JPS5928232B2 - 光硬化性塗膜形成用組成物 - Google Patents

光硬化性塗膜形成用組成物

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JPS5928232B2
JPS5928232B2 JP6636873A JP6636873A JPS5928232B2 JP S5928232 B2 JPS5928232 B2 JP S5928232B2 JP 6636873 A JP6636873 A JP 6636873A JP 6636873 A JP6636873 A JP 6636873A JP S5928232 B2 JPS5928232 B2 JP S5928232B2
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coating film
acid
compound
composition
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道彦 白石
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は活性光線の照射により空気の存在下でも極めて
迅速に表面が硬化乾燥し得る塗膜形成用組成物に関する
更に詳しくは、本発明は 一般式 CH2−C−C−O− (但し、式中Rは水素原子またはメチル基を表わす)で
示されるエチレン性不飽和二重結合を分子内に2個以上
もつた付加重合性不飽和化合物、4−N−N−ジメチル
−アミノベンゾフェノンおよびベンゾフェノンを含有す
ることを特徴とする光硬化性塗膜形成用組成物に関する
近年活性光線の照射によつて塗膜を硬化乾燥させる方法
が種々試みられており、これに使用される付加重合性不
飽和化合物としで一般式CH2=C−C−0−で示され
るエチレン性不飽和二重結合を分子内に2個以上もつた
付加重合性不飽和化合物(以下ポリエンと称する)が知
られている。
しかるに、これらポ、リエンを主成分とする塗膜形成用
組成物を活性光線の照射によつて硬化乾燥するときの機
構は、活性光線の照射によつて活性化された光重合開始
剤がポリエンのラジカル重合を開始せしめて高分子化す
るというラジカル重合にもとづくものであり、酸素の存
在下、(例えば空気中)でこれを行なわしめるときには
酸素によるラジカル重合の抑制効果が大きく、その為に
空気に接触させる塗膜表面は硬化乾燥速度が著しく遅延
させられ、又得られた塗膜は硬度、耐薬品性および耐水
性等の物性が不良であるのが常であつた。
このことは、空気中で活性光線の照射によつて塗膜を硬
化乾燥させる方式を工業的に利用する際に塗膜物性が不
満足であることもさることながら、照射装置やランニン
グコストの著しい増大を招き、これまでかゝる方式を実
用化する際の大きな妨げとなつてきた。故に、空気中で
光硬化性組成物の薄層に活性光線を照射することにより
表面の十分に硬化乾燥した塗膜が迅速に形成され得るこ
とは、工業的に極めて意義のあることである。かゝる見
地から、本発明者は数多くの実験を繰り返した結果、ポ
リエンの光増感剤として4−N・N−ジメチルーアミノ
ベンゾフエノンとベンゾフ )エノンとを組合わせて
使用すると、極めて効果的な相剰活性化作用を示し、空
気中で活性光線を照射せる場合でも塗膜の表面および内
部共に極めて迅速に且つ十分に硬化乾燥するとともに、
この組 5合せによる塗膜形成用組成物は保存安定性に
関しても十分に良好なることを見出して本発明を完成す
るに至つた。
本発明に用いられる好適なるポリエンとしては、その化
学構造中に一般式CH2−C−C−0−で示 10され
るエチレン性不飽和二重結合(但し、式中Rは水素原子
またはメチル基を表わす)を分子内に2個以上もつた付
加重合性不飽和化合物であれば 15全て用いることが
できるが、代表的な例を挙げると次の通りである。
(1)特開昭47−11145号公報および特公昭41
−15932号公報に記載されているまたはそれに類似
のエテレングリコール、ポリエチ 20レンクリコーノ
