JPS5929846Y2 - ラベル位置決め装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、日付、重量等が複数行にわたって印字され
るラベルのラベル位置決め装置に関するものである。

一般に、ラベルには品名、重量、値段等を印字するもの
であるが、ラベルの寸法上−行で印字できず重量、値段
等を２〜３行に分けて印字しなければならない場合があ
る。

このような場合、従来においては台紙上に貼着されたラ
ベルの区切目を一個の検出部を備えた検出器で検出して
ラベル送りを停止させ一行の印字を行なわせ、この印字
後タイマーによりフィードローラ等を駆動させて一定時
間うベル送りをさせて他の行の印字を行なわせているも
のである。

ところが、この手段によるとラベル送り時のトルク変動
や電圧変動により印字のピッチ乱れが生じてしまうもの
である。

この考案は、このような点に鑑みなされたもので、重量
、単価、値段等を複数行にわたってラベルに印字するも
のにおいて、印字のピッチを一定に維持しうるとともに
ラベルの大きさが変わったりした場合にあってはそのピ
ッチを可変しうるラベル位置決め装置を得ることを目的
とするものである。

この考案は、ラベルが一定間隔毎に貼着された台紙を駆
動体により間欠的に送りつつ印字軸および品名口により
前記ラベルに複数行の印字を行なうようにしたものにお
いて、前記ラベルの送り経路中にこのラベルの区切目を
検出して前記駆動体を停止させつつ印字軸により印字さ
せる検出部Ａを備えた検出器を可動的に設け、この検出
器に前記検出部Ａとの距離を可変しうるとともに前記ラ
ベルの区切目を検出して前記駆動体を停止させつつ印字
軸により他行の印字を行なわせる検出部Ｂを設けたこと
を特徴とするものである。

したがって、検出部Ａ、Ｂを備えた検出器を設けること
により、この検出器を所定位置に位置させ、検出部Ａ。

Ｂによりそれぞれ対応する行が印字軸に位置したとき印
字を行なわせることができ、これにより印字のピッチが
一定に維持されるよう、また、検出部Ｂを検出部Ａに対
してその距離を可変しうるよう設けることにより、品名
あるいはラベルの大きさが変わったりしたときには必要
に応じてその印字ピッチを変えることもできるよう構成
したものである。

この考案の一実施例を図面に基いて説明する。

１はラベル２が一定間隔毎に貼着された台紙で、この台
紙１は案内ロール３，４、剥離板５の剥離部６に案内さ
れつつ駆動体であるフィードロール７、押えロール８に
より矢印方向に間欠的に送られて巻取ロール９に巻取ら
れる。

前記ラベル２は比較的腰の強いもので、前記剥離板５の
剥離部６で前記台紙１より剥離される。

そして、前記剥離板５を印台として前記ラベル２に品名
を印字する品名口１０が設けられ、さらにこの品名口１
０の近傍には距離ｄ１、隔てて前記ラベル２に図示しな
い電子はかりなどと組合わされて所定の数値を印字する
印字軸１１がハンマー１２とともに設けられている。

また、前記ラベル２の送り経路中にはその送り方向に前
後しうる検出器１３が所定位置に位置決めされて設けら
れている。

この検出器１３には前記台紙１上に接しつつ前記ラベル
２の送り方向先端に接する毎にマイクロスイッチを閉じ
させて前記フィードロール７を停止させるとともに前記
印字軸１１、ハンマー１２を動作させベル２に所定の印
字を行なわせる検出部Ａ１４が固定して設けられている
。

また、この検出器１３には前記検出部Ａ１４の前方に位
置させて前記台紙１上に接しつつ前記ラベル２の先端に
接する毎にマイクロスイッチを閉じさせて前記フィード
ロール７を停止させるとともに前記印字軸１１．ハンマ
ー１２を動作させラベル２に所定の印字を行なわせる検
出部Ｂ１５が設けられている。

この検出部Ｂ１５は前記検出部Ａ１４との距離を変える
ことができるよう可動的に設けられて位置決めされてい
る。

このような構成において、ラベル２に第２図に示すよう
な印字、すなわち品名口１０により品名１６印字輪１１
により有効日、重量等の数値を第１行目１７に、加工日
時の数値を第２行目１８に印字するものとすると（なお
、有効日、重量、加工日時等の文字はあらかじめラベル
２に印刷されている）、まずラベル２と品名口１０、印
字軸１１とが第１図に示すように位置関係であるとき、
検出器１３を前後方向に動かして検出部Ａ１４がラベル
２の進行方向先端に接するよう位置決めする。

