JPH04129870U - 燃料タンク用フイルターの取付構造 - Google Patents

燃料タンク用フイルターの取付構造

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JPH04129870U
JPH04129870U JP4406691U JP4406691U JPH04129870U JP H04129870 U JPH04129870 U JP H04129870U JP 4406691 U JP4406691 U JP 4406691U JP 4406691 U JP4406691 U JP 4406691U JP H04129870 U JPH04129870 U JP H04129870U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 取付口が開設されたフィルターを、燃料タン
ク内に配されるパイプ体の先端部に、確実且つ簡単に取
り付けることのできる燃料タンク用フィルターの取付構
造の提供。 【構成】 フィルター2の内部に収められる弾性保形体
4を備え、該弾性保形体側に、パイプ体1の先端部1a
を圧入する嵌着孔5と位置決め用腕部6を形成し、パイ
プ体の先端部側に、弾性保形体と共働してフィルターの
取付口3周縁を挾持する鍔部9と、上記位置決め用腕部
を係入するロック溝部10を形成し、且つ、鍔部の下面
と弾性保形体の対向面に凹凸嵌合手段7・11を形成す
ることにより、弾性保形体の嵌着孔にフィルターの取付
口を合致させた状態を得て、パイプ体の先端部を該嵌着
孔内に圧入するだけで、上記凹凸嵌合手段の相互嵌合を
伴って、フィルターの取付口の周縁を、鍔部の下面と弾
性保形体の対向面間で強固に挾持できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車の燃料タンク内に配されるパイプ体の先端部に取り付けられ て、ゴミや水等の不純物が燃料と一緒に吸引されることを防止するフィルターの 取付構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種取付構造としては、例えば、実開昭63−24034号公報に示 すものが存する。 該フィルターの取付構造は、具体的には図示しないが、上記パイプ体の先端部 外周に形成された円盤状鍔部と、該パイプ体に外嵌されるリング状止着体とを用 いて、フィルターをパイプ体の先端部に取り付けようとするもので、実際には、 フィルター側に予め開設されている取付口内にパイプ体の基端部を挿通して、該 パイプ体の基端部に上記リング状止着体を外嵌した後、パイプ体の基端部を電動 式ポンプ側に連結して、リング状止着体をパイプ体の円盤状鍔部方向に押圧する ことにより、該止着体の下面と鍔部の上面間でフィルターの取付口周縁を内外側 から挾持して、フィルターをパイプ体の先端部に取り付ける構成となっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
この為、従来の取付構造にあって、フィルターの最終的な取付状態を得るため には、電動式ポンプでリング状止着体を鍔部方向に押圧することが条件となるの で、最初からフィルターをパイプ体側に確実に取り付けて置けない不利不便があ ると共に、これに起因して、フィルターの取付作業が自ずと大変となってしまう 大きな問題点を有していた。その上、単に、電動式ポンプでリング状止着体を鍔 部方向に押圧するだけでは、フィルターの確実強固な挾持力が得られないので、 フィルターの取付状態が自ずと不安定となってしまう問題点をも併せて有してい た。
