JPS59219239A - B型肝炎ウイルス表面抗原の精製方法 - Google Patents
B型肝炎ウイルス表面抗原の精製方法Info
- Publication number
- JPS59219239A JPS59219239A JP9449583A JP9449583A JPS59219239A JP S59219239 A JPS59219239 A JP S59219239A JP 9449583 A JP9449583 A JP 9449583A JP 9449583 A JP9449583 A JP 9449583A JP S59219239 A JPS59219239 A JP S59219239A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antigen
- cellulose
- purification
- hbs antigen
- gel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はB型肝炎ウィルスの表面抗原C以下、l−lB
s′抗原と略称する)の精製法、さらに詳しくはセルロ
ースを硫酸エステル化層て得られるセルロース硫酸エス
テルを用いてカラムクロマトグラフィーによりHBs抗
原を高度に精゛製する方法に関する。
s′抗原と略称する)の精製法、さらに詳しくはセルロ
ースを硫酸エステル化層て得られるセルロース硫酸エス
テルを用いてカラムクロマトグラフィーによりHBs抗
原を高度に精゛製する方法に関する。
発明の技術的背景と産業上の利用分野
B型肝炎は主として血液を介してJE染するDNA型の
核酸を持つ直径42 nmのウィルスによって引き起こ
される。このB型肝炎ウィルスは急性肝炎を引き起こす
だけでなく、ウィルスの持続感染により慢性肝炎、肝硬
変、また恐らく肝細胞ガンをも引き起こす。B、5肝炎
は凹界中に広く分布し、全く自覚症状なしに長い間ウィ
ルスを保持している潜在的ウィルス保菌者(以下単にキ
ャリアという)も非常に多く存在する。そのウィルスの
キャリアは日本人の総人口の2〜3%、すなわち200
〜300万人いると言われ、東南アジア・アフリカでは
その住民の10〜15%に達しており、世界中では約2
億人がこのウィルスのキャリアであると推定されている
。
核酸を持つ直径42 nmのウィルスによって引き起こ
される。このB型肝炎ウィルスは急性肝炎を引き起こす
だけでなく、ウィルスの持続感染により慢性肝炎、肝硬
変、また恐らく肝細胞ガンをも引き起こす。B、5肝炎
は凹界中に広く分布し、全く自覚症状なしに長い間ウィ
ルスを保持している潜在的ウィルス保菌者(以下単にキ
ャリアという)も非常に多く存在する。そのウィルスの
キャリアは日本人の総人口の2〜3%、すなわち200
〜300万人いると言われ、東南アジア・アフリカでは
その住民の10〜15%に達しており、世界中では約2
億人がこのウィルスのキャリアであると推定されている
。
B型肝炎を予防するには、通當高度に精製した1−18
g抗原を不活化してB型肝炎ワクチンとして用いる方法
が有効であり、このようなり3肝炎ワクチンは医療従事
者等のB型肝炎に感染する危険性が高い人々をB型肝炎
の感染から守るだけでなく、キャリアの新しい発生を防
ぎ、最終的には地上からB型肝炎を消滅させることも期
待される。
g抗原を不活化してB型肝炎ワクチンとして用いる方法
が有効であり、このようなり3肝炎ワクチンは医療従事
者等のB型肝炎に感染する危険性が高い人々をB型肝炎
の感染から守るだけでなく、キャリアの新しい発生を防
ぎ、最終的には地上からB型肝炎を消滅させることも期
待される。
ところでこのHBs抗原は3種類のB型肝炎ウィルス関
連粒子、すなわち直径42nmで核酸を含有する直径2
7nmのコアを内部に持つBlp肝炎ウィルスそのもの
