JP2003332010A - Icソケット - Google Patents

Icソケット

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JP2003332010A
JP2003332010A JP2002136180A JP2002136180A JP2003332010A JP 2003332010 A JP2003332010 A JP 2003332010A JP 2002136180 A JP2002136180 A JP 2002136180A JP 2002136180 A JP2002136180 A JP 2002136180A JP 2003332010 A JP2003332010 A JP 2003332010A
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Japan
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socket
package
preliminary stroke
pedestal
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Application number
JP2002136180A
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English (en)
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Kensuke Tokuda
研介 徳田
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Yamaichi Electronics Co Ltd
Original Assignee
Yamaichi Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 予備ストロークプレートを介してカバー部材
を作動して、ICパッケージを加圧して保持する加圧レ
バーを作動することができ、これによって一定以上の不
用意な力や、ソケットへの振動を吸収して電気的特性に
変化が出ることを防止することができると共に、安定し
た接触状態を維持することができる。 【解決手段】 電子部品が装着される台座と、該台座が
取付けられるソケット本体と、該ソケット本体に対して
上下動可能に設けられたカバー部材と、前記台座に装着
された電子部品を保持する加圧機構と、該電子部品と接
続される複数個のコンタクトとを有するICソケットに
おいて、前記加圧機構は、前記ソケット本体に対して回
動可能に支持された加圧レバーを有し、前記カバー部材
の押圧で該加圧レバーを回動する際に、前記カバー部材
を、予備ストロークを介して作動する予備ストローク機
構が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICパッケージ等
の半導体装置としての電子部品が用いられるソケットに
関するもので、特に、ICパッケージを加圧して保持す
る加圧レバーを空動きとしての予備ストロークをもって
作動することができる予備ストローク機構を有するIC
ソケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子部品としてのICパッケージ
等は、ICソケットの台座上に装着され、加圧機構によ
って加圧されて保持されるようになったICソケットが
知られている。
【0003】このような従来におけるICソケットは、
例えばオープン・トップ・タイプのソケットであって、
固定側のソケット本体と、このソケット本体に対して上
下動可能に設けられたカバー部材と、パッケージ装着部
を有する台座と、装着された電子部品としてのICパッ
ケージを加圧して保持する加圧機構と、ICパッケージ
の外部端子と接続される複数個のコンタクトとを有して
いる。さらに、このようなICソケットにおいて、電子
部品としてのICパッケージを加圧して保持する加圧機
構は、枢動可能な加圧レバーを有している。
【0004】このような従来のICソケットにおいて、
ソケット本体は、ICパッケージを装着するためのパッ
ケージ装着部を中央部分に形成する台座が、係合手段と
