JPS5929310Y2 - 押釦スイツチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は一方の極を共通とした接点をスイッチ本体の側
方に形成した溝内にその本体側方より挿入するのみで簡
単に組み立てできる構造で、しかも動作が確実なる押イ
ンターロック式の押釦スイッチに関するものである。

従来の押釦スイッチに於てはその構造が複雑で部品点数
も多くその組立に手数を要し、又永年の使用に際し各部
品の摩耗等にて誤動作が生じる等の欠点がある。

本考案はこれに鑑みて押釦とスイッチ本体とを夫々合成
樹脂にて成形し、これに金属製のスプリング、接触子を
ピン等を用いることなく簡易に組み立てられるようにな
したものである。

以下本考案を実施例に基づいて説明する。

図に於て１は合成樹脂を以て成形したスイッチ本体で、
このスイッチ本体１の長手方向中央頂面に２個の押釦２
，２を一列状に互いに対向して、又この押釦間に介在せ
しめるインターロック用のレバーを挿入するための長溝
１１を設けると共にこの長溝１１の両端部底面を少しく
ぼませて上記押釦復帰用のスプリングＳｌ、Ｓｌの端部
を嵌合するためのくぼみ１２，１２を設ける。

又このスイッチ本体の長溝１１の両端部即ち押釦挿入部
分の両側方には各押釦内に挿通支持した接触子３，３を
水平方向に平行にして挿通せしめるための接触子挿通孔
１３，１３を、上記長溝と直交するようにして設ける。

この各接触子挿通孔１３の下片１７に接点片５を本体１
の側方よりの挿入によって挟持するようにして設けるた
めの溝１８を、下片の下側即ち外側に下片の中央にビス
孔１９を夫々設けると共にこのスイッチ本体１０両側面
に共通接点片４を本体外側部より挿入し、且挟持するた
めの切溝１５を下片内面と同一平面上に水平方向に設け
るものである。

上記押釦２は本体１より突出する頂部を円形に、本体の
長溝内に嵌挿される下部に長孔２ａを有する長方形のガ
イド部２ｂを一体にして形成し置数ガイド部２ｂの一側
面にインターロック用のレバー６と当接する突起２ｃを
水平方向に突設するものである。

上記接触子３はその一側面の両端部に銀接点３ａ 、３
ａを有する長方形の導電性金属より成り、又接点片５は
帯状の導電性金属板を以てコ字形に屈曲し、これをスイ
ッチ本体１に設げた下片１７のうち切溝を有しない側の
下片１７の溝１８に強嵌合挟持する如くして固定し、こ
の接点片５の一片に銀接点５ａを、他片にリード線等を
結合するためのねじ５ｂを夫々設けるものであり、さら
に共通接点片４は接触子３と同様帯状の導電性金属板を
以てその長さをスイッチ本体１よりも犬としスイッチ本
体の接触子挿入孔内に挿通する接触子３．３と対向する
位置に銀接点４ａ 、４ａを、又本体１より外側部に突
出する共通接点片の両端部に係合用の孔４ｂ及びねじ孔
４Ｃを夫々設けて成るものである。

而して上述の如く構成したる各部材の組み立てには、ま
ずスイッチ本体長溝内のくぼみ１２，１２にスプリング
Ｓ１．Ｓｌをはめた後、該長溝１１内に突起２ｃ、２ｃ
が互に対向するようにして押釦２，２を嵌合する。

この時両押鉛量の長溝内に半円形等のレバー６を揺動自
在に且レバー両端を押釦の突起と係止するようにして介
在せしめるもので、該レバー６はその中央両側面に軸６
ａ 、 ６ａを突設し、このレバー６を半円形面を下面
となるようにして長溝中央部に嵌挿した時この軸６ａ。

６ａが長溝の内側面に設けた軸支持溝１１ａ、１１ａに
嵌合し、この軸６ａを支点としてシーソー状の如く揺動
自在とし、又このレバーの両端部を上記両押釦の突起２
ｃの下面と接触するようになすものである。

