JPS5928903B2 - 多活性、光導電性絶縁要素 - Google Patents

多活性、光導電性絶縁要素

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JPS5928903B2
JPS5928903B2 JP52153696A JP15369677A JPS5928903B2 JP S5928903 B2 JPS5928903 B2 JP S5928903B2 JP 52153696 A JP52153696 A JP 52153696A JP 15369677 A JP15369677 A JP 15369677A JP S5928903 B2 JPS5928903 B2 JP S5928903B2
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    • C08G63/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G63/68Polyesters containing atoms other than carbon, hydrogen and oxygen
    • C08G63/685Polyesters containing atoms other than carbon, hydrogen and oxygen containing nitrogen
    • C08G63/6854Polyesters containing atoms other than carbon, hydrogen and oxygen containing nitrogen derived from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds
    • C08G63/6858Polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds in which at least one of the two components contains aliphatic unsaturation
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
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    • G03G5/075Polymeric photoconductive materials obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
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    • G03G5/0763Polymeric photoconductive materials obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds having a photoconductive moiety in the polymer backbone comprising arylamine moiety
    • G03G5/0765Polymeric photoconductive materials obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds having a photoconductive moiety in the polymer backbone comprising arylamine moiety alkenylarylamine

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、新規な増感剤と、それらの増感剤が保有し
ている光導電性組成物及び要素における有用性とに関す
る。
特許文献及びその他の文献において、電子写真式の画像
形成プロセス及び方法に関する記述を広く見い出すこと
ができる。
例えば、このような文献として、米国特許第22217
76号、同第2277013号、同第2297691号
、同第2357809号、同第2551582号、同第
2825814号、同第2833648号、同第322
0324号、同第3220831号、同第322083
3号、その他をあげることができる。一般的に、これら
の方法は、静電荷の潜像を形成させることによつて電磁
波による像状露光に応答させるために調製された光導電
性絶縁要素を使用する工程を共通的に保有している。ま
た、次に、画像の永久的な記録を製作するために、今こ
の技術分野においてよく知られているいろいろな後続作
業を使用することができる。電子写真式の画像形成プロ
セスに供するため、いろいろなタイプの光導電性絶縁要
素が公知である。
例えば、多くの常用の要素を例にとると、光導電性絶縁
組成物の活性成分は単一の層組成物中に含まれている。
この組成物は、一般的に、電子写真画像形成プロセスの
間、導電性の支持体と電気的に接触せしめられる。一般
の単一活性層において使用することができる多数の異な
るタイプの光導電性組成物において、光導電性の要素は
、無機の光導電性材料、例えば、真空蒸着セレン、重合
体バインダ沖に分散せしめた微粒状亜鉛酸化物あるいは
重合体バインダ中で可溶化した有機光導電体からなる均
質な有機光導電性組成物、その他である。
2つもしくはそれ以上の活性層を光導電性要素中で使用
することはすでに特許文献のなかで検討されている。
このような“多活性層゛光導電性要素は、以下、簡略化
のため、゛多活性゛、光導電性要素と称して屡々使用す
る。このような“多活性゛、光導電性要素に関する記載
を有するかあるいは少なくともそれに言及している代表
的な特許を列挙すると、下記の通りである(一部を列挙
する):HOestereyの米国特許第316540
5号、Bardeenの米国特許第3041166号(
1962年6月26日発行)、MakinOの米国特許
第3394001号(1968年7月23日発行)、M
akinOらの米国特許第3679405号(1972
年7月25日発行)、Hayaskiらの米国特許第3
725058号(1973年4月3日発行)、カナダ特
許第930591号(1973年7月24日発行)、カ
ナダ特許第932197号ないし第932199号(い
ずれも、1973年8月21日発行)、そして英国特許
第1343671号及び同第1337228号。
特定タイプの多活性、光導電性要素に関する説明は文献
等でかなり詳しくなされているというものの、これらの
要素にもまだいろいろな欠点が存在している。したがつ
て、今、これらの要素とは別種の他の多活性要素を研究
することが求められている。例えば、前述のHOest
er8yの特許に記載されている多活性要素は、一般的
に低スピードであるという欠点を甘受しており、また、
この要素の両方の活性層において亜鉛酸化物材料を消去
することは困難である。さらに、例えばカナダ特許第9
30591号及び同第932199号に記載されて(・
るようなその他の多活性要素は、正帯電モード(操作方
式)で使用するように本来製作されていると考えられ、
また、したがつて、これらの多活性要素を電子写真プロ
セス(負帯電モードを使用する)で使用することは一般
的に不適当である。Meyのフランス特許出願公告第2
295461号は、集合光導電性層と電気的に接触して
いる無機光導電体含有層を含む少なくとも2つの層を有
している多活性、光導電性絶縁要素を開示している。
さらに、Berwickらのペルキー特許第83689
2号は、有機光導電体含有層又は電荷輸送層と電気的に
接触している集合層又は電荷発生層を含む少なくとも2
つの層を有している多活性、光導電性絶縁要素を開示し
ている。ここで、Meyの特許及びBerwickらの
特許に共通して用いられている集合光導電性層は連続的
な電気絶縁性重合体相を含んでおり、この連続相の内部
には細分化された共晶状錯塩微粒子(少なくとも1種類
のピリリウム・タイプの色素塩と、1繰り返し単位中に
1個のアルキリデンジアリーレン基を有する少なくとも
1種類の重合体とを含有)が分散せしめられている。M
eyの特許及びBerwickらの特許の両者において
用いられている集合層は、Lightの米国特許第36
15414号に記載されているタイプの集合層と同じで
ある。
一般的に、このような集合層は、約520nm〜約70
0nmの範囲に含まれる可視スペクトル領域において主
吸収帯(輻射線吸収帯域)を有している。この範囲内に
おいて、集合層は格別に高い感度を呈示することができ
る。しかしながら、520nm以下では(特に460n
mの領域付近において)、この集合層は低い吸収を呈示
するにすぎず、そのために、このような多活性要素にお
いて一般的な効率(白色光露光に関して)の低下がおこ
り、また、このような多活性要素が保有すべき識別力(
白色のバックグラウンドから赤色コピーを識別する能力
)も低下する。明らかな如く、今この分野においては、
約520nmを下廻る可視スペクトル領域において、特
に460nm付近の青色スペクトル領域において、より
大きな感度を保有している集合光導電性層を含む多活性
、光導電性要素が求められている。本発明者らは、この
たび、多活性、光導電性要素の集合光導電性層内に混入
した場合にその要素の電子写真感度の増加を招来し得る
ような新規な部類に属する重合体化合物を発見した(こ
れらの新規な重合体化合物は、以下に詳述するような構
造式を有している)。この発明の多活性、光導電性要素
は、再生可能な光導電性要素を使用した転写・電子写真
プロセス、再生不可能な光導電性要素上に最終可視像を
形成させる非転写・電子写真プロセス、例えばR.M.
