JPS5932268Y2 - ブラケツト構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は全作ガラス張りに組立てられる大形の温室等
において骨組構造の外側に窓ガラスを装着する窓枠等の
外壁構成部材を連結するブラケット構造に関するもので
ある。

従来、大形の温室における骨組構造は、円柱材、又はＬ
形、角形等の型材を用いて構成されている。

しかるに骨組構造の外側に外壁構成部材の垂直部の方立
と補強用の横桟は溶接し屑固着したり、ブラケットを用
いてボルト締めするものであり、特殊な（溶接）設備な
どを必要とし紙力作業が複雑であった。

また、方立の柱や横桟は重量も重く、取扱いが困難であ
るとともに高価にならざるを得なかった。

この考案は上述した従来の欠点を改善するためになされ
たものであり、大形の温室においても、断面丸形の用柱
状パイプを使用した骨組構造の外側に窓ガラス用窓枠等
の外壁構成部材を容易に組立てられるようにしたブラケ
ット構造を提供するものである。

以下、この考案による一実施例を添付した図面を参照し
て具体的に説明する。

実施例は第１図に示す如く、円柱状パイプ等による温室
の骨組構造の外側に垂直部の方立と横桟を取付けた窓枠
構造である。

１は温室の骨組構造の支柱又は横桟等の円柱材であり、
２，２は円柱材１の外周に所定の間隙ｄを保持して固着
される円弧状のブラケットである。

上記ブラケット２は、長さｌを有して左右同一形状に成
形された半円状体であり、一方の側端部２ａが互いに相
手側ρ嵌合フランジ部２ｂに嵌合して重ね合わされる如
く形成されるとともに、上記ブラケット２の内周側には
、円柱材１の外周と所定間隙ｄを保持すべく突堤２ｃが
等間隔に複数個形成されている。

また、上記半円状体のブラケット２の中央部には、締結
ボルト３の締結時に、その頭部３ａが廻り止めとなる突
起を有するボス部２ｄが形成され、このボス部２ｄには
、連結される窓枠の方立又は横桟等の外壁構成部材に取
付けられているブラケット板４を締結する締結ボルト３
の挿通孔２ｅが穿設される。

さらに、上記ブラケット２の側端部２ａ及び嵌合フラン
ジ部２ｂには互いに相手側ブラケット２を固着するボル
ト孔が長手方向に複数個穿設されている。

一方、上記円柱材１の外周にブラケット２，２を固着す
るとき、まず、ブラケット２のボス部２ｄに形成した挿
通孔２ｅに締結ボルト３が挿入され、この締結ボルト３
の頭部３ａを押えるとともに、円柱材１の外周に位置決
めされる廻り止め部材５が、ブラケット２の内周面に形
成した突堤２ｃの間に位置した円柱材１の外周に固着さ
れる。

なお、図中符号６は角形座金で円柱材１の外周にブラケ
ット２，２を抱き合わせて側端部２ａと嵌合フランジ部
２ｂをボルト７で締結する際に使用し、ボルト７の締結
後はボルトに溶接される。

又嵌合フランジ２ｂの一端に突設した突起２ｂにより角
形座金は廻り止めとなる。

８はボルト７によりブラケット２，２を固着する埋込み
ナツトである。

従って、以上のように形成されたブラケット２゜２によ
り温室の骨組を構成する支柱等の丸形断面を有する円柱
材１に壁枠等の方立や横桟等の外壁構成部材を締結する
には、まず、円柱材１の外周面で、方立や横桟等の取付
方向に面して廻り止め部材５を固着する。

つぎに、ブラケット２のボス部２ｄに形成した挿通孔２
ｅに締結ボルト３を内側より挿通し、この締結ボルト３
の方向が上記した横桟の取付方向に向くと共に、円柱材
１に固着した廻り止め部材５がボルト頭部３ａを押圧し
て突堤２ｃ 、２Ｃ間に位置させ、反対側のブラケット
２を抱き合わせて相互に側端部２ａ及び嵌合フランジ部
２ｂを角形座金６を介してボルト７、埋込みナツト８に
より固着するものである。

こうして、円柱材１にブラケット２，２を介して締結ボ
ルト３を方立や横桟等の外壁構成部材を取付ける方向に
向けて固着したので、方立や横桟等の部材に取付けられ
ているブラケット板４が転結されるものである。

また、上記方立や横桟等の部材の取付方向は円柱材１の
外周でいずれの方向及び上下位置も任意であり、廻り止
め部材５の固着位置により適宜決定される。

なお、上記円柱材１の外周に抱き合わせに固着するブラ
ケット２，２の両方に方立や横桟等の部材を取付ける場
合も全く同様である。

以上詳細に説明したように、この考案によれば断面丸形
の支柱や横桟等の骨組構造に、縦、横の窓枠等の外壁構
成部材を連結するブラケットは、構造簡単で、取付方向
の位置決めも容易であり、アルミ材により成形すること
により、軽量で安価に製造できる。

従って上記のブラケットを使用すれば、大形の温室など
における骨組も、断面丸形のパイプにより、軽量で安価
に、しかも現場での組立作業が容易であり、この骨組構
造の外側に窓ガラスを装着する窓枠等の外壁構成部材を
連結するブラケット構造を提供することができる等実用
上の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案が実施される大形温室の例を示す斜視
図、第２図はこの考案による実施例を示す要部の横断面
図、第３図は同上要部の側面図である。 １・・・・・・骨組部材、２・・・・・・ブラケット、
２ａ・・・・・・側端部、２ｂ・・・・・・嵌合フラン
ジ部、２Ｃ・・・・・・突堤、２ｄ・・・・・・ボス部
、２ｅ・・・・・・挿通孔、３・・・・・・締結ボルト
、３ａ・・・・・・頭部、４・・・・・・ブラケット板
、５・・・°°゛廻り止め部材、６・・・・・・角形座
金、７・・・・・・ボルト、８・・・・・・埋込みナツ
ト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 大形温室等における断面丸形の骨組部材の外側に外壁構
   成部材を連結せるものにおいて、上記骨組部材の外周に
   固着した廻り止め部材と、上記骨組部材の外周に所定間
   隔を保持して位置決めする突堤を内周面に突設した一対
   の円弧状ブラケット板、上記一対のブラケットに内周面
   より挿通される締結ボルトとによりなり、上記一対のブ
   ラケットを骨組部材の外周に抱き合わせて固着するよう
   構成したことを特徴とするブラケット構造。