JPS5932031Y2 - 磁気録音再生装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はたとえば録音ヘッド、消去ヘッド、再生ヘッド
の各ヘッドをそれぞれ独立して備えた３ヘツド型の磁気
録音再生装置に見られるように録音ヘッドを介して磁気
テープに録音した信号を再生ヘッドを介して即座に取出
し、テープへの録音状態をモニターして確認できる磁気
記録再生装置であってしかも高域で発生するヒスノイズ
等を抑える雑音軽減回路を備えた録音レベル調整可能な
磁気録音再生装置に関し、その目的とするところは雑音
軽減回路を充分に機能させるために必要な所定の再生レ
ベルに対する録音レベルの調整を簡単に行なうことがで
きるようにすることにある。

一般にドルビー回路等の雑音軽減回路を備えた磁気録音
再生装置において、上記雑音軽減回路を充分に機能させ
て雑音軽減効果を充分に得ようとする場合、所定の再生
レベルが得られるように録音レベルを調整し再生レベル
と録音レベルを一致させることが必要となる。

これは上記雑音軽減回路が録音時に高域レベルを持ち上
げるフィルター特性を持つ第１の回路と再生時に上記持
ち上げられたレベルを下げて周波数特性を平担に戻すフ
ィルター特性を持つ第２の回路とで構成されており、第
２の回路の出力レベルに対し第１の回路の入力レベルが
録音時に著しく異なってしまうと上記第２の回路が満足
に作動せず結果的に再生出力の周波数特性が平担化でき
なくなってしまうことによる。

そのため上述したようなモニター機能を持つ装置にあっ
ては録音ヘッドに導かれる録音信号のレベルと再生ヘッ
ドから得られる再生出力信号のレベルとをイン・アウト
切換スイッチの操作により選択的にレベルメータに供給
し録音レベル調整ツ１みを操作して上記切換スイッチの
切換えによってレベルメータの指針の振れに差が出てと
ないように調整することが行なわれている。

しかしながらこの場合、上記２つの信号のレベルがほと
んど一致するように調整しようとすればイン・アウト切
換スイッチを頻繁に切換えてメータの指針の振れ具合を
確認しなければならず、この頻繁なスイッチ切換操作と
録音レベル調整操作とが、使用者にとって極めて頻わし
い操作であるので通常はほとんど行なわれず、雑音軽減
回路が不充分な動作状態で使われてし１つているもので
あった。

そこで本考案はこのような従来の欠点を解消するもので
あり、以下にその一実施例について図面と共に説明する
。

図において録音入力端子１に印加されたマイクロホン等
からの録音信号は録音増幅器２を介して雑音軽減回路を
構成する第１のフィルター回路３に供給され、ここで高
域周波数帯のレベルカ所定量持ち上げられた後、録音レ
ベル調整用可変抵抗器４から録音増幅器５を介して録音
ヘッド６に送られ磁気テープ７に録音される。

ここ１での回路系が録音回路Ｒである。

次に上記磁気テープ７に録音された信号は再生ヘッド８
から即座に取出され、この取出された再生信号は再生増
幅器９を介して雑音軽減回路を構成する第２のフィルタ
ー回路１０は供給さぁここで上記第１のフィルター回路
３による録音信号の高域のレベル上昇分が補正され再生
信号の周波数特性が平担化される。

ここ１での回路系が再生回路Ｐである。

次に１１はリレースイッチで構成される切換スイッチで
一方の固定接点すは第１のフィルター回路３の入力端に
接続され、他方の固定接点Ｃは第２のフィルター回路１
０の出力端に接続されると共に可動接点ａは低周波増幅
器及びスピーカからなる出力回路に接続される出力端子
１２に接続されている。

したがって上記スイッチ１１の切換えによって出力端子
１２には録音信号と再生信号とが選択的に印加される。

さらに上記切換スイッチ１１の可動接点Ｃはメータ駆動
アンプ１３を介してレベルメータ１４に接続され、この
メータ１４でもって上記録音信号と再生信号それぞれの
レベルが選択的に表示できるようになっている。

次に１５は上記リレースイッチ１１を切換駆動するリレ
ーであり、このリレー１５は非安定マルチバイブレータ
１６の間欠発振出力信号によって間欠的に駆動されるよ
うになっている。

それ故上記非安定マルチバイフレータ１６が発振動作を
している間は、リレー１５が間欠的に駆動されスイッチ
１１か接点す、Ｃに所定の時間間隔で自動的に交互に切
換えられる。

