JPS5931369Y2 - 屋根瓦成型機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は高速昇降する一台の上型に対し二台の下型を交
互に対応せしめ、下型内の荒地のプレス成型と同時に下
型内への荒地の供給、取出しを連続的に能率よく行わし
めることを可能ならしめた屋根瓦成型機に関するもので
ある。

従来かかる屋根瓦の成型機は一台の上型に対する下型は
同様に一台であるのが一般的であり、その成型工程は下
型内に適宜手段により荒地を投入した後上型を下降せし
め、次に上型が上昇した後下型を前進せしめて適宜取出
し手段により下型内の成型素地を取出し、しかる後下型
を後退復帰せしめると共に下型内に次の成型に供する荒
地を投入するというサイクルにより行われていた。

従ってかかる機構では下型内への荒地の投入と下型内か
らの成型素地の取出しが別々に行われるため成型サイク
ルにおける時間的ロスが必然的に生じ、屋根瓦の高速成
型に支障を来たしていた。

本考案はかかる欠点に鑑み、一台の上型に対し二台の下
型を交互に対応せしめることにより下型内への荒地の投
入と下型内からの成型素地の取出しを同時操作可能なら
しめて上記欠点を解消せんとしたものにして、以下本考
案実施の一裔すを図面に基づいて説明すると、１は成型
機本体であり、クランク、カム、油圧等により高速昇降
制御される上型２を備え、該上型２の下方位置には機台
３上に左右水平方向にガイド板４を固設すると共にこの
ガイド板４に規制されて左右摺動する台部５を嵌合載置
せしめ、該台部５上には台部５の左右往復移動に伴って
上型２の下方対向位置に交互に位置規制される二台の下
型６，６′を並列固定せしめると共に該下型６，６′の
前方対向位置には成型品受台７．Ｔを並列固定せしめて
いる。

８は下型６，６′を有する台部５の移動機構部であり、
モーター、減速機より威る駆動部９の回転が歯車１０．
１０’を介して伝達される回転軸１１を機台３の側部に
装着したフレーム１２に枢支せしめ、その回転軸１１に
クランク杆１３の一端を取付け、又フレーム１２の下部
に枢支せしめた支軸１４にリンク１５の一端を取付ける
と共に該リンク１５の他端にアーム１６の下端を枢着し
、該アーム１６の上端を台部５の端部に下方突設せしめ
たブラケット１７に枢着せしめ、更にアーム１６の略中
央部に連結杆１８の一端を枢着すると共にその他端を前
記クランク杆１３の他端に枢着せしめ、駆動部９の作動
によりアーム１６を介して台部５を成型動作に関連して
左右往復移動せしめることにより下型６，６′を上型２
の下方対向位置に交互に位置規制可能ならしめている。

１９ 、１９’は成型機本体１０両側に装着せしめた荒
地移載機構部であり、成型動作に関連して交互に左右移
動位置にある下型６，６′の後方に対向位置する荒地台
２０．２０’上の荒地Ａを把持具２１．２１’により吸
着すると共に下型６．Ｃ上の成型素地Ｂを把持具２２，
２２’により吸着し、取出し投入用ローグー２３．２３
’の前進に伴い荒地Ａを下型６，６′上へ、成型素地Ｂ
を下型６，６′の前方に対向位置する成型品受台７．γ
上に移載せしめるものである。

又２４，２４’は荒地Ａを移送する搬送コンベアである
。

次に本考案に係る屋根瓦成型機の作用を成型動作との関
連において説明すると、先ず搬送コンベア２４．２４’
上に沿って移送される荒地Ａは成型機本体１の両側に位
置する荒地台２０，２σ上に順次供給される。

次に成型動作に関連する各機構の動作を説明するに当り
、下型６上には成型後の成型素地Ｂ１下型６′上には未
成型の荒地Ａが載置されているものとする。

第１図の状態において上型２が下降して下型Ｃ上の荒地
Ａをプレス成型する間に一方の荒地移載機構部１９にお
いて把持具２１．２２により荒地台２０上の荒地Ａを下
型６上に、下型６上の成型素地Ｂを成型品受台Ｔ上に夫
々同時に移送せしめた後元の位置に復帰動作する。

成型完了後上型２が上昇すると駆動部９の作動により回
転軸１１を１８０度回紙回転め、クランク杆１３、連結
杆１８を介してリンク１５に枢着されたアーム１６を右
方鎖線位置迄扇回せしめることによって該アーム１６の
上端を枢着せしめた台部５をガイド板４に沿って連動せ
しめ、よって新たな荒地Ａが供給された下型６を上型２
の下方に対向位置せしめると共に成型素地Ｂを有する下
型６′を右方外部に移動せしめる。

続いて上型２が再び下降して下型６内の荒地Ａをプレス
成型する間に前記とは反対側に装着された荒地移載機構
部１９′の作用により同様に荒地台２０′上の荒地Ａ及
び下型６′上の成型素地Ｂが夫々下型６′及び成型品受
台７′上に同時に移載され、又成型品受台７上の成型素
地Ｂは適宜取出し装置（図示せず）により後続のタメシ
入れ仕上ラインに移載され、再び回転軸１１が１８０度
回紙回転台部５を左方へ移動せしめ、以後成型動作に関
連する各動作の反復により高速連続成型が行われるので
ある。

要するに本考案は、クランク、カム、油圧等により昇降
制御される上型を備えた屋根瓦成型機にむいて、上型２
の下方位置にガイド板４に左右摺動規制される台部５を
設けると共に該台部５上に二台の下型６，６′を並列固
定せしめ、前記台部５を移動機構部８により左右往復移
動制御せしめ、成型動作に関連して二台の下型６．Ｃを
上型２の下方に交互に対向位置せしめる様にしたので、
方の下型６′上の荒地Ａをプレス成型する間に他方の下
型６上にある成型素地Ｂを成型品受台７上に移載すると
同時に下型６上に次の成型に供する荒地Ａを移載出来る
ため、荒地Ａ及び成型素地Ｂの移載により成型サイクル
に釦いて時間的ロスを生じることなく円滑、確実な高速
プレス成型操作を連続的に行わしめることが出来る等そ
の実用的効果甚だ犬なるものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案実施の一例を示すものにして、第１図は本考
案に係る屋根瓦成型機の斜視図、第２図は移動機構部の
正面図、第３図は同上断面図である。 １・・・成型機本体、２・・・上型、４・・・ガイド板
、５・−・台部、６，６′・・・下型、８・・・移動機
構部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. クランク、カム、油圧等により昇降制御される上型を備
   えた屋根瓦成型機において、上型の下方位置にガイド板
   に左右摺動規制される台部を設けると共に該台部上に二
   台の下型を並列固定せりめ、前記台部を移動機構部によ
   り左右往復移動制御せしめ、成型動作に関連して二台の
   下型を上型の下方に交互に対向位置せしめる様にしたこ
   とを特徴とする屋根瓦成型機。