JPS5924608Y2 - 自転車用ダイナモの取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自転車用ダイナモの取付部分の安全装置に関す
るものである。

第１図および第２図は従来の自転車用ダイナモの説明図
である。

図中１はダイナモ本体、２は駆動ローラ、３はダイナモ
の取付部、４は自転車のフレーム、５はフレーム４に突
設したダイナモブラケット、６はボルト、７は平座金、
８はばね座金、９はナツト、１０は自転車の車輪のタイ
ヤ、１１はスポークである。

しかしてダイナモの駆動ローラ２をタイヤ１０に押圧し
たり、タイヤから離すためにダイナモ本体１を起倒する
時に、万一ダイナモを自転車のフレーム４に締結するボ
ルト６およびナツト９に緩みが生じると、ダイナモ本体
１は取付ボルト６を中心軸として第２図の矢印Ａの如く
回転し、その結果ダイナモのローラ２が車輪のスポーク
１１内に入り込み、スポーク１１を切断したり、更には
車輪の回転を止めてしまう等の事故を誘引する危険があ
った。

このような危険を防止するため、ダイナモ取付部３の一
部を切り欠き、この切り欠きに嵌合する突起をダイナモ
ブラケット５に突設してダイナモの取付ボルト６に対し
て直角方向の回転を規制する方法が従来からあったが、
これは予めダイナモ取付部３およびダイナモブラケット
５に加工を施す必要があると共に、ダイナモブラケット
５の突起の高さも余り高くはできないので確実性にも欠
ける上に、汎用性にも欠けるという欠点があった。

本考案は上述の欠点を除去するため考案したもので、ダ
イナモ取付部３とフレーム４のダイナモブラケット５に
は何ら加工することなしに、１個の固定金具を共締めす
ることによりダイナモ取付部の安全を確保すると共に、
その装置の汎用性および確実性を向上させることを目的
とするものである。

以下本考案の実施例を第３図〜第６図に基づいて説明す
る。

図中第１図および第２図と同一の符号は同等のものを示
す。

本考案においてはダイナモ本体１の取付部３を自転車の
フレーム４のダイナモブラケット５にボルト６およびナ
ツト９等により締結するものにおいて、ボルト挿通孔１
０ ａを有する板状体の下部を折曲し、ダイナモブラケ
ット５の下縁５ａと係合する舌片１０ ｂとダイナモの
取付部３の下縁３ａと係合する舌片１０ Ｃとを有する
固定金具１０を形威し、この固定金具１０をボルト６お
よびナツト９によりダイナモの取付部３とダイナモブラ
ケット５と共に共締めする。

この固定金具１０の締付は位置はダイナモブラケット５
とダイナモ取付部３の何れか一方の外側でもよく、また
第６図に示すように舌片１０ｂ、ＩＯＣの折曲方向を互
に異にすればダイナモブラケット５とダイナモ取付部３
との中間に固定金具１０を介挿して締付ける事もできる
。

つぎに以上のように構成した本考案装置の作用を説明す
る。

本考案装置によれば、万一ダイナ上締付用のボルト６お
よびナツト９に緩みが発生して、ダイナモ本体１がボル
ト６を回転中心としてローラ２が車輪のスポーク１１の
内側へ入り込もうとしても、固定金具１０の舌片１０
ｂはダイナモブラケット５の下縁５ａと係合し、他の舌
片１０ Ｃはダイナモ取付部３の下縁３ａと係合してい
るので、ダイナモ本体１の第４図の矢印Ｂの方向への回
動を十分抑制することができる。

したがって本考案によればスポーク１１を破損するおそ
れがなくなるという効果が得られる。

またダイナモブラケット５およびダイナモの取付部３に
特殊な加工をする必要もなくなるから、量産を容易にす
るとともに、安全性を確実なものとすることができると
いう効果も得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のダイナモの取付状態を表わす分解斜視図
、第２図は車輪とダイナモの関係説明図、第３図は本考
案装置を付したダイナモの取付状態を表わす分解斜視図
、第４図はその組立図、第５図は本考案に係る固定金具
の斜視図、第６図はその変形例図である。 １・・・ダイナモ本体、２・・・駆動ローラ、３・・・
ダイナモの取付部、３ａ・・・その下縁、４・・・フレ
ーム、５・・・ダイナモブラケット、５ａ・・・その下
縁、６・・・ボルト、９・・・ナツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自転車のフレームに突設したダイナモブラケットと、ダ
   イナモの取付部とを、ボルトおよびナツトにより締結す
   るものにおいて、このボルトの挿通孔を有すると共に、
   ダイナモブラケットの下縁と係合する舌片と、ダイナモ
   の取付部の下縁と係合する舌片を有する固定金具を、前
   記ボルトおよびナツトにより共締めしてなる自転車用ダ
   イナモの取付装置。