JPS5925113Y2 - 集積回路板用ソケツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は集積回路板用のソケットに関し、殊にソケット
基板へ取付けられた集積回路板押さえカバーの構造に係
る。

既知のようにＩＣ等を扁平な絶縁板ヘパツケージングし
て戊る集積回路板は、これを単体又はキャリアに収容し
てソケット基板上へ重ね、回路板側方へ突出させたリー
ド又は回路板端縁に密着させた導電端子をソケット基板
に設けたコンタクトの上へ接するように単に載荷し接続
を得る構造であるため、該集積回路板をソケット基板上
へ移動不可に保持し且つ適度な接触圧を与える機構の付
属が不可欠となる。

加えてＩＣ測定用ソケット等の如きにおいては頻度の高
い着脱に適する構造であることが望まれる。

本考案は上記目的を遠戚すべく創案されたものであり、
図面はその一実施例を示す。

図において、１はソケット基板、２は集積回路板押さえ
カバーを示す。

該押さえカバー２はコンタクト６を植込んだソケット基
板１の集積回路板収容部１ａをカバーし得る大きさの板
材で構成され、集積回路板収容部と対応する面にリード
押さえパッド２ａを有する。

該押さえカバー２をソケット基板１の一端に基板上と基
板外へ水平回動可に軸着し、該軸３を案内として上下に
浮沈動可に設けると共に、バネ４を基板１と押さえカバ
ー２間に介在する如く上記軸３に巻挿し、その弾発力に
て上記押さえカバー２をソケット基板１上位に保つ構成
とする。

該上位浮上位置を保つため、軸頭部に抜止め３ａを設け
る。

又該軸着部から、集積回路板収容部１ａの上位に延ばさ
れた押さえカバー２の自由端部とソケット基板１間に回
り止めを設け、押さえカバー２がソケット基板１の集積
回路板収容部１ａと対応する水平回動位置で、該回動を
阻止する構成とする。

実施例は上記回り止め手段として、押さえカバー２の自
由端部に一側方へ向は解放されたガイド孔２ｂを設け、
他方ソケット基板１側にガイド支柱５を立設し、押さえ
カバー２がソケット基板１の集積回路板収容部１ａ上へ
水平回動された位置で、該支柱５を上記ガイド孔２ｂ内
に受は入れ、両者の保合にて回動阻止を図ると共に、押
さえカバー２の浮沈動作を上記軸３と支柱５とで円滑に
行なわせる構成とする。

押さえカバー２の浮沈動作時における前傾を防止するた
め、ソケット基板１に押さえカバー２の下面を支持しつ
つ、浮沈に追随して変位する支え手段を配することもあ
る。

第４図はソケット基板１に押さえカバー２の自由端部の
下面を支える補助柱８を上下動可に設け、これをバネ９
で弾持して前記軸着部のバネ４と協働して押さえカバー
２を水平に保つように構成した例を示す。

第１図Ａ図に示すように、押さえカバー２を軸３を支点
としてソケット基板１外へ水平回動させることにより、
集積回路板収容部１ａは完全開放状態となり、同所への
集積回路板７の載荷が容易に行なえる。

斯くして集積回路板７を定位置に収容した後、上記押さ
えカバー２を基板１上へ水平回動させることにより、集
積回路板７上へ持ち来たすことが可能である。

この間押さえカバー２は前記弾持力により浮上位置にあ
り、集積回路板７に全く干渉を来たすことなく、上記集
積回路板との上下対応位置を形成することができる。

前記回り止めは該上下対応をより正確に行なわせるのに
役立つ。

而して上記上下対応位置を形成した後、加圧装置の治具
等で押さえカバー２の上面を押圧することにより、第３
図に示すように押さえカバー２はバネ４，９に抗して、
これを圧縮しつつ沈降し、該沈降に伴ないリード押さえ
パッド２ａが集積回路板７のリード７ａを上から押さえ
付け、リード下に接するソケット基板１のコンタクト６
へ適度な加圧力で弾接させる。

斯くして測定目的を達した後、加圧装置を解除すれば、
押さえカバー２はバネ４，９の弾持力により自己浮上し
、集積回路板７との干渉が速やかに解除され、これをソ
ケット基板１外へ水平回動させるのみで、集積回路板７
の摘出が簡単に行なえる。

本考案は上記作用効果から、ＩＣ測定用ソケットの如き
、集積回路板の頻度の高い着脱を要するような場合に使
用して最適であり、連続的な繰り返し作業となる上記測
定作業が極めて能率的に行なえる。

本考案は例えば上下開閉式の押さえカバー等と対比する
と、ソケット基板上部のスペースを占有せず、又水平方
向に回動する方式のため、プリント基板に多数のソケッ
トを並設して押さえカバーを手指にて各位置へ動かす作
業が簡便に行なえ、骨炭を軽減する。

又押さえカバーはソケット基板の上へ平行姿勢を保ちつ
つ、下動させてリード押さえを図るのでリード個々に対
する加圧力が均一に及ぼされ、接触にバラツキがでる恐
れがない。

又集積回路板がソケット基板上面から突出するような場
合でも、押さえカバーは上位浮上位置でこれに干渉する
ことなく水平回動でき、沈降動作位置に導くことができ
る等の利点か゛ある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図Ａ、 Ｂ図は集
積回路板押さえカバーのソケット基板外、同基板上への
水平回動状態を示すソケット平面図、第２図は第１図Ａ
図のＡ−Ａ断面図、第３図Ａ。 Ｂ図は押さえカバーの沈降と浮上状態を示す回動軸部で
断面して示すソケット断面図、第４図は押さえカバー支
え用補助柱を設けた例を一部切欠して示すソケツＩ・側
面図である。 １・・・・・・ソケット基板、２・・・・・・集積回路
板押さえカバー、３・・・・・・該押さえカバーの水平
回動軸、４・・・・・・該押さえカバーを浮上位置に保
つバネ、７・・・・・・集積回路板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ソケット基板及び集積回路板押さえカバーとから成り、
   該押さえカバーはコンタクトを植込んだソケット基板の
   集積回路板収容部をカバーし得る大きさの板材で構成さ
   れ、該集積回路板押さえカバーをソケット基板の一端に
   基板上と基板外へ水平回動可に軸着し、該軸を案内とし
   て上下に浮沈動可に設けると共に、バネをソケット基板
   と集積回路板押さえカバー間に介在する如く上記軸に巻
   挿し、その弾発力にて上記集積回路板押さえカバーをソ
   ケット基板上位に保つ構成とし、又該軸着部から上記集
   積回路板収容部の上位に延ばされた押さえカバーの自由
   端部とソケット基板間に押さえカバーの回動を上記集積
   回路板収容部と上下に対応する水平回動位置で阻止する
   回り止めを設け、上記押さえカバーのソケット基板外へ
   の水平回動にて集積回路板収容部への集積回路板の載荷
   を可とし、逆に上記押さえカバーのソケット基板上への
   水平回動にて上記軸の案内による集積回路板収容部上へ
   の平行沈降により集積回路板の押さえを図る構成とした
   ことを特徴とする集積回路板用ソケット。