JPS5925856Y2 - 簡易帯 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、帯形がよく保定され、胴まわり体への着脱が
簡単にできしかも着くずれしない便利な簡易帯を提供し
ようとするものである。

以下図面を参照して説明すると、帯形体１、胴まわり体
２は所望の生地で一重、二重あるいは帯芯を入れる等し
て作られる。

帯形体はお貝の口、おたいこ、その他所望の結び方に形
成して、例えばお貝の口の場合は結んだ部分を、またお
たいこの場合は折りたたんだ部位を表側に縫目が出ない
ように縫止め３る等して結んだ帯形を解けないようにし
、その裏側に胴まわり体へ保定用のバンド片４が形成さ
れる。

このバンド片は胴まわり体の上辺部２ａ、下辺部２ｂか
ら胴まわり体の内側に亘らせて上下から挾んで保定した
際帯形が格構のよい位置になる長さに形成され胴まわり
体の内側に当接する両端部に面フアスナ−、スナップ釦
等の係止具５が装着されるもので、帯形体に固定あるい
は着脱自在に取付けられる。

胴まわり体は胴に一回りあるいは二回りして所望の部位
で保定される長さにされ、その保定部位に面フアスナ−
、スナップ釦等の係止具６ａが設けられ、帯形体が装着
される部分の内側に上記バンド片の係止具に対応する係
止具６ｂが設けられる。

このバンド片あるいは胴まわり体の当接面がループ、編
目、網目あるいは粗い織目など面ファスナーの雄板が係
止できる区帯となっているものは、これを雌板に代用さ
せるようにしてもよい。

第１〜２図には博多織の生地で芯入二重仕立に作ったも
のが示されている。

バンド片は有弾性の厚手の生地でほぼ短冊状にしてあり
、お貝の口結びの結び目を縫止めて解けないようにした
帯形体の裏側に上、下部分を残してほぼ胴まわり体の巾
に相応する部分７を縫着し、胴まわり体の内側に保定さ
れる両端部に面フアスナ−、スナップ釦などの係止具を
装着しである。

またバンド片を縫着せず上記縫着部分にテープ、紐など
のバンド片保持具９をその両端を縫着し、あるいはスナ
ップ釦その他の係止具で止着してかけ渡し、これにバン
ド片を挿通して保持させる（第３図）ようにしてもよい
。

胴まわり体は背部になる部位の内側に上記バンド片の係
止具に応当する係止具を設け、上前になる端部の裏側に
係止具の一方を、これが係止められる部分（例えば脇部
）に上記係止具の相手の係止具を設ける。

また必要により下前になる端部表側及びこれに応当する
部位にも係止具を設けることもよい。

上記帯形体、胴まわり体及びバンド片を、あるいはその
何れかをスポンジ薄板１０の両面に微細なループ層１１
を持つ生地で作れば、そのループ層を面ファスナーの雌
板に代えられるので便利であり、また両面に突起（鉤、
傘など）を有する面ファスナーを使用して、その一面を
帯形の裏側に係止め他面にバンド片を係止めるようにし
、また一面をバンド片の胴まわり体内側への当接部に係
止めし他面を胴まわり体の所望の内側に係止めるように
したり、また胴まわり体の所望の端部に一面を係止めて
おく等すると重宝である。

第５図は帯形体をおたいこ結びとした例で、おたいこの
折りたたんだ部分を縫止めて解けないようにしである。

バンド片は、帯形体裏側に上方から所望寸法下った部分
（大きいおたいこのときは比較的下方に、また小さいお
たいこのときは比較的上方にする。

）に２本並列して設けてあり、胴まわり体の上辺部から
内側に亘らせて保定させ、下方は上方に対応して設けで
ある。

着用の際は帯形内に帯あげ、帯紐を通して使用する。

本案品は帯形体（バンド片付）と胴まわり体とをセット
として、あるいは帯形体（バンド付）のみを収光するこ
とができる。

本案品はこのようにされているので、お貝の口、おたい
こその他の結び方に形成した帯形のその結び部、折りた
たみ部等を縫止め等して解、けないように固定し作った
帯形体を、その裏側に設けたバンド片の上下部を胴まわ
り体の内側に折込み、その端部に設けた係止具を胴まわ
り体の係止具に保定させて着用すると、帯形体は上記側
まわり体に上下両方から保持されかつ帯形を保持するバ
ンド片が胴まわり体と胴部の間に挟持されるので帯形が
曲がったり弛んだすせず整容が保たれ、人込みでもまれ
たり他物に引かかったりして引張れても終始形くずれせ
ず正位置に保定できる。

また帯形の結び部や折りたたみ部が固定されているので
胴まわり体へ手早く着脱ができ、かつ帯形は解けないか
ら安心して取扱うことができる。

上記バンド片は帯形体の裏側に設けているから例えば蝶
結び、おたいこ結びなどの結び部、おたいこ部等の巾が
異なる帯形でも胴まわり体に容易に保定できると共に帯
形に適当なふくらみを与えるので見た目がよく背中への
当りも良好で゛ある。

また、お貝の口、おたいこ等の帯形体を用意すると、一
体の胴まわり体に家庭ではお貝の口、外出にはおたいこ
等場所に合わせ着用できるから経済的に使用できる。

また上記帯形体はバンド片を胴まわり体から外すとすぐ
に胴まわり体と別体になるので取扱い、運搬、収納等が
便利である。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示し、第１図は斜面図、第２
図及び第３図は帯形体の裏側図、第４図は生地の１部拡
大図、第５図は帯形体の他の例の裏側図である。 １は帯形体、２は胴まわり体、４はバンド片である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 別体の帯形体と胴まわり体を有する簡易帯であって、そ
   の帯形体はお貝の口、おたいこその他の結び方に形成し
   た帯形のその結び部、折りたたみ部等を縫止め等して解
   けないように固定して作られその裏側に、胴まわり体の
   上下辺部から胴まわり体の内側に亘り保定される長さで
   両端部に係止具を設けたバンド片を備え、その胴まわり
   体は内側に上記帯形体の係止具に対応する係止具を備え
   た簡易帯。