JPS5930207Y2 - 合成樹脂製エアクリ−ナのガスケツト固定構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、合成樹脂製エアクリーナのガスケット固定
構造に関する。

従来、ポリプロピレン樹脂等の合成樹脂からなるエアク
リーナにおいては、外部ホースが挿入接続されるケース
の接続口に、シールと、ケース側から外部ホースが一体
化されている車体側への振動の伝達を遮断するために、
ガスケットが接着剤によって貼付されている。

しかしながら、このようなガスケットが貼付されている
接続口に外部ホースが挿入される場合には、その挿入方
向にガスケットを剥離する力が作用し、ガスケットが接
続口から剥れやすいという問題点がある。

この考案は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであ
って、単純な構造によって、ガスケットを確実に固定保
持できる合成樹脂製エアクリーナのガスケット固定構造
を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために、この考案は、外部ホースが
挿入接続される合成樹脂製エアクリーナケースの接続口
にガスケットを固定する合成樹脂製エアクリーナのガス
ケット固定構造において、クランプのリング状保持部に
よってガスケットを持続口端部に押圧し、クランプの外
周側舌片部に側えられる係止爪部をケース側に形成され
ている係合溝部に係合し、上記クランプのリング状保持
部によるガスケット押圧状態を保持するようにしたもの
である。

以下、この考案の実施例を図面を参照して説明する。

第１図および第２図は、この考案に係る合成樹脂製エア
クリーナのガスケット固定構造の一実施例を示す説明図
である。

ポリプロピレン樹脂等の合成樹脂から成形されたキャッ
プ１とケース２との間には空気清浄用エレメント３が挿
入され、キャップ１とケース２とは連結金具４の締めっ
けにより一体化されている。

キャップ１にはエアクリーナノーズ１Ａが一体形成され
ている。

ケース２には接続口５が開口され、持続口５には空気を
吸入するインレットホース６が挿入接続可能となってい
る。

空気はエアクリ ナノーズ１人から吸い込１れてエレメ
ント３を通過し、インレットホース６を経て図示しない
吸気管に供給される。

接続口５の周囲のケース２には突出縁部２Ａが突出形成
され、この突出縁部２Ａには第３図および第４図に示さ
れるようにガスケット７の被固定部７Ａが被冠されるよ
うになっており、ガスケットＩの内周部は接続口５の中
心方向にテーパ状に延びて、挿入されるインレットホー
ス６の外周部に密着するシール部γＢとされている。

ケース２の突出縁部２Ａに被冠されているガスケツ）７
の被固定部７Ａの正面全周は、第５図に示されるような
ばね鋼からなるクランプ８のリング状で横断面Ｃ字状の
保持部８Ａによって、ケース２の突出縁部２Ａ側に押圧
保持されるようになっている。

ここで、クランプ８のリング状の保持部８Ａの外周の複
数位置（第５図においては３位置）には、横断面り字状
の舌片部８Ｂが外方に突設され、各舌片部８Ｂの垂下脚
部中央には三角形の二辺が切シ欠かれ、垂下脚部の下端
部から上方向外方に向けて拡開される係止爪部８Ｃが形
成されている。

捷た、ケース２の接続口５外周側の側部３位置には３組
の内壁部２Ｂ、外壁部２Ｃが突出され、各内壁部２Ｂと
外壁部２Ｃとの間には幅Ｌ１の保合溝部２Ｄが形成され
ている。

そこで、クランプ８の係止爪部８Ｃを係合溝部２ＤＫ挿
入し、その保持部８ＡＫよってガスケットＩの被固定部
７Ａがケース２の突出縁部２ＡＫ抑圧される。

ガスケツ）７がクランプ８の保持部８Ａによって完全に
押圧された状態においては、自由状態における拡開高さ
Ｌ２の係止爪部８Ｃが自身のばね力によって係合溝部２
Ｄを形成する外壁部２Ｃの壁面樹脂に食い込み、クラン
プ８が離脱方向に対して強固に固定可能となっている。

すなわち、エアクリーナのケース２に設けられている接
続口周囲の突出縁部２Ａには、ガスケットＩの被固定部
７Ａがクランプ８の保持部８Ａによって押圧され、その
補正状態はクランプ８の係止爪部８Ｃとケース２の係合
溝部２Ｄ壁面との係合によって確保されることから、イ
ンレットホース６がガスケットＩに挿入力を作用する場
合にも、ガスケット７が突出縁部２Ａから剥離すること
なく、インレットホース６とガスケット７のシール部７
Ｂとの密着状態が安定確保される。

すなわち上記実施例によれば、クランプ８の係止爪部８
Ｃのばね力によって、クランプ８をケース２側に係合し
、その保持部８Ａによってガスケット７を確実にケース
２の接続口周囲に固定保持することが可能となる。

また、このエアクリーナケースの製作において使用され
る金型構造は、クランプを係止するためのアンダーカッ
ト構造等を形成する必要がなく、極めて単純な形状とな
る。

以上のよウニ、この考案は、外部ホースが挿入接続され
る合成樹脂製エアクリーナケースの接続口にガスケット
を固定する合成樹脂製エアクリーナのガスケット構造に
おいて、クランプのリング状保持部によってガスケット
を接続口端部に押圧し、クランプの外周側舌片部ＶＣｆ
ｍえられる係止爪部をケース側に形成されている係合溝
部に係合し上記クランプのリング状保持部によるガスケ
ット抑圧状態を保持するようにしたので、単純な構造に
よってガスケットを確実に固定保持できるという効果を
有する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る合成樹脂製エアクリーナのガス
ケット固定構造の一実施例を示す断面図、第２図は同側
面図、第３図は第２図の■−■線に沿う要部拡大断面図
、第４図は第２図のＩＶ −ＩＶ線に沿う要部拡大断面
図、第５図は同実施例におけるクランプを拡大して示す
斜視図である。 ２・・・・・・ケース、２Ｄ・・・・・・係合溝部、５
・・・・・・接続口、６・・・・・・インレットホース
、γ・・・・・・ガスケット、７Ａ・・・・・・被固定
部、７Ｂ・・・・・・シール音医 ８・・・・・・クラ
ンプ、８Ａ・・・・・・保持部、８Ｂ・・・・・・舌片
部、８Ｃ・・・・・・係止爪部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外部ホースが挿入接続される合成樹脂製エアクリーナケ
   ースの接続口にガスケットを固定する合成樹脂製エアク
   リーナのガスケット固定構造において、クランプのリン
   グ状保持部によってガスケットを接続口端部に押圧し、
   クランプの外周側舌片部に備えられる係止爪部をケース
   側に形成されている係合溝部に係合し、上記クランプの
   リング状保持部によるガスケット押圧状態を保持するこ
   とを特徴とする合成樹脂製エアクリーナのガスケット固
   定構造。