Schaffert著、ElectrO−PllOtO
graPhyl87〜96頁、TheFOcalPre
ss,.NewYOrk(1965年)、に記載されて
いるようないわゆるTESI法(すなわち、静電荷像の
転写法;共立出版゛電子写真゛、井上英一監訳、昭和4
8年、も参照されたい)、その他、を含む種々の電子写
真プロセスにおいて画像形成要素として使用することが
できる。
本願明細書では、便宜上、そして、説明のために、この
発明の多活性、光導電性要素を常用の電子写真プロセス
で使用することを参照してその要素を詳しく説明する。
なお、ここで言う常用のプロセスとは、下記の工程:(
a)活性輻射線の不存在において光導電性絶縁要素の最
上面に均一な静電荷を印加しかつ、その間に、絶縁要素
の最下面を適当な参照電位で保持し、よつて、光導電性
要素を通る電界を発生させること、及び(b)光導電性
要素を活性輻射線に像状露光すること、からなる現在公
知な手法を使用することによつて光導電性要素の表面あ
るいはその周辺で静電荷像を形成させる形式のプロセス
を指している。
しかしながら、当業者であるならば、その他に公知な多
数の電子写真プロセスにおいてもまたこの発明の多活性
要素を有利に使用し得るということを理解することがで
きるであろう。集合光導電性層を含む多活性光導電性要
素に関する知識をより深くするためには、例えば次のよ
うな文献:Meyのフランス特許出願公告第22954
61号及びBerwickらのペルキー特許第8368
92号、をリーダーとして推奨することができる。なお
、本願明細書において用いられている6活性化輻射線”
という用語は、集合光導電性層及び無機光導電体含有層
に露光を施した後にそれらの層において電子一正孔対を
発生せしめることのできる電磁波輻射線として定義する
ことができる。
従つて、一例をあげると、集合光導電性層を活性輻射線
に露光する場合、その層の内部で電荷キヤリヤ一、すな
わち、電子一正孔対、が光学的に発生せしめられる。こ
の発明の多活性、光導電性要素は、光導電性要素の正帯
電法又は負帯電法のいずれか一方を使用して電子写真プ
ロセスに用いることができる。
一般的に、この発明の多活性、光導電性要素を電子写真
プロセスに使用する場合、導電性の支持体上にその要素
を、永久的にあるいは一時的に、付着させることができ
る。このような場合に、光導電体含有層に含まれるべき
光導電体材料を適宜選択することを通じて、この発明の
多活性要素を正電荷モード又は負電荷モードのいずれか
一方で使用する場合にその多活性要素が有用な静電荷像
を形成し得るようにすることができる(集合光導電性層
又は光導電体含有層が導電性支持体に隣接して存在する
か否かということには無関係に)。この発明の重合体化
合物は、次のような構造式によつて表わすことができる
。上式において、 R1及びR3は、互いに同一もしくは異なつていてもよ
くかつ、それぞれ、1〜約18個の炭素原子を有する置
換又は非置換のアルキル基を表わすかあるいは置換又は
非置換のアリール基を表わし、R2及びR4は、互いに
同一もしくは異なつてい 3てもよくかつ、それぞれ、
2〜約10個の炭素原子を有するアルキレン基を表わす
かあるいは置換又は非置換のアリーレン基を表わし、R
5及びR6は、互いに同一もしくは異なつていてもよく
かつ、それぞれ、水素原子を表わすかあ 5るいは−C
N、−CF3、−NO2、−CO2R8及びSO2F(
式中のR8は1〜約12個の炭素原子を有するアルキル
基である)からなる群から選ばれた電子吸引基、特に−
CNを表わし、R7は、オキシ基、イミノ基、チオ基、
オキシ 4カルボニル基、イミノカルボニル基、カルボ
ニルジオキシ基、ウレイレン基、カルボニルオキシカル
ボニル基、スルホニル基、イミノスルホニル基又はイミ
ノカルボニルオキシ基、特にオキシ基又はオキシカルボ
ニル基を表わし、Arは、置換されていないかもしくは
−CN、CO2R9、−0R9、−CF3、−NO2、
−Cl、SR9及び−R9(式中のR,は1〜約12個
の炭素原子を有するアルキル基である)からなる群から
選ばれた置換基で置換されているアリーレン基、例えば
、フエニレン基、ナフチレン基及びアンドリレン基、を
表わし、A,.b及びcは、1〜約25の整数であり、
dは、0又は1であり、そしてnは、約2〜約150の
整数である。
れぞれの基の炭素原子の一方にR5及びR6が結合し得
るということを意味している。
また、それぞれの基の他方の炭素原子には水素原子が結
合している。一般的に、R1及びR3は、下記のような
アルキル基又はアリール基のいずれを表わしてもよい。
さらに、R2及びR4は、等価のアルキレン基又はアリ
ーレン基を表わしてもよい。1.1〜約18個の炭素原
子を有するアルキル基、例えば、メチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基、イソブチル基、オクチル基、ド
デシル基、その他。
これには、例えば下記のような1〜約18個の炭素原子
を有する置換アルキル基も含まれる:A.アルコキシア
ルキル基、例えばエトキシプロピル基、メトキシブチル
基、プロポキシメチル基など、B.アリールオキシアル
キル基、例えばフエノキシエチル基、ナフトキシメチル
基、フエノキシペンチル基など、C.アミノアルキル基
、例えばアミノブチル基、アミノエチル基、アミノプロ
ピル基など、D.ヒドロキシアルキル基、例えばヒドロ
キシプロピル基、ヒドロキシオクチル基など、E.アラ
ルキル基、例えばベンジル基、フエネチル基など、F.
アルキルアミノアルキル基、例えばメチルアミノプロピ
ル基、メチルアミノエチル基など;さらに、ジアルキル
アミノアルキル基、例えばジエチルアミノエチル基、ジ
メチルアミノプロピル基、プロピルアミノオクチル基な
ども含まれる、G.アリールアミノアルキル基、例えば
フエニルアミノアルキル基、ジフエニルアミノアルキル
基、N−フエニル一N−エチルアミノペンチル基、N−
フエニル一N−エチルアミノヘキシル基、ナフチルアミ
ノメチル基など、H.ニトロアルキル基、例えばニトロ
ブチル基、ニトロエチル基、ニトロペンチル基など、1
.シアノアルキル基、例えばシアノプロピル基、シアノ
ブチル基、シアノエチル基など、J.ハロアルキル基、
例えばクロロメチル基、ブロモペンチル基、クロロオク
チル基など、K.次式を有するアシル基:(式中のRl
Oは、水酸基、水素、アリール基、例えばフエニル基、
ナフチル基など、1〜約8個の炭素原子を有する低級ア
ルキル基、例えばメチル基、エチル基、プロピル基など
、例えばジ一低級アルキル−アミノ基のような置換アミ
ノ基を含めたアミノ基、1〜約8個の炭素原子を有する
低級アルコキシ基、例えばブトキシ基、メトキシ基など
、アリールオキシ基、例えばフエノキシ基、ナフトキシ
基など、である)で置換されたアルキル基、そして1.
アルキルアセテート、例えばメチルアセテート、エチル
アセテートなど。
)..アリール基、例えばフエニル基、ナフチル基、ア
ントリル基、フルオレニル基など。
これには、例えば下記のような置換アリール基も含まれ
る:A.アルコキシアリール基、例えばエトキシフエニ
ル基、メトキシフエニル基、プロポキシナフチル基など
、B.アリールオキシアリール基、例えばフエノキシフ
エニル基、ナフトキシフエニル基、フエノキシナフチル
基など、C.アミノアリール基、例えばアミノフエニル
基、アミノナフチル基、アミノアントリル基など、D.
