(吸光を顔料濃度に対し
てプロツトした)を作成するために、ベツクマン光度計
( Beckmann一PhOtOmeter)DK2
を用い1000〜500nmの領域で濃硫酸に対する色
素混合物の吸収を測定記録した。
蒸着層で97/3の重量比が見出された。N − N’
−ジメチルペリレン−3・4・9・10−テトラカルボ
ン酸ジイミド及び金属不含のフタロシアニンを比97/
3で有する蒸着層の反射曲線を作成するために、例1の
指示と共に同一条件下に、混合比を保ちかつ層厚が約8
0〜100〜/ m”となるように、蒸着する。
得られた反射曲線を第4図に曲線3として記入した。始
めに記載した混合蒸着層上に等重量部の2・5−ビス(
4’−ジエチルアミノーフエニル)−オキシジアゾール
−1・3・4及びポリエステル樹脂、例えばジナポール
L2O6からなる溶液を被覆するが、これは乾燥させた
後に層厚10〜12Umを有する。
種々の有色フイルタ一の場合の感光性又は光電感度を例
1(a)に記載したデインテスト一90装置を用いて測
定する。
次の値が得られる:f灰色;0.70、f赤色;0.3
2、UOCV):一13001△UDM;1700該層
系のスペクトル感光性の測定を例1(b)に記載したよ
うに行なう。
得られた曲線を第5図で3として記載した。例3 種々の混合比の、N−と−ジメチルペリレン3・4・9
・10−テトラカルボン酸ジイミド及びフタロシアニン
からなる色素層を前記蒸着条件下に約300℃で2〜3
分間以内に厚さ100μmのアルミニウムシート上に設
ける。
均質な色素層の組成を例2に記載の光学測定法により測
定した。種々の含有量のフタロシアニンを有する色素層
上に、等重量部の2・5−ビス(4′−ジエチルアミノ
フエニル)−オキシジアゾール−1・3・4及びポリエ
ステル樹脂並びに色素含量に対して5%の3・5−ジニ
トロ安息香酸からなる溶液を遠心塗布しかつ乾燥させる
ことによつて厚さ10〜12μmの被覆層を設ける。乾
燥は空気循環乾燥函中で5分間以内に110℃で行なう
均質な光沢のあるフイルムが得られ、その感光性を例1
(a)により特性付けする:例4色素組合せ物:キナク
リドン(式2、R=H)、例えばトウ・ホン社のシンク
アジア レツドB(CinquasiaRedB)C.
I.465OO及びフタロシアニン、例えばICI社の
モノライト フアースト ブルーG5、C.I.74l
OOを用いて種々の混合比の蒸着層を、色素又は色素混
合物を約300℃で2分間以内に蒸着させることによつ
て製造する。
色素の含有量を、濃硫酸に溶解させた後に光学測定によ
−ソ側疋し、τ・ノ赤ヤノクリドン含有量を測定しかつ
検量線を確認するためにλNlaX一600nmの吸収
帯を使用する。
等重量部の2・5−ビス(47−ジエチルアミノフエニ
ル)−オキシジアゾール−1・3・4及びポリエステル
樹脂からなる溶液を用い厚さ(乾燥)10〜12μmで
被覆した後に例1(a)により次の値が確認された:例
5 該実施例では、異なる色素を蒸着層中で第2図に図示し
たように上下に連続した2層の薄い層で配置する。
これは顔料色素を真空中で前後して蒸着させることによ
つて得られるが、その際赤色又は比較的長波長のスペク
トル領域での感光性を増すような色素を先ず蒸着させる
か或いは導電性ベースと接するようにする。厚さ100
μmのアルミニウムシート上にフタロシアニン、例えば
ICI社のモノライト フアースト ブルーGSを、例
1に記載の条件で約320℃で1分間以内に蒸着させる
層厚はこの短い蒸着時間の場合に約50牧/m′である
。この均質な青色層上に、第2の蒸着層として280℃
で1.5分間以内にN−N/−ジメチルペリレン−3・
4・9・10−テトラカルボン酸ジイミドを蒸着する。
層厚は約80η/M2である。この上に、等重量部の2
・5−ビス(4/−ジエチルアミノフエニル)−オキシ
ジアゾール−1・3・4及びポリエステル樹脂からなる
テトラヒドロフラン溶液からなる被覆層を施こすので、
厚さは乾燥させた後に10〜12μmである。
この多層の光導電体層の感光性を例1(a)により測定
する:更にスペクトル感光性を例1(b)に記載したよ
うにして測定する(キセノン光、XBOl5O、ランプ
、光の強度1〜499μW/Cd)。これから第6図の
曲線2が得られ、該図には比較用に第5図からのN−N
5−ジメチルペリレン−3・4・9・10−テトラカル
ボン酸ジイミドの曲線1を添付する。例6 色素組成物;シスーペリノン(式5、R−H)、例えば
染料工場ヘキスト社のペルマネントロート(Perma
nentrOt)TGOl、C6l.7llOO及びフ
タロシアニン、例えばICI社のモノライト フアース
ト ブルーGS,.C.I.74lOO;を用いて異な
る混合比の蒸着層を、色素又は混合物を約290〜30
0℃で1.5分間以内に蒸着させることにより製造する
:(a) シスーペリノン 100/ (b)シスーペリノン/フタロシアニン98.5/1.
