JPS5932420Y2 - プレススクラツプのけり出し装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、プレス装置におけるプレススクラップのけり
出し装置に関し、とりわけ上下−組のプレス金型により
ワークを、その一端縁より内方に大きく窪んだラインを
有するトリムラインに囲１れた面の少なぐとも１ケ所に
プレス上型方向に突出する段部を有するスクラップ部を
切断するプレス装置において用いられるものに関する。

従来より、このようなプレススクラップのけり出し装置
として、トリムラインに沿って切断されるワークのスク
ラップ部の下方に、外方に向って下方に傾斜したシュー
トを設け、該シュートによりスクラップ部を外方に送り
出すようにしたものは知られている。

ところで、上下−組のプレス金型によりワークを、その
一端縁より内方に大きく窪んだラインを有するトリムラ
インに沿って切断するプレス装置においては、ワークを
トリムラインに沿って切断しても、スクラップ部が残さ
れたワーク側に引掛って落下しないことがあり、スクラ
ップの除去処理を確実に行い得ないという問題があった
。

本考案はかかる点に鑑みてなされたもので、上記シュー
トをシリンダ装置により上下動自在なものとし、かつ該
シュートの一部に、シュートの上昇動作に連動して外方
向に揺動するレバーを設けて、前工程のプレス工程によ
りワークのスクラップ部に設けられた突出段部に上記レ
バーが揺動する際、接触可能とすることにより、該ワー
クのスクラップ部を外方へけり出すようにして、スクラ
ップの除去処理を確実に行い得るようにしたプレススク
ラップのけり出し装置を提供せんとするものである。

以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。

第１図にｋいて、１はプレス装置であって、該プレス装
置１は、端縁に下刃２ａを有しワークＷを載置する下型
２と、該下型２の下刃２ａに対向して端縁に上刃３ａを
有し上下動する上型３とからなるプレス金型を備え、上
型３の下降動により下型２上のワークＷを、第２図で示
す如くその一端縁より内方に大きく窪んだラインを有す
るトリムラインｌに沿って切断するものである。

尚、４は下型２上のワークＷを圧持するプレノサである
。

そして、上記トリムラインｌに沿って切断されるワーク
Ｗのスクラップ部Ｗ１の下方には、該スクラップ部Ｗ１
を外方に送り出すためのシュート５が外方に向って下方
に傾斜した状態で配置されており、該シュート５は、そ
の中央部下面にてプレス装置１の据付台６上に立設され
たシリンダ装置７に連結支持され、該シリンダ装置７に
より上下動自在に設けられている。

また、上記シュート５の一部（図ではシリンダ装置７と
の連結部より外側）には略ぐ字形状のレバー８が取付金
具９を介して回動自在に取付けられ、該レバー８の上端
部はシュート５に穿設した挿通孔１０からシュート５の
上面側に突出しワークＷのスクラップ部Ｗ１に設けられ
た突出段部１４に当接可能な位置に設けられる一方、上
記レバー８の下端部には長孔１１が穿設され、該長孔１
１にはプレス装置１の据付台６上に立設された支柱１２
の先端に突設したピン１３が摺動自在に係合しており、
シュート５の上昇動作に連動して、ピン１３と長孔１１
との摺動係合によりレバー８が外方向に揺動し、スクラ
ップ部Ｗ１の突出段部１４に接触することによりワーク
Ｗのスクラップ部Ｗ１を外方にけり出すように構成され
ている。

したがって、上記実施例においては、ワークＷを一端縁
から内方に大きく窪んだラインを有するトリムラインｔ
に沿って切断した場合、切断したワークＷのスクラップ
部Ｗ１ば、上下動するシュート５上に落下して外方へス
ムーズに送り出されるが、内方に大きく窪んだラインに
相当するスクラップであるため、トリムラインｌに沿っ
て切断されても、残されたワークＷ側に引掛ってシュー
ト５上に落下しないことがある。

このような場合においても、上記スクラップ部Ｗ１ば、
シリンダ装置７の上昇動作に連動して外方向に揺動する
レバー８によって外方にけり出されるので、該スクラッ
プ部Ｗ１を確実に除去することができる。

しかも、上記レバー８は、シリンダ装置７によるシュー
ト５の上昇動作を利用して作動するようにしたものであ
るので、構造が簡単で、かつ部品点数が少なくて済み、
コストダウン化を図ることができる。

以上説明したように、本考案によれば、トリムラインが
一端縁から内方に大きく窪んだラインを有するワークに
対しても、シュートの上昇動作に連動するレバーのけり
出し動作によりワークのスクラップ部を強制的に除去す
ることができるので、スクラップ部の除去処理を極めて
確実に行うことができ、しかも構造の簡略化によるコス
トダウン化を併せ図ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施態様を例示するもので、第１図は縦
断側面図、第２図はワークの要部斜視図である。 １・・・プレス装置、２・・・下型、３・・・上型、５
・・・シュート、７・・・シリンダ装置、８・・・レバ
ー、１４・・・突出段部、Ｗ・・・ワーク、Ｗｌ・・・
スクラップ部、ｌ・・・トリムライン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上下−組のプレス金型によりワークをプレスする際、該
   ワークの一端縁より内方に大きく窪んだラインを有する
   トリムラインに四重れた面の少なくとも１ケ所にプレス
   上型方向に突出する段部を有するスクラップ部を切断す
   るプレス装置において、上記トリムラインに沿って切断
   されるワークのスクラップ部の下方には、該スクラップ
   部を外方に送り出すためのシュートがシリンダ装置によ
   り上下動自在に設けられているとともに、該シュートの
   一部には、シュートの上昇動作に連動して外方向に揺動
   し上記段部に接触することにより上記スクラップ部を外
   方にけり出すレバーが設けられていることを特徴とする
   プレススクラップのけり出し装置。