JPS5925909Y2 - スチ−ルコ−ド - Google Patents
スチ−ルコ−ドInfo
- Publication number
- JPS5925909Y2 JPS5925909Y2 JP17795579U JP17795579U JPS5925909Y2 JP S5925909 Y2 JPS5925909 Y2 JP S5925909Y2 JP 17795579 U JP17795579 U JP 17795579U JP 17795579 U JP17795579 U JP 17795579U JP S5925909 Y2 JPS5925909 Y2 JP S5925909Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- strands
- steel cord
- core
- core strand
- strand
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/06—Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
- D07B1/0606—Reinforcing cords for rubber or plastic articles
- D07B1/062—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
- D07B1/0626—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration the reinforcing cords consisting of three core wires or filaments and at least one layer of outer wires or filaments, i.e. a 3+N configuration
Landscapes
- Ropes Or Cables (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は車輌用空気タイヤに使用するスチールコードの
改良に関するものである。
改良に関するものである。
従来より用いられている芯素線3本、側素線6本を撚り
合せた補強用スチールコードに於ては、芯素線の撚方向
と側素線の撚方向を反対にした構造のものがある。
合せた補強用スチールコードに於ては、芯素線の撚方向
と側素線の撚方向を反対にした構造のものがある。
これに対して、芯素線と側素線の撚方向を同一としたス
チールコードも考えられている。
チールコードも考えられている。
しかし、この構造のも゛のは上記従来の構造ものに比べ
て長所もあるが、同時に短所も持ち合わせており、この
短所のために実験的にしが使用されていないというのが
現状である。
て長所もあるが、同時に短所も持ち合わせており、この
短所のために実験的にしが使用されていないというのが
現状である。
すなわち、前記従来構造のものは撚られた芯ストランド
と側素線とは撚りが反対であるので、芯素線と側素線が
X状に交叉し、点又は点に近い極少面積で接触し、その
ため、引張り又は屈曲された場合、接触点に集中荷重が
加わり、局部的に素線が他の素線に喰い込むような摩耗
を起して、スチールコードの疲労を促進し、早く疲労破
壊を起す原因となっていた。
と側素線とは撚りが反対であるので、芯素線と側素線が
X状に交叉し、点又は点に近い極少面積で接触し、その
ため、引張り又は屈曲された場合、接触点に集中荷重が
加わり、局部的に素線が他の素線に喰い込むような摩耗
を起して、スチールコードの疲労を促進し、早く疲労破
壊を起す原因となっていた。
これに対し、撚りが同方向の場合は、芯ストランドと側
素線が線接触に近づくため(同ピツチの場合は、線接触
になる)、接触面積が大きくなり、前述の場合に比し荷
重を広い面積で受けとめ、両者間の圧力が減少し、その
ため部分的摩耗による損傷が少なくなり、耐疲労性は向
上する長所がある。
素線が線接触に近づくため(同ピツチの場合は、線接触
になる)、接触面積が大きくなり、前述の場合に比し荷
重を広い面積で受けとめ、両者間の圧力が減少し、その
ため部分的摩耗による損傷が少なくなり、耐疲労性は向
上する長所がある。
さらに同方向に撚る場合はパンチャー撚線機(2度撚線
機)で製造するとき、芯ストランド製造工程でのピッチ
を長く設定することができ、非常に生産性が良いという
製造上の利点を有している。
機)で製造するとき、芯ストランド製造工程でのピッチ
を長く設定することができ、非常に生産性が良いという
製造上の利点を有している。
なぜなら、パンチャー撚線機ではストランド撚工程とコ
ード撚工程で2度撚りが入るためであり、たとえば18
mmピッチのスチールコードを製造する場合、芯スト
ランド撚工程では22.5mmのピッチの設定が可能と
なるためである。
ード撚工程で2度撚りが入るためであり、たとえば18
mmピッチのスチールコードを製造する場合、芯スト
ランド撚工程では22.5mmのピッチの設定が可能と
なるためである。
しかし、同方向撚りの場合、芯ストランドがスチールコ
ードから抜は易いという短所がある。
ードから抜は易いという短所がある。
この種のスチールコードは多数本が平行に引揃えられた