次にこの押釦２，２をスプリングＳ１を圧縮するように
して押圧しつつ各押釦長孔内に銀接点を下方向になるよ
うにして接触子３，３を夫々本体の側方より挿入し、さ
らにこの押釦ガイド部の長孔内に即ちこの長孔上内面と
接触子上面間にスプリングＳ２を挿入せしめ、この両ス
プリングの弾力にて接触子を押釦に外力を受けない限り
中立位置即ちスイッチ本体の接触子挿入孔上縁にあるよ
うになす。

そして次に切溝内に共通接点片４をスイッチ本体の側方
より挿入することにより所望の押釦スイッチを構成する
ものである。

本考案による時はスイッチ本体に押釦の挿通孔や各接点
を単に本体側方より挿入するのみで、この本体の一部を
強く挟持してビス等を用いることなく組み立てできるよ
う各接点の取付部を本体に一体に形成しているため、各
部品を溝又は孔内への挿入あるいは各片への強嵌合にて
組み立てられるので、スイッチの組立が簡単でしかも使
用部品点数も少なく故障がなく動作確実であり、さらに
は各接点の互換性があり、インターロック式の押釦スイ
ッチが簡易に得られる等の利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は全形図、第２図は断面図、第３図はスイッチ本
体の底面より見たる斜視図、第４図は平面図、第５図は
第４図のＩ−Ｉ線による断面図、第６図は第５図の■−
■線による断面図、第７図は押釦の、第８図は接触子の
、第９図は接点の、夫々の斜視図である。 １・・・・・・スイッチ本体、１１・・・・・・長溝、
１２・・・・・・くぼみ、１３・・・・・・接触子挿通
孔１４・・・・・・上片、１５・・・・・・切溝、１７
・・・・・・下片、１８・・・・・・溝、１９・・・・
・・ビス子Ｌ ２・・・・・・押釦、２ａ・・・・・・
長孔、２ｂ・・・・・・ガイド部、２ｃ・・・・・・突
起、３・・・・・・接触子、４・・・・・・共通接点片
、５・・・・・・接点片、６・・・・・・レバー、Ｐ・
・・・・・鋲、Ｓｌ、Ｓ２・・・・・・スプリング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スイッチ本体１の頂面長手方向に、互いに対向する対を
   なす押釦を間隔を存してしかもこの押釦間にインターロ
   ック用のレバーを夫々挿入するための有底の長溝１１を
   穿溝し、且つ該溝両端の押釦挿入部の底部にくぼみ１２
   を形成し、上記長溝１１と直交しスイッチ本体両側部に
   貫通する水平方向の接触子挿通孔１３を設け１．該挿通
   孔の上下に対向する一側方の下片１７には外側を切欠し
   てコ字形状の接点片５を挟持固定する取付溝１８を形成
   し、該挿通孔の他側方には、前記長溝と平行してスイッ
   チ本体全長に亘り水平状で本体外側方より板状の共通接
   点片を挿入する切溝１５を設け、前記長溝１１０両端部
   には対をなす押釦２，２を挿入し、くぼみ１２内には押
   釦復帰用スプリングＳ１を介在せしめ、接点片取付溝１
   ８にはコ字形に屈曲した接点片５を嵌合し且つ夫々下片
   １７に強嵌合せ１−め、切溝１５には長板状の共通接点
   片を挿入し、上記押釦２は下方に突出したガイド部２ｂ
   内に前記接点片５及び共通接点片４に亘る長さの接触子
   を挿入せしめると共に、相互の押釦２゜２には夫々長溝
   １１内に位置し相対向するように突起２ｃ 、２ｃを突
   設し、両押鉛量には長溝内に位置して前記突起２ｃ 、
   ２ｃに係合される半円形状のインターロック用レバー６
   を設けてなる押釦スイッチ。