レ、1・3−ブチレングリコール、1・4−フチレング
リコール又は1・6−ヘキサンジオール等のジオール類
のジアクリレート、ジメタクリレートまたはモノアクリ
レート;トリメテロールプロパン、ペンタエリスリトー
ル又はジペンタエリスリトール等の3価以上のポリオー
ルの水酸基を2個以上アクリロイロキシ基及び/又はメ
タクリロイロキシ基で置換したエステル化物。
つ 英国特許第1147732号明細書に記載されてい
るようなジイソシアナート化合物とポリオールとを予め
反応させて得られる末端イソシアナート化合物に更にβ
−ヒドロキシアルキルアクリレート及び/又はメタクリ
レートを反応せしめることによつて得られる分子内に2
個以上のアクリロイロキシ基及び/又はメタクリロイロ
キシ基をもつた付加重合性化合物。
例えばトリメチロールプロパン1モルに2●4−トリレ
ンジイソシアナート3モルを反応させて末端イソシアナ
ート基を3個含有するイソシアナート化合物を得、次い
でβ−ヒドロキシプロピルメタクリレート3モルを付加
反応せしめで得られる下記のような構造式で示される1
分子中に3個のメタクリロイロキシ基をもつた付加重合
性化合物。
こkで上記ポリオールとしてはトリメチロールプロパン
以外に、グリセリン、エチレングリコール、トリメチロ
ールエタン、1・2・6ヘキサントリオール、ソルビト
ール、ぺンタエリスリトール、分子量200から100
00のポリーオキシアルキレングリコール、トリメチロ
ールプロパンモノアリルエーテル、ぺンタエリスリトー
ルモノ、ジアリルエーテル及びトリスヒドロキシエテル
イソシアヌレート等を挙げることが出来、上記ジイソシ
アナート化合物としては2・4−トリレンジイソシアナ
ート以外に1・6−ヘキサメチレンジイソシアナート、
4・4′−ジフエニルメタンジイソシアナート、2・6
−トリレンジイソシアナート、1・3−フエニレンジイ
ソシアナート、イソプロピリデンビス(4−フエニルイ
ソシアナート)、4・4/−ジフエニルエーテルジイソ
シアナート、2・4−キシリレンジイソシアナート及び
リジンジイソシアナートメチルエステル等を挙げること
が出来る。
更に上記β−ヒドロキシアルキルアクリレート及び/又
はメタクリレートとしては、β−ヒドロキシプロピルメ
タクリレート以外にβ−ヒドロキシエチルアクリレート
、β−ヒドロキシエチルメタクリレート及びβ−ヒドロ
キジプロピルアクリレート等を挙げることが出来る。(
3)特公昭47−3262号公報に記載されているよう
な無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、へキサヒ
ドロ無水フタル酸、テトラクロロ無水フタル酸あるいは
無水ヘッド酸のような二塩基酸無水物とグリシジルアク
リレート及び/又はグリシジルメタクリレートとを開環
重合して得られるアクリロイロキシ基及び/又はメタ☆
クリロイロキシ基を多数ペンダントにもつた直線状ポリ
エステル化合物。
例えば無水フタル酸1モルとグリシジルメタクリレート
1モルとをハイドロキノン0.3y及びテトラメチルア
ンモニウムブロマイド0.4Vの存在下に120〜14
0℃で約1時間反応せしめて得られる下記のような構造
式のメタクリロイロキシ基を多数ペンダントにもつた直
線状ポリエステル化合物。(4)特公昭47−2366
1号公報に記載されているような隣接炭素原子に少くと
も3個のエステル化可能なヒドロキシル基を有する多価
アルコールと、アクリル酸及び/又はメタクリル酸と、
ジカルボン酸およびその無水物からなる群から選択され
たジカルボン酸類との共エステル化によつて製造された
重合可能なエステル類、例えばグリセリン1モル、アク
リル酸2モル及うび無水マレイン酸0.4モルをp−ト
ルエンスルホン酸4.2V)ヒドロキノン4.3y及び
トルエン100m1の存在下で105〜110℃の温度
範囲で9時間にわたつて留出水を共沸蒸留によつて除去
しながらエステル化反応せしめて得られる主成分が下記
の構造式で示される分子中に複数個のアクリロイロキシ
