JPS5923416B2 - 電子銃 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電子線溶接装置等に使用される電子銃に関する
。

電子線溶接装置等に使用される電子銃においては、フィ
ラメント交換時におけるフィラメントの装着は以下のよ
うにして行なわれている。

即ち、まずフィラメントが取り付けられているリード棒
をコンセントに挿入し、次にウェーネルト電極を電子銃
の支持筒に嵌め合かせ、ウェーネルト電極の端面が支持
筒の端面に当たるまでウェーネルト電極をナツト状のリ
ング等によって締め付け、更にリード棒とコンセントと
の接触抵抗を減らすためネジ等によりコンセント周囲を
締め付けており、フィラメントの装着に手間がかかると
いう欠点を有している。

本発明はこのような従来の電子銃の欠点を改良すべくな
されたもので、以下図面に基づき本発明の一実施例を詳
述する。

第１図は、本発明に基づく電子銃の一実施例の断面図で
あり、第２図は第１図の場合とは９０゜異なった面から
の断面図である。

両図において、１は支持筒であり、該支持筒内にはコン
セント２が備えられている。

該コンセントの周囲には碍子３を介して一対の押え部材
４ａ、４ｂが配置されている。

５は第３図から明らかなように、爪１４ａ、１４ｂを有
する移動部材である。

第１図から明らかなように、支持筒１にはこの爪の幅と
略同じ幅を有する穴Ｔａ、Ｔｂが設けられており、この
穴Ｔａ、Ｔｂに爪１４ａ。

１４ｂが各々挿入されすいる。

そのため移動部材５は支持筒１に沿ってのみ移動できる
ようになっている。

第４図から明らかなように、移動部材５の内側と前記押
え部材４ａ 、４ｂとの間には複数のボール６が配置さ
れており、又、移動部材５の支持筒１に沿う移動を押え
部材４ａと４ｂの間隔を変化させる移動（即ち移動部材
５の移動方向とは垂直な方向の移動）に変換するため、
押え部材４ａ、４ｂにはテーパーが形成されている。

７はこの一対の押え部材の運動を前述した移動に制限す
るためのガイド部であり、押え部材４ａ 、 ４ｂとこ
のガイド部７の一部は立体的には第４図に示すような関
係にある。

該第４図より明らかなように前記ボール６はガイド７に
よって円周方向の動きが制限される。

８ａ及び８ｂは碍子９に一体化して取り付けられたリー
ド棒であり、該リード棒８ａ 、８ｂの先端にはフィラ
メント１０が取り付けられている。

該リード棒８ａ、８ｂは前記コンセント２に挿入される
。

１１はウェーネルト電極であり、該ウェーネルト電極１
１は前記支持筒１に嵌め合わされる。

該ウェーネルト電極１１の外周にはネジ部１２が設けら
れており、該ネジ部１２にはバヨネットリング１３に設
けられた酸ネジが螺合される。

該バヨネットリング１３の先端の一部には切欠部ｋが形
成されており、バヨネットの雌部が形成されている。

該バヨネットリングの雌部は前記移動部材５に設けられ
た爪１４ａ。

１４ｂに噛み合わされる。

１５はウェーネルト電極１１０回転を阻止するためのピ
ンである。

このような構成の電子銃において、フィラメントを装着
する場合の手順を以下に説明する。

まず碍子９と一体化されたリード棒８ａ、８ｂをコンセ
ント２に挿入する。

然る後、予めウェーネルト電極１１がそのネジ部１２に
おいて嵌合されているバヨネットリング１３をその切欠
部ｋを通して前記型１４ａ、１４ｂがバヨネットリング
の内側に位置するように押し込み、更に該リング１３を
回転させることにより、該爪１４ａ、１４ｂを該バヨネ
ットリング１３に噛み合わされる。

そこで、バヨネットリング１３を回転させれば、ウェー
ネルト電極１１はピン１５によって支持筒１に沿う方向
の移動のみ可能になっていると共に、移動部材５も支持
筒１に沿う方向の移動のみ可能になっているため、この
回転に伴ってウェーネルト電極１１と移動部材５との距
離を狭める向きの力が加わる。

ウェーネルト電極１１を上昇させるのに要する力は移動
部材５を下降させるのに要する力より小さくて済むため
、このバヨネットリング１３０回転に伴って、ますウェ
ーネルト電極１１がその端部が支持筒１の一端に当るま
で」−昇する。

そこで、更にバヨネットリング１３を回転させると、移
動部材５がウェーネルト電極に向かって下降するが、こ
の下降はボール６及び前記テーパー面を介して押え部材
４ａ、４ｂの間隔を狭める向きの移動に変換される。

そのため、部材４ａ、４ｂの距離を狭める向きの力が碍
子３を介してコンセント２に加えられる。

従って、本発明に基づく電子銃においてはバヨネットリ
ング１３の回転によって、ウェーネルト電極１１を支持
筒１に限度まで挿入することができると同時に、接触抵
抗を減じるためのプラグの締め付けをも一挙動で行うこ
とができる。

尚、上述した実施例においては、移動部材５の移動方向
の力を斜面を利用してこれと直角をなす方向の力に変換
したが、このような変換を行う他の機構を用いても良い
。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明に基づく電子銃の一実施例の
互いに９０°異なった面での断面図であり、第３図は移
動部材５を立体的に示すための図、第４図は押え部材４
ａ、４ｂとガイド部７との関係を示すための立体図であ
る。 １：支持筒、２：コンセント、３，９：碍子、４ａ、４
ｂ：押え部材、５：移動部材、６：ボール、Ｔニガイド
部、８ａ、８ｂ： リード棒、１０：フィラメント、１
１：ウェーネルト電極、１２：ネジ部、１３：バヨネッ
トリング、１４ａ。 １４ｂ＝爪、１５：ピン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 支持筒内に備えられたコンセント部と、該コンセン
   ト部に挿入されるフィラメントのり一ド棒と、前記支持
   筒に装着され該支持筒に沿う移動のみ可能にされたウェ
   ーネルト電極と、該ウェーネルト電極の周囲に設けられ
   たネジに嵌合されるバヨネットリングとを備えた装置に
   おいて、該バヨネットリングに噛み合わされる爪を有し
   前記支持筒に沿ってのみ移動可能にされた筒状の移動部
   材と、該移動部材の内側に前記リード棒を挾んで略対回
   して配置され、該移動部材の移動方向とは垂直な方向の
   移動のみ可能にされた複数の押え部材とを備え、該備え
   部材には該移動部材の前記支持筒に沿う方向の移動を該
   押え部材の前記垂直な方向の移動に変換するためのテー
   パーが形成されていることを特徴とする電子銃。