JPS592673B2 - 小型二輪車の足載部構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は小型二輪車の足載部構造、詳しくはハンドルと
シートとの間に大きな空間部を形成し該空間部の底部に
略平面の足載板を設けて、この足載板上に両足をそろえ
て乗車できるようにした、いわゆる、ステップスルー型
式の小型二輪車に関する。

従来上記型式の二輪車においては、足載板を板金製とし
、その前方に立上り壁を構成する合成樹脂製のレツグシ
ールドを設けているが、そのレツグシールドと足載板の
連結構造は第８図に示すよ） うに足載板２１の前端に
上向に立上つた支持縁２３を形成し、この支持縁２３を
レツグシールド２２の下端後面に重ね合わせボルト止め
するものであつた。

しかるに上記従来構造は足載板２１が板金製で０ ある
ために支持縁２３を急角度で立上らせるプレス加工は難
かしく、結局図示の如くなめらかな彎曲部２４でもつて
支持縁２３を形成しており、そのために足先が位置する
足載部前端が狭まることを余儀なくされていた。

。５ しかして本発明は斜上従来事情に鑑み、レツグシ
ールドと足載板との連結構造を改善して前端部の足載面
積を増大させた足載部を提供することを目的とし、斯る
本発明足載部構造はレツグシールドの下部に後向略水平
状に張出した取付縁を一体０ に形成し、足載板の前端
には前記取付縁に重ね合う支持縁を形成して両縁を重ね
合わせ止着させたことを特徴とする。

上記レツグシールドの取付縁は、レツグシールドの下端
より間隔をおいた上方に張出し形成する５ 構造、ある
いはレツグシールドの下端に張出し形成する構造のいづ
れでもよく、前者によれば取付縁と足載板の支持縁との
合せ部前方がレツグシールドで覆われるので該部にすき
間ができてもそこから走行風、水や泥が侵入することを
防止でき、”０ 又後者においても足載板の支持縁を取
付縁の上に重ね合せることによつて同様の効果は得られ
る。

本発明の実施例を図面により説明すれは、第１図および
第２図は小型二輪車Ａを示し、ａはハンドル、をはシー
ト、ｃはハンドルａとシーートをと”５ の間で略Ｕ字
形に大きく彎曲したメインパイプで、このメインパイプ
ｃ上に足載板１を取付けてステップスルー型式の足載部
ｄが形成される。又、図のｅはエンジンユニットケース
、２はレツグシールドである。

足載板１は鋼板をブレス加工してなる板金製で、表面に
滑止めおよび補強の目的で突面１０，１０・・・を適宜
配列で膨出させるとともに四隅部付近に凹部１１を形成
し該凹部１１をメインバイブｃに固着したステー１２に
ボルト止めして固定し、左右両側縁には縁上げをした側
壁３を一体に形成する。

レツグシールド２はなめらかな曲面でもつて後方に彎曲
させた左右の側板とその両側板を結ぶ中間部４とを一体
成型してなるもので、中間部４がメインバイブｃの前部
に背面より嵌め合うように彎曲させた形状を有する。

今、実施例においてレツグシールド２はヘッドバイブを
覆う合成樹脂製のカバー１３に取付け固定される上部板
５と該板５下端縁に溝嵌合して連接される下部板６との
二部材からなる場合を示し、両板５，６はともに合成樹
脂材で成型される。

レツグシールド２はその下端が前記足載板１の前部まで
延びて足載部ｄを覆う立上り壁を構成する。レツグシー
ルド２の下部板６はその下部背面に略水平状で後向に張
出す取付縁７を下部板６の成型時に一体成型する。

取付縁７は下部板６の背面より左右全長に渉り等幅宛張
出すとともにその張出し位置を下部板６の下端より適宜
高さ上方にして取付縁７の下方に下部板６の下端６″が
突出するようにする。

上記足載板１の前端には前記下部板６の取付縁７下面に
重ね合う支持縁９をブレス加工によソー体に成型する。
支持縁９は取付縁７の厚さ分たけ段差をつけて陥ませ、
取付縁７と足載板１表面とが面一となるようにする。