基をもつたエステル類。こゝに前記せる多価アルコール
としてはグリセリン以外にエリスリツト、アラビツト、
ゾルピット、アンニツトおよびダルシツトを挙げること
ができ、又前記せるジカルボン酸類としては、マレイン
酸以外にその無水物、フマル酸、イタコン酸またはその
無水物、メサコン酸、マ口巧浚、コノ・ク酸、アジピン
酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ピメリン
酸およびグルタΔ俊を挙げることが出来る。
(5)英国特許第628150号明細書、米国特許第3
020255号明細書および月刊誌「マグ 50モレキ
ユールズ」第4巻、第5号、第630頁〜第632頁(
1971年)に記載されているごときメラミンまたはベ
ンゾグアナミンにホルムアルデヒド、メチルアルコール
およびβ−ヒドロキシアルキルアクリレート(またはメ
タ 1(クリレート)等を反応せしめて得られるポリア
クリル(またはメタクリル)変性トリアジン系樹脂。
例えば、ヘキサメチロールメラミン25.57(0.0
83モル)にメタノール17.6mj1j(0.435
モル)およびβ−ヒドロキシエチルアクリレート79m
1(0.75モル)を加え更にハイドロキノンモノメチ
ルエーテル300m9および硫酸3m1を加えて、室温
で2時間反応せしめ、次いで多量のベンゼンに溶解し、
飽和の重 2f炭酸水素ナトリウム水溶液により洗浄し
た後、ベンゼン層から減圧下にベンゼンを除去すること
によつて得られるトリス(アクリロイロキシエトキシメ
チル)トリス(メトキシメチル)メラミン。
S.xで、上記せるβ−ヒドロキシアル 2.キルアク
リレート(またはメタクリレート)としてはβ−ヒドロ
キシエチルアクリレート以外にβ−ヒドロキシエチルメ
タクリレート、βヒドロキシプロピルアクリレート、β
−ヒドロキシプロピルメタクリレートを挙げることが出
来るが、必要に応じて、さらに他の不飽和モノアルコー
ル例えばアリルアルコール、ペンタエリスリトールトリ
アクリレートを用いてもよく、さらにはトリデシルアル
コールの如き高級アルコールを一部併用することにより
、より親油性の良好なポリアクリル(またはメタクリル
)変性トリアジン系樹脂を得ることが出来る。5)米国
特許第3377406号明細書に記載されているような
ポリヒドロキシ化合物のグリシジルエーテル化合物にア
クリル酸またはメタクリル酸を反応して得られる不飽和
ポリエステル樹脂。
例えば2・2−ビス(4−ヒドロキシフエニル)プロパ
ンポリグリシジルエーテル(エポキシ当量200、分子
量380、粘度25℃で150ポイズ)68.87と無
水メタクリル酸32.27とをテトラメチルアンモニウ
ムクロライド0.437の存在下に115℃で1.25
時間にわたつてエステル化反応せしめて得られる酸価が
0.017当量/7の不飽和ポリエステル化合物。7)
米国特許第3455801号明細書及び米国特許第34
55802号明細書に記載されている一般式 (こkにおいてRは炭素原子数2〜10個の2価の飽和
又は不飽和脂肪族炭化水素基を示し、R牡炭素原子数2
〜10個の2価の飽和脂肪族炭化水素基を示し、R″は
水素原子又はメチル基を示し、nは1〜14の整数であ
る。
)で示される両末端にアクリロイロキシ基又はメタクリ
ロイロキシ基を有するポリエステル化合物。
例えばβ−ヒドロキシプロピルメタクリレート28.8
7(0.200モル)と無水マレイン酸207(0.2
04モル)とをハイドロキノン0.257の存在下、乾
燥窒素雰囲気のもとで、125〜130℃の温度で40
分間反応せしめた後エチレングリコール6部(0.09
7モル)を加えて更に同温度で1時間反応せしめること
により得られる下記構造式の化合物。(8)米国特許第
3483104号明細書に記載されている一般式(こゝ
においてAは−0−又は− NH−を示し、一分子中で
少なくとも2個は−NH−であるものとし、Rは二価の
不飽和脂肪族炭化水素基を示し、R’は二価の飽和又は
不飽和の脂肪族あるいは環状炭化水素基を示し、R″は
水素原子又はアルキル基を示し、nは1〜14の整数で