してのラッチ機構を介して係合、離脱可能に取付けられ
ており、さらに、この台座のほぼ中央部分に載置された
ICパッケージの周辺部分を加圧して保持するために、
回動可能に枢支された加圧機構の加圧レバーが、ソケッ
ト本体に対してそれぞれ枢動可能に支持されると共に、
台座の4隅にICパッケージを正確に位置決めするため
のコーナー部材等のような位置決め部材が設けられてい
る。
【0005】さらにまた、ソケット本体には、カバー部
材を押上げるように配置された2個または4個の、複数
個のコイルスプリングのような押圧用のばね部材が設け
られており、さらに、ソケット本体には、ICパッケー
ジの半田ボールのような外部端子との接続をなすための
複数個のコンタクトが固設されている。
【0006】また、カバー部材は、中央部分に開口部が
形成されており、この開口部を通ってICパッケージを
ガイド用のコーナー部材等の位置決め部材に沿って台座
上のICパッケージ装着部のところに装着できるように
なっており、位置決め部材によってICパッケージがI
Cパッケージ装着部に正確に配置されるようになってい
る。また、台座は、ほぼ方形を成し、ソケット本体の中
央に配置されていて、周辺部から下方に延びるラッチア
ームを有するラッチ機構によってソケット本体に対して
取り外し自在に取付けられており、台座を貫通するよう
に植設されたコンタクトの先端部がICパッケージの半
田ボール等の外部端子と接続されるように構成されてい
る。
【0007】さらに、カバー部材の周辺側部の中央部分
には、加圧機構の加圧レバーがそれぞれ回転軸部によっ
て回動可能に設けられると共に、回転軸部によってガイ
ドポスト部材のスリット溝に沿って上下方向に移動でき
るように設けられており、さらに、コイルスプリングの
ような適宜なばね部材によって閉合方向に弾性附勢され
ているので、これら回転軸部と支持軸部との合成運動に
よって、カバー部材の押圧によって加圧レバーの先端の
加圧部がICパッケージから離れてICパッケージを自
由にして開放するように形成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おけるこのような電子部品としてのICパッケージが装
着されるICソケットの、例えば、ボール・グリッド・
アレイ・タイプやランド・グリッド・アレイ・タイプの
ICパッケージ等のICソケットにおいては、ICソケ
ットのカバー部材と加圧レバーとが回転軸部を介して連
動されているために、ICパッケージの測定時に、カバ
ー部材への接触や、振動がソケット本体に伝わる等して
カバー部材が動くことによって、ICパッケージに対す
る押圧量が変化し、接触が不安定になって、電気的特性
が変化する等の多くの問題点が見られる。
【0009】従って、本発明の目的は、このような従来
における問題点を解決するために、予備ストローク機構
を介してカバー部材を作動して、ICパッケージを加
圧、保持する加圧レバーを作動することができ、これに
より一定以上の不用意な力や、ソケットへの振動を吸収
して電気的特性に変化が出ることを防止することができ
ると共に、安定した接触状態を維持することができ、さ
らにまた、予備ストローク機構の予備ストロークプレー
トを既存のICソケットのカバー部材に装着することが
できるICソケットを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明のICソケットは、電子部品が装着され
る台座と、該台座が取付けられるソケット本体と、該ソ
ケット本体に対して上下動可能に設けられたカバー部材
と、前記台座に装着された電子部品を保持する加圧機構
と、該電子部品と接続される複数個のコンタクトとを有
するICソケットにおいて、前記加圧機構が、前記ソケ
ット本体に対して回動可能に支持された加圧レバーを有
し、前記カバー部材の押圧で該加圧レバーを回動する際
に、前記カバー部材を、予備ストロークを介して作動す
る予備ストローク機構が設けられていることを特徴とす
る。
【0011】また、本発明のICソケットは、前記予備
ストローク機構が、前記カバー部材を、予備ストローク
を介して押圧する予備ストロークプレートを有すること
を特徴とする。
【0012】さらに、本発明のICソケットは、前記予
備ストロークプレートが、前記カバー部材上に弾性支持