ヒドロキシアリール基、例えばヒドロキシフエニル基、
ヒドロキシナフチル基、ヒドロキシアントリル基など、
E.ビフエニル基、 F.アルキルアミノアリール基、例えばメチルアミノフ
エニル基、メチルアミノナフチル基など;さらに、ジア
ルキルアミノアリール基、例えばジエチルアミノフエニ
ル基、ジプロピルアミノフエニル基なども含まれる、G
.アリールアミノアリール基、例えばフエニルアミノフ
エニル基、ジフエニルアミノフエニル基、N−フエニル
一N−エチルアミノフエニル基、ナフチルアミノフエニ
ル基など、H.ニトロアリール基、例えばニトロフエニ
ル基、ニトロナフチル基、ニトロアントリル基など、1
.シアノアリール基、例えばシアノフエニル基、シアノ
ナフチル基、シアノアントリル基など、J.・゛口アリ
ール基、例えばクロロフエニル基、プロモフエニル基、
クロロナフチル基など、K.次式を有するアシル基:(
式中のRlOは、水酸基、水素、アリール基、例えばフ
エニル基、ナフチル基など、例えばジ一低級アルキル−
アミノ基のような置換アミノ基を含めたアミノ基、1〜
約8個の炭素原子を有する低級アルコキシ基、例えばブ
トキシ基、メトキシ基など、アリールオキシ基、例えば
フエノキシ基、ナフトキシ基など、1〜約8個の炭素原
子を有する低級アルキル基、例えばメチル基、エチル基
、プロピル基、ブチル基など、である)で置換されたア
リール基、そして1.アルカリール基、例えばトリル基
、エチルフエニル基、プロピル基、ナフチル基など。
nの最小値及び最大値は溶解度係数から決まつてくる。
増感剤の分子量が非常に低い場合、すなわち、nの値が
約2を下廻る場合、その増感剤が隣接層の内部に拡散し
てフロント露光の効率の低下を生じるであろう。一方、
重合体増感剤の分子量が非常に高い場合、そのような増
感剤を集合光導電性層の内部に十分な量だけ混入するこ
とは困難であろう。この発明の化合物の一部は若干の光
導電性を有しているというものの、集合粒子が不存在で
ある多活性要素中でこのような化合物を使用すると青感
度の著しい低下が発生する。
このような化合物は、ある場合に、集合粒子及び光導電
体(隣接層から)と相互に作用しあつて高められた感度
を保有する多活性要素を形成するものと考えられる。前
記一般式1の範囲に含まれる一般的な化合物を列挙する
と、下記の第表に記載の通りである:この発明の重合体
化合物は、例えば、Fieser夫妻著、Advanc
edOrganicChemistry(1961年、
ReinhOldPublishingCO.、New
YOrk)、H.O.HOuse著、MOdernSy
ntheticReactiOns(第21972年、
BenjaminPublishingCO.、New
YOrk)及び例えばJ.BOutagy及びR.Th
OmasllChemicalReview,.7A.
、89(1974)、のような多数の論文集に開示され
ているような一般的に公知な手法に従つて調製すること
ができる。
説明のために化合物1(表1表)の調製法を記すと、下
記の通りである。4−ホルミル−l−(β−メトキシカ
ルボニルエチル)トリフエニルアミンの調製:窒素下に
約75℃に加熱した125m1のジメチルホルムアミド
(DMF)に427(0.126モル)の4−(β−メ
トキシカルボニルエチノ(へ)トリフエニルアミンを溶
かして得た溶液に22.27(0.145モル)のホス
ホリルクロリドを一滴ずつ添加した。
ここで、反応温度が85℃を上廻らないように添加速度
を調節した。さらに6時間にわたつて加熱及び攪拌を継
続した。得られた反応混合物を冷却し、11の飽和酢酸
ナトリウム溶液に注加した。数等分したベンゼンを用い
て水溶液を数回抽出した。有機抽出物を乾燥し、r過し
、そして溶剤を除去した。シリカゲルカラムを用いて、
黄褐色の油状物をクロマトグラフにかけた。ジメチルエ
ステルの調製:10.2t(0.028モル)の4−ホ
ルミル−4′(β−メトキシカルボニルエチル)トリフ
エニルアミン、2.1t(0.0135モル)のベンゼ
ンジアセトニトリル、40m1のジメチルホルムアミド
、250m1のメタノール及び0.3507のナトリウ
ムメトキシドの混合物を、窒素下に、50℃*の温度で
48時間加熱した。
反応混合物を冷却し、そして沢過した。橙色の▲塊を酢
酸エチル−メタノールから2回再結晶した。融点′.1
67〜169℃。このようにして調製した化合物は、一
般的に、集合光導電性層を使用している任意の多活性、
光導電性絶縁要素において有効である。
この発明の多活性、光導電性要素は、1つの実施態様に
従うと、適当な支持体の上方に集合光導電性層を塗布し
かつ次にその集合光導電性層に光導電体含有層をオーバ
ーコートすることによつて調製することができる。
さらに、もう1つの実施態様において、適当な支持体の
上方に光導電体含有層を塗布しかつ次にその光導電体含
有層に集合光導電性層をオーバーコートしてもよい。場
合によつては、保護用のオーバーコート、中間層及び下
塗り層を使用してもよい。この発明の多活性、光導電性
要素が無機光導電体含有層を含んでいてこの層が集合光
導電性層と電気的に接触している場合、これらの2つの
層は電荷キヤリヤ一、すなわち、正孔又は電子、を生じ
、そして、次に、これらの電荷キャリャ一を別の層に注
入してもよい。
さらに、この別の層は、順番に、これらの注入された電
荷キヤリヤ一を輸送することができる。詳述すると、集
合光導電性層は、電荷キャリヤ一、例えばセレン含有一
又は酸化亜鉛含有一無機光導電性層からその層に注入さ
れた電子、を輸送することができ、そして、この集合光
導電性層は、順番に、それ自身の電荷キヤリャ一を生じ
、そしてこれらの電荷キャリャ一をセレン含有一又は酸
化亜鉛含有一無機光導電性層に注入することができる。
一部の無機光導電性材料は、電荷キヤリヤ一を集合光導
電性層に注入するか、さもなければ、発生せしめられた
電荷キャリャ一を集合光導電性層(セレン含有層又は酸
化亜鉛含有層よりも有効性に乏しい)内において受容し
かつ輸送する。無機光導電体含有層は、その本質的なI
成分と.50して、無機光導電体を含有する。
ここで、無機光導電体について説明しておくと、本願明
細書において用いられている”無機光導電体゛という用
語は、単に無機分子だけからなる任意の無機光導電性要
素あるいは化合物(無機重合体を含む)として定義する
ことができる。この発明において有効な特に有用な光導
電体を一部列挙すると、セレン含有−又は酸化亜鉛含有
一無機光導電性材料、種種の構造形態をもつセレン、例
えば金属セレン及び無定形セレン、セレン化カドミウム
、三セレン 1化ヒ素、その他、がある。この発明にお
いて使用する無機光導電体含有層は、例えば真空蒸着セ
レン層(セレン含有層のためのいろいろな公知の増感剤
又はドープ剤を有するかもしくは有しないつのように単
独の無機光導 1電体だけからなつていてもよく、さも
なければ、電気絶縁材料とそれに含まれる無機光導電体
の混合物とからなつてもよい。
電気絶縁性のバインダ材料を併用する場合、そのような
バインダ材料と一緒に使用する無機光導電体の量(全量
)はかな 2り広い範囲で変更することができる。一般
的に、電気絶縁性のバインダと混合して使用する無機光
導電体の量は、無機光導電体含有層の全量を基準にして
、約5〜約99重量%、好ましくは50〜約90重量%
、の範囲内で変更することができる。2無機光導電体含
有層中でバインダとして使用することができる代表的な
材料を一部列挙すると、下記のようなフイルム形成性の
重合体材料(かなり高い絶縁耐力と良好な電気絶縁性と
を保有する)がある。
バインダの例:スチレンーブタジエン共 3重合体、ポ