あるものとする。
)で示されるジアクリル変性(又はジメタクリル変性)
ポリアミド化合物。
例えば、エチレンジアミン34部と無水マレ’イン酸1
9.6部とをトルエン100部の中で加熱反応せしめた
後、ハイドロキノン0.25部及びトリブチルアミン1
部との存在下にアクリル酸クロライド36.2部を加え
て反応せしめて得られるビス(2−アクリルアミドエナ
ル)マレアミ ド。
(9)米国特許第3471386号明細書および米国特
許第3483105号に記載されている一般式(こゝに
おいてXは水素原子を示し、Rは二価の飽和又は不飽和
の脂肪族あるいは環状炭化水素基を示し、R”は二価の
脂肪族炭化水素基を示し、R2は水素原子又は、アルキ
ル基を示すものとし、Aは−0 −又は−NH−を示し
、一分子中で少なくとも2個は−NH−であるものとし
、nは1〜14の整数である。
)で示されるジアクリル変性(又はジメタクリル変性)
ポリアミド化合物。
例えば、エチレンジアミン12部と無水コハク酸40部
とを窒素気流中に於て110℃で1時間反応せしめた後
、グリシジルアクリレート51.2部とTert−ブチ
ルカテコール0.25部とを加えて同温度で2時間にわ
たつて反応せしめて得られる下記構造式の化合物。
A8)米国特許第3485732号明細書及び米国特許
第3485733号明細書に記載されているような飽和
又は不飽和の二塩基酸又はその無水物、あるいは必要に
応じてそれらとジオールとを反応して得られる両末端に
カルボキシル基を有する化合物に更にグリシジルアクリ
レートまたはグリシジルメタクリレートを反応せしめる
ことにより得られるジアクリル変性(又はメタクリル変
性)ポリエステル化合物。
例えば、エチレングリコール2モルと無水マレイン酸3
モルとを180℃で約6時間にわたつてエステル化反応
せしめた後、グリシジルメタクリレート2モルとハイド
ロキノン2部とを加えて130℃で20分にわたつて反
応せしめて得られる両末端メタクリロイル基をもつたポ
リエステル化合物。
aυ 米国特許第3530100号明細書に記載されて
いるごとき分子中に一般式 (こゝにおいてXはアシル基又はウレタン基を示し、R
はH、CH3、Cl又はCNであるものとする。
)で示されるくり返し単位を含有する側鎖に不飽和酸エ
ステル結合を有する(メタ)アクリル共重合体に基づく
化合物。
例えばグリシジルアクリレート128yをメチルイソブ
チルケトン249y中でアゾビスイソプチロニトリル1
.28yを用いて100℃で5時間にわたつて重合せし
めた後、・・イドロキノン1.0yを加え次いでアクリ
ル酸57.6yを加えて100℃で5時間反応を進め、
次いで、無水コハク酸の641を加えて100℃で更に
5時間にわたつて反応を進めることにより得られる側鎖
に多数のアクリロイロキシ基を含有する化合物。
本発明に係わる塗膜形成用組成物に於いては前記せるポ
リエンと光増感剤の必須成分を共に、必要に応じて色料
、高分子化合物、有機溶媒、前記せるポリエン以外のエ
チレン性不飽和単量体、可塑剤、重合禁止剤および其の
他の助剤類を併用してもよく、これによつて目的とする
塗膜形成用組成物、例えば塗料や印刷インキ類を広汎に
調製し得る。
このときポリエンの使用割合は塗膜形成用組成物の総重
量をもとにして20%以上とすることが望ましく、又4
−N − N−ジメチルアミノベンゾフェノンおよび
ベンゾフエノンの使用割合は光硬化性塗膜形成用組成物
の総重量をもとにして各々0.1乃至20%とすること
が望ましい。4−N ・N−ジメチルーァミノベンゾフ
エノンとベンゾフエノンとの使用比率は、上記せる使用
範囲内で自由に変え得る。
上記色料としてはカーボンブラツク、黄鉛、テタン白、
ミロリブル一、クロムバーミリオンなどの無機顔料、ハ
ンザーイエロ一、ベンジジンィエロ一、バルカンォレン
ジ、パーマネットオレンジ、レーキレツドc、ブリリア
ントカーミン6B、ローダミンレーキ、エオシン、フロ
キシン、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブル
