JPS59219309A - 重合方法 - Google Patents

重合方法

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JPS59219309A
JPS59219309A JP9242283A JP9242283A JPS59219309A JP S59219309 A JPS59219309 A JP S59219309A JP 9242283 A JP9242283 A JP 9242283A JP 9242283 A JP9242283 A JP 9242283A JP S59219309 A JPS59219309 A JP S59219309A
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JP9242283A
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Takehiro Ishimoto
石本 武博
Kenichi Tominari
冨成 研一
Masayoshi Yasunaka
安仲 正好
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は熔解重合、とくに反応条件下に液相をなす媒体
中で形成される重合体が該液媒に溶解する条件下に、各
種の重合性単量体たとえばオレフィン類を重合するタイ
プの重合方法の改善に関し、さらには生成重合体の密度
及び平均分子量の調節の容易な重合法に関する。
なお、本発明において重合という語は共重合を包含した
意味で、また同様に重合体という語は共重合体を包含し
た意味で用いることがある。
前記タイプの重合方法は、各種の重合性単量体を重合し
て重合体を製造する一つのタイプとして知られている。
例えばオレフィン類の重合を例に例示すると、不活性炭
化水素類及び/又は重合すべきオレフィン類を反応条件
下に液相をなす媒体として用い、形成されるオレフィン
重合体類が該液媒に溶解する条件下にオレフィン類を重
合する手法が知られている。この手法は、とくにスラリ
ー重合を行うのが困難な中・低密度グレードのエチレン
共重合体の製造に好適な手法である。
このようなタイプの溶解重合の実施に際して、均一性の
良い重合体を得るためには、一般に上部曇り点と下部曇
り点との中間の均一液相を呈する非二相分離領域条件下
で重合を行うことが好ましく、そのよう″な条件下で重
合を行うのが普通である。しかしながら、このようなタ
イプの溶解重合手法によって、高分子量の重合体を製造
しようとする場合には、重合系の溶液粘度が上昇し、重
合熱の除去、生成物のポンプ輸送、重合系の攪拌混合等
が円滑に行えなくなる。そのために、重合体濃度が希薄
な状態での運転を余儀なくされ、その結果、重合器単位
容積当りの生産能力の低下や重合体分離コストの上昇な
どの不利益を伴うトラブルがある。
本発明者らは、熔解重合における上記の如き不利益を回
避する改善方法を開発すべく研究を行った。その結果、
上述のタイプの溶解重合を、重合の均一性が失われるで
あろうことの予測される上部曇り点以上の二相分離領域
条件下で行い、但し両相が良好な分散混合状態となるよ
うな充分な攪拌条件を採用して該重合を行うことによっ
て、恰もより希薄な重合体濃度の液相中に、より濃厚な
重合体濃度の液滴分散系の如き分散混合状態の反応系が
形成できるためと推測されるが、重合の均一性を損うこ
となしに前記トラブルが好都合に克服された改善が達成
できることを見出し、特開昭58−7402号公報にす
でに提案した。この方法は、生成重合液を分離帯域に導
いて分相し、重合体濃度液相を採取し、重合体希薄液相
を重合槽に循環再使用することによって、重合系の溶液
粘度を著しく増大させることなく、生成物のポンプ輸送
、重合系の攪拌混合、重合熱の除去を円滑に行うことが
できるので、重合体製造のために合理的プロセスであっ
た。
本発明者らは、前述の重合プロセスをさらに改善し、一
層合理的なプロセスを開発することを目的として検討し
た結果、各重合槽内部の重合系が上部曇り点以上の二相
分離領域にあって、両相が分散攪拌混合状態にある多段
の重合槽からなる重合プロセスで重合する際に、第一段