リビニルトルエン−スチレン共重合体、スチレンーアル
キド樹脂、シリコーンーアルキド樹脂、ソヤーアルキド
樹脂、塩化ビニリデン一塩化ビニル共重合体、ポリ(塩
化ビニリデン)、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共
重合体、酢酸 3ビニル一塩化ビニル共重合体、例えば
ポリ(ビニルブチラール)のようなポリ(ビニルアセタ
ール)、ニトロ化ポリスチレン、ポリメチルスチレン−
イソブチレン共重合体、例えばポリ〔エチレンーコアル
キレンビス(アルキレンオキシアリール)フエニレンジ
カルボキシレート〕のようなポリエステル、フエノール
ーホルムアルデヒド樹脂、ケトン樹脂、ポリアミド、ポ
リカーボネート、ポリチオカーボネート、ポリ〔エチレ
ンーコーイソフJ0ロピリデン一2・2−ビス(エチレ
ンオキシフエニレン)テレフタレート〕、例えばポリ(
ビニルm−プロモベンゾエートーコ一酢酸ビニル)のよ
うなビニルハロアリーレートと酢酸ビニルとの共重合体
、例えば塩素化ポリ(エチレン)のような塩素化ポリ(
オレフイン)、その他。
無機光導電体含有層中で使用することができるその他の
タイプのバインダは、例えば、パラフイン、ミネラルワ
ックスなどのような材料ならびにバインダ材料の混合物
である。無機光導電体含有層は、さらに、必要又は希望
に応じて、有効量の1種類又はそれ以上の増感剤又はド
ープ剤を含有することができる(選ばれた無機光導電体
の特質ならびに所望とする分光及び電気的速度応答特性
に依存する)。
ここで使用し得る増感剤又はドープ剤は、例えば、An
Allanらの米国特許第3250615号に開示され
ているチアピリリウム色素塩及びセレナピリリウム色素
塩、例えば7・12−ジオキソ一13ジベンゾ(a−h
)フルオレン、5・10−ジオキソ一4a・11−ジア
ゾベンゾ(b)フルオレン、3・13−ジオキソーJメ
[オキサジベンゾ(b−g)フルオレンなどのようなフ
ルオレン類、米国特許第2610120号に記載されて
いる種類の芳香族二トロ化合物、例えば米国特許第26
70284号に開示されているもののようなアントロン
類、例えば米国特許第2670286号に開示されてい
るもののようなキノン類、例えば米国特許第26702
87号に開示されているもののようなベンゾフエノン類
、例えば米国特許第2732301号に開示されている
もののようなチアゾール類、鉱酸、例えばマレイン酸、
ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸及びサリチル酸のような
カルボン酸、スルホン酸及び燐酸、そして種々の色素、
例えばシアニン(カルボシアニンを含む)、メロシアニ
ン、ジアリールメタン、チアジン、アジン、オキサジン
、キサンチン、プタレーン、アクリジン、アゾ、アント
ラキノン色素など、ならびにその混合物である。
無機光導電体含有層中で増感化合物を使用するようなと
ころでは、その無機光導電体含有層を液体コーテイング
ドープとして塗布する場合、適当な量の増感化合物をコ
ーテイング組成物と混合し、よつて、十分に混合した後
、塗布済み層中に増感0′化合物を一様に分布せしめる
のが通常のやり方である。
一般的に、無機光導電体含有層の乾燥重量を基準にして
約0.001〜約30重量%の濃度範囲で適当な増感剤
を添加する場合に有用な結果を得ることができる。通常
、増感剤を使用する場合に、無機光導電体含有層の約0
.005〜約10,0重量%の量(重量)で増感剤を添
加する。無機光導電体含有層は、さらに、その他の添加
剤、例えば均展剤、表面活性剤、可塑化剤、その他を含
有することができる。
このような添加剤を加えると、無機光導電体含有層のい
ろいろな物理的性質を向上又は改良することができる。
無機光導電体含有層(バインダを含む)を適当な基材上
に塗布するのに有効な液体のコーテイングビヒクルは広
範囲の水性有機ビヒクルを包含することができる。
一般的な有機コーテイングビヒクルには、例えば下記の
ような物質が含まれている。(1)例えばベンゼン、ナ
フタリンなどのような芳香族炭化水素、例えばトルエン
、キシレン、メシチレンなどのような置換された芳香族
炭化水素を含む;(2)例えばアセトン、2−ブタノン
などのようなケトン類;(3)例えば塩化メチレン、ク
ロロホルム、塩化エチレンなどのようなハロゲン化脂肪
族炭化水素;(4)例えばテトラヒドロフラン、エチル
エーテルのようなエーテル類(環状エーテル類も含む)
この発明の多活性、光導電性要素が有機光導電体含有層
を含みかつこの有機光導電体含有層が集合光導電性層と
電気的に接触している場合、有機光導電体含有層は電荷
輸送層として働きかつ集合光導電性層は電荷発生層とし
て働く。なお、説明しておくと、“有機゛という用語は
、本願明細書においてそれを使用した場合、有機物質及
び半無機物質の両者を指している。有機光導電体含有層
は、活性電荷一輸送物質として、集合光導電性層によつ
て発生せしめられた電荷キヤリヤ一を受容及び輸送する
ことのできる1種類又はそれ以上の有機光導電体を含有
する。
有用な有機光導電体は、一般的に、その物質の保有して
いる電荷輸送特性に依存して2つの部類に分類すること
ができる。すなわち、大部分の電荷輸送物質は、一般的
に、電荷発生層によつて発生せしめられた、正電荷、す
なわち、正孔(p形電荷輸送物質)、あるいは負電荷、
すなわち、電子(n一形電荷輸送物質)、のいずれか一
方を選択的に受容しかつ輸送するであろう。もちろん、
正電荷又は負電荷のどちらでも受容しかつ輸送するよう
な物質(両性)も存在している。集合光導電性層によつ
て発生せしめられた電荷キャリヤ一を受容及び輸送する
能力(与えられた有機光導電体が保有)は良い具合に判
定することができる。
このような判定は、導電性基材上に塗布されている集合
光導電性層(例えば、厚さ0.5〜2ミクロンの集合光
導電性層)の表面に特定の有機光導電体の層を、その層
を電荷輸送物質として使用するのを考慮に入れて(例え
ば、約70重量%までのバインダ、もしもこれを使用し
たならば、と一緒に約30重量%又はそれ以上の有機光
導電性材料を含有している厚さ5〜10ミクロンの層)
、塗布することによつて達成することができる。得られ
た単一の要素は、引き続いて、下記の工程:(a)電荷
輸送性に関して試験すべき層の表面に、活性輻射線の不
存在において、均一な静電荷を印加しかつ、その間、導
電性の基材を適当な参照電位で保持し、よつて、例えば
約±200〜600ボルトの要素を横切つて電位差V。
を発生せしめること、(b)得られた要素の集合光導電
性層を活性輻射線、例えば680nmの光エネルギー、
に暴露すること、及び(c)活性輻射線に暴露すること
によつて発生せしめられた、最初に要素に加えられた電
荷の大きさの変化を測定すること、すなわち、要素にお
ける電位差(Δ)の変化を露光の結果として算出するこ
と、を含む常用の電子写真処理工程に供してもよい。
電荷一輸送物質として働くと考えられる特定の有機光導
電体が電荷一輸送能力をもたない場合、ある量V。とあ
る量V。一Δvの比率、すなわち、比。:(VO−ΔV
)は、殆んど同じとみて差し障りないほど、電荷輸送量
の物理的な厚みTctと集合光導電性層のそれTcgと
の和と電荷発生層そのものの物理的な厚み(すなわち、
Tcg)との比率、すなわち、比(Tct+Tcg):
Tcg、に等しいであろう。また、このことは、式で、
VO:(o−ΔV)】(Tet+Tcg):Tcgとし
て表わすことができる。もしも、屡々よくあるケースで
あるけれども、上述のような電荷輸送の決定を行なう場
合に電荷輸送層中でバインダを使用するならば、そのバ
インダによつて付与され得る任意の電荷一輸送能力を明