ー、フタロシアニングリーン、キナクリドンレツド、ジ
オキサジンバイオレツトなどの有機顔料、アルカリブル
ートーナ一、メチルバイオレツトなどの染料更には白艶
華、沈降性硫酸バリウム、アルミナホワイトなどの体質
顔料を挙げることができる。
上記高分子化合物は塗膜形成用組成物の製品価格を低減
させたり、塗装または印刷適性や塗膜物性の向上を目的
として所望の都度使用されるものであり、たとえば飽和
または不飽和の変性または非変性のアルキツドないしは
ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、キシ
レン樹脂、芳香族スルホンアミドホルムアルデヒド樹脂
、ケトン樹脂、石油樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メ
ラミン樹脂、ロジン変性フエノール樹脂、ギルソナイト
、天然油脂またはそれらの重合体、合成乾性油またはそ
れらの重合体等を挙げることができる。これらの高分子
化合物は一般に常温において固体状のものが多く、その
場合ポリエンと併用するに際して、p−ベンゾキノン、
ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、
p−Tertブチルカテコール、モノ−Tert−ブチ
ルハイドロキノン及びピロガロールなどの重合禁止剤の
併用のもとにポリエンと前記せる高分子化合物とを約1
50℃以下の温度で加熱溶解して使用することが望まし
い。このとき上記重合禁止剤の使用割合は、後の活性光
線の照射による塗膜の硬化乾燥速度を著しく低下させな
いことが必要であり、ポリエンの総重量をもとにして1
0%以下とすることが望ましい。上記有機溶媒は本発明
により得られる塗膜形成用組成物の塗装又は印刷適性を
向上せしめることを主たる目的として適宜使用されるも
のであり、例えばエタノール、イソブタノール、トリデ
シルアルコール、シクロヘキサノール、エチレングリコ
ールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブ
チルエーテル、酢酸エチル、酢酸正ブチル、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン
、ノルマルヘキサン、灯油、軽油、トルエン、キシレン
、トリクロルエチレン等を挙げることが出来る。これら
は単独で用いてもよく二種以上の併用で用いてもよい。
上記せるポリエン以外のエチレン性不飽和単量体は塗装
適性や印刷適性の向上以外に塗膜物性の向上をも目的と
して使用されるものであり、たとえばスチレン、クロロ
スチレン、α−メチルスチレン、ジビニルベンゼン;置
換基としてメチル、エチル、プロピル、ブチル、アミル
、2−エチルヘキシル、オクチル、ノニル、ドデシル、
ヘキサデシル、オクタデシル、シクロヘキシル、ベンジ
ル、メトキシエチル、ブトキシエチル、アルリル、メタ
リル、グリシジル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロ
キシプロピル、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル、
ジメチルアミノエテル、ジエチルアミノエチル等のごと
き基を有するアクリレート、メタクリレート又はフマレ
ート;エチレングリコール、ポリエチレングリコール、
プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1
・3ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、
ヘキサメチレングリコール、トリメチロールプロパン、
グリセリン及びペンタエリスリトール等のモノアクリレ
ート又はモノメタクリレート;酢酸ビニル、酪酸ビニル
又は安息香酸ビニル、アクリロニトリル、セチルビニル
エーテル、リモネン、シクロヘキセン、ジアリルフタレ
ート、23一又は4−ビニルピリジン、アクリル酸、メ