されて、前記カバー部材に予備ストロークを付与する間
隙が設けられていることを特徴とする。
【0013】さらにまた、本発明のICソケットは、前
記予備ストロークプレートが、前記カバー部材にねじ部
材またはラッチ係合部材によって間隔を置いて取り付け
られていることを特徴とする。
【0014】また、本発明のICソケットでは、前記加
圧レバーが、ほぼ中央部分において前記ソケット本体に
枢支され、一端が前記カバー部材に係合され、他端の加
圧部が前記電子部品を加圧、保持するように構成されて
いることを特徴とする。
【0015】さらに、本発明のICソケットでは、前記
予備ストロークプレートが枠形をなし、側辺中央部また
は4隅のいずれかにばね部材が設けられて弾性支持すれ
ば、簡単な構成に、かつ安価に製作できる。
【0016】さらにまた、本発明のICソケットでは、
前記ラッチ係合部材が、前記カバー部材の側辺中央部か
ら下方に延びるアーム部材の先端にロック爪が設けれ
ば、カバー部材に簡単に装置して取り付けることができ
るし、かつ容易に取り外すこともでき、予備ストローク
プレートを有効に利用することもできる。
【0017】本発明のICソケットは、前記ラッチ係合
部材のロック爪が前記カバー部材に下端に係止されれ
ば、簡単な構造で予備ストロークプレートを外さないよ
うに取り付けることができる。
【0018】また、本発明のICソケットでは、前記予
備ストロークプレートが、既存のICソケットのカバー
部材上に設けられれば、ICソケットを無駄なく有効に
利用することができ、既存のICソケットの利用価値を
高めることができる。
【0019】本発明のその他の目的や特徴および利点
は、添付図面に示される本発明の実施形態についての以
下の詳細な説明から明らかである。
【0020】
【発明の実施の形態】(実施例1)図1乃至図3は、本
発明のICソケットの一実施例を示す図で、図1は、本
発明のICソケットを示す平面図、図2は、図1の本発
明のICソケットの中央縦断面図で、図3は、予備スト
ロークプレートの取付手段としてのねじ部材を用いる場
合の断面部分図である。
【0021】図1乃至図3に示されるように、本発明の
ICソケット1は、オープン・トップ・タイプのソケッ
トであって、固定側のソケット本体2と、ソケット本体
2に対して上下動可能に設けられたカバー部材3と、中
央にパッケージ装着部8を有してソケット本体2に取り
外し自在に取付けられた台座4と、台座4のパッケージ
装着部8に装着された電子部品としてのICパッケージ
10等を加圧して保持する加圧機構5と、ICパッケー
ジ10の外部端子と接続される複数個のコンタクト7と
を有している。
【0022】また、このような本発明のICソケット1
において、電子部品としてのICパッケージ10を加圧
して保持する加圧機構5は、加圧用の加圧レバー6を有
しており、この加圧レバー6の先端部に加圧部9が設け
られると共に、さらに、他方の端部に、カバー部材3の
押し下げによって加圧レバー6を開放作動するための回
転軸部11が設けられている。この回転軸部11は、加
圧レバー6の両側に突出するように設けられており、カ
バー部材3に回転可能に軸承されている。さらに、加圧
レバー6には、支持軸部12が設けられており、回転軸
部11がカバー部材3と一緒に押し下げられる時に、支
持軸部12が横方向に移動して、加圧レバー6が開放方
向に枢動されて、加圧レバー6の先端の加圧部9が上方
に動かされて台座4から離され、良好に開放作動または
閉合作動ができるように設けられている。
【0023】さらにまた、これらソケット本体2とカバ
ー部材3と台座4と加圧機構5の加圧レバー6等は、例
えば電気的に絶縁性の適宜な合成樹脂材料から作られる
のが好適である。
【0024】本発明のこのようなICソケット1におい
て、ソケット本体2は、電子部品としてのICパッケー
ジ10を装着するためのパッケージ装着部8を中央部分
に形成する台座4が、コイルスプリングのようなばね部
材14によってソケット本体2上に取り外し自在に、か
つ交換可能に弾性支持されており、この台座4のほぼ中
央部分に載置された電子部品としてのICパッケージ1
0の周辺部分を加圧して保持するために、回動可能に枢
支された加圧機構5の加圧レバー6が、ソケット本体2
に対して枢動可能に支持されている。