であるディン(Dane)粒子、核酸を含まない直径2
2 nmで長さ数十〜数百nmの桿状粒子、および直径
22 nmの小型球型粒子の表面に保有されており、こ
のHBs抗原に対する抗体が該B型肝炎ウィルスの防御
抗体となり、かかる作用機構を利用してB型肝炎ワクチ
ンとして用いられる。
連粒子、すなわち直径42nmで核酸を含有する直径2
7nmのコアを内部に持つBlp肝炎ウィルスそのもの
であるディン(Dane)粒子、核酸を含まない直径2
2 nmで長さ数十〜数百nmの桿状粒子、および直径
22 nmの小型球型粒子の表面に保有されており、こ
のHBs抗原に対する抗体が該B型肝炎ウィルスの防御
抗体となり、かかる作用機構を利用してB型肝炎ワクチ
ンとして用いられる。
従来技術
このようなり型肝炎ワクチンを製造するには、B型肝炎
ウィルスキャリアの血漿、遺伝子操作技術を利用した組
換え体の培養物や培養上澄などからHBs抗原を高度に
精製する必要がある。このHBs抗原の精製には一般に
その換作上高度の熟練を要し、それが工業的規模でのワ
クチンの製造を阻害する大きな原因となっている。
ウィルスキャリアの血漿、遺伝子操作技術を利用した組
換え体の培養物や培養上澄などからHBs抗原を高度に
精製する必要がある。このHBs抗原の精製には一般に
その換作上高度の熟練を要し、それが工業的規模でのワ
クチンの製造を阻害する大きな原因となっている。
現在HBs抗原の最も一般的な精・製法として知られて
いるものに密度勾配改心法[Vya s 、G、N等、
J、Immunology、108 、1114(19
72) ;I(irslxman S、Z 、Pro
ceeding o[NationalAcadem
y of 5cience USA、71 、3345
(1974)〕があるが、この方法には多量の塩化セシ
ウムおよび蔗糖を必要とするほか、超遠心機ならびに精
製段階およびその規模に応じて各種のローターを必要と
し、多量の経費がかかる欠点を有する。
いるものに密度勾配改心法[Vya s 、G、N等、
J、Immunology、108 、1114(19
72) ;I(irslxman S、Z 、Pro
ceeding o[NationalAcadem
y of 5cience USA、71 、3345
(1974)〕があるが、この方法には多量の塩化セシ
ウムおよび蔗糖を必要とするほか、超遠心機ならびに精
製段階およびその規模に応じて各種のローターを必要と
し、多量の経費がかかる欠点を有する。
また抗原抗体反応を利用したアフィニティークロマトグ
ラフィーによりHBs抗原を精製する方法[Houwe
n、B等、 Journal of ImmunoJo
gicaJMethod、 8.185(1975))
も提案されており、この方法は精製効率がきわめて良好
である反面、工業的規模で行なう場合にはクロマトグラ
フィーゲル用HBs抗体を得るために大計のl−In
s抗体陽性人血清が必要であるうえ、さらにHBs抗体
を精製し、シアノゲンブロマイドなどを用いてゲルマト
リックスに結合させアフィニティーゲルを作らなくては
ならない。またこのアフィニティーゲルを用いたカラム
クロマトグラフィーでは、 HBs抗体とゲルとの結合
が比較的弱いためにI−IB g抗体およびHBs抗体
−抗原反応物が溶出時に脱離する恐れがある。これらが
ワクチンに混入した場合には自己免疫疾患や、腎臓病を
引き起こす恐れがある。
ラフィーによりHBs抗原を精製する方法[Houwe
n、B等、 Journal of ImmunoJo
gicaJMethod、 8.185(1975))
も提案されており、この方法は精製効率がきわめて良好
である反面、工業的規模で行なう場合にはクロマトグラ
フィーゲル用HBs抗体を得るために大計のl−In
s抗体陽性人血清が必要であるうえ、さらにHBs抗体