目の重合槽において特定の極限粘度〔9句となるまで重
合を行うことにより最初に高分子量化し、後段の重合槽
によってさらに重合を続ける方法を採用することにより
、前記公開公報に提案した方法にくらべて生成重合体の
密度調節及び分子量分布調節が著しく容易にでき、前記
目的が達成できることを見出し、本発明に到達した。本
発明によれば、従来の均−溶液系にくらべて系の見掛粘
度がより低い状態で重合を行うことができ、従って反応
容積光たりの重合体生産量の増大が達成できること、ま
た分相された重合体希薄溶液相の粘度は極めて低粘度で
ありしかも冷却勅率に優れているために重合反応熱の除
去が容易でしかも効率的であること、媒体の重合槽への
循環再使用が容易にかつ効率的に実施できること、オレ
フィンの重合の際には第1段目の重合槽において高分子
量重合体を生成させるために水素の使用が少なく、第1
段目と第2段目の重合槽の間の水素分離装置を設置する
必要がなくなること、などの多くの利点がある。
従来の均−溶液系の多段重合法では前述の欠点を回避す
ることが不可能であるので、通常第1段目の重合槽では
低分子量重合体を製造し、後段の重合槽において高分子
量化させる方法が採用されていたが、この方法では生成
重合体の分子量分布の調節及び密度の調節をするために
は、重合槽間に水素分離装置が必要となり、更にリサイ
クル溶媒中の共重合成分の分離のために大規模な蒸留装
置が必要であった。これに対して、本発明の方法では、
後述の方法を採用することにより、従来の多段重合法の
欠点を排除し、優れた多段重合プロセスとなるという特
徴を有している。
本発明をwA説すれば、本発明は、反応条件下に液相を
なす媒体中で、形成される重合体が該媒体中に溶解する
条件を充たす多段の重合槽で単量体を重合する際に、 (i)  各重合槽内部の重合系は、上部曇り意思上の
二相分離領域にありかつ両相が分散攪拌混合状態にあり
、 G)各重合槽内の重合生成液を分離帯域に導いて重合体
濃厚液相と重合体希薄液相からなる二液相に分相し、該
重合体希薄液相を該重合槽に循環再使用し、該重合体濃
厚液相を後段の重合槽に供給し、 (IiD  最後段の重合槽からの重合生成液の二液相
分離によって得られる該重合体濃厚液相から重合体を分
離する、 ことからなる重合プロセスの各重合槽に単量体を供給し
、 ω 最後段の重合槽から得られる重合体の極限粘度〔η
勺に対する第1段目の重合槽で生成する重合体の極限粘
度〔η勺の比が1.1ないし4の範囲となるまで重合す
る、 ことを特徴とする重合方法、を発明の要旨とするもので
ある。
本発明の上記目的及び更に多くの他の目的ならびに利点
は以下の記載から一層明らかになるであろう。
本発明方法は溶解重合が可能で且つ上部曇り点を示す任
意の各種単量体の重合に有利に適用できるが、以下にお
いては、オレフィン類の重合を例に本発明重合方法につ
いて更に詳しく説明する。
本発明の重合方法の実施に際しては、例えば従来中・低
圧法に提案されているような各種の遷移金属含有触媒を
用いることができる。このような触媒としては、例えば
遷移金属化合物触媒成分と周期律表第1族ないし第3族
金属の有機金属化合物触媒成分とから形成された遷移金
属含有触媒を用いることができる。
前記遷移金属化合物触媒成分は、チタン、バナジウム、
クロム、ジルコニウムなどの遷移金属の化合物であって
、使用条件下で液状のものであっても固体状のものであ
ってもよい。これらは単一化合物である必要はなく、他
の化合物に担持されていたりあるいは混合されていても
よい。さらに、他の化合物との錯化合物や複化合物であ
ってもよい。好適な上記成分は、遷移金Ji1ミリモル
当た5、000g以上、とくに8,000g以上のオレ
フィン重合体を製造することができる高活性遷移金属化
合物触媒成分であって、その代表的なものとしてマグネ
シウム化合物によって高活性化されたチタン触媒成分を
例示することができる。例えば、チタン、マグネシウム
及びハロゲンを必須成分とする固体状のチタン触媒成分
であって、非晶化されたハロゲン化マグネシウムを含有
し、その比表面積は、好ましくは約40m/g以上、と
くに好ましくは約80rrr/gの成分を例示すること