タクリル酸、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−
ヒドロキシメチルアクリルアミド又はN−ヒドロキシエ
チルメタクリルアミド及びそれらのアルキルエーテル化
合物等を挙げることができる。更に上記の可塑剤として
はジオクチルフタレート、ジオクチルセバケート等を挙
げることができる。其の他の助剤類としてはシリコーン
等の消泡剤又はレベリング改良剤、ポリオキシエチレン
グリコールアルキルエステル、アルキルベンジルアンモ
ニウムクロライドの如き界面活性剤、オイゲノール、メ
チルエチルケトキシムの如き皮張り防止剤、ナフテン酸
コバルト、オクチル酸コバルト、p−トルエンスルフイ
ン酸ソーダ、第三級アミノ化合物、トリフエニルホスフ
イン等の如き乾燥調節剤、有機ベントナイト、アルミニ
ウムオクトエート、シリカゲルの如き増粘剤、塩化パラ
フイン、塩化ジフエニルのごとき難燃剤、ドデシルメル
カプタン、ペンタエリスリトールテトラキズ(βメルカ
プトプロピオネート)のごとき重合調節剤、コンスター
チのごとき裏移り防止剤、トリフエニルホスフアイト、
ジエチルヒドロキシルアミンのごとき保存安定剤其の他
ワツクス類やグリース類を挙げることができる。本発明
により得られる塗膜形成用組成物は、ガラス、プラスチ
ツクス、紙、金属、石材、木材其の他の下地に塗装又は
印刷し、活性光線の照射により塗膜を硬化乾燥させる場
合の光硬化性塗料又は光硬化性印刷インキとして有用で
あるが、中でも近年特に速乾性の要求されている印刷分
野において各種光硬化性印刷インキとして応用するとき
に特に効果的である。
本発明により得られる光硬化性塗膜形成用組成物を硬化
乾燥せしめる活性光線としては、約200乃至400n
mの波長領域を有する光線が有効であり、かkる活性光
線を発生する光源としては炭素アーク灯、水銀蒸気ラン
プ、紫外螢光ランプ、タングステン灯、キセノンランプ
、アルゴングローランプ及び写真照明用ランプ等を挙げ
ることができる。以下本発明を実施例をもつて詳細に説
明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではな
い。以下部および%は特断のない限り全て重量基準とす
る。
又粘度はカードナー・ボルト式気泡粘度計による測定値
を示し、酸価は試料17を中和するに要する水酸化カリ
ウムの〜数をもつて表わす。実施例 1種々の配合によ
る光硬化性塗膜形成用組成物を調製し、各々について活
性光線の照射による塗膜の硬化乾燥時間を下記の要領に
より測定した。
その組成及び測定結果を示すと表1の通りである。尚表
1に於いて参考例としてポリエンと併用する光増感剤が
4−N−N−ジメチルアミノベンゾフエノンのみの場合
(試験番号Cf−1)およびベンゾフエノンのみの場合
(同Cf−2)の測定結果も併記する。また、表1に於
いて試験番号1、2、3および8で示される塗膜形成用
組成物はポリエンと光増感剤とを混合して50℃に加熱
し、溶解することにより調製したものであり、試験番号
4、5、6、7、9、Cf−1及びCf−2で示される
塗膜形成用組成物はポリエンと重合禁止剤と高分子化合
物との混合物を115℃まで加熱して溶解した後50℃
に冷却して光増感剤を加えこれを溶解することにより調
製したものである。塗膜の硬化乾燥時間測定要領(1)
塗布方法: バーコータ一を用い、ブリキ板上に約10ミクロンの厚
みに塗布。
(2)活性光線の照射方法: 反射傘を有する出力2KW、出力密度28W/儂のオゾ
ンレス高圧水銀灯(フイリツプス社製HTQ−7型)1
本を内蔵する紫外線照射装置により、空気中で常温下に
5cmの距離から照射。
(3)塗膜の硬化乾燥状態の判定及び硬化乾燥時間の測
定:活性光線の照射により塗膜表面が鉛筆硬度H(三菱
鉛筆[ユニ」使用)以上の硬度となつたときを塗膜が硬
化乾燥したとみなし、それに要した時間を硬化乾燥時間
として表1に記した。
実施例 2エピコート828(シエル化学社製液状エポ
キシ樹脂)380部とアクリル酸115部とをパラベン
ゾキノン0.23部および2−メチルイミダゾール0.