を精製し、シアノゲンブロマイドなどを用いてゲルマト
リックスに結合させアフィニティーゲルを作らなくては
ならない。またこのアフィニティーゲルを用いたカラム
クロマトグラフィーでは、 HBs抗体とゲルとの結合
が比較的弱いためにI−IB g抗体およびHBs抗体
−抗原反応物が溶出時に脱離する恐れがある。これらが
ワクチンに混入した場合には自己免疫疾患や、腎臓病を
引き起こす恐れがある。
また池の方法として、スルホン基を有する多糖類のデキ
ストラン硫酸、コンドロイチン硫酸、ヘパリンなどをシ
アノゲンブロマイドを用いてセファロースCL−4B(
スウェーデン・ファルマシア社製)あるいはセファロー
スCL−6B(同上)に結合させてアフィニティー、ゲ
ルとし、これを用いてHBs抗原を精製する方法が提案
されているが[M、 Ander:5son等、 Vo
x Sange 41 * 91〜97(1981)i
米国特許第4.138.287冊;特開昭52−114
018]、そのようなアフィニティーゲルはその製造工
程が複雑であり、またシアノゲンブロマイドを取り扱う
ことには危険が伴なに、これらの化合物をセファロース
などの担体ゲルに結合させるには限界があり、均一な品
質のアフィニティーゲルおよび高度精製度をもたらすゲ
ルは得がたい。さらにシアノゲンブロマイドを用いた結
合は、その結合が比較的弱いので、スルホン基を有する
多糖類が脱離し、精製HB s抗原に混入する恐れもあ
る。
ストラン硫酸、コンドロイチン硫酸、ヘパリンなどをシ
アノゲンブロマイドを用いてセファロースCL−4B(
スウェーデン・ファルマシア社製)あるいはセファロー
スCL−6B(同上)に結合させてアフィニティー、ゲ
ルとし、これを用いてHBs抗原を精製する方法が提案
されているが[M、 Ander:5son等、 Vo
x Sange 41 * 91〜97(1981)i
米国特許第4.138.287冊;特開昭52−114
018]、そのようなアフィニティーゲルはその製造工
程が複雑であり、またシアノゲンブロマイドを取り扱う
ことには危険が伴なに、これらの化合物をセファロース
などの担体ゲルに結合させるには限界があり、均一な品
質のアフィニティーゲルおよび高度精製度をもたらすゲ
ルは得がたい。さらにシアノゲンブロマイドを用いた結
合は、その結合が比較的弱いので、スルホン基を有する
多糖類が脱離し、精製HB s抗原に混入する恐れもあ
る。
発明の目的
本発明者等は、カラムクロマトグラフィーにより、より
簡単により安価に1−IBs抗原を精製する方法を見い
出すべく種々研究を重なた結果、一定重合度を有するセ
ルロースを硫酸エステル化して得られるセルロース硫酸
エステルがHBs抗原と特異的に親和性を有することを
見い出し、このセルロース硫酸エステルを用いて血清お
よび血漿などの生化学物質からHBs抗原を精製すると
、きわめて高い精製度かつ高収率で、しかもきわめて簡
単に目的とする高度精製HBs抗原が得られることを知
り、本発明を完成するに至った。すなわち本発明はB型
肝炎ワクチンの工業的な製造に有用なHBs抗原の改良
精製法を提供jるものであり、セルロース硫酸エステル
を用いカラムクロマトグラフィーによるl−In5抗原
の高度精製法を提供するものである。
簡単により安価に1−IBs抗原を精製する方法を見い
出すべく種々研究を重なた結果、一定重合度を有するセ
ルロースを硫酸エステル化して得られるセルロース硫酸
エステルがHBs抗原と特異的に親和性を有することを
見い出し、このセルロース硫酸エステルを用いて血清お
よび血漿などの生化学物質からHBs抗原を精製すると
、きわめて高い精製度かつ高収率で、しかもきわめて簡
単に目的とする高度精製HBs抗原が得られることを知
り、本発明を完成するに至った。すなわち本発明はB型
肝炎ワクチンの工業的な製造に有用なHBs抗原の改良