【0025】また、台座4の4隅にはICパッケージ1
0を正確に位置決めするためのコーナーポスト部材のよ
うな適宜な位置決め部材15が設けられている。さらに
また、このような位置決め部材15は、少なくとも1つ
を調節ねじを用いて調節可能に設けるのが好適である。
【0026】さらに、ソケット本体2には、カバー部材
3を押上げるように配置されたコイルスプリングのよう
な押圧用のばね部材16が、例えばソケット本体2の四
隅や適宜な箇所に設けられている。また、ソケット本体
2には、電子部品としてのICパッケージ10の半田ボ
ールのような外部端子との接続をなすための複数個のコ
ンタクト7が直立して設けられている。
【0027】このようなコンタクト7は、図示されるよ
うに、ソケット本体2に固設されていて上方にほぼ垂直
に延びており、上端部7aが台座4の孔を貫通するよう
に挿通されていて、ICパッケージ10が台座4の上に
載置されて加圧機構5の加圧レバー6によって加圧され
た場合に、コンタクト7の上端部7aがICパッケージ
10の外部端子としっかりと接触されて接続されるよう
になっている。
【0028】また、コンタクト7は、上端部7aから下
方に十分な長さをもって彎曲した弾性変形可能な可撓部
分7bを有すると共に、この可撓部分7bから下方に延
びる固定部7cにおいてソケット本体2の底部に固着さ
れ、さらに、この固定部7cから下方に突出していて、
基板17またはテストボード等の接続端子孔に対する差
込形の端子部7dを有するように形成されている。さら
にまた、本発明のICソケット1を基板やテストボード
等に取付けるのに際しては、ソケット本体2の底面の位
置決めピンが、基板等の位置決め孔に差し込まれて位置
決めされ、適宜なねじ等を用いて取付けられるようにな
っている。
【0029】さらに、本実施例においては、電子部品と
してのICパッケージ10にボール・グリッド・アレイ
・タイプのものや、ランド・グリッド・アレイ・タイプ
のもの等が用いられるようになっているが、このような
ICパッケージ10のみに限定されるものではなく、他
の同様なタイプのICパッケージ等が使用できることは
勿論である。
【0030】本発明のICソケット1において、カバー
部材3は、枠形をなしていて、中央に方形状または長方
形状等の、ICパッケージ10等の外形状に対応し、か
つ加圧レバー6が作動できるようにほぼ十字形の形状の
開口部18が形成されており、この開口部18を通って
ICパッケージ10をコーナー部材のような位置決め部
材15に沿って台座4の上面におけるパッケージ装着部
8のところに装着できるようになっている。さらに、カ
バー部材3は、コイルスプリングのような押圧ばねとし
ての押し上げ用のばね部材16によってソケット本体2
に対して弾性支持されている。なお、このようなばね部
材16は2個または4個、必要に応じて適宜な個数だけ
設けることができるものである。
【0031】また、カバー部材3の上方には、本発明の
特徴である予備ストローク機構20が設けられている。
本発明におけるこの予備ストローク機構20は、予備ス
トロークプレート21と、予備ストロークプレート21
をカバー部材3上に弾性支持する複数個の、図示実施例
では4個の、ばね部材22と、予備ストロークプレート
21をカバー部材3に対して一定の間隙Sを置いて取り
付けてカバー部材3に対する間隙Sを保持するためのね
じ部材23とを有している。
【0032】予備ストロークプレート21は、図示され
るように、カバー部材3の平面形状に対応した形状に形
成されており、合成樹脂や金属板材等の適宜な材料から
作られており、図示の実施例では、カバー部材3の形状
に対応して枠形または額縁状に製作されている。さら
に、ばね部材22は、図1に示されるように、カバー部
材3の側辺のほぼ中央部分に設けられており、4個のば
ね部材22が配置されている。勿論、ばね部材22は、
4個に限られるものではなく、2個でも良く、その配置
位置もカバー部材3の側辺の中央部分等に限られるもの
ではなく、カバー部材3の隅部でも、他の任意な場所で
も良いことは言うまでもないものである。また、このよ
うなばね部材22は、コイルスプリングに限られるもの
ではなく、他の板ばねや捩じりばね等でも良く、適宜な
ばね部材を任意に用いることができるものである。
【0033】ねじ部材23は、特に、図3に明示される