5(c)シスーペリノン/フタロシアニン93.5/6
.5色素ベースは60〜70ワ/M2である。
前記色素組成の測定を例2に記載したようにして行なつ
た。シスーペリノンに関する波長は480nmである。
該蒸着色素層上に等量部の2・5−ビス−(4″−ジエ
チルアミノフエニル)−オキシジアゾール1・3・4及
びポリエステル樹脂からなる溶液を、乾燥させた被覆層
の厚さが約10μmであるように、遠心塗布する。
デインテスト一90装置を用いる感光性の測定により次
のf一値が得られる:該層の帯電の大きさは1100〜
1400Vであり、2秒後の暗減衰△UDは40〜18
0Vである。
例7 (a)例1(式1)及び(b)例2の色素層上に等重量
部の2−フエニル一4′−(21−クロルフエニル)5
(4′−ジエチルアミノフエニル)−オキサゾール−1
・3及びポリエステル樹脂からなる溶液を遠心塗布する
が、乾燥させた後に層厚は約10μmである。
例1(a)により次の値を測定する。
例8 厚さ100μmのアルミニウムシート上にCu−フタロ
シアニン(式7)、例えばチバ社(CjbaAG)のク
ロモフタルブラウ (CrOmOphthalblau)4Gからなる第1
色素層を約0.07μmの厚さで蒸着させかつその上に
N・マージメチルペリレン一3・4・9・10−テトラ
カルボン酸ジイミド(式1、R=CH3)からなる第2
色素層を約0.6μmの厚さで蒸着させた。
この上下に蒸着させた色素層に例2に記載したようにし
て被覆層を設ける。特に赤色スペクトル領域における例
1(a)による感度の測定によつて、赤色フイルタ一及
び960Vの(ハ)帯電U。の場合にf値として0.5
7が得られる。例9 式3の4・10−ジヨードジベンゾ−(Def・MnO
)−クリセン一6・12−ジオン、例えばインダンスレ
ンシヤルラツハ(Indanthrenscharla
ch)FR9O重量部及び例7のフタロシアニン10重
量部の色素組合せ物を、10−4mmHgかつ340℃
で3分間以内に厚さ100μmのアルミニウムシート上
に蒸着させる。
色素層に例2により被覆層を縁ける。比較用に式3の前
記色素からなる色素層を有する記録材料を製造する。
例1(a)による測定結果を次の表に纏める。例10 例5に記載したような記録材料に蒸着工程前にポリアミ
ド樹脂溶液、例えばトウ・ホン社のエレバマイド( E
lvamide)8061からなる、厚さ約0.2μm
の付着を助成する中間層(第3図、5)を設ける。
例1(a)により測定した値は次のとうりである:例1
1フラバントレン(式4)、例えば(a)チバーガイギ
社のクロモフタルイエロ一(CrOmOphthalg
elb)A2R,C.I.7O6OOからなる色素層又
は種種の混合比の(b)フタロシ、アニン(式7)及び
(a)からなる色素層を、アルミニウムシート上に例1
の条件により真空中で蒸着させることによつて製造する
その場合に色素混合物を2分間以内に温度300〜33
0℃で厚さ60〜 80〜/ Trlで蒸着させる。蒸
着させた色素混合物の組成を例2と同様に濃硫酸中で光
学測定により測定する。クロモフタルイエロA2R−含
量の測定用の検量線を波長510nmで作成する。均質
な色素層上に、2・5−ビス(4’−ジエチルアミノフ
エニル)−オキシジアゾール−1・3・4及びポリエス
テル樹脂からなる、厚さ約10μmの被覆層を設ける。
該二重層の感光性を例1(b)により測定する。
スペクトル感光性の曲線を第?図に記載する(キセノン
光、XBOl5Oランプ、I〜270μW/Cili)
得られた曲線を第T図に色素4は曲線1、色素7は曲線
