JPS5925653Y2 - 印字機の印字押圧装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は印字機における印字押圧装置に関する。

従来の印字機における印字の押圧は、例えばソレノイド
を用いハンマーヘッドを該ソレノイドを操作することに
より上下動させることによって行うようになっていた。

この形式のものは印字を大量にかつ連続して行うのには
適しているが、少量の印字を断続的に行うには適さない
という不都合がある。

本考案は、少量の印字を断続に行うに適した印字押圧装
置の提供を目的とするものであり、その実施例を次に図
面により説明する。

図において、符号１はハンマーヘッドで、該ハンマーヘ
ッド１は押圧部材２の先端に取付けられている。

押圧部材２には上側杆体３と下側杆体４とがそれぞれ枢
着され、さらに上側杆体３、下側杆体４の右端はそれぞ
れ機枠５に枢着され、これらによって平行リンクが形成
される。

そしてこの場合、枢軸６，７は垂直に配置されるものと
し、そのため、該平行リンクの変形時押圧部材２は垂直
に変位することになる。

機枠５には、さらに作動片８が枢支されている。

作動片８の先端（図では左端）には、係合部９が形式さ
れ、該係合部９に係脱自在に係合する保合部１１をもつ
カム１０が下側杆体４と一体に設けられている。

作動片８の末端にはピン１２が固設され、該ピン１２は
レバー１３の長孔１４に係合する。

レバー１３は軸１５と共に一定速度で回転下動するよう
になっている。

１６は基板、１７は字輪を示す。１８は下側杆体４の下
側と機台との間に介設した圧縮バネで、下側杆体４を上
方に付勢する。

作動において、印字しようとする活字が所定位置に配さ
れるように字輪１７を作動し、また印字するためのラベ
ル等を所定の位置に配置する点は、通常の印字機の場合
と同じである。

次いでレバー１３を時計方向に回転下動すると、この回
転につれて作動片８がその枢軸８′を中心に時計方向に
回転する。

したがって、作動片８の保合部９は上方に移動し、該保
合部９と係合するカム１０は軸７を中心として反時計方
向に回転する。

カム１０と下側杆体４とは一体であるから、カム１０の
反時計方向回転と共に、下側杆体４は軸７を中心に反時
計方向にバネ１８を圧縮しながら回転し、平行リンクは
変形する。

レバー１３がさらに回転下動を続けると、やがて作動片
８とカム１０との係合がはずれる。

この保合のはずれた瞬間にバネ１８の反力で下側杆体４
は急速に時計方向に回動し、平行リンクもこの動きと共
に回動し、ハンマーヘッド１は基板１６の開口１６′か
ら上方に突出して印字がなされることになる。

このように、本考案装置では、平行リンク機構によって
ハンマーヘッドを支持し、この平行リンク機構を間欠的
にバネによってハンマーヘッドが突出するように駆動す
ることにより印字を行うようにしたため、少量の印字が
容易にかつ確実に行えることにより、少量の印字を断続
して行うに適した印字装置をうろことができるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の印字押圧装置の側断面図である。 １・・・・・・ハンマーヘッド、２・・・・・・押圧部
材、３・・・・・・上側枠体、４・・・・・・下側杆体
、５・・・・・・機枠、６，７・・・・・・枢軸、８・
・・・・・作動片、９・・・・・・係合部、１０・・・
・・・カム、１２・・・・・・ピン、１３・・・・・・
レバー、１４・・・・・・長孔、１７・・・・・・字輪
、１８・・・・・・圧縮バネ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ハンマーヘッドを先端に取付けた押圧部材に、それぞれ
   の基端部を機枠に枢軸によって枢着した上側杆体と下側
   杆体との先端を枢着して平行リンク機構を構威し、下側
   杆体の基端部には保合部をもつカムを一体に取付け、該
   係合部に係脱自在に係合する係合部をもつ作動片を機枠
   に枢着し、該作動片を機枠に回転可能に取付けたレバー
   の一端に形式した長孔にピンを介して係合し、前記下側
   杆体にこれを上方に付勢するバネを設けた印字機の印字
   押圧装置。