JP2550200B2 - 樹脂パイプの取付構造 - Google Patents

樹脂パイプの取付構造

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JP2550200B2
JP2550200B2 JP2043256A JP4325690A JP2550200B2 JP 2550200 B2 JP2550200 B2 JP 2550200B2 JP 2043256 A JP2043256 A JP 2043256A JP 4325690 A JP4325690 A JP 4325690A JP 2550200 B2 JP2550200 B2 JP 2550200B2
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pipe
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順也 大野
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、樹脂パイプの取付構造に関するものであ
る。
従来の技術 樹脂製燃料タンク等の容器に樹脂パイプを取付ける場
合には、例えば、第3〜5図に示す構造が採用されるこ
とがある。
第3,5図において、1はタンク本体を示し、タンク本
体1の上壁1aに形成された取付孔2aに、接続パイプ2が
取付けられた溶着パイプ3が挿入固定されている。具体
的には、溶着パイプ3の下端にシール材4を介して接続
パイプ2が取付けられ、溶着パイプ3に形成されたフラ
ンジ部5がタンク本体1の上壁1aに溶着固定されてい
る。
また、第4図に示すように、上記第3図における接続
パイプ2と溶着パイプ3とを一体化した溶着パイプ6と
して構成し、溶着パイプ6に形成されたフランジ部7を
タンク本体1の上壁1aに溶着固定されたものがある(こ
の種のパイプ材の取付構造としては、例えば、実開昭58
−158894号,同58−191488号,同58−97394号公報に示
されたものがある)。
発明が解決しようとする課題 第3図に示す前者の取付構造にあっては、溶着パイプ
3と接続パイプ2とをシールするために、シール材4及
びシール構造が必要となり、更に接続パイプ2をタンク
本体1内で取付けるための作業孔が別途必要となるとい
う問題がある。
また、第4図に示す後者の取付構造にあっては、溶着
パイプ6のタンク本体1内へ延びる部分の長さが長く、
かつ、湾曲しているような場合には、フランジ部7をタ
ンク本体1の上壁1aに押し付けた状態で溶着作業を行う
必要があり作業性が悪いという問題がある。
そこで、この発明は、シール材や作業孔等が必要な
く、かつ、取付作業性を向上させることができる樹脂パ
イプの取付構造を提供するものである。
課題を解決するための手段 樹脂パイプを、溶融パイプ本体の外周に環状のフラン
ジ部を形成した溶着パイプと樹脂パイプが取付けられる
容器の段差部を有する取付孔に延長パイプ本体の端部か
ら該延長パイプの半径方向及び中心軸方向に突出する環
状の上縁フランジ部で係止される延長パイプとで分割構
成し、延長パイプを容器の取付孔に上縁フランジ部の端
面を容器の一般面から突出させて係止し、更に溶着パイ
プを延長パイプに整合させて溶着パイプのフランジ部を
延長パイプの上縁フランジ部と容器とに溶着してある。
作用 容器の取付孔に延長パイプを挿入して、上縁フランジ
部を容器の取付孔の段差部に係止し、その状態で溶着パ
イプを延長パイプに整合させて溶着パイプのフランジ部
を延長パイプの上縁フランジ部と容器とに溶着する。
実施例 以下、この発明の一実施例を図面と共に説明する。
第1,2図において、容器としての車両用燃料タンクの
タンク本体8の上壁8aには、段差部9を有する取付孔10
が形成されている。
上記取付孔10に取付けられる樹脂パイプ11は、タンク
本体8外の溶着パイプ12とタンク本体8内の延長パイプ
13とで分割構成されている。
上記溶着パイプ12は屈曲形成されたもので溶着パイプ
本体12aの中途部はタンク本体8の取付孔10よりも大き
な直径の環状のフランジ部14を備えている。
一方、延長パイプ13は、延長パイプ本体13aの端部か
ら該延長パイプ13の半径方向及び中心軸方向に環状に突
出形成され、溶着パイプ12よりも大きな直径を有し、上
端にタンク本体8の取付孔10の段差部9に停止する上縁
フランジ部15を備えている。
尚、上記上縁フランジ部15は取付孔10の段差部9に係
止した状態でその上端部16がタンク本体8の上壁8aの一
般面(8b)からやや突出するようになっている。
従って、タンク本体8に樹脂パイプ11を取付けるに
は、先ず、タンク本体8の上壁8aの取付孔10に延長パイ
プ13を落とし込んで上縁フランジ部15により係止させ
る。
次いで、溶着パイプ12を延長パイプ13に整合させた状
態で第2図に示すように延長パイプ13の上縁フランジ部
15とタンク本体8の上壁8aとに溶着パイプ12のフランジ
部14を溶着する。
これによって溶着パイプ12と延長パイプ13とが連結さ
れてタンク本体8に取付けられる。
尚、溶着方法としては、溶着部分の形状に合わせて形
成された熱板により行う熱板溶接や溶着パイプ12を押圧
しながら回転させて溶接するスピン溶接が採用できる。
従って、溶着パイプ12と延長パイプ13との間にシール
材が不要となり、また、延長パイプ13のための作業孔を
別途設ける必要もなく、作業性を向上させることができ
るのである。尚、この発明は上記実施例に限られず容器
はタンク本体以外のものでも良い。
発明の効果 以上説明してきたようにこの発明によれば、溶着パイ
プと延長パイプとの接続部分にシール材あるいはシール
構造を採用する必要がないため組付工数,部品点数を減
少させコストダウンを図ることができるという効果があ
る。
また、延長パイプはその上縁フランジ部を容器の外側
から取付孔の段差部に係止した状態で支持されるため延
長パイプを溶着パイプに接続するための作業及び作業孔
が不要となり作業性を向上させることができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の分解断面図、第2図は同
取付状態の要部断面図、第3,4図は各々従来技術の要部
断面図、第5図は燃料タンクの側面図である。 8……タンク本体(容器)、8b……一般面、10……取付
孔、11……樹脂パイプ、12……溶着パイプ、12a……溶
着パイプ本体、13……延長パイプ、13a……延長パイプ
本体、14……フランジ部、15……上縁フランジ部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂パイプを、溶着パイプ本体の外周に環
    状のフランジ部を形成した溶着パイプと樹脂パイプが取
    付けられる容器の段差部を有する取付孔に延長パイプ本
    体の端部から該延長パイプの半径方向及び中心軸方向に
    突出する環状の上縁フランジ部で係止される延長パイプ
    とで分割構成し、延長パイプを容器の取付孔に上縁フラ
    ンジ部の端面を容器の一般面から突出させて係止し、更
    に溶着パイプを延長パイプに整合させて溶着パイプのフ
    ランジ部を延長パイプの上縁フランジ部と容器とに溶着
    したことを特徴とする樹脂パイプの取付構造。
JP2043256A 1990-02-23 1990-02-23 樹脂パイプの取付構造 Expired - Lifetime JP2550200B2 (ja)

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