JPS59230896A - 船外機のドライブユニツトケ−ス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、船外機のドライブユニットケースであって、
特に該ケースに形成されるオイルパンの構造に関するも
のである。

船外機のドライブユニットケースにオイルパンを形成し
たものにおいては、限られた範囲でできるだけこのオイ
ルパンを大きく取りたい要請がある。他方、船外機にお
いては、このドライブユニットケースを、縦方向のスイ
ベル軸側より後方へ延出したブラケットにより、防振ゴ
ムを介して左右両側より挟持することが行なわれている
。この場合、この挟持部分は、できるだけクランク軸周
りのローリング振動に対する防振効果を向上させるため
、重心位置であって、しかも左右の防振ゴム間を近づけ
て配置することが望まれる。しかるに、この重心位置に
オイルパンがあると、該オイルパン容量を大きく取ろう
とすれば、左右方向に脹らむこととなり、そのため、こ
のように防振ゴムを重心位置において左右辺づけて取付
けることができない不都合があり、他方、左右の防振ゴ
ムを近づけて配置すれば、結局この部分のオイルパンを
削除せざるを得ないこととなり、オイルパン容量を小さ
くせざるを得ない結果となる。本発明は、このような２
つの相反する要求に応えるためになされたものであって
、オイルパンの下部前部の両側壁を相互に近づけて、こ
の両側壁間にスリット状の補助オイル溜りを形成するこ
ととし、更に、この補助オイル溜りの外側において、防
振ゴムを介して、ドライブユニットを挟持するようにし
たものである。

以下本発明の構成を図示の一実施例に基づいて説明する
と、第１図は、本考案船外機の全体構造を示しており、
図において（１１は、ロアケース（２）とアッパケース
（３）とからなるドライブユニットケースであって、こ
のドライブユニットケース（１１の上部に、カバー（４
）によって覆われたエンジン（５）が搭載されている。

ドライブユニットケース（１）には、アッパケース（３
）の前部及びロアケース（２）の略中央部を上下方向に
通って、ドライブ軸（６）が内装されており、その上端
部エンジン（５）のクランク軸へ連結されたドライブ軸
（６）は、その下端が、前後方向のプロペラ軸（７）を
介して、ロアケース（２）後方に突出するプロペラ（８
）を駆動するように連結されている。

他方、アッパケース（３）には、該アッパケース（３）
上端から下端まで貫通した排気排水通路（９）が、該ア
ッパケース（３）の最後部に位置して設けられており、
その上端が前記エンジン（５）の排気口（図示せず）及
び排水口（図示せず）に連通ずるとともに、下端ハ、同
＋１にロアケース（２）まで延長され、このロアケース
（２）において、該ロアケース（２）の後端部へ開口し
た排出口（１ｏ）より後方へ向けて開口されている。

更に、このアッパケース（３）においては、その上端部
を、エンジン（５）に開口したオイルパン（図示セス）
側へ連通させたオイルパン（１１）　７！ｌ（、排気排
水通路（９）の上半部側へ張り出すようにして設けられ
ている。そして、このオイルパン（１１）は、第２図で
示すように、その下部前半部の左右両側壁（１２）　　
（１２）が相互に近接するよう、窪み状の−凹部（１３
）が形成さており、これに伴って、両側壁（１２）　　
（１２）間に、スリット状の補助オイル溜り（１４）が
形成されるとともに、この補助オイル溜り（１４）の下
部前端には、前記側壁（１３）の一方にドレン穴（１５
）が開口されている。

第１図に戻って、（１６）は、船の船尾ボードであって
、この船尾ボード（１６）へ取付けた取付はクランプ（
１７）によって、該船尾ボード（１６）の後方に垂直方
向の軸支えスリーブ（１７）　−が設けられており、こ
の軸支えスリーブ（１７）には、スイベル軸（１８）が
回転自在として上下方向に挿通されている。このスイベ
ル軸（１８）の上端には、上部ブラケット（１９）が取
付けられ、この上部ブラケット（１９）の後端が前記エ
ンジン（５）下部の略中央部左右両側に突出して、防振
ゴムを介して該エンジン（５）部分が支持されている。

他方、スイベル軸（１８）の下端においては、第２図で
示すように、左右一対の下部ブラケッ）　（２０）　　
（２０）がボルト（２１）によって締め付は固定され、
この下部ブラケット（２０）　　（２０）の後端部が、
前記補助オイル溜り（１４）における側壁部（１２）ま
で延設されて、防振ゴム（２２）　、（２２）を介して
この側壁部（１３）（１３）を左右から挟持している。

