JPS5931314Y2 - ダンボ−ルシユレツタ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は廃棄ダンボールを截断して再生処理する際に使
用せられるシュレツターに関するもので、モーターによ
り回転せられる３本の回転軸を本体内に平行に配設し、
この回転軸に対しては同一間隔にてカッター取付円盤を
溶接すると共にカッター取付円盤は中央の回転軸のもの
に対して左右の回転軸のものは半ピンチずつずらして配
し、刃先が接する円周線を回転軸に対して偏心せしめた
二つ割れ構造の円形鋸歯状カッターを前記カッター取付
円盤に対してボルト止めすると共に各回転軸のカッター
取付円盤に対して各カッターを取り付ける際に刃物一つ
分ずつ同一方向にずらして取り付けることにより回転軸
の中心から刃先に至る距離が同一の刃物の配列は全て螺
旋状を呈するように構成し、各回転軸に取り付けたカッ
ターの刃物は相互に噛合し合うように構成したことが構
成要旨である。

従来に於けるダンボールシュレツターの場合には回転軸
に対して二つ割れ構造のカッターを直接ボルト止めして
いることから、僅かな間隙を介して取付部や回転部に紙
粉が付着し、摩耗や発熱を生じる欠点があった。

又、従来のシュレツターの刃物は平行に配置しであるた
め、ダンボールが投入された場合に一遍にカッターに負
荷がかかり、カッター或いは回転軸の損傷を引き起こす
欠点があった。

本考案は斯かる欠点の解消を目的として提案されるもの
で、その実施例を添付図面に基づいて詳記する。

図中１は箱型のシュレツタ一本体、２はカッターブロワ
−にして、シュレツタ一本体１内に於いて截断されたダ
ンボール片はカッターフロワー２によりシュレツタ一本
体１外に排出される。

３．４．５はシュレツタ一本体１内に横架した回転軸に
して、夫々の回転軸には等間隔に第２図に示すようなカ
ッター取付円盤６・・・が溶接しである。

７・・・はカッター取付円盤６・・・に対してボルト８
により取り付けられた円形鋸歯状のカッターにして、こ
のカッターは第４図に示すような二つ割れ構造から或っ
ている。

９・・・はカッター７・・・に形成した刃物にして、こ
の刃物９・・・の刃先９′・・・が接する円周線ａは回
転軸３，４，５に対して夫々偏心している。

又、夫々の回転軸３，４．５に取り付けられたカッター
７・・・はカッター取付円盤６・・・に対して取り付け
られる際に刃物９・・・−個分ずつずらしであるため、
回転軸の中心から刃物９・・・の刃先９′に至る距離（
高さ）が同一な刃物９・・・の並びは夫々回転軸に対し
て平行ではなく螺旋状を呈している。

又、夫々の回転軸に於ける刃物の螺旋の方向は同一であ
ると共に回転軸３に取り付けられたカッター７・・・（
カッター取付円盤６・・・）のピンチに対して回転軸４
，５側のカッター７・・・は半ピツチずらしてあり、第
６図に示すように夫々の回転軸のカッター７・・・の刃
物９は噛合し合っている。

図中１０はカッター取付円盤６・・・に形成した段部に
して、カッター７・・・の偏心嵌合穴１１がこの段部１
０に嵌合している。

１２はカッター取付円盤６・・・のキー溝、１３はカッ
ター７・・・のボルト孔、１４はモーターにして、この
宅−ター１４の回転は（駆動）チェーン１５を介して回
転軸３の（駆動）ホイル１６、回転軸４のホイル１７、
回転軸５のホイル１８に伝達されるもので、回転軸３と
４は同一方向に、回転軸５は回転軸３，４とは反対方向
に回転するようになっている。

１９はテンションホイルを示す。

本考案に係るシュレツターは以上の如き構成から成り、
モーター１４を回転せしめるとこの回転はチェーン１５
、ホイル１６，１７，１８を介して各回転軸３，４．５
に伝達され、シュレツタ一本体１内においてカッター７
・・・が回転する。

この回転している状態でダンボールが投入されると、ダ
ンボールはカッター７・・・の刃物９・・・で細かく截
断され、截断されたダンボール片はカッターブロワ−２
で吸引され、シュレツタ一本体１外に排出される。

上記構成と作用に於いて本考案は回転軸３，４゜５に対
してカッター取付円盤６・・・を溶接し、これにカッタ
ー７・・・をボルト止めするように構成したので、回転
軸３，４．５とカッター取付円盤６・・・との間には間
隙を無くすることが出来、このために回転軸３，４．５
に沿って紙粉が回転軸３，４゜５の夫々の軸受或いは（
、駆動）チェーンホイル１６．１７，１８側に移動付着
する心配がなく、摩耗、発熱、振動、騒音等の発生防止
が図れる。

又、本考案はカッター７・・・に於いてこの刃物９・・
・を偏心させると共に配列を螺旋状にしたので、ダンボ
ールが投入された際に刃物９・・・に対して一遍に負荷
がかかる心配がなく、よって刃物９・・・或いは回転軸
３，４．５の損傷を招くという心配もない。

次に、本考案は３本の回転軸３，４，５に夫々カッター
７・・・を一定の間隔で取り付けると共にこのカッター
７・・・を夫々噛合させたので、ダンボールは回転軸３
，４間及び４，５間、３，５間において複雑に切断され
、小片化が促進する。

次に、本考案は刃先９′が接する円周線を回転軸３．４
．５に対して偏心せしめるために、二つ割れ構造の円形
鋸歯状カッター７・・・となし、このカッター７の嵌合
穴１１の中心を刃先９′の円周線に対して偏心させ、こ
れを回転軸３，４．５に夫々取り付けるようにした。

このため、刃先９′の円周線を回転軸３，４．５に対し
て簡単に偏心させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るシュレツターの全体図、第２図は
カッター取付円盤の斜視図、第３図はカッター取付円盤
とこれにボルト止めされたカッターを示す正面図、第４
図は二分割された一方のカッターを示す斜視図、第５図
はシュレツタ一本体内の断面を示すＡ−Ａ線断面図、第
６図は第５図Ｂ−Ｂ線断面図である。 １・・・・・・シュレツタ一本体、２・・・・・・カッ
ターブロワ−１３，４，５・・・・・・回転軸、６・・
・・・・カッター取付円盤、７・・・・・・カッター、
８・・・・・・ボルト、９・・・・・・刃物、１４・・
・・・・モーター、１５・・・・・・チェーン、１６．
１７，１８・・・・・・ホイル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. モーターにより回転せられる３本の回転軸を本体内に平
   行に配設し、この回転軸に対しては同一間隔にてカッタ
   ー取付円盤を溶液すると共にカッター取付円盤は中央の
   回転軸のものに対して左右の回転軸のものは半ピンチず
   つずらして配し、刃先が接する円周線を回転軸に対して
   偏心せしめた二つ割れ構造の円形鋸歯状カッターを前記
   カッター取付円盤に対してボルト止めすると共に各回転
   軸のカッター取付円盤に対して各カッターを取り付ける
   際に刃物一つ分ずつ同一方向にずらして取り付けること
   により回転軸の中心から刃先に至る距離が同一の刃物の
   配列は全て螺旋状を呈するように構成し、各回転軸に取
   り付けたカッターの刃物は相互に噛合し合うように構成
   して威るダンボールシュレツター。