JPS5923455Y2 - コンバイン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、刈取装置の上方に、刈取殻稈の株元部を機体
横幅方向に搬送する株元横搬送体を設は更にその上方に
、搬送始端部側はど前記株元横搬送体よりも機体前方に
位置し、刈取装置の上方近くとその前方との間にわたっ
て斜めに架設した穂先横搬送体を設け、この両横搬送体
で、引起し装置後方の横搬送装置を構成しているコンバ
インに関するものである。

横搬送装置を構成する前記両横搬送体のうち、穂先横搬
送体を斜めに架設して、植立殻稈の穂先部を刈取前に掻
き集める作用をも前記穂先横搬送体に担わせである前記
コンバインは、穂先横搬送体で穂先部を予め支持してが
ら刈取るので、刈取作用が安定している等の利点がある
。

このような横搬送装置を備えているコンバインにあって
、従来では、前記穂先横搬送体の搬送経路に対向する位
置で、搬送突起の先端部に近い位置に沿って横搬送用ガ
イド杆を設けていた。

本考案が対象とする上記横搬送装置を備えたコンバイン
には、次のような問題があった。

すなわち、穂先横搬送体が株元横搬送体よりも前方にせ
り出ているために、前述の利点がある反面、横搬送され
る穀稈の穂先部がどうしても前倒れとなる傾向にある。

従って、上記従来のように配設されたガイド杆では、こ
の前倒れを防ぐことができずに、殻稈の穂先部が前記ガ
イド杆よりも前方に垂れ下がった状態で横搬送されてし
まい、その結果、この横搬送殻稈の穂先部が横搬送装置
側に搬送されてくる後続殻稈の穂先部と絡み付いたり、
或いは、引掛ったりして、殻稈の搬送孔れや停滞などの
種々のトラブルを招く欠点があった。

本考案の目的は、この欠点を上記ガイド杆の簡単な配置
改良で解消することにある。

本考案は、以上の欠点を解消するために次の構成を採用
した。

すなわち、前記穂先横搬送体の収容ケース上方で、且つ
、この収容ケースの横搬送経路がわ側辺の略鉛直上方に
、横搬送経路に沿った横搬送用ガイド杆を設けた。

このように配置した横搬送用ガイド杆を用いると、穂先
横搬送体との協働で搬送経路を形成するという通常の案
内作用に加えて、穂先横搬送体の上方に突出している穂
先部分を、上記収容ケースを支点として機体の後方に押
しやるという、穂先部の前倒れ阻止作用をも同時に得る
ことができる。

従って、この前倒れ阻止作用によって、株元と穂先の両
横搬送体が形成する搬送面が、穂先側が前倒れとなるよ
うな搬送面であるにも拘らず、穂先横搬送体で掻き集め
られながら横搬送される殻稈の穂先部だけは、前記ガイ
ド杆で後ろ倒れ姿勢に規制されてゆくことになり、横搬
送殻稈と横搬送装置側に搬送されてくる後続の殻稈とを
確実に分離した搬送が行えるという効果が得られる。

つまり、従来装置のように横搬送殻稈の穂先部が後続殻
稈の穂先部に絡み付いたり、或いは引掛ったりすること
がなく、殻稈の搬送の乱れや停滞などのない確実、良好
な横搬送作用を行なうことができるに至ったのである。

以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

図面は２条刈りの乗用型コンバインを示し、機体後部に
搭載した脱穀装置１の前方に、左右横方向に適宜間隔を
隔てて対向並設した引起し装置２．２′と、これら画引
起し装置２，２′によって引起しされた２条の植立殻稈
群を機体中央箇所に集合させるべく横搬送し、かつ、そ
の株元を切断する横搬送装置３，３′およびバリカン型
の刈取装置４ならびに、集合された刈取殻稈を漸次横倒
し姿勢に姿勢変更し乍ら脱穀フィードチェーン５に搬送
供給する刈取殻稈搬送供給装置６等からなる前処理部７
を配設するとともに、前記画引起し装置２゜２′の引起
し始端の面外側に設けたテ゛バイダー８Ａ、８Ｂとその
中間部に設けたテ゛バイダー８０との間に形成される植
立殻稈導入経路Ａ、 Ａ’のうち、脱穀フィードチェー
ン５が存在する側とは反対側に位置する経路Ａの横巾１
□を他方の経路Ａの横巾１２よりも大に構成している。

前記横搬送装置３，３′は、殻稈の株元側に係合する起
伏自在な横搬送爪３ａ、３ａ’を有する株元横搬送体３
Ａ、３Ａ’と殻稈の穂先側に係合する起伏自在な横搬送
爪３ｂ、３ｂ’を有する穂先横搬送体３Ｂ、３Ｂ’とか
ら構成しである。

