JPS5927669B2 - 側面圧造パ−ツホ−マ−におけるブランク変向装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、主に比較的長尺の丸棒材からなるブランク
を、端面加圧状態から側面加圧状態に方向変換させて圧
造部へ送り込むことにより通常のパーツホーマを利用し
て全長を板状に扁平加工したり外周側面に各種の加工を
施すことができるようにしたものである。

通常のパーツホーマーは、棒状の長いブランクを長手方
向にダイスへ据え込んで端面をパンチで加圧するもので
あるが、側面を加圧する場合はブランクを横向きにして
ダイスに据え込まねばならないので多段ホーマーの場合
、一番ダイスから２番３番へと送り込んで加工するのに
ブランクが横向きでは各ダイス間の間隔が少くともブラ
ンクの長さ以上の距離を必要とし、その為圧造成形品が
長ければ長い程装置全体が巨大化して非常に高価なもの
となる上に、トランスファーチャックでブランクの両端
を挟持して移送させるのでトランスファーチャックの形
や構造に限度があって実用的でない欠点がある。

この発明はこの点に対処してブランクを切断と同時に縦
向きに方向変換させて縦向きのま５トランスフアーチヤ
ツクで各工程のダイスへ供給できるようにして各ダイス
間の間隔は従来通り変わらず、而もブランクの長さに関
係なく側面圧造を確実に行えるようにしたもので、この
発明の構成は、連続した材料線材Ｗをクイル１の先端口
１ａより突出するよう一定長づつ間欠送りさせながら、
その都度タイルの先端口を横切るようｔこ移動する切断
用移動ナイフ２で一定長さに切断すると同時に、切断し
て得られたブランク３を圧造工程へ順次に供給して圧造
を行うパーツホーマーにおいて、前記切断用移動ナイフ
の取付台５に、切断と同時にプッシャー直前へ押しやら
れたブランクをプッシャー６の押出しで掴持せしめるブ
ランク変向チャック７を回転自在に軸支して設けると共
に、この変向チャックγの支軸８を、移動ナイフの一動
作毎に一定角回動して方向変換するようラック・ピニオ
ン９，１０を介して昇降駆動装置１１に連動させ、ブラ
ンク変向チャック７の変向動作に伴い該変向チャック７
からトランスファーチャック１２にブランクを変向姿勢
のまＸ転送させるようｌと構成したことを特徴とするも
のである。

移動ナイフ取付台５には先端に突出した移動ナイフ２と
、チャック７の支軸８及びラック・ピニオン９，１０を
保持するホルダー１３とを配備させ、取付台５と共に機
体１４の前面において左右方向に往復運動させられる。

ラック９はこのホルダー１３の縦孔１３ａの上下摺動自
在に嵌挿された状態でピニオン８に噛合し、上端部９ａ
は上方へ突出してそれを昇降駆動装置１１に押下される
ようになっている。

１５はホルダー１３内に設けられたラック９への０ｔＪ
Ｗｒｃｉねで昇降駆動装置１１でラック９が押下される
とこのばね１５を圧縮して次に押下開放と同時にばね圧
でラックを元の位置へ押上げ復帰させるものである。

ブランク変向チャック７は支軸８の先端に支軸８の軸心
とは偏心して取付けられ、左右に相対する拡開式チャッ
ク爪７ａ 、７ａに閉方向に弾圧するチャックばね１６
を設け、このばね圧でブランク３を掴持させるようにな
っている。

昇降駆動装置１１は機械本体のメイン軸から取出されて
運転中連動するもので、カム又はクランク、油圧又はエ
アーシリンダーにて作動するピストン等の押動にて一動
作毎に下降動作を行うものである。

尚昇降駆動装置１１の押動子１１ａは押動面を広幅に形
成して切断ナイフ２が移動ストロークの範囲を何れの位
置へ移動してもラック９の上端部９ａを押下可能ならし
めている。