また、下部ブラケット（２０）　　（２０）後壁面には
、アッパケース（３）前壁面との間に隙間（２３）を残
して、スラスト受ゴム（２４）が嵌着されている。

更に、アッパケース（３）における前記排気排水通路（
９）には、第４図及び第５図で示すように、該アッパケ
ース（３）下端からオイルパン（１１）下壁部（１１ａ
）まで連続し、左右側壁（９ａ）　　（９ａ）の内壁面
を膨出したボス（２５）が一体に形成され、このボス（
２５）の下端より、ボルト用甥子穴（２６）が形成され
、ロアケース（２）側より差し込んだボルト（３０）が
この甥子穴（２６）へねじ込まれて、該ロアケース（２
）をアッパケース（３）の下端へ接合するようにしてい
る。このようにボス（２５）をアッパケース（３）下端
から、オイルパン下壁部（１１ａ　）まで一連に形成し
た理由は、このアッパケース（３）は、グイキャストに
よって成型されるのであるが、かかるグイキャスト成型
を行なう場合、型抜きのためにはこのように連続させる
ことが必要であり、ボス（２５）を途中で止めることが
できないためである。そして、本実施例においては、第
５図で示すように、該ボス（２５）に対向するアッパケ
ース（３）の外壁面には、前記オイルパン（１１）下壁
部（１１ａ）の下方位置から前記螺子穴（２６）の上方
位置に跨って、凹部（２７）が形成され、該凹部（２７
）には、更にリブ状の突起（２８）が、上下方向に複数
個形成しである。即ち、上記の如くボス（２５）を形成
すると、この部分の肉厚が厚くなるが、このように凹部
（２７）を形成することによって肉厚を薄くし、これに
よって軽量化や巣等の発生による鋳造欠陥を防止すると
ともに、合わせて、前記リブ状突起（２８）によって剛
性を高めたものである。また、凹部（２７）の上端は、
オイルパン（１１）下壁部（ｌｌａ）を残すに必要なだ
けの肉厚部（２９）を除いて、このオイルパン（１１）
下壁部（１１ａ）近傍にまで形成していることから、該
オイルパン下壁（ｌｌ　ａ　）部分の肉厚が薄くなり、
オイルパン即ち潤滑油の冷却効率が増大するという利益
がある。なお、このような凹部（２７）は、第１図で示
すように、排気排水通路（９）の前部側にある前記ドラ
イブ軸（６）の内装部の前部側においても形成されてい
る。

以上の如く本発明によれば、オイルパンの下部前部の両
側壁を相互に近づけた凹部において、防振ゴムを介して
ドライブユニットケースを挟持しているから、左右の防
振ゴム同士が相互に近接して配置されることとなり、前
述したような防振性能の向上が図られるという効果があ
るとともに、なおかつ、この部分において両側壁間にス
リット状の補助オイル溜りを形成していることから、オ
イルパン容量がそれだけ拡大されることとなり、オイル
パン容量の大きい、なおかっ、防振性能の向上したドラ
イブユニットケースの支持構造を得ることができたもの
である。また、この場合、前記補助オイル溜りの下部前
部にドレン穴を開口すれば、プロペラ側を後部上方へは
ね上げたチルトアンプ状態においても、オイルパン内の
潤滑油をこのドレン穴から略完全に抜き出して、オイル
交換等を行なうことができるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】 第１図は、本発明船外機の全体を示す一部縦断側面図、
第２図は、第１図のＡ−Ａ線拡大断面図、第３図は、第
２図のＢ−Ｂ線断面図、第４図は、第１図の要部拡大図
、第５図は、ア・ツバケースとロアケース接合部の一部
縦断正面図である。 （旧−ドライブユニットケース、＋２）−ロアケース、
（３）〜アッパケース、（５）−・−エンジン、（１，
１）−オイルパン、＜１２）　−側壁、（１４）　−補
助オイル溜り、（１５）　−ドレン穴、（２２）・−防
振ゴム、（２５）　−ボス部、（２Ｂ）　−螺子穴、（
２７）へ−凹部、（２８）　−リブ状突起。 特許　出願人　ヤンマーディーゼル株式会社代理人弁理
士　樽　　　本　　　久　　　幸第３図 第４図 第５図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ドライブユニットケース内にエンジンのオイルパン
   を形成し、このオイルパンの下部前部の両側壁を相互に
   近づけて、両側壁間にスリット状の補助オイル溜りを形
   成し、この補助オイル溜りの外側において、防振材を介
   して、該ドライブユニットケー・スを挟持したことを特
   徴とする船外機のドライブユニットケース。 ２、補助オイル溜り下部前部にドレン穴を開口した特許
   請求の範囲第１１項記載の船外機のドライブユニットケ
   ース。 ３、アッパケースとロワケースとからなるドライブユニ
   ットケースにおいて、アッパケースの中空部下端開放部
   から該中空部天井壁までボルト用ボス部をケース外壁に
   連接して形成し、このボス部下端よりロワケースとの接
   合用端子穴を形成し、かつ、該ボス部外壁面を凹状に窪
   ませるとともに、この窪み部にリブ状突起を設けた特許
   請求の範囲第１項記載の船外機のドライブユニットケー
   ス。