ついで、検出部Ｂ１５を前後に動かして前記検出部Ａ
１４との距離か゛（ラベルの幅）＋（ラベル間の幅）＋
（第１，２行目間の幅ｄ２）、すなわち距離ｄ３になる
よう位置決めする。

このように検出部Ａ １４．Ｂ １５を設定してから各
部を動作させる。

そこで、第３図ａ、ｌ）に基いてその動作を説明すると
、検出部Ａ １４が゛ラベル２の先端に位置すると、フ
ィードローラ７が停止され、ラベル２は品名１６が印字
される位置を品名口１０に対向させて、第１行目１７を
印字軸１１に対向させて停止する。

そして、品名口１０、印字軸１１．ハンマー１２が動作
して品名１６、第１行目１７の数値が印字される。

この印字後、フィードロール７は駆動してラベル２をそ
の進行方向に送る。

そこで、第１行目１７と第２行目１８の幅ｄ２だけ送ら
れると検出器Ｂ １５がラベル２の先端に接してフィー
ドロール７を停止させラベル２を第３図ａに対して第３
図すのような位置で停止させる。

そこで、印字軸１１．ハンマー１２を動作させて加工日
時を表わす数値を第２行目１８として印字させる。

以下、複数枚のラベル２について同様に所定の印字を行
なう。

したがって、電圧変動等に関係なく第１行目１７と第２
行目１８の幅ｄ２、すなわち印字ピッチを常に一定にで
きるものである。

なお、第１行目１７、第２行目１８の印字が全体的にず
れたときには、検出器１３自体を前後に動かして修正す
ればよい。

つぎに、ラベル２の大きさあるいは品名１６が変わって
第１行目１７と第２行目１８との幅ｄ２を変えたいとき
は、検出部Ｂ １５を前後に動かして調整すればよい。

なお、この実施例においては検出部Ａ １４の前方に検
出部Ｂ １５を設けたが、検出部Ｂ １５は後方であっ
てもよい（第３図矢印Ｂつ。

また、検出部Ａ１４、Ｂ １５はフォトトランジスタ、
レーザー光線等を用いてラベル２の区切目を検出するよ
うにしたものでもよい。

さらに、第３行目がある場合には検出部Ｂ １５と同様
な検出部Ｂ、を設けて第３行目の位置決めを行なわせれ
ばよい。

なお、この実施例においてこのような検出部Ｂ１を設け
てこの検出部Ｂ１により品名口１０の動作を制御させて
、品名１６、第１行目１７、第２行目１８の印字ピッチ
をそれぞれ可変にしてもよい。

この考案は上述のように、検出部Ａ、Ｂを備えた検出器
を設けたので、検出部Ａ、Ｂによりそれぞれヌ１応する
行が印字軸に位置したとき所定の印字を行なわせること
ができ、よって電圧変動等に関係なく印字ピッチを一定
に維持して常に同一位置に印字することができ、また検
出器Ｂを検出部Ａに対してその距離を可変しうるように
設けたので、ラベルの大きさあるいは品名が変化したと
き等必要に応じてその印字ピッチを変えることもでき、
利用範囲が広い等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は、この考案の一実施例を示すもので、第１図は側
面図、第２図は印字されたラベルの平面図、第３図は動
作説明図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ラベルが一定間隔毎に貼着された台紙を駆動体により間
   欠的に送りつつ印字軸および品名口により前記ラベルに
   複数行の印字を行なうようにしたものにおいて、前記ラ
   ベルの送り経路中にこのラベルの区切目を検出して前記
   駆動体を停止させつつ印字軸により印字させる検出部Ａ
   を備えた検出器を可動的に設け、この検出器に前記検出
   部Ａとの距離を可変しうるとともに前記ラベルの区切目
   を検出して前記駆動体を停止させつつ印字軸により他行
   の印字を行なわせる検出部Ｂを設けたことを特徴とする
   ラベル位置決め装置。