この株元と穂先とに対する横搬送体のうち、穂先横搬送
体３Ｂ。

３Ｂ’は、その搬送始端部側はど、前記株元横搬送体３
Ａ、３Ａ’よりも機体の前方に位置するように、刈取装
置４の上方近くとその前方との間にわたって斜めに架設
してあり、斜めに架設することによって、植立殻稈の穂
先部を刈取前に掻き集める作用をもこの穂先横搬送体３
Ｂ、３Ｂ’に担わせである。

また、前記刈取殻稈搬送装置６は、刈取殻稈の株元部を
挾持搬送する株元挾持搬送体６Ａと刈取殻稈の穂先部を
係止搬送する穂先係止搬送体６Ｂとから構成されている
。

そして、前記画引起し装置２，２′のうち、脱穀フィー
ドチェーン５が存在する側とは反対側に位置する引起し
装置２の直後部で、前記穂先横搬送体３Ｂよりも低い位
置に、横巾の大なる植立殻稈導入経路Ａの外側端部に導
入された植立殻稈を掬い上げ状態で機体横外方側に分草
案内する補助デバイダ−９と、このデバイダ−９にて分
草案内された植立殻稈を前記横搬送装置３側に向って強
制搬送する補助搬送装置１０とを設けるとともに、前記
補助デバイダ−９の、前記補助搬送装置１０が存在する
側面には、補助搬送装置１０によって係止搬送される殻
稈を案内する縦ガイド杆部分１１ ａ、 １１ａ′と、
横搬送３によって係止搬送される殻稈を案内する横ガイ
ド杆部分１１ ｂ、 ｌｌｂ’とからなる上下二つの横
搬送用ガイド杆１１．１１’を設けている。

前記上部横搬送用ガイド杆１１の横ガイド杆部分１１
ｂは、前記穂先横搬送体３Ｂの収容ケース１２上方で、
且つ、この収容ケース１２の横搬送経路がわ側辺よりも
平面視で僅かに収容ケース１２がわに入り込んだ位置に
沿って設けられており、前記下部横搬送用ガイド杆１１
′の横ガイド杆部分１１ｂ′は、前記穂先横搬送体３Ｂ
の収容ケース１２下面に近接した位置で、その横搬送用
突起３ｂの中央部位置に沿って設けられている。

また、前記補助テ゛バイダー９の他側面には、横巾の大
なる植立殻稈導入経路Ａの内側端近くに導入された植立
殻稈を横搬送装置３の搬送終端部に移動案内する上下二
つのガイド杆１３Ａ、１３Ｂを、これら両ガイド杆１３
Ａ、 １３Ｂの遊端部がともに株元横搬送体３Ａの上側
部近くに位置する状態で設けている。

前記刈取装置４の駆動機構は次の如く構成されている。

即ち、前記前処理部７の刈取フレーム１４に、刈取装置
４の刈刃４Ａに取付けたナイフヘッド４Ｂの切欠孔４ｂ
に係合して、刈刃４Ａを左右横方向に往復移動させる伝
動用揺動アーム１５を枢着するとともに、この揺動アー
ム１５の他端部に対応する本機側の固定部には、本機側
がら動力を受けて一定速度で回転する駆動アーム１６に
ロッド１７を介して連結しであるクランクアーム１８．
を揺動自在に枢着し、かつ、このクランクアーム１８の
、前記揺動アーム１５の他端部に係合する保合部１８Ａ
を、前記刈取フレーム１４の揺動方向に適宜延出し、以
って、前処理部７の刈高さ調節に拘らず、クランクアー
ム１８から刈刃４Ａへの伝動状態を保持すべく構成して
いる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るコンバインの実施例を示し、第１図
は要部の平面図、第２図は要部の側面図、第３図は要部
の拡大平面図である。 ２．２′・・・・・・引起し装置、３・・・・・・横搬
送装置、３ｂ・・・・・・横搬送用突起、４・・・・・
・刈取装置、１１・・曲横搬送ガイド杆、１２・・・・
・・収容ケース。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 刈取装置４の上方に、刈取殻稈の株元部を機体横幅
   方向に搬送する株元横搬送体３Ａを設け、更にその上方
   に、搬送始端部側はど前記株元横搬送体３Ａよりも機体
   前方に位置し、刈取装置４の上方近くとその前方との間
   にわたって斜めに架設した穂先横搬送体３Ｂを設け、こ
   の両横搬送体３Ａ、３Ｂで、引起し装置２後方の横搬送
   装置３を構成しているコンバインにおいて、前記穂先横
   搬送体３Ｂの収容ケース１２上方で、且つ、この収容ケ
   ース１２の横搬送経路がわ側辺の略鉛直上方に、横搬送
   経路に沿った横搬送用ガイド杆１１を設けであるコンバ
   イン。 ■ 前記横搬送用ガイド杆１１は、前記収容ケース１２
   の、横搬送経路がわ側辺よりも平面視で僅かに収容ケー
   ス１２がわに入り込んだ位置に設けられている実用新案
   登録請求の範囲第■項記載のコンバイン。 ■ 前記横搬送用ガイド杆１１は、弾性杆である実用新
   案登録請求の範囲第■項又は第■項記載のコンバイン。