ように、ねじ付軸部24と、このねじ付軸部24の頂部
に形成された拡大された頭部25とを有しており、本実
施例におけるように頭部25がやや大きなねじ部材が好
適であるが、一般の形状のねじ等を用いることもでき
る。同様に、ねじ部材23の取付け個数も、4個に限ら
れるものではなく、2個でも、1個でも、何個でも良
く、その配置位置もカバー部材3の隅部に限られるもの
ではなく、カバー部材3の側辺の中央部分でも、他の任
意な場所でも良いことは言うまでもない。また、ねじ部
材23は図示のような頭部付のねじ部材に限られるもの
ではなく、予備ストロークプレート21をカバー部材3
に対して所要の間隙Sを置いて保持できるものであれ
ば、他の部材を用いることもできる。
【0034】さらにまた、図3に示されるように、予備
ストロークプレート21に座ぐり26を設けて、ねじ部
材23を取り付けるようにすると、ねじ部材23の頭部
25が予備ストロークプレート21の上面よりも上方に
突出することがなく、邪魔にならずに好適である。
【0035】このように構成された本発明のICソケッ
ト1においては、カバー部材3の上方に予備ストローク
機構20が設けられている。この予備ストローク機構2
0は、カバー部材3の上面と間隙Sを置いて弾性支持さ
れた予備ストロークプレート21を有しており、カバー
部材3を押し下げるために、先ず、予備ストロークプレ
ート21を押し下げると、予備ストロークプレート21
は、間隙Sに想到する分だけ下方に空動きして、この空
動きによる予備ストロークの移動の間に、一定以上の不
用意な力やソケット本体2やカバー部材3への振動等
を、この間隙Sによって吸収した後に、カバー部材3の
上面に予備ストロークプレート21の下面が接触して当
接するので、これに続いて予備ストロークプレート21
と一緒にカバー部材3を続けて押し下げることによっ
て、回転軸部11が下方に押し下げられるために、加圧
レバー6が支持軸部12の周りに回動されるようにな
り、支持軸部12の横方向の移動と共に加圧レバー6の
加圧部9が台座4、または台座4上に載置されているI
Cパッケージ10から上方に離れて開放作動されるよう
になる。
【0036】従って、この開放作動中に、ICパッケー
ジ10を台座4上に装着したり、あるいは既に装着され
ているICパッケージ10を取り出して別のICパッケ
ージ10を装着して交換することができる。次いで、予
備ストロークプレート21とカバー部材3の押圧を止め
て手を離してフリーの状態に自由にすると、カバー部材
3が押圧用のばね部材16によって上方に押し上げられ
て、加圧レバー6が支持軸部12周りに閉合する方向に
回動されて閉合されるので、台座4上に装着されたIC
パッケージ10の周辺部が加圧部9によって押圧される
ので、ICパッケージ10が台座4上にしっかりと保持
され、コンタクト7の先端部7aがICパッケージ10
の外部端子と接続されるようになる。
【0037】上述のように構成された本発明のICソケ
ット1において、先ず、電子部品等のICパッケージ1
0を装着するためには、図1および図2に示されるよう
なフリー状態にある本発明のICソケット1において、
予備ストロークプレート21が押圧されると、予備スト
ロークプレート21だけが、間隙Sに相当するストロー
ク分だけ下方に移動して、この移動による予備ストロー
クの空動きの間に、一定値以上の不用意な力やソケット
本体2やカバー部材3への振動等をこの間隙S分だけ移
動することによって吸収した後に、カバー部材3の上面
に予備ストロークプレート21の下面が接触するので、
これに続いて予備ストロークプレート21と一緒にカバ
ー部材3を続けて押し下げることによって、回転軸部1
1が下方に押し下げられ、これによって、加圧レバー6
が支持軸部12周りに回動され、同時に支持軸部12が
横方向に移動されるので、加圧レバー6が回動されて加
圧部9が台座4から上方に離れて開放作動されるように
なる。
【0038】従って、加圧レバー6がこのように開放作
動されている間に、台座4上にICパッケージ10を装
着して載置したならば、予備ストロークプレート21と
カバー部材3の押圧を止めて、予備ストロークプレート
21とカバー部材3を離して自由にすれば、カバー部材
3がばね部材16によって上方に押し戻されると共に、