したがってこの時には使用者は可変抵抗器４を操作する
だけで上記録音レベルと再生レベルとが一致するように
レベル調整を行なうことができる。

上記２つの信号のレベルが違うとメータ１４の指針がス
イッチ１１の切換えに応じて大きく振れるが両信号が一
致すると上記指針の振れはなくなる。

次に１７は手動切換スイッチ、１８は上記非安定マルチ
バイブレータ１６の発振動作を許してスイッチ１１を自
動的かつ連続的に切換えさせるか上記発振動作を阻止し
てスイッチ１１を上記手動切換スイッチ１７の切換え操
作に応じて切換えさせるかを選択する自動・手動選択ス
イッチである。

この自動・手動選択スイッチ１８は図の如く開成した状
態が自動位置、閉成すると手動位置となる。

上記スイッチ１８を手動位置にした場合、手動切換スイ
ッチ１７の可動接片ｔが固定接点ｎに切換えられている
と、リレー１５は非動作状態に保持されスイッチ１１は
固定接点Ｃ側に切換えられたぁ１の状態となりメータ１
４には再生信号のレベルのみが表示されるも、上記手動
切換スイッチ１７の可動接片ｔが固定接点ｍＶＣ切換え
られていると非安定マルチバイブレータ１６はリレー１
５を駆動する状態に保持されスイッチ１１は固定接点す
側に切換えられた１ｔ−の状態になりメータ１４には録
音信号のレベルのみが表示される。

このように本実施例の装置によればスイッチ１１を自動
的に交互に切換えることができるので、従来のように頻
繁なスイッチの切換え操作を行なう必要はなく、録音レ
ベル調整用可変抵抗器４を操作するだけの簡単な操作で
レベルの調整を行なうことができる。

しかも再生信号のレベルだけを連続して監視し録音□ス
を防ぎたいというような場合には手動で上記スイッチ１
１を接点Ｃに切換えたｔｔＫしておくことができるので
、従来と同様の使い方が行なえる。

なお上記実施例において、自動スイッチ切換手段を構成
する非安定マルチバイブレータ１６は間欠発振動作する
他の回路もしくはモータととのモータの回転により切換
動作される機械スイッチを用いた機構等に置代えること
もできる。

非安定マルチバイブレータ１６の非安定時間と安定時間
との間に長短をつけておけば、スイッチ１１の自動切換
え時にレベルメータ１４に録音、再生のいずれの信号が
表示されているのかを簡単に知ることができるので便利
である。

以上説明したように本考案の磁気録音再生装置によれば
、第１の雑音軽減用フィルター回路に入力される録音信
号のレベルと第２の雑音軽減用フィルター回路から出力
される再生信号のレベルとを録音レベル調整手段を操作
するだけで簡単に合わせることができ、もって雑音軽減
機能を充分に発揮させることができる。

しかも必要に応じて手動で上記２つの信号のいずれかの
レベルのみをメータに表示し、その監視をすることもで
きる等、実用上の犬なる効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示す回路図である。 Ｒ・・・・・・録音回路、Ｐ・・・・・・再生回路、３
・・・・・・第１のフィルター回路、６・・−・・録音
ヘッド、８・・・・・・再生ヘッド、１０・・・・・・
第２のフィルター回路、１１・・・・・・切換スイッチ
、１４・・・・・・レベルメータ、１５・−・・・・リ
レー、１６・・−・・非安定マルチバイブレータ、１７
・・・・−・手動切換スイッチ、１８・・・・・・自動
・手動選択スイッチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 録音回路と再生回路をｒ＜に作動させ上記録音回路を介
   して磁気テープに録音した信号を上記再生回路を介して
   取出すことによって録音信号をモニターすることができ
   るように構成され、上記録音回路に録音信号の高域レベ
   ルを増大させる第１の雑音軽減用フィルター回路を備え
   ると共に上記再生回路に再生信号の高域レベルを低下さ
   せ上記録音信号の高域レベルの増大分を補償する第２の
   雑音軽減用フィルター回路を備え、かつ上記録音回路に
   録音信号のレベルを調整する調整手段を備えた磁気録音
   再生装置”ｃｈつて、上記第１の雑音軽減用フィルター
   回路の入力端に印加される録音信号と上記第２の雑音軽
   減用フィルター回路の出力端から出力される再生信号と
   を選択的にレベルメータに供給するスイッチ手段と、こ
   のスイッチ手段全自動的にかつ連続的に切換動作させ上
   記２つの信号を連続して交互にレベルメータに供給する
   自動スイッチ駆動手段と、この自動スイッチ駆動手段の
   動作を阻止し上記スイッチ手段を手動で切換動作させる
   手動スイッチ駆動手段を設けてなる磁気録音再生装置。