【0004】 又、従来の取付構造は、パイプ体の先端部に互いに逆方向に張り出す保形腕部 を一体に延設して、該各保形腕部で袋状に熱溶着されたフィルターを膨らませる 構成を採用しているが、これだけでは、袋状フィルターの十分な膨らみを得るこ とができなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、斯る従来の課題を有効に解決するために開発されたもので、燃料タ ンク内に配されるパイプ体の先端部に、取付口が開設されたフィルターを取り付 ける取付構造を前提として、袋状に熱溶着されるフィルターの内部に収められる 弾性保形体を備え、該弾性保形体側に、パイプ体の先端部を上記フィルターの取 付口を経て圧入する嵌着孔と、位置決め用腕部とを形成する一方、パイプ体の先 端部側に、弾性保形体と共働してフィルターの取付口周縁を挾持する鍔部と、上 記位置決め用腕部を係入するロック溝部とを形成し、且つ、パイプ体の鍔部下面 と弾性保形体の対向面とに凹凸嵌合手段を形成する構成を採用した。
【0006】
【作用】
依って、本考案にあっては、弾性保形体の嵌着孔にシート状フィルターの取付 口を合致させた状態を得て、パイプ体の先端部を該嵌着孔内に圧入するだけで、 該パイプ体の先端部と弾性保形体とが確実に結合して、これにより、フィルター の取付口周縁が、凹凸嵌合手段の相互嵌合状態を伴って、鍔部の下面と弾性保形 体の対向面間で強固に挾持されることとなるので、後は、シート状フィルターの 周縁を重ね合わせて、該周縁同士を熱溶着すれば、内部に収められる弾性保形体 の保形作用で、フィルターが袋状に確実に膨らまされた状態をもって、パイプ体 の先端部に取り付けられることとなる。
【0007】 又、このフィルターの取付状態にあっては、嵌着孔内に圧入されたパイプ体の 先端部側に形成されたロック溝部内に、弾性保形体側の位置決め用腕部が係入す ることとなるので、これにより、パイプ体と弾性保形体との圧入時の方向性も自 動的に決定されると共に、パイプ体と弾性保形体との回りをも有効に防止できる こととなる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案を図示する一実施例に基づいて詳述すれば、該実施例に係るフィ ルターの取付構造も、図1に示す如く、燃料タンク内に配されるパイプ体1の先 端部1a(吸引口部側)に、取付口3が開設されたフィルター2を挾持状態をも って取り付けることを前提とするものであるが、特徴とするところは、袋状に熱 溶着されるフィルター2の内部に収められる弾性保形体4を有機的に使用して、 フィルター2を取り付けようとするものである。
【0009】 これを具体的に説明すると、本実施例にあっては、図2にも示す如く、上記の 弾性保形体4を合成樹脂で薄肉の立方体状に成形して、その上側壁に画成された 厚肉部4aに、パイプ体1の先端部1aを上記フィルター2の取付口3を経て圧 入する嵌着孔5を形成すると共に、該上側壁の下面に横L字状の位置決め用腕部 6をその先端が嵌着孔5内に臨む状態をもって一体に形成し、且つ、上側壁厚肉 部4aの嵌着孔5周縁に環状の凸部7を連続して設ける構成となしている。尚、 この弾性保形体4は、上側壁を含めたその周壁に大小の空部8を設けて、全体と して弾性力を発揮できる形態を呈している。
【0010】 又、パイプ体1の先端部1a側に対しては、上記弾性保形体4の上側壁の肉厚 部4a面と共働してフィルター2の取付口3周縁を挾持する円盤状鍔部9を一体 に形成すると共に、その先端縁に上記位置決め用腕部6を係入するロック溝部1 0を形成し、且つ、円盤状鍔部9の下面に上記凸部7と嵌合する環状の凹部11 を連続して設ける構成となしている。尚、本実施例にあっては、このパイプ体1 の先端部1aを上記嵌着孔5内に圧入した場合に、両者の確実強固な結合状態が 得られるように、図示する如く、その圧入される部分を若干膨出させている。
【0011】 依って、斯る構成のパイプ体1の先端部1aにフィルター2を取り付ける場合 には、弾性保形体4の嵌着孔5にシート状フィルター2の取付口3を合致させた 状態を得て、パイプ体1の先端部1aを該嵌着孔5内に強制的に圧入するだけで 、図3に示す如く、該パイプ体1の先端部1aと弾性保形体4とが確実強固に結 合して、フィルター2の取付口3の周縁が、凸部7と凹部11との凹凸嵌合状態 を伴って、鍔部9の下面と弾性保形体4の上側壁の肉厚部4a面間で強固に挾持 されることとなる。 従って、後は、従来と同様に、シート状フィルター2の周縁を重ね合わせて、 該周縁同士を熱溶着すれば、図5に示す如く、内部に収められた弾性保形体4の 保形作用で、フィルター2が袋状に確実に膨らまされた状態をもって、パイプ体 1の先端部1aに確実且つ簡単に取り付けられることとなる。