ができる。そして電子供与体、例えば有機酸エステル、
ケイ酸エステル、酸ハライド、酸無水物、ケトン、酸ア
ミド、第三アミン、リン酸エステル、亜リン酸エステル
、エーテルなどを含有していてもよい。このチタン触媒
成分は、例えば、チタンを約0.5ないし約10重量%
、とくに約1ないし約8重量%含有し、チタン/マグネ
シウム(原子比)が約1/2ないし約1/100、とく
に約1/3ないし約1150、ハロゲン/チタン(原子
比)が約4ないし約100、とくに約6ないし約80、
電子供与体/チタン(モル比)がOないし約10、とぐ
にOないし約6の範囲にあるものが好ましい。
あるいは、このようなチタン触媒成分として、アルコー
ルのような電子供与体の共存下に炭化水素溶媒に熔解さ
れた状態のマグネシウム化合物と液状のチタン化合物と
を併用したチタン触媒成分を例示することができる。
有機金属化合物触媒成分は、周期律第1族ないし第3族
の金属と炭素の結合を有する有機金属化合物であって、
その例としては、アルカリ金属の有機化合物、アルカリ
土類金属の有機金属化合物、肴機アルミニウム化合物な
どが挙げられる。例えば、アルキルリチウム、アリール
ナトリウム、アルキルマグネシウム、アリールマグネシ
ウム、アルキルマグネシウムハライド、アリールマグネ
シラムハライド、アルキルマグネシウムヒドリド、トリ
アルキルアルミニウム、アルキルアルミニウムハライド
、アルキルアルミニウムヒドリド、アルキルアルミニウ
ムアルコキシド、アルキルリチウムアルミニウム、これ
らの混合物などが例示できる。
前記2成分に加え、立体規則性、分子量、分子量分布な
どを調節する目的で、水素、ハロゲン化炭化水素、電子
供与体触媒成分、例えば有機酸エステル、ケイ酸エステ
ル、カルボン酸ハライド、カルボン酸アミド、第三アミ
ン、酸無水物、エーテル、ケトン、アルデヒドなどを使
用してもよい。
この電子供与体成分は、重合に際し、予め有機金属化合
物触媒成分と錯化合物(又は付加化合物)を形成した態
様で使用してもよく、またトリハロゲン化アルミニウム
のようなルイス酸の如き他の化合物との錯化合物(又は
付加化合物)を形成した形で使用してもよい。触媒は、
1段重合反応器のみに供給してもよく、1段及びその他
の各々の重合反応器へパラレルに供給してもよい。
重合に用いられるオレフィンの例としては、エチレン、
プロピレン、■−ブテン、■−ペンテン、■−ヘキセン
、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テト
ラデセン、1−へキサデセン、1−オクタデセン、3−
メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、4I
−メチル−1−ペンテン、4.4−ジメチル−1−ペン
テン、ブタジェン、1−イソプレン、■、4−へキサジ
エン、ジシクロペンタジェン、5−エチリデン−2−ノ
ルボルネン、1.7−オクタジエンなどを例示できる。
これらは単独で使用してもよいし、2種以上の混合使用
であってもよい。と(に本発明は、エチレ、ンの単独重
合体又はエチレンを約90モル%以上含有する樹脂状エ
チレン共重合体の製造に好適である。
オレフィン類の重合は、形成されるオレフィン重合体が
反応条件下に液相をなす媒体中に、熔解する条件下に行
われる。重合溶媒として利用される前記媒体としては、
不活性炭化水素及び/又は重合に使用するオレフィン類
を挙げることができる。不活性炭化水素としては、例え
ば、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン
、オクタン、ノナン、デカン、ドデカン、灯油のような
脂肪族炭化水素類;例えば、シクロペンクン、メチルシ
クロペンクン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン
のような脂環族炭化水素類;例えばベンゼン、トルエン
、キシレンのような芳香族炭化水素類;あるいはこれら
の任意の2成分以上の混合物などを例示することができ
る。
本発明の方法では、反応条件下に液相をなす媒体中で、
形成される重合体が該媒体中に二液相を形成して溶解分