状態でゴム材で以て被覆され、タイヤの補強材として使
用されている。
状態でゴム材で以て被覆され、タイヤの補強材として使
用されている。
それ故、この抜は易いという現象があると、ゴム材で以
て被覆して補強材を作る時の作業性が悪くなるのみなら
ず、コードの形状か不安定になるため、スチールコード
とゴムとの接着が悪くなり、さらには補強材としての機
械的性質も大きく低下することとなる。
て被覆して補強材を作る時の作業性が悪くなるのみなら
ず、コードの形状か不安定になるため、スチールコード
とゴムとの接着が悪くなり、さらには補強材としての機
械的性質も大きく低下することとなる。
ところで、この芯ストランドが抜は易いという現象は、
同方向撚りの場合に何故起り易いかという原因について
はいろいろ考えられるが、その一つば側素線6本の撚り
がしまろうとする時、側素線は芯ストランドに対する締
付力を増すのであるが、芯ストランドの撚り方向が逆で
あると、芯ストランドは反対に撚りが戻りあまくなろう
として側素線の方へ広がろうとし、芯素線と側素線がよ
り圧接される結果となる。
同方向撚りの場合に何故起り易いかという原因について
はいろいろ考えられるが、その一つば側素線6本の撚り
がしまろうとする時、側素線は芯ストランドに対する締
付力を増すのであるが、芯ストランドの撚り方向が逆で
あると、芯ストランドは反対に撚りが戻りあまくなろう
として側素線の方へ広がろうとし、芯素線と側素線がよ
り圧接される結果となる。
これに対して、同方向撚りの場合、同じ方向に撚りがし
まって行くので、この芯素線と側素線の圧接現象が起ら
ないためである。
まって行くので、この芯素線と側素線の圧接現象が起ら
ないためである。
本考案は上記欠点に鑑みてなしたものであり、同方向撚
りの長所を生かして短所を無くしたスチールコードに提
供しようとするものである。
りの長所を生かして短所を無くしたスチールコードに提
供しようとするものである。
以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は3本の芯素線1よりなる芯ストランド2と、6
本の側素線3とから構成されたスチールコード4の横断
面を示しており、上記芯ストランド2と側素線3との撚
り方向%、s同一で、撚りピッチも略同−とし、且その
芯ストランド2がスチールコード形成時に、6本の側素
線3の取り囲んで作る内部面積、より広がろうとする力
、すなわち膨張する力(内部応力)を付与された構成と
なっている。
本の側素線3とから構成されたスチールコード4の横断
面を示しており、上記芯ストランド2と側素線3との撚
り方向%、s同一で、撚りピッチも略同−とし、且その
芯ストランド2がスチールコード形成時に、6本の側素
線3の取り囲んで作る内部面積、より広がろうとする力
、すなわち膨張する力(内部応力)を付与された構成と
なっている。
すなわち、上記芯ストランド2は各素線に予めくせ付け
をするか、芯ストランド形成時に各素線にくせ付けをし
てオープン状態に撚合わせたもので、この芯ストランド
2と6本の側素線3とを、撚り方向が同一で、且つスチ
ールコード形成時の芯ストランド有効径D1がフリー状
態での有効径D2より小になるように撚合わせて所望の
スチールコードに形成したものである。
をするか、芯ストランド形成時に各素線にくせ付けをし
てオープン状態に撚合わせたもので、この芯ストランド
2と6本の側素線3とを、撚り方向が同一で、且つスチ
ールコード形成時の芯ストランド有効径D1がフリー状
態での有効径D2より小になるように撚合わせて所望の
スチールコードに形成したものである。
よって、上記芯ストランド2にはフリーにすると、第2
図イに示す如く有効径D2が同図口に示すスチールコー
ド形成時の芯ストランド有効径D1より大きくなるよう
な内部応力が付与されている。
図イに示す如く有効径D2が同図口に示すスチールコー
ド形成時の芯ストランド有効径D1より大きくなるよう
な内部応力が付与されている。
このため本考案に係るスチールコードは第3図に示す如
く側素線3を芯素線1が押し上げる構造となり、芯素線
と側素線が圧接されている。
く側素線3を芯素線1が押し上げる構造となり、芯素線
と側素線が圧接されている。
この結果、芯ストランドがコードより抜けるというよう
な現象は起らない。
な現象は起らない。
また芯素線1に比べて側素線3が太いため芯素線1の押
し上げる力で側素線3が移動するということも全くない
。
し上げる力で側素線3が移動するということも全くない
。
本考案によるスチールコードを従来のスチールコードと
比較した結果を第1表に示す。
比較した結果を第1表に示す。
ここで従来のスチールコードとしては、3xO,20+
6 Xo。
6 Xo。
38撚ピツチは芯ストランド10.0mm、コード18
゜0mm、撚り方向は芯ストランドS撚り、コードZ撚
り、本考案のスチールコードとしては3 Xo、20+
6X0.38、撚ピツチは芯ストランド10.0mm、
コード18.0mm、撚り方向は芯ストランドS撚り(
openconstruction) コードS撚りの
構造(7)Xチールコードを使用した。
゜0mm、撚り方向は芯ストランドS撚り、コードZ撚
り、本考案のスチールコードとしては3 Xo、20+
6X0.38、撚ピツチは芯ストランド10.0mm、
コード18.0mm、撚り方向は芯ストランドS撚り(
