JPS5936086Y2 - 閉鎖形配電箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は電気機器を収納する閉鎖形配電箱に関するもので
ある。

従来この種のものは等連山形鋼を四角形状に溶接接合し
て前枠釦よび後枠を構成し、この前枠と後枠とを連結金
具により連結して直方体の箱枠を形成し、との箱枠に天
井板、側板、ドアなどを取付けて配電箱を構成していた
。

このために製作に手間を要すると共に、配電箱内に収納
する電気器具あるいは配電箱を設置する場所などにより
、幅、高さもしくは奥行の寸法が異なる多種類の配電箱
を製作する場合、前枠あるいは後枠などの構成部品をあ
らかじめ枠組みして在庫させておかなければならないの
で、保管が繁雑となるなどの欠点があった。

本案はこのような欠点を取り除くために改良を施したも
ので、以下図に示す実施例について説明する。

１は箱枠、２，３，４は角状のパイプよりなり周面に複
数の取付孔２ａ、３ａ、４ａを有する縦枠、横枠、およ
び連結枠である。

５，６，７は前記縦枠２、横枠３、連結枠４の端部に固
定した係合板で、隅部にそれぞれの枠２，３．４に設け
た複数の係合孔２ｂ、３ｂ、４ｂ（実施例では４個づ＼
設けられている）に合致する係合孔５ａ ＊ ６ａ ＋
７ａが設けられ、中央部にそれぞれの枠２，３゜４のボ
ルト挿通孔２ｃ、３ｃ、４ｃに合致するようにナラ）５
ｂ、６ｂ、７ｂが取り付けられている。

８は取付金具で、上下２枚の支持板９，９の係合溝９ａ
、９ｂ、９ｃに上下を係合させて固定させた取付板１０
，１１．１２が支持板９，９に！たがって取り付けられ
取付板１０．１２は同一面に取付板１１は相隣る面に枠
材の厚み分だけ引込めて取付けられている。

そしてこれら各取付板には前記枠材の係合孔２ｂ 、３
ｂ 、４ｂと係合板５．６．７の係合孔５ａ 、６ａ
、７ａに嵌合する４個づ＼の係合突起１０ａ、１１ａ、
１２ａが設けられ、中央部にボルト挿通孔１０ｂ、１１
ｂ。

１２ｂが穿設されている。

１３，１４，１５は締付ボルト、１６はドア支え、１７
はドア、１８は−ンドル、１９は側板、２０は天井板で
ある。

本案配電箱は、角状のパイプよりなり両端に係合板５，
６．７を設けた所要の長さの縦枠２、横枠３あるいは連
結枠４として用いる枠材と、取付金具８と、締付ポルＮ
３，１４．１５などの箱枠構成部品とをあらかじめ用意
しておき、所要の大きさを有する配電箱の製作指令があ
ったとき、その寸法に応じた縦枠２となる枠材を取り出
し、先ずこの縦枠２に取り付けられた係合板５０４個の
係合孔５ａと４個の保合孔２ｂに取付金具８の取付板１
０に設けた４個の保合突起１０ａを嵌合させ、締付ボル
ト１３により係合板５のナツト５ｂに螺着させて、縦枠
２に取付金具８を固定する。

つぎに横枠３あるいは連結枠４となる枠材を取り出し、
前記のように横枠３あるいは連結枠４の係合板６あるい
は７を、取付金具８の取付板１１あるいは１２に係合さ
せて締付ボルト１４あるいは１５Ｖｃより締付は固着し
て、箱枠１を組立構成するものである。

図中締付ボルトは配電箱の内側から締付けるようにした
がこれに限ることはなく、外側から締付けることができ
るようにしてもよいし、また、各保合板５〜７は枠材の
外側に取付けるようにしてもよい。

本案は上述のように、角状のパイプよりなり周面に複数
個の取付孔２ａ、３ａ、４ａを有し、端部に係合板５，
６．７をそれぞれ設けた枠材で縦枠２、横枠３および連
結枠４を構成し、突き合わされた縦枠、横枠、連結枠の
それぞれの係合板に係合する取付板１０，１１．１２を
そなえた取付会合８とを使用し、各係合板と取付板との
いずれか一方（実施例では取付板）に設けた複数の係合
突起１０ａ、１１ａ、１２ａを他方に設けた複数の嵌合
孔５ａ 、６ａ 、７ａに嵌め込み、締付はポルＮ３，
１４．１５により係合板を取付板に締付は固着して、縦
枠２、横枠３、連結枠４を結合させて箱枠１を構成し、
との箱枠１の外周にドア１７、側板１９、天井板２０を
取付けて配電箱を構成するようにしたので、歪みのない
箱枠を迅速に組立てることが出来る。

そして多種類の配電箱を容易に構成しうるほか、配電箱
を構成する配電箱の構成部品は最小単位で済むため、保
管スペースが小さくてすむ特長がある。

また製作組立中において、配電箱の仕様が変更され配電
箱の奥行寸法などが変った場合、頗る簡単にそれに応す
ることが出来る。

しかも本案は、一方側面に縦枠２と連結枠４の端部に係
合するそれぞれの取付板１０．１２を並設して設け、こ
の一方側面に対して直角にのびる他方側面に横枠３に係
合する取付板１１を横枠３の前面と縦枠２の側面とが同
一面になるように横枠の厚味量だけ引込めて取り付けた
取付金具８によって縦枠２、横枠３、連結枠４を連結固
定するようにしたので、形成された箱枠１のドア１γ、
側板１９及び天井板２０の取付面は凸凹しないので、当
材なしでそれらの外壁板の取付けを行うことが出来るば
かりでなく、各枠材に取付ける係合板５，６．７の取付
は位置は同一場所で済むため、各枠材は仕様に応じて他
の用途、例えば横枠３を連結枠４としても使用し得るの
で、部材管理上有利である等勝れた特長があり、実用上
閉鎖形配電箱の構造として好適である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案実施例の一部を裁断した斜視図、第２図は
要部の拡大分科斜視図、第３図はＡ−Ａ線拡大断面図で
ある。 １・・・・・・箱枠、２・・・・・・縦枠、３・・・・
・・横枠、４・・・・・・連結枠、５〜７・・・・・・
係合板、８・・・・・・取付金具、９・・・・・・支持
板、１０〜１２・・・・・・取付板、１３〜１５・・・
・・・・・・締付ボルト、１６・・・・・・ドア支え、
１７・・・・・・ドア、１８・・・・・・・・ンドル、
１９・・・・・・側板、２０・・・・・・天井板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 周面に複数の取付孔を設けた角状パイプからなる縦枠、
   横枠、連結枠を組合せて箱枠を形成し、この箱枠の外周
   に側板、天井板及びドアを取り付けた配電箱に釦いて、
   前記縦枠とこれと横方向に直角にのびる横枠と、前記縦
   枠から奥行方向にのびる連結枠のそれぞれの端部に係合
   板を設け、且つ前記縦枠および連結枠の枠面端部に係合
   するそれぞれの取付板を並設すると共に横枠前面と縦枠
   側面が同一平面なるように横枠の厚み量だけ取付板を縦
   枠側面から引込めて横枠の端部背面と係合する取付板を
   設けた取付金具とを備え、前記係合板か取付金具の取付
   板のいずれか一方に設けた複数の保合突起を他方に設け
   た嵌合孔に嵌め込み、締め付はボルトにより係合板を取
   付板に締付は固着させて箱枠を構成したことを特徴とす
   る閉鎖形配電箱。