JPH0614327U - 竪樋の支持構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】外観を良好にしながら継手を利用して竪樋を支
持する。 【構成】上下で隣合う竪樋１間に継手２を配設する。継
手本体２ａの上部に設けられた接続筒２ｂを上側の竪樋
１に挿着する。継手本体２ａの下部に設けられた接続筒
２ｂを下側の竪樋１に挿着する。継手本体２ａの外周面
に竪樋１の外径より大径となった膨出部３を突設する。
壁面４に固着される金属製の支持金具５に設けられた支
持リング６を下側の竪樋１の上部に挿通する。外面が膨
出部３の外面と面一となるように支持リング６の上端を
継手本体２ａに設けられた膨出部３の下部に係止する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、上下に連結される竪樋を支持する竪樋の支持構造に関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

従来、外壁に沿って配設される竪樋１を上下で接続する場合には図４に示され るように上下で隣合う竪樋１間に継手２を配置し、継手本体２ａの上下部に設け られた接続筒２ｂをそれぞれ接着剤を介して上下の竪樋１に挿入して接続するこ とで上下の竪樋１が接続されるようになっている。そして、竪樋１は単に上下で 接続した状態のままとしておくと集水器との接続部分に局部的に荷重が加わるた めに支持金具５にて支持することが行なわれる。そして、支持金具５による支持 は図６または図７に示されるような支持金具５を竪樋１に挿通し、支持金具５を 締め込むことで支持金具５の内面より突設された支持突起ａを竪樋１の外面に圧 接し、これによって図５に示されるように竪樋１を支持するようになっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上述のような従来例にあっては、図５に示されるように継手２による 竪樋１相互の接続部分と、支持金具５による竪樋１の支持部分とは別位置となっ ており、これによって他部材が外観上複数箇所に配置された状態となり、違和感 が生じて外観が悪いという問題があり、また、支持金具５による竪樋１の支持は 支持金具５に設けられた支持突起ａを竪樋１の外面に圧接して支持するというも のであるために竪樋１の外面が破損したりするという問題があった。

【０００４】 本考案は上記問題点の解決を目的とするものであり、外観を良好にしながら継 手を利用して竪樋を支持することができる竪樋の支持構造を提供しようとするも のである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案では、上記目的を達成するために、上下で隣合う竪樋１間に継手２を配 設し、継手本体２ａの上部に設けられた接続筒２ｂを上側の竪樋１に挿着し、継 手本体２ａの下部に設けられた接続筒２ｂを下側の竪樋１に挿着し、継手本体２ ａの外周面に竪樋１の外径より大径となった膨出部３を突設し、壁面４に固着さ れることとなる金属製の支持金具５に設けられた支持リング６を下側の竪樋１の 上部に挿通し、外面が上記膨出部３の外面と面一となるように支持リング６の上 端を継手本体２ａに設けられた膨出部３の下部に係止したものである。

【０００６】

【作用】

しかして、外面が膨出部の外面と面一となるように支持リングの上端を継手本 体に設けられた膨出部の下部に係止してあることで上下の竪樋を接続する継手を 利用して竪樋を支持金具にて確実に支持することができるものであり、しかも、 継手と支持リングとが近接して設置されると共に継手の膨出部の外面と支持リン グの外面とが面一の状態となってるいために外観を良好なものとすることができ る。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案を図示された実施例に基づいて詳述する。 上下で隣合う竪樋１は筒状の継手２によって接続されるようになっており、こ の継手２に支持金具５の支持リング６を係止することで継手２の部分で竪樋１が 支持されるようになっている。

【０００８】 金属製の継手２は図３に示されるように継手本体２ａの上下部に接続筒２ｂを それぞれ設けると共に継手本体２ａの外周面に竪樋１の外径より大径となった膨 出部３を突設して形成されている。 金属製の竪樋１の荷重を支持する金属製の支持金具５は壁面４に固着されるこ ととなる固定片５ａより支持アーム５ｂを突設し、支持アーム５ｂの先端に環状 の支持リング６を設けて主体が構成されている。ここで、支持リング６の外径は 上記継手２の膨出部３の外径と略同一とされている。

【０００９】 図２に示されるように上側に配される竪樋１は下端を継手本体２ａの上部に設 けられた接続筒２ｂに接着剤を介して挿入することで接続され、下側に配される 竪樋１は上端を継手本体２ａの下部に設けられた接続筒２ｂに接着剤を介して挿 入することで接続されている。また、支持金具５の支持リング６は下側の竪樋１ の上部に被嵌され、この状態で上端を継手２の膨出部３の下端に当接するように なっており、これによって継手２と共に竪樋１の荷重を支持するようになってい る。ここで、支持リング６の外径と膨出部３の外径とは略同一とされているため に支持リング６で膨出部３を支持した状態では膨出部３の外面と支持リング６の 外面が面一の状態となり、これによって継手２と支持リング６とが近接した状態 で配置されていても外観上違和感がないようになっている。

【００１０】 しかして、上下で隣合う竪樋１は継手２によって接続され、支持金具５の支持 リング６が継手２を支持することで継手２を介して竪樋１の荷重は支持金具５に て支持されるものである。そして、竪樋１を接続する継手２と、竪樋１の荷重を 支持する支持金具５の支持リング６とは外面が略面一の状態で近接して設置され ていることで違和感なく設置されるものである。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は上述のように、上下で隣合う竪樋間に継手を配設し、継手本体の上部 に設けられた接続筒を上側の竪樋に挿着し、継手本体の下部に設けられた接続筒 を下側の竪樋に挿着し、継手本体の外周面に竪樋の外径より大径となった膨出部 を突設し、壁面に固着されることとなる金属製の支持金具に設けられた支持リン グを下側の竪樋の上部に挿通し、外面が上記膨出部の外面と面一となるように支 持リングの上端を継手本体に設けられた膨出部の下部に係止してあるので、上下 の竪樋を接続する継手を利用して竪樋を支持金具にて確実に支持することができ るものであり、しかも、継手と支持リングとが近接して設置されると共に継手の 膨出部の外面と支持リングの外面とが面一の状態となっているために違和感なく 継手と支持金具の支持リングとを設置することができ、外観を良好なものとする ことができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す斜視図である。

【図２】同上の断面図である。

【図３】同上に用いられる継手の斜視図である。

【図４】従来例の継手の配置状態を示す分解斜視図であ
る。

【図５】従来例における支持金具の設置状態を示す断面
図である。

【図６】同上の支持金具の斜視図である。

【図７】同上の支持金具の他の実施例を示す斜視図であ
る。

【図８】同上の支持状態を示す一部省略した断面図であ
る。

【符号の説明】

１ 竪樋 ２ 継手 ２ａ 継手本体 ２ｂ 接続筒 ３ 膨出部 ４ 壁面 ５ 支持金具 ６ 支持リング

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上下で隣合う竪樋間に継手を配設し、継
   手本体の上部に設けられた接続筒を上側の竪樋に挿着
   し、継手本体の下部に設けられた接続筒を下側の竪樋に
   挿着し、継手本体の外周面に竪樋の外径より大径となっ
   た膨出部を突設し、壁面に固着されることとなる金属製
   の支持金具に設けられた支持リングを下側の竪樋の上部
   に挿通し、外面が上記膨出部の外面と面一となるように
   支持リングの上端を継手本体に設けられた膨出部の下部
   に係止して成る竪樋の支持構造。