3及び97.5/ 2.5の混合物は曲線2として記載
する。
例12 例11のフラバントレン及びフタロシアニンの顔料色素
組合せ物と同様にして、式1による顔料色素を用いて混
合物を製造して、アルミニウム担持体上に前記条件によ
り次の組成の混合層を蒸着させる:N − N’−ジメ
チルペリレン−3・4・9・10−テトラカルボン酸ジ
イミド87.5重量%、フラバントレン10重量%、フ
タロシアニン2.5重量%。
均質な該色素蒸着層上に例11に記載の条件下に例11
と同様にして絶縁性の有機被覆層を設ける。
UO=975Vの(→帯電の場合に、I〜473μw/
Cdに定めた光の強度で、半減時間T%=12msec
及び2秒後の暗減衰△UDl4OVを測定する。
スペクトル感光性を第T図に曲線4として記載する。例
13 例2と同様にして製造した、(a)N − N’−ジメ
チルペリレン− 3 ・ 4 ・ 9 ・10−テトラ
カルボン酸ジイミド97重量部及びフタロシアニン3重
量部からなる、色素蒸着層上に等重量部の2・4・7ー
トリニトロフルオレノン一9及びポリエステル樹脂、例
えばジナミート・ノベル社のジナポールL2O6からな
る溶液を厚さ約8〜10μm(乾燥後)で被覆する。
(b)スペクトル感度を比較するために、N − N′
一ジメチルペリレン一 3 ・ 4 ・ 9 ・ 10
−テトラカルボン酸ジイミド蒸着層に同一条件下で(a
)による被覆層を設ける。
赤色スペクトル領域における感度の上昇は、ダインテス
ト一90装置を用いて例1(a)により確認したf値に
よつて実証され、際測定は(−1−)帯電で行なう:そ
の 例14 アルミニウムを貼付したポリエステルシート上に例1に
記載の蒸着条件下にフタロシアニン(式 17)からな
る厚さ約100m′/Cdの蒸着層を製造する。
その上に下記組成の赤色色素を50〜100η/M2の
範囲の厚さで慎重に蒸着させる:(a)ナフトイレンー
ナフトイミダゾール(1′・21)−ペリ lジカルボ
ン酸イミド(式6、R−CH3)、(b)インダントレ
ンブリラントローザ(Indanthrenbrill
antrOsa)R,.C.I.7336O(式8)及
び(c)無水4・10−ペンソーチオキサンチン−3・
1′−ジカルボン酸及びメチルアミンからなる縮合生成
物(式9)。
更に比較的長波長のスペクトル領域における増感を実証
するために、赤色色素層を単独で同一条件下に担持材料
上に製造する。
フタロシアニン比較層を同様に測定した。各々被覆層を
設けることによる多重層の製造を例1に記載したように
厚さ約8〜10μmで行なう。453〜710nmの領
域における感度をモノクロのフイルタ一を前方に接続す
ることによつて、例1(b)に記載した方法によりオシ
ログラフ的に確認する。
その際キセノンランプXBOl5Oの光の強度は15%
の灰色フイルタ一前接続では530μW/Cdである。
若干の線フイルタ(Linienfilter)〔半減
幅(Halbwertsbreite)10〜12nm
〕用に次表に記載の強度を測定する。
次に本発明の実施態様を列記する。
(1)比較的長波長で吸収する顔料色素としてフタロシ
アニンが存在することを特徴とする、特許請求の範囲に
記載の記録材料。
(2)比較的長波長で吸収する顔料色素として金属不含
のフタロシアニンが存在することを特徴とする、特許請
求の範囲及び前記第(1)項に記載の記録材料。
(3)比較的長波長で吸収する顔料色素の含有量が全色
素に対して約0.5〜約40重量%であることを特徴と
する、特許請求の範囲及び前記第(1)〜(2)項に記