予備ストロークプレート21もカバー部材3と一緒に上
方に押し上げられると同時に、カバー部材3に対して予
備ストロークプレート21も自由にされてばね部材22
によってカバー部材3から所要の間隙Sを置いた状態に
フリーになる。
【0039】これと同時に、加圧レバー6も支持軸部1
2周りに閉合方向に回動されて加圧レバー6の先端の加
圧部9が台座4の上に位置されるようになり、図1と図
2に示されるフリー状態、または台座4上にICパッケ
ージ10が装着されていれば、ICパッケージ10の周
辺部分を加圧レバー6の加圧部9が押圧してICパッケ
ージ10を台座4上にしっかりと保持するようになる。
【0040】上述のように、予備ストローク機構30の
予備ストロークプレート31を押圧して間隙Sによる空
動きを介した後にカバー部材3が押し下げられて、回転
軸部11が押し下げられると同時に、支持軸部12が横
方向に移動すると共に、この支持軸部12の周りに加圧
レバー6が回動されるので、これによって加圧レバー6
の他端の加圧部9がパッケージ装着部8から上方へと離
れて開放されて開放状態に開かれるようになる。
【0041】従って、この加圧レバー6の開かれた開放
状態において、ICパッケージ10をICソケット1の
上方から開口部15を通って内部に挿入して台座4のパ
ッケージ装着部8の上に装着すれば、ICパッケージ1
0は、先ず、位置決め部材15によって案内されてパッ
ケージ装着部8に正確に装着されるようになる。
【0042】次いで、このような開放状態において、カ
バー部材3の押圧を止めてカバー部材3を離してフリー
な状態にすると、カバー部材3は、押し上げ用のばね部
材14によって上方に押上げられて、加圧レバー6が回
転軸部11の周りに枢動されて、加圧部9がICパッケ
ージ10の周辺部分の上に置かれてICパッケージ10
を加圧するようになるので、ICパッケージ10を台座
4のパッケージ装着部8にしっかりと加圧して保持する
ようになり、ICパッケージ10の半田ボール等の外部
端子が、台座4の平面上のコンタクト7の上端部7aと
しっかりと接触されるようになり、コンタクト7との接
続が行われる。
【0043】また、このような場合に、電子部品等のI
Cパッケージ10の厚さ等、の高さのバラツキがあって
ICパッケージ10の高さが多少とも異なっていても、
台座4上に載置されたICパッケージ10が、ばね部材
14によって弾性支持される台座4に装着されて、加圧
レバー6の先端の加圧部19によってしっかりと押圧さ
れて保持されているので、ICパッケージ10を良好に
装着、保持することができる。
【0044】さらに、本発明のICソケット1におい
て、装着されているICパッケージ10を取り出すため
には、同様に、カバー部材3を押圧して加圧機構5の加
圧レバー6を回動して開放することができるので、台座
4上に装着されているICパッケージ10を容易に取り
出すことができるようになる。
【0045】このように構成された本発明のICソケッ
ト1に依れば、電子部品としてのICパッケージ10が
装着される台座4と、この台座4が取付けられるソケッ
ト本体2と、このソケット本体2に対して上下動可能に
設けられたカバー部材3と、台座4に装着されたICパ
ッケージ10を加圧、保持する加圧機構5と、ICパッ
ケージ10の外部端子と接続されるコンタクト7とを有
しており、加圧機構5は、回動可能に支持される加圧レ
バー6と、この加圧レバー6を回動するための作動機構
11と、加圧レバー6を弾性附勢するばね部材20とを
有し、作動機構11が、加圧レバー6の端部の回転軸部
17と間隙Sをもって係合するカバー部材3の軸受け部
22の軸受け溝部部23がカバー部材3に設けられてい
るので、ICパッケージ10を加圧して保持する加圧レ
バー6の開放時に、カバー部材3に対して間隙Sを置い
て設置された予備ストロークプレート31を押圧するこ
とによって、先ず、間隙Sによる空動きとしての予備ス
トロークをもって予備ストロークプレート31を介して
カバー部材3を作動することができ、これによって一定
値以上の不用意な力や、ソケット本体2やカバー部材3
への不要な振動を吸収してICパッケージ10の電気的
特性に変化が出ることを防止することができると共に、
安定した接触状態を維持することができる。
【0046】(実施例2)図4は、本発明のICソケッ
