JP3669038B2 - Icソケット用コンタクトピン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ICパッケージ等の電気部品の検査や実装に用いられるICソケットに組み込まれるコンタクトピンの形状に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3は従来周知のICソケットの一例を示す左半分破断側面図であるが、図中、1は垂直方向に貫通した案内溝1aと載置台1bを有する平面形状が矩形をなすソケット本体、2は案内溝1aに摺動可能に嵌挿されたピラー2aと、後述するコンタクトピンの一部と摺接するカム2bを有する左右対称の枠形をなすカバー、3はカバー2に上方移動習性を付与するスプリング、4は接触部4aと、カバー2のカム2bに摺接する被動部4bと、円弧状のばね部4cと、ソケット本体1に形成された多数の絶縁リブ間に介装された基部4dと、ソケット本体に穿設された孔に挿通固定された接続端子部4eとを有するコンタクトピン、Pは装填時ソケット本体1の載置台1b上に載置されてコンタクトピン4の接触部4aと接触するリードLを有するICパッケージ等の電気部品である。なお、カバー2は、ソケット本体1との間に設けられた図示しない係止機構により、上方移動が図示の位置に制限されるように構成されている。
【0003】
そして、電気部品Pの図示位置への装填及び図示位置からの取り出しは、カバー2をスプリング3に抗して押し下げることにより行われる。即ち、図示位置からカバー2を押し下げると、カム2bはばね部4cの弾力に抗して被動部4bを鎖線位置まで外方へ変位させ、同時に接触部4aも鎖線位置まで外方へ移動して、電気部品PのリードLが占めるべき位置から退避する。この外方への退避運動は、図示しないがコンタクトピン4と対称に配置された右側のコンタクトピンにおいても行われるから、この状態で電気部品Pを載置台1b上へ挿入するか或いは載置台1bから取り出すことが可能となる。その後、カバー2の押圧を解除することにより、コンタクトピン4は自己の習性により実線位置へ復帰し、電気部品Pの装填又は取り出しが完結する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種のICソケットにおいては、コンタクトピン4の接触部4aと電気部品PのリードLとの接触安定性を向上させるために、装填時、接触部4aをリードL上で摺動させる所謂ワイピングが必要となる。このワイピングを大きくするためには、カバー2の押圧解除時におけるコンタクトピン接触部4aのリードLに対する進入角θ(図4)を、出来るだけ小さくすることが必要となる。しかしながら、従来、この進入角を小さくすると、コンタクトピン接触部4aがリードLの端面に引っ掛り(図4参照)、接触部4aがリードL上に円滑に着座しないという事態が起こることがあった。
【0005】
本発明は、従来のICソケットにおけるこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電気部品の装填時、コンタクトピン接触部が電気部品のリード上に常に円滑に乗り上り、十分なワイピングが行われ得るようにしたICソケット用コンタクトピンを提供しようとするものである。
【0006】
上記目的を達成するために、本発明によるICソケット用コンタクトピンは、ソケット本体に列設されていて、ソケット本体内に装填された電気部品のリードに弾圧接触し、ソケット本体に上下動可能に装架されたカバーの下降運動に連動して上記リードとの接触を解除される接触部を有するICソケット用コンタクトピンにおいて、上記接触部には、上記リードの上側面に摺接すべき弧状接触端と、該弧状接触端より先端部に向かって延びた直線状縁部とが形成され、該直線状縁部を、上記弧状接触端が上記リードの端縁の上側面に乗り上がるように上記リードの上側面に対し斜めに形成したことを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態を示すコンタクトピン接触部の一実施例の側面図である。図中、従来例と同様の部材及び部分には従来例で用いたのと同じ符号が付されている。この実施例によれば、接触部4aには、電気部品PのリードLの上側面に摺接すべき弧状接触端4a1 より先端部に向って延びた直線状縁部4a2 が形成されていて、この直線状縁部4a2 は、カバー2が一杯に押し下げられた時破線で示す位置を占め、載置台1b上の所定位置に電気部品Pが載置されてカバー2の押圧が解除されリードLの端縁の上側角部L1 に当接した時(実線図示)、リードLの上側面に乗り上るように該上側面に対し角度αをなすように斜めに形成されている。
【0008】
本実施例によるコンタクトピン接触部4aは上記のように形成されているから、電気部品Pの装填が終ってカバー2の押圧が解除されると、コンタクトピン4は自己の習性により破線位置から実線位置を経てリードLの上側面上に乗り上り、該上側面をワイピングしながら鎖線位置に達して停止する。従って、コンタクトピン接触部4aはリードLの端面に引っ掛るようなことがなく、接触部4aの弧状接触端4a1 とリードLとの電気的接続は確実且つ安定に行われる。
【0009】
これを図2を参照し、具体例に基づき詳細に説明すると、仮に、進入角θ=20゜、動摩擦係数μ=0.3、接触圧力40g、コンタクトピン先端テーパー角α=35゜と設定し、進入力をF、コンタクトピン先端テーパー角方向分力をF1、分力F1と直交する方向の分力をF2、進入角をθ、コンタクトピン先端テーパー角をα、コンタクトピンに係る垂直反力をNとした場合、
F1=F(cos(α+θ))
F2=F( o s(90−(α+θ)))=N
であるから、
F1=40・(cos(35+20))=22.943
N=F2=40・( o s(90−(35+20)))=32.766となる。
ここで動摩擦係数μ及びコンタクトピンテーパー角上の釣り合い式を考えると、
F1>μN ・・・・ (1)
となれば、コンタクトピンは上方向へ滑ることになる。
即ち、上記計算値から、
F1=22.943
μN=0.3×32.766=9.82
となるから、条件(1)を満たしており、コンタクトピン先端テーパー角α=35゜の時には、コンタクトピンは上方向へ滑ることがわかる。
【0010】
実施例では、内方移動習性を有するコンタクトピンについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、外方移動習性を有するコンタクトピンに適用できることは言うまでもない。
【0011】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、ICソケットへの電気部品の装填時、コンタクトピン接触部が電気部品のリード上に常に円滑に乗り上り、十分なワイピングが行われて、リードとの確実且つ安定した電気的接続が行われ得るICソケット用コンタクトピンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るICソケット用コンタクトピンの一実施例の作動を説明するための要部側面図である。
【図2】本発明に係るICソケット用コンタクトピンの作動解析図である。
【図3】従来のICソケットの一例を示す半分断面側面図である。
【図4】図3に示したICソケットに組み込まれたコンタクトピンの作動を説明するための要部側面図である。
【符号の説明】
1 ソケット本体
2 カバー
3 スプリング
4 コンタクトピン
4a 接触部
4a1 弧状接触端
4a2 直線状縁部
4b 被動部
4c ばね部
4d 基部
4e 接続端子部
P 電気部品
L リード
1 リードの端縁の上側角部

Claims (1)

  1. ソケット本体に列設されていて、ソケット本体内に装填された電気部品のリードに弾圧接触し、ソケット本体に上下動可能に装架されたカバーの下降運動に連動して上記リードとの接触を解除される接触部を有するICソケット用コンタクトピンにおいて、上記接触部には、上記リードの上側面に摺接すべき弧状接触端と、該弧状接触端より先端部に向かって延びた直線状縁部とが形成され、該直線状縁部を、上記弧状接触端が上記リードの端縁の上側面に乗り上がるように上記リードの上側面に対し斜めに形成したことを特徴とするICソケット用コンタクトピン。
JP07256296A 1996-03-22 1996-03-27 Icソケット用コンタクトピン Expired - Fee Related JP3669038B2 (ja)

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