JPS5923458Y2 - 刈取機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、茎稈強制引起し装置を備えた刈取装置への茎
稈導入経路脇に、刈取非対象茎稈を機体横側方に導くた
めに、茎稈係止爪を前記引起し装置の作用始端よりも前
方の機体前方下部がら機体後方上部に向かって移動させ
るべく構成した強制分草装置を設けた刈取機に関する。

この種の刈取機は、刈取対象茎稈側に倒伏したものであ
っても強制的に引起し、刈取非対象茎稈を確実に分草で
きるようにし、刈取非対象茎稈が刈取対象茎稈と共に引
起し作用を受け、それに起因して刈取非対象茎稈が引抜
がれたり又、その穂先部分がしごかれて脱粒するのを防
止するようにしたち、のである。

上記刈取機において、刈取非対象茎稈に対して引起し装
置が作用しないように、がっ、刈取非対象茎稈を分草に
際して急激に引起して茎稈の引抜きや穂切れを生じると
いった事の無いようにするためには、分草装置の作用始
端位置を引起し装置の作用始端位置よりも極力前方に位
置させる事が好ましいが、そうすると、同装置の作用始
端位置の間に比較的大きなテ゛ツドスペースができ、例
えば、第４図に示すように、機体移動方向に沿うと共に
、やや分草装置８側に寄って、機体に向がう状態で倒伏
した茎稈が、機体移動に伴う横揺れ等に起因して、分草
装置８の作用を受けずに上述テ゛ツドスペースＳ内に不
測に入り込み、引起し装置１の作用を受けずに刈残しを
生じたり、又、引起し装置１により急激に引起され、そ
れに伴って茎稈を引抜いたり、穂先部分をしごいて脱粒
を生じてしまう等の問題があった。

本考案は、分草装置の作用始端位置と引起し装置の作用
始端位置との間への茎稈の入り込みに起因する上述問題
を解消し、分草装置の作用始端位置を引起し装置の作用
始端位置より極力前方に位置させて分草並びに引起しを
良好に行えるようにする事を目的とする。

次に、本考案実施例を図面に基づいて詳述する。

圃場の植立茎稈を引起す引起し装置１、引起された茎稈
を刈取る刈取装置２、及び、刈取茎稈を機体後部上方に
搬送しながらほぼ水平姿勢に姿勢変更してフィードチェ
ーン３に受渡す搬送装置４を順次連設し、コンバインに
おいて、圃場の植立茎稈を刈取って脱穀装置５に供給し
ていく刈取部６を構成しである。

操縦部７から離れた機体構外側方の、前記引起し装置１
による刈取装置２への茎稈導入経路Ｒ脇に位置させると
共に、その作用始端位置を引起し装置１の作用始端位置
より機体前方に位置させて、強制分草装置８を設けてあ
り、縦向き係止爪９・・・・・・を上昇移動状態でのみ
突出するように、かつ、機体前方下部から機体後方上部
に向かって移動させるように横軸芯周りで回動し、回動
に伴って未刈側の刈取非対象茎稈を刈取装置２への導入
茎稈と分離して機体横側方へ分草していくように構成し
である。

図中８ａは、機体後方上部高く、かつ、分草装置８より
機体構外側方に離れていくように設けた分草杆であり、
分草装置８との協働により機体進行に伴って刈取非対象
茎稈を機体構外側方に導いてくためのものである。

前記分草装置８は、その係止爪９・・・・・・の移動軌
跡が、引起し装置１の引起し爪１０・・・・・・の移動
軌跡より緩く傾斜する状態で設けられており、茎稈を徐
々に引起しながら分草していくように構成されている。

前記分草装置８の作用始端位置を、引起し装置１の作用
始端位置よりも比較的離れた前方に位置させて刈取対象
茎稈と刈取非対象茎稈をほぼ分草した後において、刈取
対象茎稈を引起し装置１で引起していくように構成する
と共に、同装置１゜８の始端位置間において、かつ、平
面視で分草装置８に重複する状態で、両側に後方側程幅
広で上方に延出された傾斜分草面Ｆ、 Ｆを備えると
ともに、この分草面〔側面）Ｆ、Ｆ間を後端側はど上方
に向う上面Ｇでつないで形成しである茎稈すくい上げ部
材１１を設け、茎稈が分草されずに入り込んできても、
刈取対象側の茎稈を引起し装置１に対して供給できるよ
うに、かつ、刈取非対象側の茎稈を機体構外側方に導い
ていけるように構威しである。

前記すくい上げ部材１１を設けるに、少なくとも、刈取
対象側の茎稈を引起し装置１に対して供給できるように
構成してあれば良い。

尚、本考案は、コンバインに限らず、バインダー等各種
の刈取機に適用できる。

以上要するに、本考案は考案の詳細な説明の冒頭に記載
した刈取機であって、前記分草装置８の作用始端位置と
前記引起し装置１の作用始端位置との間に、後端側はど
前記茎稈導入経路Ｒ側に向う側面Ｆと、後端側はど上方
に向う上面Ｇとを備えている茎稈すくい上げ部材１１を
配設したことを特徴とする。

つまり、分草装置８の作用始端位置と引起し装置１の作
用始端位置間に倒伏茎稈が入り込もうとしても、入り込
もうとする茎稈は、前記側面Ｆと上面Ｇとの協働作用に
よってすくい起こされながら引起し装置１の始端部に案
内される。

従って、分草装置８と引起し装置１との間のデッドスペ
ース間に入り込もうとするような倒伏茎稈であっても、
急激な引起し作用を受ける事が無く、引起し装置１によ
り円滑に引起していけるに至り、引起し作用に悪影響を
及ぼす事無く、分草装置８の作用始端位置を引起し装置
１の作用始端位置より極力前方に位置させる事ができ、
分草並びに引起しのいずれをも良好に行えるに至った。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る刈取機の実施例を示し、第１図はコ
ンバインの一部省略側面図、第２図は要部の平面図、第
３図はすくい上げ部材の斜視図、第４図は従来欠点の作
用説明図である。 １・・・・・・引起し装置、２・・・・・・刈取装置、
８・・・・・・分草装置、９・・・・・・係止爪、１１
・・・・・・茎稈すくい上げ部材、Ｒ・・・・・・茎稈
導入経路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 茎稈強制引起し装置１を備えた刈取装置２への茎稈導入
   経路Ｒ脇に、刈取非対象茎稈を機体横側方に導くために
   、茎稈係止爪９を前記引起し装置１の作用始端よりも前
   方の機体前方下部がら機体後方上部に向かって移動させ
   るべく構成した強制分草装置８を設けた刈取機であって
   、前記分草装置８の作用始端位置と前記引起し装置１の
   作用始端位置との間に、後端側はど前記茎稈導入経路Ｒ
   側に向う側面Ｆと、後端側はど上方に向う上面Ｇとを備
   えている茎稈すくい上げ部材１１を配設したことを特徴
   とする刈取機。