トの別の実施例、すなわち実施例2における予備ストロ
ーク機構を示す中央縦断面部分図である。
【0047】図4に示されるように、本発明の実施例2
における予備ストローク機構30は、カバー部材3の上
面と間隙Sを置いてばね部材32とねじ部材33とによ
って弾性支持された予備ストロークプレート31とを有
している。予備ストロークプレート31の周辺のほぼ中
央には、下方に垂下するように延びたアーム部材34が
設けられており、このアーム部材34の下方先端にロッ
ク爪35が形成されていて、このロック爪35がカバー
部材3の下端面に係止されて取り付けられるように構成
されている。
【0048】このような予備ストローク機構30の取り
付けに際しては、ばね部材32をカバー部材3の上面に
配置しておいて、予備ストロークプレート31を上方か
ら下方にカバー部材3に対して嵌め込むようにして取り
付けていけば、アーム部材34の先端のロック爪35が
カバー部材3の外周側面に係合してアーム部材34が外
方に押し広げられる。従って、この場合に、予備ストロ
ークプレート31を押し下げていけば、アーム部材34
の先端のロック爪35がカバー部材3の外周側面に沿っ
て滑って下方に移動していき、やがてロック爪35がカ
バー部材3の下端面に到達した時に内側に向ってアーム
部材34の弾性力によってロック爪35がカバー部材3
の下端面に係合されて係止されるようになる。
【0049】また、カバー部材3に取り付けられている
予備ストロークプレート31をカバー部材3から取り外
すには、アーム部材34を外方に弾性変位させて予備ス
トロークプレート31をカバー部材3に対して引張れ
ば、ロック爪35がカバー部材3から外れてカバー部材
3の外周側面上を滑って取り外されるようになる。この
ように、本実施例の予備ストローク機構30の予備スト
ロークプレート31をカバー部材3に対して非常に簡単
に、かつ容易に取り付け、取り外すことができ、しかも
このような予備ストロークプレート31を既存のICソ
ケットに対して、特別な手段を要すること無く、非常に
簡単かつ容易に装着することができる。
【0050】従って、このような実施例2における予備
ストローク機構30を用いることによって、一定値以上
の不用意な力や、ソケットへの振動を吸収して測定すべ
きICパッケージの電気的特性に変化が出ることを防止
することができ、かつ安定した接触状態を維持すること
ができる。
【0051】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のICソケット
は、電子部品が装着される台座と、該台座が取付けられ
るソケット本体と、該ソケット本体に対して上下動可能
に設けられたカバー部材と、前記台座に装着された電子
部品を保持する加圧機構と、該電子部品と接続される複
数個のコンタクトとを有するICソケットにおいて、前
記加圧機構が、前記ソケット本体に対して回動可能に支
持された加圧レバーを有し、前記カバー部材の押圧で該
加圧レバーを回動する際に、前記カバー部材を、予備ス
トロークを介して作動する予備ストローク機構が設けら
れているので、ICパッケージを加圧して保持する加圧
レバーの回転軸部を空動きとしての予備ストロークをも
って作動することができ、これによって一定以上の不用
意な力や、ソケットへの振動を吸収して測定すべきIC
パッケージの電気的特性に変化が出ることを防止するこ
とができると共に、安定した接触状態を維持することが
できる。
【0052】本発明の請求項2記載のICソケットは、
前記予備ストローク機構が、前記カバー部材を、予備ス
トロークを介して押圧する予備ストロークプレートを有
するので、不用意な力や振動を吸収して、測定すべきI
Cパッケージの電気的特性に変化が出ることを防止する
ことができるし、安定した接触状態を維持することがで
きる。
【0053】本発明の請求項3記載のICソケットは、
前記予備ストロークプレートが、前記カバー部材上に弾
性支持されて、前記カバー部材に予備ストロークを付与
する間隙が設けられているので、一定以上の不用意な力
や、ソケットへの振動を吸収して測定すべきICパッケ
ージの電気的特性に変化が出ることを防止することがで
きると共に、安定した接触状態を維持することができ
る。
【0054】本発明の請求項4記載のICソケットは、