上記構成において、材料線材Ｗを送り装置（図示省略）
によってクイル１の先端口１ａより送り出すと先端部が
ストッパー１７に受止められるので一定長さ突出して停
止する。

この状態で移動ナイフ２が側方より移動してきてタイル
先端口１ａを横切るのでそれと同時に切断され一定長さ
のブランク３が得られる。

ブランク３は切断と同時にプッシャー６の直前へ押しや
られ、対応位置でプッシャー６が前方へ突出してブラン
ク３をナイフと共に移動してきた変向チャック７に押し
込む為チャック爪７ａがばね圧に抗して開かれブランク
を掴持する。

次いで昇降駆動装置１１によってラック上端部９ａが押
下されてラック９が下降するのでピニオン１０との噛合
回転で支軸８が回動しそれと共に変向チャックは該軸８
を中心に約９０度転回する。

その為該チャック７に掴持されたブランク３は今まで水
平であったのが縦向きになる。

この縦向きの動作によって予じめ待機せるトランスファ
ーチャック１２にブランク３の一部が掴持されそのま５
トランスフアーチヤツク１２が一番ダイス１８の方向へ
移動するのでブランクは変向チャック７から抜は出て一
番ダイス１８の直前へ縦向きのま５転送され、その後に
一番パンチ１９が移動ラムと共に前進してブランクをダ
イス内に圧入させ、所定の圧造第一工程が終了する。

二番以下は従来装置と同じであるから省略する。

この発明は上述のように、切断用移動ナイフにブランク
変向チャックを取付けてそれを一動作毎にラック・ピニ
オンの噛合にて一定角回動させることによって切断直後
のブランクを縦向きに変向させ、それをトランスファー
チャックより圧造工程部へ縦向きのま＼供給するよう構
成したのでダイス各工程の間隔を大きくした従来装置に
較べ小型で長尺ブランクの側面圧造を確実に行うことが
でき、而もチャックはブランクの外径を挟持するので、
両端挟持のチャックのように特大のものは必要でなく、
多少外径の大きさに変更があっても何等支障なくチャッ
キングを行うことができ、又構造が簡単な為既存の装置
をわずかの改造で実施可能である。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例を示すもので、第１図は本装
置の一部を断面で示した正面図、第２図は第１図におけ
るＡ−Ａ線からみた横断面図、第３図はブランク変向チ
ャックの支軸部分の縦断面図、第４図は同変向チャック
部の側面図である。 １・・・・・・クイル、２・・・・・・移動ナイフ、３
・・・・・・ブランク、５・・・・・・取付台、６・・
・・・・プッシャー、７・・・・・・変向チャック、８
・・・・・・支軸、９・・・・・・ラック、１０・・・
・・・ピニオン、１１・・・・・・昇降駆動装置、１２
・・・・・・トランスファーチャック、Ｗ・・・・・・
材料線材、１ａ・・・・・・先端口。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 連続した材料線材をタイルの先端口より突出するよ
   う一定長づつ間欠送りさせながら、その都度タイルの先
   端口を横切るように移動する切断用移動ナイフで・一定
   長さに切断すると同時に、切断して得られたブランクを
   圧造工程へ順次に供給して圧造を行うパーツホーマーに
   おいて、前記切断用移動ナイフの取付台に、切断と同時
   にプッシャー直前へ押しやられたブランクをプッシャー
   の押出しで掴持せしめるブランク変向チャックを回転自
   在に軸支して設けると共に、この変向チャックの支軸を
   、移動ナイフの一動作毎に一定角回動して方向変換する
   ようラック・ピニオンを介して昇降駆動装置に連動させ
   、ブランク変向チャックの変向動作ｔこ伴い該変向チャ
   ックからトランスファーチャックにブランクを変向姿勢
   のま５転送させるように構成したことを特徴とする側面
   圧造パーツホーマーにおけるブランク変向装置。