載の記録材料。
(4)顔料色素が層中に存在することを特徴とする、特
許請求の範囲及び前記第(1)〜(3)項に記載の記録
材料。
(5)顔料色素が層状で存在することを特徴とする、特
許請求の範囲及び第(1)〜(2)項に記載の記録材料
(6)顔料色素の層が光の浸透の深さに関連して上下に
配置されていることを特徴とする、特許請求の範囲及び
前記第(1)項、同第(2)項及び同第(5)項に記載
の記録材料。
(7)顔料色素層が約0.005〜約2μmの厚さであ
ることを特徴とする、特許請求の範囲及び前記第(1)
〜(4)項に記載の記録材料。
(8)顔料色素層が約0.001〜約0.15μmの厚
さであることを特徴とする、特許請求の範囲及び前記第
(1)項、同第(2)項、同第(5)項及び同第(6)
項に記載の記録材料。
(9)比較的短波長で吸収する顔料色素としてN・マー
ジメチルペリレン一3・4・9・10−テトラカルボン
酸ジイミド、C.I.7ll3Oが存在することを特徴
とする、特許請求の範囲及び前記第(1)〜(8)項に
記載の記録材料。
(代)混合層中のN−マージメチルペリレン一3・4・
9・10−テトラカルボン酸ジイミド対フタロシアニン
の重量比が、99.5〜94:0.5〜6であることを
特徴とする、特許請求の範囲及び前記第(1)〜(4)
項、同第(7)項及び同第(9)項に記載の記録材料。
(自)比較的短波長で吸収する顔料色素としてフラバン
トレン、C.I.7O6OOが存在することを特徴とす
る、特許請求の範囲及び前記(1)〜(8)項に記載の
記録材料。
(自)フラバントレン対フタロシアニンの重量比が97
.5:2.5であることを特徴とする、特許請求の範囲
及び前記第(1)〜(8)項及び同第(自)項に記載の
記録材料。
(自)色素層が比較的長波長から比較的短波長まで上昇
する感光性を有することを特徴とする、特許請求の範囲
及び前記第(1)〜(自)項に記載の方法。
【図面の簡単な説明】
添付図面の第1図〜第3図は本発明による電子写真記録
材料の種種の実施例を示す略図、第4図は本発明により
使用される色素の反射曲線図、第5図〜第7図はそのス
ペクトル感光性曲線図、第8図は比較的短波長で感度が
高まる光導電体層のスペクトル感光性曲線図及び第9図
は光導電体層の帯電と減衰状態を表わす図である。 1,4・・・・・・導電性担持材料、2,2″・・・・
・・色素層、3・・・・・・光導電性被覆層、5・・・
・・・中間層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 導電性担持材料上に、場合によつては付着を助成す
    る中間層と結合して、荷電キャリアを生じる有機物質か
    らなる色素層と該層上に存在し、少なくとも1種類の荷
    電キャリアを輸送する化合物を有する絶縁性かつ有機の
    、有利には透明な被覆層とからなる光導電性多層系が存
    在する、電子写真記録材料において、色素層が異なるス
    ペクトル領域で比較的長波長及び比較的短波長で吸収す
    る少なくとも2種類の顔料色素からなり、この際、この
    比較的長波長で吸収する顔料色素としてフタロシアニン
    を全色素量の約0.5〜約40重量%で含有することを
    特徴とする、電子写真記録材料。
JP49122990A 1973-10-26 1974-10-24 電子写真記録材料 Expired JPS5932788B2 (ja)

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