散する条件を充たす多段の重合槽で重合が実施され、そ
の際各重合槽内部の重合系は上部曇り意思上の二相分離
領域にあり、かつ両相が分散攪拌混合状態にある。そし
て、各重合槽内で生成した生成重合液は分離帯域に導い
て重合体濃厚液相と重合体希薄液相からなる二液相に分
相され、該重合体希薄液相は該重合槽に循環再使用され
、該重合体濃厚液相は後段の重合槽に供給去れ、重合反
応が継続される。本発明の方法において、最後段の重合
槽からの生成重合液は前記同様に分離帯域に導いて重合
体濃厚液相と重合体希薄液相からなる二液相に分相され
、該重合体希薄液相は該重合槽に循環して再使用され、
該重合体濃厚液からは常法に従って重合体が分離回収さ
れる。
本発明の方法においては、・前述の重合プロセスを構成
する重合槽に単量体、触媒及び媒体がそれぞれ別個に又
は二種以上の混合物として供給され、後述の条件におい
て重合される。その際、本発明の方法においては、最後
段の重合槽から得られる重合体の極限粘度〔η勺に対す
る第1段目の重合槽において生成する重合体の極限粘度
〔η町の比〔η4〕/〔η勺は1.1なしい4、好まし
くは1.2ないし2.5となるまで重合させられる。ま
た、その際生成重合体の密度に関しては第1段目の重合
槽において生成する重合体の密度(d4)と最後段の重
合槽から得られる重合体の密度(6勺の差(d“−d”
)は通常−0,15ないし+0.15g /cJ、好ま
しくは−0,05ないし+0.15g /cJとなるま
で重合が行なわれる。第1段目の重合体槽で重合する重
合量と、第2段目以降の重合槽の重合割合は、任意に洞
部可能である。
本発明の方法において、重合プロセス及び重合反応の条
件の詳細は次のとおりである。
重合の温度はて上部曇り意思上の相分離が認められるよ
うな領域で選択される。上部曇り点は、重合系における
液相成分の種類及び相互割合などによって異なるが、実
験的には透過光を測定し、透過光強度が急激に減衰する
温度として容易に求めうる。下部曇り点と上部曇り点の
間の温度においては、重合体は均一液相をなすように熔
解するが、上部曇り点を越える温度になると、重合体の
濃厚な溶液相と重合体の稀薄な溶液相に相分離する。そ
して一般にはより高温になるほど濃厚な溶液相中の重合
体の濃度はより高くなり、逆に重合体の稀薄な溶液相中
の重合体濃度はより低くなる傾向になる。二相分離領域
は、温度のほかに単量体や形成される重合体の種類、量
割合、溶媒の種類、反応系圧力、その他の条件によって
も変動し得るので、これら実施条件に応じて、上記透過
光測定手法によって上部曇り意思上の二相分離領域条件
を実験的に予め容易に決定することができる。
重合操作の点から見れば濃厚溶液相の重合体濃度が高い
ほどまた重合体の平均分子量が大きくなるほど粘稠にな
るので、稀薄溶液相に濃厚溶液相を均一・に分散させる
に要する攪拌動力も太き(なり、また攪拌羽根や重合壁
に付着し易くなるが、攪拌羽根の形状などを工夫するこ
とによってトラブル発生を防止することができる。一方
、分離操作の点から見れば、2相間の密度差が大きい程
分離効率が良(、後処理操作に要する操作を容易にし、
且つコストを低減させることができる。
このような操作の利害得失と共に、温度による触媒活性
の変化や操作圧力の増減に伴う設備費など種々の要因を
考慮して実際の重合温度を定めればよいが、一般には、
上部曇り点からそれより約200℃高い温度の間、とく
には上部曇り点より約10℃高い点から約150’C高
い点までの間を選択するのが好ましい。また、前記のよ
うなマグネシウム化合物により高活性化されたチタン触
媒成分を用いる場合には、約100ないし約300℃、
とくには約120ないし約250℃の温度範囲で重合を
行うのが好ましい。オレフィン重合体の濃度は、オレフ
ィン重合体の分子量によっても異なるが、両液相を合わ
せた状態で約10ないし約1000g/β、より好まし
くは約30ないし約200g/βとなるような範囲に調
節するのが工業上有利である。また、重合圧力は、例え
ば大気圧ないし約15Q kg / cnl 、とくに
は約10ないし約70 kg / cnlの範囲が好適
である。
重合に際して任意に使用される水素は、例えばオレフィ