らかにするために注意を払うべきである。電荷輸送層中
で電荷輸送物質として使用するのに好ましい有機光導電
体は、実際、この発明において光導電体としての機能を
示さない。
なぜなら、このような物質は、可視光線に感光せずかつ
、従つて、可視光線に暴露した後でも電子一正孔対を生
じないからである。これらの物質は、むしろ、集合光導
電性層によつて発生せしめられた電荷キャリャ一を輸送
する働きを有している。代表的なp一形有機光導電性物
質の一部を列挙すると、下記の通りである。(1)カル
バゾール、N−エチルカルバゾール、Nイソプロピルカ
ルバゾール、N−フエニルカルバゾール、ハロゲン化カ
ルバゾール、例えばポリ(ビニルカルバゾール)及びハ
ロゲン化ポリ(ビニルカルバゾール)のような種々の高
分子量カルバゾール物質、その他を含めたカルバゾール
物質。
(2)モノアリールアミン、ジアリールアミン、トリア
リールアミンならびに高分子量アリールアミンを含めた
アリールアミン含有物質。
特定のアリールアミン有機光導電体の一部を列挙すると
、Klupfelらの米国特許第3180730号(1
965年4月27日発行)で説明されている特定の非重
合トリフエニレンアミン、FOxの米国特許第3240
597号(1966年3月15日発行)に記載されてい
る高分子量トリアリールアミン、Brantlyらの米
国特許第3567450号(1971年3月2日発行)
に記載されているような、少なくとも1個のアリール基
がビニル基によつて置換されているかあるいはビニレン
基(少なくとも1個の活性水素含有基を有する)によつ
て置換されているトリアリールアミン、Brantly
らの米国特許第3658520号(1972年4月25
日発行)に記載されているような、少なくとも1個のア
リiル基が活性水素含有基によつて置換されているトリ
アリールアミン、そしてトリトリルアミンがある。3)
NOeらの米国特許第3274000号(1966年
9月20発行)、WilsOnの米国特許第35425
47号(1970年11月24日発行)、Sensらの
米国特許第3542544号(1970年11月24日
発行)及びRuleらの米国特許第3615402号(
1971年10月26日発行)に記載されているタイプ
のポリアリールアルカン物質。
好ましいポリアリールアルカン光導電体は、次式によつ
て表わすことができる。上式において、 D及びGは、互いに同一もしくけ異なつていてもよくか
つ、それぞれ、アリール基を表わし、そしてJ及びEは
、互いに同一もしくは異なつていてもよくかつ、それぞ
れ、水素原子、アルキノレ基又はアリール基を表わす。
ここで、D.E及びGのうちの少なくとも1個は、アミ
ノ置換基を有している。電荷輸送物質として使用するこ
とができて特に有効なポリアリールアルカン光導電体は
、上式によつて表わされるものであつて式中のJ及びE
が水素原子、アリール基又はアルキル基でありかつD及
びGが置換されたアリール基(置換基として次式の基:
を有し、この置換基のRは例えばフエニル基のような非
置換のアリール基を表わすかあるいは例えばトリル基の
ようなアルキル置換アリール基を表わす)であるような
ポリアリールアルカンである。
これらのポリアリールアルカン光導電体のなかのいくつ
かに関する詳しい情報は、例えば、Buleらのペルキ
ー特許第836891号に見い出すことができる。1)
強いルイス塩基の物質、例えば、種々の芳香族(芳香族
系の不飽和複素環を含む)含有物質(これらの物質は強
い電子吸引基に左右されない)。
このような芳香族ルィス塩基物質の一部を列挙すると、
テトラフエニルピレン、1−メチルピレン、ペリレン、
クリセン、アントラセン、テトラフエン、2−フエニル
ナフタレン、アザピレン、フルオレン、フルオレノン、
1一ェチルピレン、アセチルピレン、2・3−ベンゾク
リセン、3・4−ベンゾピレン、1・4ブロモピレン、
そしてフエニルーインドール、ポリビニルカルバゾール
、ポリビニルピレン、ポリビニルテトラセン、ポリビニ
ルペリレン及びポリビニルテトラフエンがある。(5)
この発明において使用することができるその他の有用な
p−形電荷輸送物質は、例えば、電子写真プロセスに供
した場合に有用であることが知られているすべてのp一
形有機光導電体(半無機物質を含む)である。
このような物質は、例えば、ResearchDisc
lOsurelOl.lO9、1973年5月、61〜
67頁、第節、(A)(2)〜(自)、に記載されてい
る有機光導電性材料(p一形光導電体)である。有用で
あると考えられる一般的なn−形電荷輸送物質の代表的
なものは、強いルイス酸、例えば、1個の電子吸引置換
基を保持している1種類又はそれ以上の芳香族物質(芳
香族系の不飽和複素環式物質を含む)を含有している、
半無機物質を含めた、有機物質である。
これらの物質が有用であると考えられるのは、それらが
保有している性質のなかに特徴的な電子受容性(能力)
があるからである。一般的な電子吸引置換基は、例えば
、シアノ基及びニトロ基、スルホネート基、例えば塩素
、臭素及び沃素のような・・ロゲン、ケトン基、エステ
ル基、酸無水物基、そしてその他の酸基、例えばカルボ
キシル基及びキノン基、である。このような電子吸引置
換基を有している一般的なn形芳香族ルイス酸物質の一
部を列挙すると、無水フタル酸、無水テトラクロロフタ
ル酸、ベンジル、無水メリツト酸、S−トリシアノベン
ゼン、ピクリルクロリド、2・4−ジニトロクロロベン
ゼン、2・4−ジニトロブロモベンゼン 4−ニトロビ
フエニル、4・4−ジニトロビフエニル2・4・6−ト
リニトロアニソール、トリクロロトリニトロベンゼン、
トリニトロ−0−トルエン、4・6−ジクロロ−1・3
−ジニトロベンゼン、4・6−ジブロモ−1・3−ジニ
トロベンゼン、p−ジニトロベンゼン、クロラニル、プ
ロマニル、2・4・7ートリニトロ一9−フルオレノン
、2・4・5・7ーテトラニトロフルオレノン、トリニ
トロアントラセン、ジニトロアクリデン、テトラシアノ
ピレン、ジニトロアントラキノン、そしてその混合物が
ある。この発明において使用することができるその他の
有用なn一形電荷輸送物質は、常用のn一形有機光導電
体、例えば、有用なn一形電荷輸送物質を提供する2・
4・6−トリニトロ−9−フルオレノンとポ一り(ビニ
ルカルバゾール)との錯塩、である。
また、この発明においてn一形電荷輸送物質として有用
なその他のn一形有機(半無機も含む)光導電性物質は
、例えば、電子写真プロセスにおいて有効であることが
知られているすべての有機光導電性物質、例えば、Re
searchDisclOsure.VOl.lO9、
1973年5月、61〜67頁、第節、(A)(2)〜
(自)、に記載されている物質(n一形光導電体)、で
ある。なお、本願明細書において引用している文献″R
esearchDisclOsure”は、参考のため
に出所を明らかにするにとどめる。有機光導電体含有層
、すなわち、電荷輸送層、は、もつぱら上述のような有
機光導電体からなつていてもよく、あるいは、さらに一
般的なことではあるが、適当なフイルム形成性の重合体
バインダ材料中に有機光導電体の混合物を含有していて
もよい。
バインダ材料は、もしもそれが電気絶縁性の材料である
場合、電気絶縁性の有機光導電体含有特性を具えている
電荷輸送層を提供する方向で働くことができ、そして、
さらに、(a)有機光導電体含有層を塗布する際、(b
)有機光導電体含有層をそれに隣接する基材に付着させ
る際、(c)平滑であつて掃除しやすくかつ耐摩耗性を
具えている表面を提供する際に有用であるフイルム形成
性材料としても働くことができる。もちろん、独立した
バインダを使用しなくても有機光導電体を有利に塗布し