openconstruction) コードS撚りの
構造(7)Xチールコードを使用した。
表中:耐疲労性とは3点プーリー圧縮曲げ疲労テストで
あり、従来比とは従来を100とした場合の指数である
。
あり、従来比とは従来を100とした場合の指数である
。
従って、本考案のスチールコードは外観に於ては従来の
ものとほぼ同一の如く見えるけれどもスチールコードの
種々の特性において格段の進歩性を有するものである。
ものとほぼ同一の如く見えるけれどもスチールコードの
種々の特性において格段の進歩性を有するものである。
すなわち、本考案は芯ストランドと側素線の撚り方向が
同方向である場合、芯ストランドがスチールコードより
抜は易く、ゴム材を以て被覆して補強材を作る時の作業
性が悪くなるという従来の欠点を克服したもので、芯ス
トランドの各素線にくせ付けをして芯ストランドをオー
プン状態に形成して、この芯ストランドに常に膨張する
力(内部応力)を付与するように側素線と撚合せてスチ
ールコードを形成したので、芯ストランドがスチールコ
ードより抜は難く、ゴムと被覆して補強材を作る時の作
業性が極めて良好となる。
同方向である場合、芯ストランドがスチールコードより
抜は易く、ゴム材を以て被覆して補強材を作る時の作業
性が悪くなるという従来の欠点を克服したもので、芯ス
トランドの各素線にくせ付けをして芯ストランドをオー
プン状態に形成して、この芯ストランドに常に膨張する
力(内部応力)を付与するように側素線と撚合せてスチ
ールコードを形成したので、芯ストランドがスチールコ
ードより抜は難く、ゴムと被覆して補強材を作る時の作
業性が極めて良好となる。
更に芯ストランドと側素線の撚り方向が同方向であるの
で、芯ストランドと側素線が線接触に近づき、接触面積
が広くなり、部分的摩耗による損傷が少なくなり、耐疲
労性が向上し、またパンチャー撚線機に製造する場合、
芯ストランド製造工程での撚りピッチを長く設定するこ
とができ、生産性の良くなる等の実用的効果を有する考
案である。
で、芯ストランドと側素線が線接触に近づき、接触面積
が広くなり、部分的摩耗による損傷が少なくなり、耐疲
労性が向上し、またパンチャー撚線機に製造する場合、
芯ストランド製造工程での撚りピッチを長く設定するこ
とができ、生産性の良くなる等の実用的効果を有する考
案である。
第1図は本考案のスチールコードの一実施例を示す断面
図、第2図イ及び口は本考案の芯ストランドの断面図、
第3図は芯ストランドをフリーにしたときの作用状態を
示す断面図である。 1・・・・・・芯素線、2・・・・・・芯ストランド、
素線、4・・・・・・スチールコード。 3・・・・・・側
図、第2図イ及び口は本考案の芯ストランドの断面図、
第3図は芯ストランドをフリーにしたときの作用状態を
示す断面図である。 1・・・・・・芯素線、2・・・・・・芯ストランド、
素線、4・・・・・・スチールコード。 3・・・・・・側
Claims (1)
- 3本の素線で形成した芯ストランドの周りに6本の側素
線を撚り合わせたゴム補強用スチールコードに於て、上
記芯ストランドを素線にくせ付けをしてオープン状態に
形成し、この芯ストランドと側素線とを、撚り方向が同
一で、かつスチールコード形成時の芯ストランドの有効
径がフリー状態での有効径より小になるように撚合わせ
たスチールコード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17795579U JPS5925909Y2 (ja) | 1979-12-21 | 1979-12-21 | スチ−ルコ−ド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17795579U JPS5925909Y2 (ja) | 1979-12-21 | 1979-12-21 | スチ−ルコ−ド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5695598U JPS5695598U (ja) | 1981-07-29 |
JPS5925909Y2 true JPS5925909Y2 (ja) | 1984-07-28 |
Family
ID=29688517
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17795579U Expired JPS5925909Y2 (ja) | 1979-12-21 | 1979-12-21 | スチ−ルコ−ド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5925909Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2568454Y2 (ja) * | 1996-10-24 | 1998-04-15 | 東京製綱株式会社 | ゴム補強用スチールコード |
-
1979
- 1979-12-21 JP JP17795579U patent/JPS5925909Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5695598U (ja) | 1981-07-29 |
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