JPS5929476Y2 - ビニ−ルハウスの屋根板保持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ビニールハウスの屋根板保持装置に関する
ものである。

パイプ材で骨組みをつくり、それにビニールシートを張
って構成するビニール・・ウスは、野菜や草花な」の植
物の育成栽培の簡易温室として普及されている。

とくにこのビニールハウスに用いられるビニールシート
は、光線透過率がよく、保温力があり、しかも取扱いが
容易であり、安価であるなど、優れた特質をそなえてい
るが、強度上に難点があり、とくに「ヒョウ」や豪雨を
受けたときに破れ易い。

このような欠点はビニールハウスの天井部分を強度のあ
る板材で形成すれば解消される。

それに使用する屋根板としては、ビニール材料と同じよ
うな物性を有するたとえば塩化ビニール樹脂製の波形板
が好適であるが、それをビニールハウスの天井部分に簡
単に取付ける手段が必要となる。

この考案は、とくにビニールハウスの天井部分に波形板
のような屋根板を簡単に取付けることのできる屋根板保
持装置を提供することを主たる目的としているものであ
る。

以下、この考案をその実施例を示した図面に基いて詳し
く説明する。

第１図ないし第６図において、Ａは屋根板保持装置の主
体となっている金属製保持具であって、全体はＵ字形に
形成されて（・る。

すなわちこの保持具Ａは、所要の間隔をとってほぼ平行
に対向している前板部分１およびそれより長くした後板
部分２と、画板部分をその下端で筒形状に結んでいる底
板部分３とではｒｇ字形につくられ、前板部分１と筒形
状底板部分３との接続部に、内方に向けて屈曲する突出
板部分４が設けられ、前記前板部分１に後記する目的の
孔５，６，７がそれぞれあげられている。

前記保持具Ａには、３つの金属製補助具Ｂ、Ｃ。

Ｄが協働されるようになっている。

第１補助具Ｂは、前記保持具Ａの筒形状底板部分３に嵌
め合わされるように半筒形に形成された当て板部分８と
その一端から直状に張出している腕板部分９とで形成キ
れ、腕板部分９に孔１０があげられている。

第２補助具Ｃは、前記第１補助具Ｂの半筒形当て板部分
８に嵌着保持されるように半筒形につくられた嵌め板部
分１１となっている。

第３補助具りは円弧状に彎曲する当て板部分１２とその
両側に張出する袖板部分１３，１３とで形成され、袖板
部分１３，１３に孔１４があげられている。

しかして上述した保持具Ａならびに補助具Ｂ。

Ｃ，Ｄを使用してビニールハウスの天井部分に屋根板を
取付ける作業は次のようにして行われる。

すなわち、第１図および第２図において、１５はビニー
ルハウスを組立てているアーチ形のパイプ骨材であり、
この骨材１５の外側に前記保持具Ａをその後板部分２で
当てつげた状態で、その筒形状底板部分３に第１補助具
Ｂの半筒形当て板部分８をかぶせ、腕板部分９は骨材１
５に当てつげ、骨材１５の裏側には第３補助具りをその
円弧状当て板部分１２で当てつげ、前記腕板部分９の孔
１０と袖板部分１３，１３の孔１４，１４とにボルト１
６を通し、ナツト１７で締付けることにより、前記保持
具Ａは骨材１５に間接的に固定保持される。

このようにしてビニールハウスの頂点部位から左右に分
かれた両側部分にそれぞれ取付けられた前記保持具Ａに
おける前板部分１と後板部分２とのあいだの空所部分に
、弧状に彎曲させた屋根板１８の端部を挿入することに
より、屋根板の取付けが行われる。

その場合、後板部分２が前板部分１より長くしてあれば
、屋根板の挿入は容易となる。

また突出板部分４は屋根板の挿入ストッパーに役立てら
れる。

屋根板の取付は後、保持具Ａにおける前板部分１の孔５
に針金のような索条１９を結着して掛は渡すことにより
、屋根板への保持力の強化が計れる。

一方、前記屋根板１８の端部からハウスの底面に至る部
分を覆うためのビニールシート２０は、その上端部分を
前記第１補助具Ｂの半筒形当て板部分８と、それに嵌着
される第２補助具Ｃとのあいだに挿入することにより、
両補助具Ｂ、Ｃで挾持されるようになっている。

以上に述べたように、この考案によるビニールハウスの
屋根板保持装置は、屋根板の端部を挾持し得るように所
要の間隔をとって対向する前板部分および後板部分と、
画板部分の端部を筒形状に結ぶ底板部分とでは、ｘ［Ｊ
字形に形成した保持具と、この保持具をビニールハウス
の骨材に固定するための取付は用補助具との組合わせか
ら成るものであるから、ビニールハウスの天井部分に張
り渡した屋根板の固定保持作業の簡易化に大きく寄与で
きる。

とくにこの考案にあっては、前記保持具は屋根板の挾持
機能のほかに、屋根板を抑えるための索条の取付部なら
びにビニールシートの保持部としての機能を兼ねそなえ
ているので、ビニールハウスの組立て作業の合理化が計
れる。

【図面の簡単な説明】

第１図はビニールハウスの斜視図、第２図はこの考案の
一実施例を示す屋根板保持装置要部の側面図、第３図は
保持具の斜視図、第４図ないし第６図は補助具の斜視図
である。 図面中、Ａ・・・・・・保持具、Ｂ、Ｃ２Ｄ・・・・・
・補助具、１・・・・・・前板部分、２・・・・・・後
板部分、３・；・・・・底板部分、５，１０，１４・・
・・・・孔、１５・・・・・・ビニールハウス骨材、１
８・・・・・・屋根板、１９・・・・・・索条、２０・
・・・・・ビニールシート。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 屋根板の端部を挾持し得るように所要の間隔をと２て対
   向する前板部分と後板部分とを底板部分にて筒形状に結
   んでなるほぼＵ字形の保持具と、半筒形当て板部分を前
   記保持具の筒形状底板部分にかぶせた状態でこの保持具
   をビニールハウスの骨材に固定する取付は用補助具と、
   この取付は用補助具の半筒形当て板部分に対してビニー
   ルシートを挾んで嵌着することによりビニールシートを
   固定する半筒形補助具との組合わせから成ることを特徴
   とするビニールハウスの屋根板保持装置。