得るような場合には、例えば、有機光導電体材料が重合
体材料そのもの、例えば高分子量のアリールアミン又は
ポリ(ビニルカルバゾール)、である場合には、独立し
た重合体バインダを使用することは不必要である。しか
しながら、これらのケースの多くをとつてみても、重合
体バインダを使用することを通じて望ましい物理的性質
、例えば付着性、亀裂抵抗、その他を向上させることが
できる。有機光導電体含有層中で重合体バインダ材料を
使用する場合、使用する重合体バインダの特質と有機光
導電体の特質とに応じて広い範囲で最適比(電荷輸送物
質とバインダ材料の最適比)を変更することができる。
一般的に、バインダ材料を使用する場合、有機光導電体
含有層内に含まれる活性有機光導電体の量を約5〜約9
0重量%(電荷輸送層の乾燥重量を基準にして)の範囲
内で変化させる時に有効な結果が得られるということが
判明している。有機光導電体含有層中でバインダとして
使用することができる代表的な材料は、例えば、かなり
高い絶縁耐力と良好な電気絶縁性とを具えているフイル
ム形成性の重合体材料である。
なお、このようなバインダは、無機光導電体含有層用の
バインダとしてすでに列挙済みであるので、詳しくは前
の記載を参照されたい。一般的に、芳香族基又は複素環
式基を有している重合体はそれらの重合体を有機光導電
体含有層中で使用した場合に最も有効なバインダ材料と
なり得るということが判明している。
なぜなら、これらの重合体は、それらの保有している複
素環式基又は芳香族基のおかげで、有機光導電体含有層
を介した電荷キャリヤ一の輸送に殆んど又は全然影響を
及ぼさないからである。p一形の有機光導電体一含有層
中で特に有用な複素環式基一又は芳香族基一含有重合体
は、スチレン含有重合体、ビスフエノールAポリカーボ
ネート重合体、フエノールーホルムアルデヒド樹脂、例
えばポリ〔エチレンーコーイソプロピリデン一2・2−
ビス(エチレンオキシフエニレン)〕テレフタレートの
ようなポリエステル、そして、例えばポリ(ビニルm−
プロモベンゾエートーコービニルアセテート)のような
ビニルハロアリーレートとビニルアセテートとの共重合
体、である。有機光導電体含有層は、さらに、電荷輸送
層のいろいろな物理的性質を向上させるかあるいは改良
するために、その他の添加剤、例えば均展剤、表面活性
剤、可塑化剤など、を含有していてもよい。
さらに、要素の電子写真応答を調節するために、種々の
添加剤を有機光導電体層中に混入してもよい。例えば、
いろいろなコントラスト調節物質、例えば特定の正孔捕
捉剤及び容易に酸化された特定の色素を電荷輸送中に混
入してもよい。このようなコントラスト調節物質の多く
は、例えば、ResearchDisclOsure,
.VOl.l22、1974年6月、33頁、タイトル
:゛AdditivesfOrCOntrastCOn
trOllnOrganicPhOtOcOnduct
OrCOmpOsitIOnsandElements
−に記載されている。有機光導電体含有層の厚みは可変
である。
特に、集合光導電性層よりも厚みのある有機光導電体含
有層を使用するのが有利であり、有機光導電体含有層の
厚みを集合光導電性層のそれの約5〜約200倍、特に
10〜40倍とした時に一般的に最高の結果を得ること
ができる。集合光導電性層の有用な厚みは、乾燥時の厚
みで、約0.1〜約15ミクロン、特に約0.5〜約2
ミクロンの範囲内である。しかしながら、集合光導電性
層よりも薄い有機光導電体含有層を使用した場合にも良
好な結果を得ることができる。本願明細書に記載のよう
な有機光導電体含有層は、通常、その層の構成成分を含
有している液体分散液又は溶液をコーテイングすること
によつて所望とする基材に塗布することができる。
一般的に、ここで使用する液体コーテイングビヒクルは
有機ビヒクルである。代表的な有機コーテイングビヒク
ルには次のような物質がある。(1)芳香族炭化水素、
例えばベンゼン、ナフタリンなど。
これには、例えばトルエン、キシレン、メシチレンなど
のような置換された芳香族炭化水素も含まれる:(2)
例えばアセトン、2−ブタノンなどのようなケトン類;
(3)例えば塩化メチレン、クロロホルム、塩化エチレ
ンなどのようなハロゲン化脂肪族炭化水素;(4)例え
ばテトラヒドロフラン及びエチルエーテルのような環状
エーテル類を含めたエーテル類;(5)上記物質の混合
物。
この発明において使用する集合光導電性層は、例えばL
ightの米国特許第3615414号(1971年1
0月26日発行)に記載されているような集合組成物を
含んでなる。
これらの集合組成物は多相構造物を有しており、また、
この多使J相構造物は、 (a) ピリリウム・タイプの色素塩と繰り返し単位と
してアルキリデンジアリーレン基を有している電気絶縁
性、フイルム形成性重合体材料との少なくとも1種類の
共晶状化合物又は錯塩微粒子の不連続相、及び(b)電
気絶縁性、フイルム形成性重合体材料を含む連続相、を
含んでいる。
また、場合によつては、この多相構造物中に1種類又は
それ以上の電荷輸送物質を混入してもよい。もちろん、
これらの多相組成物は、電荷発生層のいろいろな物理的
性質又は電子写真応答特性を向上させるかあるいは改良
するために、例えば均展剤、表面活性剤、可塑化剤、コ
ントラスト調節物質などのようなその他の添加剤を含有
してもよい。集合組成物はいろいろな技法に従つて調製
することができ、例えば、Gramzaらの米国特許第
3615396号(1971年10月26日発行)に記
載されているいわゆる゛ダイファースト法Dyefir
sttechnique)をあげることができる。
場合によつては、Gramzaの米国特許第36154
15号(1971年10月26日発行)に記載されてい
るいわゆる6シヤリング法゛(Shearingmet
hOd)に従つてこれらの組成物を調製してもよい。ま
た、もう1つの調製法は、例えばGramzaらの米国
特許第3732180号に記載されているような細分化
された集合粒子を予備成形しかつ、次に、電荷発生層を
調製しようと思う時機までこれらの予備成形済みの集合
粒子を簡単に貯蔵することを含んでいる。この場合、予
備成形済みの集合粒子を所望とするフイルム形成性重合
体材料と一緒に適当なコーテイングビヒクル中に分散さ
せ、そして、次に、目的とする集合光導電性層を形成さ
せるために、適当な基材上に塗布してもよい。とにかく
、前式(1)によつて表わされる化合物を含有している
集合光導電性層は、その調製に用いられた技法がどのよ
うなものであろうとも、別々に確認することのできる多
相構造を呈示する。
この多相層の集合性状は、一般的に、その層を最低25
00倍に拡大した場合に認めることができる。しかしな
がら、このような層は、拡大を伴なわない場合であつて
も、肉眼でみて実質的に光学的に透明に見えてもよい。
もちろん、このような層に顕微鏡的不均質性があつても
よい。好ましいことに、集合光導電性層の連続相中に存
在する共晶状錯塩粒子は細分化されている。すなわち、
一般的にみて、これらの粒子の粒径は約0.01〜約2
5ミクロンの範囲が主体となつている。本願明細書にお
いて用いられている“共晶状錯塩゛あるいは“共晶状化
合物゛という用語は互換性をもつて使用されており、共
晶状化合物、すなわち、分子の規則的な列を三次元パタ
ーンで形成させるために単結晶構造物中で共通的に結晶
化せしめた色素及び重合体分子を含有している共晶状化
合物、を指している。
電界の存在において活性輻射線に暴露した後にこの発明
の多活性、光導電性要素中で電子一正孔対を発生及び(
又は)輸送するものはこの微粒子の共晶状物質(集合光