【0012】 又、このフィルター2の取付状態にあっては、図4にも示す如く、嵌着孔5内 に圧入されたパイプ体1の先端縁に形成されたロック溝部10内に位置決め用腕 部6が係入しているので、パイプ体1に対する弾性保形体4の回りを有効に防止 できることとなる。 しかも、パイプ体1の先端部1aを弾性保形体4の嵌着孔5内に圧入する場合 には、このロック溝部10と位置決め用腕部6とが一致する方向から、パイプ体 1の先端部1aを嵌着孔5内に圧入することとなるので、これにより、パイプ体 1と弾性保形体4との方向性も自動的に決定されることとなる。
【0013】 尚、上記の実施例にあっては、電動式ポンプの吸引口又は吸引パイプに連結さ れる連結用のパイプ体1の先端部1aにフィルター2を取り付けるように構成し たものであるが、本考案は、これに限定されるものではなく、電動式ポンプ側に 予め設けられる吸引パイプ等の先端部に円盤状鍔部9とロック溝部10を直接形 成すれば、フィルター2を当該吸引パイプ等の先端部に対しても、確実且つ簡単 に取り付けられることは言うまでもない。 又、円盤状鍔部9と嵌着孔5の周縁に形成される凸部7と凹部11の関係は、 実施例とは逆に形成することも実施に応じ任意である。
【0014】
【考案の効果】 以上の如く、本考案は、上記の独立した弾性保形体の使用により、取付口が開 設されているフィルターをパイプ体の先端部に確実且つ簡単に取り付けることが 可能となるので、従来のものと比較すると、その作業性と取付状態の向上が大い に期待できることとなった。 しかも、独立した弾性保形体を使用することは、袋状に熱溶着されたフィルタ ーを十分に膨らませることが可能となることは言うまでもないが、弾性保形体側 の位置決め用腕部をパイプ体側のロック溝部に係入することにより、パイプ体と 弾性保形体との回りを有効に防止できる一方、パイプ体と弾性保形体の圧入時の 方向性を自動的に決定できる利点をも併せて提供できることとなる。 又、フィルターの取付口周縁は、凹凸嵌合手段の相互嵌合で、気密性を高めな がら強固に挾持されることとなるので、この点からも、フィルターの取付状態が 頗る良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る取付構造に供されるパイ
プ体とフィルターと弾性保形体の関係を示す分解斜視図
である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】フィルターを伴ってパイプ体の先端部を弾性保
形体の嵌着孔に圧入した状態を示す正面図である。
【図4】同圧入状態を示す底面図である。
【図5】袋状に熱溶着されたフィルターを最終的にパイ
プ体の先端部に取り付けた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 パイプ体 1a パイプ体の先端部 2 フィルター 3 取付口 4 弾性保形体 5 嵌着孔 6 位置決め用腕部 7 環状凸部(嵌合手段) 9 円盤状鍔部 10 ロック溝部 11 環状凹部(嵌合手段)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンク内に配されるパイプ体の先端
    部に、取付口が開設されたフィルターを取り付ける取付
    構造において、袋状に熱溶着されるフィルターの内部に
    収められる弾性保形体を備え、該弾性保形体側に、パイ
    プ体の先端部を上記フィルターの取付口を経て圧入する
    嵌着孔と、位置決め用腕部とを形成する一方、パイプ体
    の先端部側に、弾性保形体と共働してフィルターの取付
    口周縁を挾持する鍔部と、上記位置決め用腕部を係入す
    るロック溝部とを形成し、且つ、パイプ体の鍔部下面と
    弾性保形体の対向面とに凹凸嵌合手段を形成したことを
    特徴とする燃料タンク用フィルターの取付構造。
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