JPS6020483Y2 - 特殊車両の車軸ハブ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車用車輪の誤組立防止を目的とした特殊車
両の車軸バブの改良に関するものである。

泥軟弱地用の深溝タイヤを備えた車輪は高速で走行する
と危険なため、例えば時速８０ｋＩｎ以上は出せないよ
うにエンジン或いは駆動系が設計された特殊車両（例え
ば農業用トラック）に装着するようになっている。

しかしながら、深溝タイヤを備えた車輪のディスクホイ
ールも、そこに設けられるホイールピン穴の数及びピッ
チサークル並びにホイールピンの直径が普通タイヤのも
のと同一である場合には、普通タイヤ装着用の車軸バブ
に装着が可能であり、このように深溝タイヤを備えた普
通車両を高速で走行させた場合は危険なことが多い。

本考案は上記に鑑み案出されたもので、例えば泥軟弱地
用の深溝タイヤを備えた車輪は、普通タイヤを備えた車
輪のホイールピン穴の数及びピッチサークル並びにホイ
ールピンの直径かたとね同一であっても、普通車両の車
軸バブには装着できず、特殊車両のみに使用可能とした
車軸バブを提供せんとするものである。

この目的を遠戚するため本考案車軸バブは、特殊車両用
ディスクホイールのホイールピンの取付部と異径位置に
設けられたピンと嵌合する穴を形成してなる。

以下、本考案を図示の実施例に基づいて説明すると、１
は本考案車軸バブで、ディスクホイール取付部１１及び
ブレーキドラム取付部１２を備えている。

３は特殊車両用ディスクホイール、４はブレーキドラム
で各々前記車軸バブ１のディスクホイール取付部１１及
びブレーキドラム取付部１２にホイールピン２と袋ナツ
ト５及び締付ナツト６によって取付けられている。

前記特殊車両用ディスクホイール３は例えば泥軟弱地用
の深溝タイヤ装着用のものであり、前記ディスクホイー
ル３の車軸バブ１への取付部には穴３ａを設け、紋穴３
ａに側面より車軸バブ１側に突出するピン７を嵌合して
、該ピン７は溶接等によってディスクホイール３に固着
されている。

一方、本考案の車軸バブ１のディスクホイール取付部１
１には、特殊車両用ディスクホイール３の装着時、前記
ピン７と対応する個所に該ピン７を嵌合する穴１１ａが
形成されている。

従って前記特殊車両用のディスクホイール３は、本考案
車軸バブ１にのみ前記ピン７を穴１１ａに嵌合させて組
付は可能となる。

本考案車軸バブは上述のように特殊車両用ディスクホイ
ールのホイールピンの取付部と異径位置に設けられたピ
ンと嵌合する穴を形成してなるので、特殊車両用ディス
クホイールは本考案車軸ハブだけに組付は可能となり、
従って普通車両に持株車両用ディスクホイールを使用す
ることによる前記弊害、即ち上記特殊車両用ディスクホ
イールに例えば深溝タイヤを取付けたものを普通車両に
装着して高速で走行する危険性を未然に防止することが
できる。

一方、本考案車軸バブには前記ピンをもたない通常のタ
イヤは取付けられるので、車軸バブに関しては普通車両
、特殊車両間で部品の共通化を図ることができる。

なお、上記特殊車両用ディスクホイールはこれを反転し
て装着することを考慮してディスクホイールの両側面か
ら各々突出するようピンを取付けるようにしてもよい。

ディスクホイールと車軸を結合するためピンを用いたも
のは例えば実公昭３６−５９０２−１公報に示されてい
るが、これは上記ディスクホイールを車軸に取付けるボ
ルトの数を減じてディスクホイールの交換を容易にする
ため、ボルトとピンとを交互に設けたもので、本考案の
ように誤組付けを防止するものではない。

また、本考案の場合は前記ピン７は特殊車両用ディスク
ホイール側に溶接などで固着して設けることが必須であ
り、上記実公昭のもののように車軸側に設けるものでは
、ディスクホイールに穴をあけるのみで簡単に装着でき
るようになるので、誤組付を積極的に防止することはで
きない。

更に実公昭のピン４はボルト３のピッチサークル上にあ
るので、これをこのまま本考案に応用しようとしてもピ
ン４がボルト３の穴に嵌入する虞れがあり、ディスクホ
イールの誤組付は防止は困難である。

【図面の簡単な説明】

図は本考案による車軸バブと特殊車両用ディスクホイー
ルの組付は要部断面図である。 １；車軸バブ、２；ホイールピン、３；ディスクホイー
ル、４；ブレーキドラム、７；ピン、１１；ディスクホ
イール取付部、１１ａ；穴。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 特殊車両用ディスクホイールのホイールピンの取付部と
   異径位置に設けられたピンと嵌合する穴を形成してなる
   特殊車両の車軸バブ。