導電性層の連続重合体層中に分散せしめてある)である
。例えば米国特許第3615414号及び同第3732
180号に記載されているもののような常用の不均質組
成物又は集合組成物の有しているもう1つの特徴は、輻
射線吸収最大特性を示すこのような組成物の波長は同様
な成分から形成されている実質的に均質な色素一重合体
固溶体の輻射線吸収最大の波長からかなりずれ(シフト
)ているということである。
また、集合組成物の示す新しい吸収最大特性は、必ずし
も、系の全体的な最大値であるとは限らない(なぜなら
、このような特性は、集合物に含まれる色素の相対的な
量に依存するであろうから)。常用の集合組成物中にお
ける共晶状錯塩の形成に原因して発生する吸収最大にお
けるシフトは、一般的に、最低約10ナノメータの大き
さである。この発明の集合光導電性層中に含まれる共晶
状錯塩を調製するのに有利なピリリウム−タイプの色素
塩は、ピリリウム色素塩、ビスピリリウム色素塩、チア
ピリリウム色素塩及びセレナピリリウム色素塩である。
そして、さらに、このような組成物を調製する場合、縮
合環系を有しているピリリウム化合物の塩類、例えばベ
ンゾピリリウム及びナフトピリリウム色素の塩類、が有
効である。これらの共晶状錯塩を調製するのに有効な、
上述のような部類に含まれる一般的なピリリウム・タイ
プの色素塩は、例えば、上述の米国特許第361541
4号(Light)に開示されている。この発明におい
て使用する集合光導電性層中に含まれる共晶状錯塩の一
部は、電気絶縁性を具えておりかつ繰り返し単位中にア
ルキリデンジアリーレン基を有している種々のフイルム
形成性重合体材料、例えばLightの米国特許第36
15414号に開示されているもの、を任意に含んでい
てもよい。集合光導電性層を形成させる際に使用する上
述のピリリウム・タイプの色素塩の量は可変である。
有用な結果は、集合光導電性層の乾燥重量を基準にして
約0.001〜約50%の量で上述のピリリウム・タイ
プの色素塩を使用することによつて得ることができる。
この発明の多活性要素の集合光導電性層中で使用するジ
アルキリデンジアリーレン基含有重合体の量も可変であ
る。
一般的に、集合光導電性層は、その層の乾燥重量を基準
にして約20〜約98重量%の範囲に含まれる量でこの
重合体を含有する。但し、必要に応じて、上述の量より
も多い量又は少ない量の重合体を使用してもよい。集合
光導電性層中に含まれるものであつて前記式(1)によ
つて表わされる化合物の量も広い範囲で変更することが
できる。
一般的に、約0.1〜約50重量%の量(乾燥済みの層
)が有効であるけれども、この範囲を外れた量もまた差
し支えないであろう。しかしながら、約5〜約20重量
%の量が有利である。任意に、1種類又はそれ以上の有
機光導電体を集合光導電性組成物中に混入してもよい。
集合光導電性組成物の連続相中に可溶化することができ
る有機光導電体(半無機物質を含む)を使用することが
できる。上述のようなこの発明の多活性要素の集合光導
電性層中に有機光導電体を混入する場合、その場合に選
択する特定の物質は有機光導電体(有機光導電性層中で
使用)との電子的相容性を有するべきである。
すなわち、有機光導電体含有層中でn形の有機光導電体
を使用する場合、そのn一形の有機光導電体を集合光導
電性組成物中に混入すべきである。同じように、有機光
導電体含有層中でp一形の有機光導電体を使用する場合
、そのp形の有機光導電体を要素の集合光導電性層中に
混入すべきである。この発明の多活性要素は、必要に応
じて、種々の導電性支持体に付着せしめてもよい。
ここで使用し得る導電性の支持体は、例えば、紙(20
%以上の相対温度で)、アルミニウム一紙ラミネート、
例えばアルミニウム箔、亜鉛箔などのような金属箔、例
えばアルミニウム板、銅板、亜鉛板、黄銅板及び亜鉛メ
ツキ板のような金属板、蒸着金属層、例えば銀、ニッケ
ル、アルミニウムなどを紙又は例えば酢酸セルロース、
ポリスチレンなどのような常用の写真フイルムベース上
に塗布したもの、その他である。例えばニツケルのよう
な導電性の物質は透明なフイルム支持体上に十分に薄い
層として真空蒸着することができかつ、したがつて、そ
れを用いて調製した電子写真要素にその要素の片側から
露光を施すことが可能になる。特に有用な導電性の支持
体は、例えばポリ(エチレンテレフタレート)のような
支持体材料に導電性層(樹脂中に分散せしめたか又は支
持体上に真空蒸着せしめた半導体を含有している)を塗
布することによつて調製することができる。このような
導電性層(絶縁性の障壁層を有するものも有さないもの
も)は、例えば、TrevOyの米国特許第32458
33号(1966年4月12日発行)に記載されている
。その他の有用な導電性の層には、最低1種類の保護用
の無機酸化物と約30〜約70重量%の最低1種類の導
電性の金属との緻密な混合物から本質的になる組成物、
例えば、Raschの米国特許第3880657号(1
975年4月29日発行)に記載されているような真空
蒸着サーメツト導電性層、がある。同じように、無水マ
レイン酸のカルボキシエステルラクトンのナトリウム塩
と酢酸ビニル重合体とから適当な導電性コーテイングを
調製することもできる。このような導電性層の種類とそ
れらの層の最適な調製法及び用途は、例えば、Mins
kの米国特許第3007901号(1961年11月7
日発行)及びStermanらの米国特許第32628
07号(1966年7月26日発行)に開示されている
。この発明の多層光導電性要素は、必要に応じて、導電
性の基材に直接付着せしめることができる。場合によつ
ては、導電性の基材に対する付着力を改良するため及び
(又は)多活性要素と導電性基材との中間で電気的障壁
層として働かせるため、1個又はそれ以上の中間下塗り
層を導電性基材間で使用するのが望ましいこともある(
Dessauerの米国特許第2940348号に記載
されている)。このような下塗り層は、もしもそれらを
使用するならば、一般的に約0.1〜約5ミクロンの乾
燥時厚みを有している。ここで使用し得る一般的な下塗
り層材料には、フイルム形成性の重合体、例えば硝酸セ
ルロース、ポリエステル、ポリ(ビニルピロリドン)と
酢酸ビニルの共重合体、そして最低60重量%の塩化ビ
ニリデンを含有している単量体又はプレポリマ一の重合
可能なブレンドから調製した2成分一、3成分一及び4
成分共重合体を含む種々の塩化ビニリデン含有重合体が
ある。代表的な塩化ビニリデン含有重合体の1つをあげ
ると、例えば、米国特許第3143421号に開示され
ているような塩化ビニリデン−メチルメタクリレート−
イタコン酸3成分共重合体がある。また、ここで使用し
得るいろいろな塩化ビニリデン含有ヒドロゾル4成分共
重合体には、例えば米国特許第3640708号に開示
されているような塩化ビニリデン、メチルアクリレート
、アクリロニトリル及びアクリル酸の4成分共重合体が
含まれている。その他の有用な塩化ビニリデン含有共重
合体には、一例にあげると、ポリ(塩化ビニリデン−メ
チルアクリレート)、ポリ(塩化ビニリデンーメタクリ
ロニトリル)、ポリ(塩化ビニリデン−アクリロニトリ
ル)及びポリ(塩化ビニリデン−アクリロニトリル−メ
チルアクリレート)が含まれている。また、上記以外に
有用な下塗り材料は、例えば、Nadeauらの米国特
許第3501301号に記載されているいわゆる1ター
ゲル(Tergel)゛を包含している。この発明の多
活性要素において使用することができる特に有用な下塗
り層は、例えば、単量体又はプレポリマ一(これらは、
それぞれ、1個又はそれ以上の重合可能なエチレン系不
飽和基を有している)のブレンドから調製されたもので