前記予備ストロークプレートが、前記カバー部材にねじ
部材またはラッチ係合部材によって間隔を置いて取り付
けられているので、一定以上の不用意な力や、ソケット
への振動を吸収して測定すべきICパッケージの電気的
特性に変化が出ることを防止することができ、かつ安定
した接触状態を維持することができる。
【0055】本発明の請求項5記載のICソケットは、
前記加圧レバーが、ほぼ中央部分において前記ソケット
本体に枢支され、一端が前記カバー部材に係合され、他
端の加圧部が前記電子部品を加圧、保持するように構成
されているので、簡単な構造でICパッケージ等の電子
部品をしっかりと加圧レバーによって加圧、保持するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のICソケットの一実施例を示す平面図
である。
【図2】図1の本発明のICソケットの中央縦断面図で
ある。
【図3】図2の本発明のICソケットにおける予備スト
ロークプレートをカバー部材に取付けるねじ部材の1つ
を示す断面部分図である。
【図4】本発明のICソケットの別の実施例におけるカ
バー部材と予備ストロークプレートとを示す縦中央断面
部分図である。
【符号の説明】
1 ICソケット 2 ソケット本体 3 カバー部材 4 台座 5 加圧機構 6 加圧レバー 7 コンタクト 8 パッケージ装着部 9 加圧部 10 ICパッケージ 11 回転軸部 12 支持軸部 14 ばね部材 15 位置決め部材 16 ばね部材 18 開口部 20 予備ストローク機構 21 予備ストロークプレート 22 ばね部材 23 ねじ部材 24 ねじ付軸部 25 頭部 26 座ぐり 30 予備ストローク機構 31 予備ストロークプレート 32 ばね部材 33 ねじ部材 34 ラッチアーム 35 ラッチ爪 100 ICソケット 102 ソケット本体 103 カバー部材 104 台座 105 加圧機構 106 加圧レバー 107 コンタクト 108 パッケージ装着部 109 ラッチ機構 110 ICパッケージ 112 ガイドポスト部材 113 スリット溝 114 ばね部材 115 開口部 116 ラッチアーム 117 作動軸部 118 支持軸部 119 加圧部 120 ばね部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品が装着される台座と、該台座が
    取付けられるソケット本体と、該ソケット本体に対して
    上下動可能に設けられたカバー部材と、前記台座に装着
    された電子部品を保持する加圧機構と、該電子部品と接
    続される複数個のコンタクトとを有するICソケットに
    おいて、 前記加圧機構は、前記ソケット本体に対して回動可能に
    支持された加圧レバーを有し、前記カバー部材の押圧で
    該加圧レバーを回動する際に、前記カバー部材を、予備
    ストロークを介して作動する予備ストローク機構が設け
    られていることを特徴とするICソケット。
  2. 【請求項2】 前記予備ストローク機構は、前記カバー
    部材を、予備ストロークを介して押圧する予備ストロー
    クプレートを有することを特徴とする請求項1記載のI
    Cソケット。
  3. 【請求項3】 前記予備ストロークプレートは、前記カ
    バー部材上に弾性支持されて、前記カバー部材に予備ス
    トロークを付与する間隙が設けられていることを特徴と
    する請求項2記載のICソケット。
  4. 【請求項4】 前記予備ストロークプレートは、前記カ
    バー部材にねじ部材またはラッチ係合部材によって間隔
    を置いて取り付けられていることを特徴とする請求項3
    記載のICソケット。
  5. 【請求項5】 前記加圧レバーは、ほぼ中央部分におい
    て前記ソケット本体に枢支され、一端が前記カバー部材
    に係合され、他端の加圧部が前記電子部品を加圧、保持
    するように構成されていることを特徴とする請求項1記
    載のICソケット。
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Cited By (2)

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