又、支持縁９の前端はそれが近接する下部板６の背面形
状に略適合するように彎曲させると共に前端には下向に
屈曲する縁板１４を設けて補強する。

而して上記足載板１とレツグシールド２との組付けは、
先づ足載板１をメインバイブｃ上に載せてボルト止めし
、次いで上端を上部板５に連接して固定した下部板６を
、その取付縁７を足載板１の支持縁９上に載せて重ね合
わせた後、取付縁７および支持縁９をボルト１５、ナツ
口５′で数個所締付け止着する。

従つて、足載部ｄの左右両側の前端部はレツグシールド
２の取付縁７でもつて載面が形成され、該取付縁７と下
部板６とが急角度でもつて交叉していることにより、そ
の交叉部空間ｐが従来に較べ拡大される。

又、取付縁７および支持縁９の重ね合わせ部前方がレツ
グシールド２の下端６′により覆われるのフで、長期間
の使用により両縁７，９間に隙間が生じても、そこから
走行風、水や泥が侵入することを防止できる。

次に第７図は本発明他の重施例を示し、レツグシールド
２の下部板１６はその下端を略水平状後向に張出して取
付縁１７を形成する。

この取付縁１７を足載板１の支持縁９上に重ね合わせボ
ルト１５およびナット１５′で止着することは前の実施
例と同様である。上記第７図実施例においても、従来に
較べ拡大される交叉部空間ｐ′が形成される。

又、この実施例において、足載板１の支持縁９を取付縁
１７上に重ね合わせ止着することによつて、両縁９，１
７の重ね合わせ部前面をレツグシールド２により覆うこ
とができる。

尚、実施例の足載板１は第１図および第２図に示すよう
に、左右両側の後端を後斜上向に延長させた形状にし、
その延長された傾斜面１８，１８上に運転者が足を後方
に引いたときにかかとおよび足先をともに載せ置いた状
態で運転できるようにしてあり、又合成樹脂製のフロン
トカバー２０を前記左右の傾斜面１８，１８間に取付け
られる下部カバー１９とそれより上方に取付けられる上
部カバー１ｑとに２分し、とくに足載部ｄの背面を覆う
位置にあるため運転者の足で損傷されやすい下部カバー
１９を容易に着脱し得るようにしてある。

本発明に叙上の如く、成型の自由な合成樹脂の性質を利
用して合成樹脂製レツグシールドの下部゛に取付縁を後
向に張出し形成するので、板金製足載板に立上り部を形
成することに較べて取付縁を急角度で略水平に成型し得
、この取付縁に足載板の前端に設けた支持縁を重ね合わ
せ止着することによつて足載板、とくに前端部の足載面
積を従来構造に較べて増大させることができる。

従つて、ライディングポジションの自由度力状きくなつ
て使用性に優れた小型二輪車を提供し、所期の目的を達
成し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は小型二輪車の側面図、第２図はその平面図、第
３図は第１図中の■−■線に沿える部分断面拡大図、第
４図はその■−■線断面図、第５図は同■−■線断面図
、第６図は足載板の拡大せる部分正面図、第７図は他の
変形例を示す要部縦断面図、第８図は従来構造を示す縦
断面図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ハンドルとシートとの間に大きな空間部を形成し該
   空間部の底部に板金製の足載板を設けるとともにその前
   方に立上り壁を構成する合成樹脂製レツグシールドを設
   けた小型二輪車において、上記レツグシールドの下部に
   後向略水平に張出した取付縁を一体に形成し、足載板の
   前端には前記取付縁に重ね合う支持縁を形成して両縁を
   重ね合せ止着させた足載部構造。 ２ 上記取付縁の張出し位置がレツグシールドの下端よ
   り間隔をおいた上方であることを特徴とする前記特許請
   求の範囲第１項記載の小型二輪車の足載部構造。 ３ 上記取付縁の張出し位置がレツグシールドの下端で
   あることを特徴とする前記特許請求の範囲第１項記載の
   小型二輪車の足載部構造。