5部の存在下に100℃で約10時間反応せしめること
により、酸価が1以下で常温で極めて高粘度の不飽和ポ
リエステル樹脂を得た。
この不飽和ポリエステル樹脂50部にペンタエリスリト
ールトリアクリレート45部、酢酸エチル5部、ポリサ
イザ一W−305(大日本インキ化学工業社製ポリエス
テル系可塑剤)3部、N−N−4−ジメチルアミノベン
ゾフエノン3部およびベンゾフエノン5部を加えこの混
合物を約50℃まで加熱して均一に溶解することにより
、25℃における粘度が約30ポイズの光硬化性クリア
ーコーチングを得た。このようにして得られた光硬化性
クリアーコーテングを予めパターン紙を貼り合わせた合
板上にハンドローラーを用いて約507/イの割合で均
一に塗布し、次いで直ちに空気中常温下に実施例1と同
一条件で活性光線の照射を行なつたところ塗膜は1,2
秒で完全硬化し、表面硬度の大きい美麗な化粧合板が得
られた。実施例 3 トリメチロールプロパントリアクリレート70部、・・
イラツクXlll(日立化成工業株式会社製、ケトン樹
脂)30部及びパラベンゾキノン0.05部とを115
℃に加熱し、均一に溶解することにより25℃で約30
0ポイズのワニスを得た。
このワニス60部、ベンジジンイエロ一G2O部、ジペ
ンタエリスリトールペンタアクリレート10部、N−N
−4−ジメチルアミノベンゾフエノン5部およびベンゾ
フエノン5部とを通常の三本ロールミルで練合すること
によりTV一8.5の光硬化性印刷インキを得た。この
印刷インキRIテスター型機を使用してアルミホイール
土に約6ミクロンの皮膜厚さに展色し、次いで反射傘を
有する出力3.5KW、出力密度50.8w/CrIL
のオゾンレス高圧水銀灯(ハノビア社製)によつて15
cTnの距離から展色物を照射したところインキ皮膜は
0.5秒で硬化乾燥した。実施例 4 ペンタエリスリトールトリアクリレート50部、トリメ
チロールプロパントリアクリレート10部、サンドライ
トMHP(米国モンサントケミカルカンパニ一製P−ト
ルエンスルホンアミドホルムアルデヒド樹脂)40部お
よびハイドロキノンモノメチルエーテル0.12部とを
110℃に加熱して均一に溶解させることにより25℃
で約350ポイズのワニスを得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、式中Rは水素原子またはメチル基を表わす)で
    示されるエチレン性不飽和二重結合を分子内に2個以上
    もつた付加重合性不飽和化合物、4−N・N−ジメチル
    −アミノベンゾフェノンおよびベンゾフェノンを含有す
    ることを特徴とする光硬化性塗膜形成用組成物。
JP6636873A 1973-06-14 1973-06-14 光硬化性塗膜形成用組成物 Expired JPS5928232B2 (ja)

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