あつて例えばカルボキシル基のような酸含有基を含まな
い疎水性のフイルム形成性重合体又は共重合体である。
このような有用な物質を一部列挙すると、例えば、上述
のような多数の共重合体、そして、さらに、次のような
重合体:ポリビニルピロリドンと酢酸ビニルの共重合体
、ポリ(塩化ビニリデン−メチルメタクリレート)、そ
の他、がある。この発明では、必要に応じて、任意のオ
ーバーコート層を使用してもよい。例えば、この発明の
多活性要素の表面層に1層又はそれ以上の電気絶縁性有
機重合体コーテイングあるいは電気絶縁性無機コーテイ
ングを塗布してその表面の硬さや耐摩耗性を改良しても
よい。この技術分野において、このようなコーテイング
は多数が公知でありかつ、したがつて、ここではその詳
しい説明を省略する。このようなオーバーコートとして
一般的に有用なものは、例えば、ここでは参考のために
引用するにとどめるけれども、ResearchDis
cIOsurellElectrOphOtOgrap
hicElementslMaterials,. A
ndPrOcesses\01ume109、63頁、
第節、1973年5月、に記載されている。次に、この
発明をさらに詳しく説明しかつ明瞭にするために実施例
を記載する。
多活性要素の一般的調製法 ベースの集合光導電性層: ベースの集合層用の上記原料を配合し、そして、次に、
FOxらの米国特許第3706554号(1972年1
2月19日発行)に開示されているものと実質的に同様
な手法に従つてコーテイングを実施した。
キヤリヤ一輸送層: 最初に、速度制御式の強力機械攪拌装置を用いて2種類
の重合体バインダをクロロホルムに溶解すること(2時
間にわたつて)によつて上記配合物を調製した。
次に、この配合物に光導電体を加え、そして30分間に
わたつて攪拌して溶液とした。最終溶液をf過し、そし
て0.77/Ft2及び0.97/Ft2の2回に分け
て集合光導電性層上に塗布した。多活性、光導電性要素
の完成品が得られた。例1〜12 上述の手法に従い12種類の互いに異なる多活性、光導
電性要素を、コントロール(対照)ともども、調製した
これらの要素は、それぞれ、前記第1表から選ばれた互
いに異なる重合体増感剤を含有した。下記の第表は、前
記第1表からの化合物の代りにトリ−p−トリルアミン
を含有するコントロール要素との関係においてこれらの
要素のそれぞれの感度を示したものである。この例及び
以下の例に記載されている相対感度測定値は相対的な逆
数の電気感度測定値である。
この相対的な逆数電気感度は、与えられた光導電性要素
の、それと同一の試験グループに属する要素のなかでも
典型的なそれとは別の要素に対するスピード感度を測定
して求めることができる。この相対的な逆数感度値は絶
対的な感度値ではない。しかし、相対的逆数感度値は絶
対感度値に相関している。この相対的逆数電気感度は無
次元数であり、ある特定の光導電性コントロール要素の
ある特定の絶対的逆数感度に1つの値(RO)を任意的
に割り当てることによつて簡単に求めることができる。
したがつて、任意の他の光導電性要素(n)の相対的逆
数感度(Rn)は、上述の値(RO)に対して次のよう
にして計算することができる。上式において、Anは、
nの絶対的逆数電気感度(Cd/エルグ)であり、RO
は、コントロール要素に任意的に割り当てられた感度値
であり、そしてAOは、コントロール要素の絶対的逆数
電気感度(〜/エルグとして測定)である。
このデータは、この発明の重合体増感剤はコントロール
(対照)に比較して多活性、光導電性要素の実質的な感
度増加を生じるということを示している。
実際、多くの場合に、達成された改良は殆んど10倍に
近い値であつた。例13 上述の一般的な手法に従つて2種類の互いに独立した要
素を調製した。
要素1は、前記第表に記載の化合物1を含有している集
合光導電性層を保有していた。また、第2の要素では、
トリ−pトリルアミンをコントロール(対照)用に使用
した。電子写真測定値は、要素1の感度は、その要素に
前面及び背面の両方から露光を施した場合に(スペクト
ルの青色領域において)、コントロールのそれのほとん
ど10倍であるということを示した。さらに、要素1は
、コントロールが示したよりもさらに一段と広い青色領
域において高められた感度を呈示した。したがつて、よ
り一層パンクロマチツクな要素が得られた。例14 この発明の特定の多活性、光導電性要素が呈示する相乗
的な感度増加を立証するために、下記の第表に示した差
異を除いては上述の一般的な手法に従つて3種類の互い
に独立した要素を調製した。
これらの要素のそれぞれの相対感度は、前面露光を使用
して、460nmで測定した。このデータは、前記第1
表に記載の化合物1を含む多活性要素の感度は要素2及
び3の感度を合計したものよりもさらに大であるという
ことを示した。
上記したように、本発明の多活性要素の感度が2つの比
較可能な要素の感度よりも大である場合、本願明細書に
おいては特に゛相乗的な感度増加”なる表現を採用する

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 光導電体含有層と電気的に接触している集合光導電
    性層を含む少なくとも2つの層を有している多活性、光
    導電性絶縁要素であつて、(a)前記光導電体含有層は
    、無機光導電体又は有機光導電体のいずれか一方を含有
    しており、そして(b)前記集合光導電性層は、(i)
    連続的な電気絶縁性重合体相と(ii)前記連続相中に
    分散せしめられた不連続相とを有しており、さらに、前
    記不連続相は、1繰り返し単位中に1個のアルキリデン
    ジアリーレン基を有する少なくとも1種類の重合体と少
    なくとも1種類のピリリウム・タイプの色素塩との細分
    化された共晶状錯塩微粒子を含有している多活性、光導
    電性絶縁要素において、前記集合光導電性層は、下記の
    構造式: ▲数式、化学式、表等があります▼ (上式において、 R_1及びR_3は、互いに同一もしくは異なつていて
    もよくかつ、それぞれ、1〜18個の炭素原子を有する
    置換又は非置換のアルキル基を表わすかあるいは置換又
    は非置換のアリール基を表わし、R_2及びR_4は、
    互いに同一もしくは異なつていてもよくかつ、それぞれ
    、2〜10個の炭素原子を有するアルキレン基を表わす
    かあるいは置換又は非置換のアリーレン基を表わし、R
    _5又びR_6は、互いに同一もしくは異なつていても
    よくかつ、それぞれ、水素原子を表わすかあるいは−C
    Nを表わし、R_7は、オキシ基を表わすかあるいはオ
    キシカルボニル基を表わし、Arは、置換されていない
    かもしくは−CN、−CO_2R_9、−OR_9、−
    CF_3、−NO_2、−Cl、−SR_9及び−R_
    9(式中のR_9は1〜12個の炭素原子を有するアル
    キル基である)からなる群から選ばれた置換基で置換さ
    れているフェニレン基、ナフチレン基又はアンドリレン
    基を表わし、a、b及びcは、1〜25の整数であり、
    dは、0又は1であり、そして nは、2〜150の整数である)によつて表わされる少
    なくとも1種類の重合体化合物を含有していることを特
    徴とする多活性、光導電性絶縁要素。
JP52153696A 1976-12-22 1977-12-22 多活性、光導電性絶縁要素 Expired JPS5928903B2 (ja)

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