JP3345251B2 - 横葺屋根用化粧瓦棒 - Google Patents

横葺屋根用化粧瓦棒

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JP3345251B2 JP05074096A JP5074096A JP3345251B2 JP 3345251 B2 JP3345251 B2 JP 3345251B2 JP 05074096 A JP05074096 A JP 05074096A JP 5074096 A JP5074096 A JP 5074096A JP 3345251 B2 JP3345251 B2 JP 3345251B2
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村 忠 夫 田
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有限会社田村創研
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Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺板を横に長く
配して葺く横葺金属屋根にデザイン上のために後から取
付けできる化粧瓦棒およびその固定金具である。
【従来の技術】瓦棒は、縦に長い板を並べて葺く縦葺金
属屋根において、各屋根板の隣接する各側端を上方に折
り曲げて立ち上げ、その両側の屋根板の立上げ部を同時
にカバーし、接続するものであり、この両側の立上げ部
間には心木を入れて両者を間隔づけるとともに、この瓦
棒部分を高く突出するようにしている。
【発明が解決しようとする課題】従来の瓦棒は、縦葺金
属屋根に施工されるものであり、各屋根板の側端を立上
げ加工しなければならず、手間が掛かりまた両側屋根板
の立上げ部間あるいは上部キャップ内に納める心木とし
て曲がらない素性の良い木を選択する必要があり、また
腐蝕防止剤を塗布加工するための取付に手間が掛かりか
つコストが掛かる。その上この心木とキャップを止める
ための釘打ち作業を要する。さらに瓦棒は、両側屋根板
の接続として使用するため、位置がこの接続位置に定ま
ってしまい、任意の位置に瓦棒を配する等の変化に富ん
だ屋根を作出することができない。また施工後に取り付
けたり、横に長く屋根板を配して葺く横葺金属屋根に瓦
棒を取り付けることができなかった。
【課題を解決するための手段】本発明は、横葺金属屋根
においても瓦棒を取付けできるようにし、施工時のみな
らず、施工後においても任意のピッチで取付けできるよ
うにしたものである。また背の高い瓦棒によりデザイン
変化させることができるようにしたもので、そのための
瓦棒キャップを固定する金具に関するもので、この固定
するための金具で横葺屋根板の上下の接続部を挟持する
ようにし、そしてこの金具に瓦棒キャップを被せて簡単
に取付けできるようにしたものである。
【発明の実施の形態】直立した方形支持板１の両側は前
方にわずかの長さ折曲されて固定片２となっており、こ
の支持板の上部はこの支持板より幅広の直径を有する半
円径の直径部分に続いており、この半円形の半円周縁は
半筒状に前方にわずか突出して化粧キャップ３の載置部
４となっている。以上からなる支持体Ａの内側には、帯
片がほぼ中央で二つ折りされ、その折曲部分の重合部５
が支持板１の内面にリベット６で止められており、この
二つ折りされ重合されたうちの外側片７が途中で前方に
折曲され、他方の内側片８は支持板の下部まで達してか
ら同様に前方に折曲され、この外側片７と内側片８とは
間隔を有してほぼ平行となっており、各片の先端は、相
互方向にわずか折曲あるいは弯曲されて把持部Ｂを形成
しており、この外側片７と内側片８とには、一本のボル
ト９が挿通されナット締めされることで両片が近づき先
端の把持部Ｂが接近し、この間に進入する屋根板Ｃを挟
持するようになっている。以上より固定部Ｄが構成され
ている。この支持体Ａの側面には、支持板１の両側より
前方に折曲した固定片２に沿って立ち上がり、上部は幅
広となった半円形のキャップ載置部４の下端直径部に沿
って外側に折曲した断面逆Ｌ字状の側面化粧板Ｅがリベ
ットにて支持板１の固定片２に固定される。この側面化
粧板Ｅの上部側縁は、さらに下方にわずか折曲し係止部
１１となっており、下端は内側にアザ折りされ、支持板