ン1モルに対し約0.0001ないし約20モル、とく
には約0.001ないし約10モルの範囲で用いるのが
好ましい。
前記の如き、遷移金属化合物触媒成分、有機金属化合物
触媒成分、電子供与体触媒成分等を用いる場合には、重
合区域の液相1!当り、遷移金属化合物触媒成分が遷移
金属原子に換算して約0.0005ないし約1ミリモル
、とくには約0.001ないし約0.5ミリモル、有機
金属化合物触媒成分を、該金属/遷移金属(原子比)が
約1ないし約2000、とくに約1ないし約500とな
るような割合で用いるのが好ましい。また電子供与体触
媒成分は、有機金属化合物触媒成分1モル当り、0ない
し約1モル、と(に0ないし約0.5モル程度の割合で
用いるのが好ましい。
本発明方法においては、重・合を上部曇り意思上の二相
分離領域条件で行うのに加えて、重合体の両相が分散混
合状態となる攪拌条件下に行う。攪拌が不良であると、
上相部に稀薄相が明瞭に現れるようになり、重合の均一
性が損なわれるので好ましくない。従って、このような
分離相が現れないような攪拌条件が採用される。このよ
うに良好な分散状態で重合させることにより、同一重合
体濃度に於て、均一相溶解重合を行うときよりも、実質
上の粘度が低い状態で重合を行うことが可能であり、高
分子量の重合体を製造する場合でも比較的高濃度の条件
で重合を行うことができる。
オレフィンの重合は、連続的に行うのが有利である。例
えば、所要原料を連続的に重合器に供給する一方、重合
器容積が一定となるように重合生成物液を連続的に抜き
出す方法を採用することができる。この際、気相部の存
在するような運転条件を採用してもよいし、液充満型と
なるような運転を行ってもよい。
抜き出された重合液は、分離帯域に導き、下相部の重合
体濃厚液相と上相部の重合体稀薄液相に分相させる。分
相は重合器におけるような攪拌を省絡することにより容
易に行うことができるし、必要ならば加熱してもよい。
勿論、分離帯域は、上部曇り意思上の相分離領域条件下
にあることが必要であり、そのために、例えば、重合器
と同じような温度、圧力等の条件を維持するのが有利で
ある。
分相は完全に行う必要はなく、例えば濃厚相に稀薄相の
一部が混合した状態で両相を分離してもよい。上相部の
重合体稀薄液相の一部又は全部は重合反応に循環再使用
される。この際、重合帯域へ導入する前に予め冷却を行
えば、重合熱を効果的に除くことができる。すなわち重
合生成物液そのものを冷却するのに比較して、分相され
た重合体稀薄液相゛は粘度が小さいため冷却器における
熱交換の効果が高いので、熱エネルギー的にも効率的に
も工業的実施に著しく有利である。また、単に分相する
だけの簡単な手段で高濃度の重合体溶液が得られるので
、重合体の分離に要する操作を容易にし且つ分離コスト
を低減させることができる。
分離された上相部の重合体稀薄液相を重合反応に循環再
使用するに際して、複数個の重合槽を用いて実施する場
合には、必ずしも重合生成物を取り出した同一槽へ循環
再使用する必要はなく、他の重合槽へ循環再使用するこ
ともできる。
最終段の重合槽から得られた重合体の濃厚相は、加熱、
フラッシュ、減圧吸引などの諸操作を適宜採用すること
によって、不活性炭水素や溶存オレフィンなどを除いた
後、押出機に供給して重合体ベレットを製造することが
できる。
本発明によれば、重合及び重合体分離の省略された操作
及び装置で、省力的且つ経済的に行うことが可能である
次に実施例を示す。
実施例1 く触媒調製) 窒素気流中で市販の無水塩化マグネシウム10モルを親
水精製したヘキサン51に懸濁させ、攪拌しながらエタ
ノール60モルを1時間かけて滴下後、室温にて1時間
反応した。これに28モルのジエチルアルミニウムクロ
リドを室温で滴下し、1時間攪拌した。続いて四塩化チ
タン75モルを加えた後、系を80℃に昇温しで3時間
攪拌しながら反応を行った。生成した固体部は傾瀉によ
って分離し、精製ヘキサンによりくり返し洗浄後、ヘキ
サンの懸濁液とした。チタンの濃度は滴定によって定量
した。
く重  合〉 図1に示した直径50cm、容積200 j2の第1段
連続重合反応器Aを用いて、溶媒(メチルシクロペンタ
ン15vo1%を含むn−へキサン)を管4より15.
2jt/hrジ工チルアルミクロリド10mmol /
 hr。
前記担体付触媒をTiに換算して、0.8 mmol/
hrを管4より連続的に供給し、重合器内において、同
時にエチレン8.0kg/H、水素10j!/hr、1
−ブテン2.5kg/hrの割合で、各々管1,2.3
より連続供給し、重合温度170”c、全圧30kg/
cal−G、滞留時間15分の条件下で重合を行った。
重合反応器Aで生成したエチレン共重合体は管5を通し
て溶媒192I2/hrの割合で連続的に抜出し、温度
170℃、圧力30kg/c+J−Gのまま、2相分離
器Bに供給した。
2相分離器Bに供給したエチレン共重合体を含む生成液
は分相され、大部分のエチレン共重合体を含む濃厚液相
を溶媒17.64/hrの割合で下部より管7を通して
排出させ、第2段連続重合反応器へ移送した。2相分離
器Bで得られた希薄液相は、分離器Bの上部より管6を
通して、溶媒174.2j2/hrの割合で抜き出し、
エチレン共重合体が析出しない程度に冷却後、重合体反
応器Aにリサイクルさせた。 第2段連続重合反応器に
おいて、溶媒を管11より52.271/hrで連続的
に供給して、同時にエチ1/ン6.5kg/hr、水素
20j!/hr、1−ブテン0.3 kg/hrの割合
で、各々管8,9.10より連続供給し、重合体温度1
80°C1全圧30kg/cJ−G、滞留時間30分の
条件下で重合を行った。
管7かも第1段目重合反応器で重合されたサンプルを取
り出し測定(7たところ、極限粘度〔η1〕は3.04
、で密度ば0.919であった。
第2段目重合反応器で継続して重合されたサンプルを管
14から取り出し測定したところ、極限粘度(η2)は
1.89で密度は0.920であった。この時(η1〕
/〔η勺は1.6となる。
管5.管6.管7及び管12.管13.管14より、エ
チレン共重合体を含む溶液をサンプリングとし、各々の
エチレン共重合体濃度を測定したところ、管5は50g
ポリマー/I!、−溶媒、管6は5gポリマー/l−溶
媒、管7は500gポリマー/7!−溶媒であった。又
、管12は80gポリマー/A−溶媒、管13は9gポ
リマー/トー溶媒、管14は250g/4−溶媒であっ
た。反応器から2相分離器における濃縮度に゛ついては
、第1段目の2相分離器では、約10倍、第2段目の2
相分離器ごは約3.2倍に濃縮されている事が確認され
た。
実施例2 く触媒調製〉 実施例1と同様 く重  合) 実施例1と同様の装置で、コモノマーとして4−メチル
1−ペンテンを使用して重合を行なった。
第1段目重舎反応器の重合温度は170°0、圧力は3
0kg/cJ−G、第2段目重合反応器の重合温度は、
180℃、圧力は30kg/cJ−Gであった。第1段
目重合反応器で重合したサンプルを管7から取り出し、
測定したところ極限粘度〔η1〕は4.78、で密度は
0.935であった。第2段目重合反応器で継続して重
合したサンプルを管14から取り出し測定したところ極
限粘度〔η2〕は2.59、で密度は0.942であっ
た。この時(η”3 / (η2〕は1.84(@とな
る。管5、管6、管7、及び管12、管13、管14よ
りエチレン共重合体を含む溶液をサンプリングして、各
々のエチレン重合体を測定したところ、管5は50g0
gポリマー/l−溶媒12は100gポリマー/C−溶
媒、管13はLogポリマー/β−溶媒、管14は25
0gポリマー/β−溶媒であった。反応器から2相分離
器における濃縮度についてはて第1段目の2相分離器B
では約10倍、第2段目の2相分離器では約2.7倍の
エチレン共重合体濃度に濃縮されている事が確認された
【図面の簡単な説明】
図1は本発明の重合方法を実施するための装置の1例を
示す。A:1段重合反応槽、Bz1段相分離器、C1段
重合反応器、D:2段組分離器、E:ホッパー、F:移
送ポンプ、G:加熱器、H:クーラー、■:クーラー 出願人  三井石油化学工業株式会社 代理人  山  口     和

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)反応条件下に液相をなす媒体中で、形成される重
    合体が該媒体中に熔解する条件を充たす多段の重合槽で
    単量体を重合する際に、(i)  各重合槽内部の重合
    系は、上部曇り意思上の二相分離領域にありかつ両相が
    分散攪拌混合状態にあり、 ■ 各重合槽内の重合生成液を分離帯域に導いて重合体
    濃厚液相と重合体希薄液相からなる二液相に分相し、該
    重合体希薄液相を該重合槽に循環再使用し、該重合体濃
    厚液相を後段の重合槽に供給し、 0ω 最後段の重合槽からの重合生成液の二液相分離に
    よって得られる該重合体濃厚液相から重合体を分離する
    、 ことからなる重合プロセスの各重合槽に単量体を供給し
    、 (財)最後段の重合槽から得られる重合体の極限粘度(
    η8〕に対する第1段目の重合槽において生成する重合
    体の極限粘度〔η0〕の比が1.1ないし4の範囲とな
    るまで重合する、 ことを特徴とする重合方法。
JP9242283A 1983-05-27 1983-05-27 重合方法 Granted JPS59219309A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003073417A (ja) * 2001-08-31 2003-03-12 Asahi Glass Co Ltd 含フッ素ポリマーの回収装置および回収方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003073417A (ja) * 2001-08-31 2003-03-12 Asahi Glass Co Ltd 含フッ素ポリマーの回収装置および回収方法

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