１の固定片２の下側端に下方より係合する係合部１２と
なっている。半円形のキャップ載置部４には、ほぼ同一
径にて弯曲された半筒状の化粧キャップ３が被せられ、
この化粧キャップ３の両側縁は、それぞれ内側に折り返
された係止縁１３、１４となっており、側面化粧板Ｅの
係止部１０、１１に係合する。また、この化粧キャップ
３と支持体Ａのキャップ載置部４との間に半筒状の厚い
補強板Ｆを挿入させることで、人が踏んだり、積雪によ
る荷重に耐えられるようにしておくと良い。本発明化粧
瓦棒は、以上のように構成してあるので、使用する時
は、横葺金属屋根板Ｃ同士の接続部に、固定部Ｄの把持
部Ｂの内側片８を差し込み、屋根板Ｃの軒側端Ｃ１を把
持し、これを一定ピッチでかつ軒より棟へ一列に固定す
る。そして側面化粧板Ｅを固定部Ｄの固定片２にリベッ
ト止めして固定する。この時、化粧側面板Ｅの下端の係
合部１２を固定片２に下方より係合させる。したがって
側面化粧板は、屋根の接続部に合わせて下端を段形状に
切欠しておく方が、屋根板との隙間が生ぜず有利であ
る。次に支持体Ａの半円形載置部４上に化粧キャップ３
を被せ、この化粧キャップ３の両側縁の係止縁１３、１
４を側面化粧板の上部の係止部１１に係合させて固定し
て化粧瓦棒が取り付けられる。尚、強度を必要とする時
は、化粧キャップ３を支持体Ａのキャップ載置部４に被
せる前に半筒状の補強板Ｆを先に被せてから化粧キャッ
プ３を固定する。
【発明の効果】本発明化粧瓦棒は、既設の横葺金属屋根
および屋根葺施工工事後に注文に応じ、かつ任意の位置
に取付けできるので、設計変更が自由にでき、変化に富
んだ屋根を作出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】分解図
【図２】支持体Ａの断面図
【図３】組立て状態の正面図
【図４】施工図
【符号の説明】
Ａ 支持体 Ｂ 把持部 Ｃ 屋根板 Ｄ 固定部 Ｅ 側面化粧板 １ 支持板 ２ 固定片 ３ 化粧キャップ ４ 載置部 ５ 重合部 ６ リベット ７ 外側片 ８ 内側片 ９ ボルト １０、１１ 係止部 １２ 係合部 １３、１４ 係止縁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) E04D 3/36 E04D 3/362 E04D 3/40 E04D 13/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 直立した方形の支持板の両側が前方にわ
    ずか折曲されて固定片となっており、この支持板の上部
    は、この支持板の幅より広い直径を有する半円形となっ
    ており、この半円形の円周部の縁も前方に筒状に突出さ
    れてなる支持体の内側に、二つ折りにされた帯片の折曲
    部分が固定されており、この二つ折りされ重合されたう
    ち、外側片が途中で先方に折曲され、他の内側片が支持
    板の下部まで至って前方に折曲され、外側片と内側片と
    は間隔を有してほぼ平行になっており、その各先端は相
    互方向に折曲あるいは弯曲されて把持部を形成してお
    り、この外側片と内側片とには、ボルトが挿通され、ナ
    ット締めされることで両片が近接し、先端の把持部で、
    この間に進入する屋根板を挟持できるようになってお
    り、この支持板の側面には、この側面の前方へ折曲した
    固定片、および上部の半円形のキャップ固定部の支持板
    より幅広となった下端縁に沿って逆Ｌ字に折曲させ、そ
    れぞれの上下端を折り返してなる側面化粧板が、支持板
    の側面の固定片にリベット止めされて固定され、そして
    半円形のキャップ載置部上には、ほぼ同一径に弯曲され
    た断面半円形の化粧キャップが被せられ、この化粧キャ
    ップの両側縁に形成された内側への折り返し縁が、前記
    側面化粧板の上部折り返し片に係合し、側面化粧板の下
    部折り返し縁が、支持板の固定片の下側端に下方より係
    合するようになっている、横葺屋根用化粧瓦棒。
  2. 【請求項２】 化粧キャップと支持板のキャップ載置部
    との間に断面半円形の半筒状の補強板を挿入してなる請
    求項１記載の横葺屋根用化粧瓦棒。
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