精製法を提供jるものであり、セルロース硫酸エステル
を用いカラムクロマトグラフィーによるl−In5抗原
の高度精製法を提供するものである。
本発明は8g肝炎ウィルスキャリアの血清または血漿、
遺伝子操作を利用した組換え体の培養物や培養上澄液な
どのHBs抗原含有液をカラムクロマトグラフ・f−に
よりl−In5抗原を分離精製する方法において、クロ
マトグラフィー用ゲルとして一定重合度を有するセルロ
ースを硫酸エステル化して得うれるセルロース硫酸エス
テルを用いることを特徴とする。
遺伝子操作を利用した組換え体の培養物や培養上澄液な
どのHBs抗原含有液をカラムクロマトグラフ・f−に
よりl−In5抗原を分離精製する方法において、クロ
マトグラフィー用ゲルとして一定重合度を有するセルロ
ースを硫酸エステル化して得うれるセルロース硫酸エス
テルを用いることを特徴とする。
本発明で用いられるセルロース硫酸エステルとは、セル
ロースを硫酸エステル化して得られるのであるが、好ま
しくは結晶セルロースあるいは、結晶領域および非結晶
領域からなるセルロースを硫酸エステル化したものが良
い。この場合、得られたセルロース硫酸エステルは原料
の形状を保持し、物理的安定性にすぐれ、クロマトグラ
フィー用ゲルとして好適である。これらの原料セルロー
類はすでに市販されており例えは、アビセル(旭化成社
製)、セルロファインcc−15、同GH−25、同G
C−100、同GC−200(チッソ社製)などがある
。これらのゲルを例えばピリジンなどの有機溶媒の存在
下クロルスルホン酸、無水硫酸などを作用させることに
より所望のセルロース硫酸エステルが得られる。
ロースを硫酸エステル化して得られるのであるが、好ま
しくは結晶セルロースあるいは、結晶領域および非結晶
領域からなるセルロースを硫酸エステル化したものが良
い。この場合、得られたセルロース硫酸エステルは原料
の形状を保持し、物理的安定性にすぐれ、クロマトグラ
フィー用ゲルとして好適である。これらの原料セルロー
類はすでに市販されており例えは、アビセル(旭化成社
製)、セルロファインcc−15、同GH−25、同G
C−100、同GC−200(チッソ社製)などがある
。これらのゲルを例えばピリジンなどの有機溶媒の存在
下クロルスルホン酸、無水硫酸などを作用させることに
より所望のセルロース硫酸エステルが得られる。
このセルロース硫酸エステルを用いてカラムクロマトグ
ラフィーによってHBs抗原を精製するには通常のカラ
ムクロマトグラフィーで採用される操作が適用されるが
、例えばカラムに該セルロース硫酸エステル(好ましく
は球状粒子に成形したゲル)を充填し、これをイオン強
度が0.001〜1.0程度である適当な緩衝液、例え
ばマツキルベン(Mcl 1vaines )緩衝液(
Pi−1,5,0)あるイハ0.01Mリン酸緩衝食塩
水(pi−17,2)、0.1M食塩を含むクエン酸緩
衝液(pH7,2)などで平衡化したのちに、カラムに
HBs抗原含有液を通してHBs抗原を吸着させ、上記
平衡化に用いた緩衝液にて洗浄する。このあとイオン強
度が0.1〜5.0程度で、そのイオン強度が上記平衡
化、洗浄時に用いた緩衝液のイオン強度より大である適
当な緩衝液(pH5〜10)、例えば0,6M食塩を含
むマツキルベン緩衝液(pH4〜8)、0.6M食塩竹
むリン酸緩衝液(pi−I5〜9)などにて溶出するこ
とにより、高度に精製されたHBs抗原が得られる。
ラフィーによってHBs抗原を精製するには通常のカラ
ムクロマトグラフィーで採用される操作が適用されるが
、例えばカラムに該セルロース硫酸エステル(好ましく
は球状粒子に成形したゲル)を充填し、これをイオン強
度が0.001〜1.0程度である適当な緩衝液、例え
ばマツキルベン(Mcl 1vaines )緩衝液(
Pi−1,5,0)あるイハ0.01Mリン酸緩衝食塩
水(pi−17,2)、0.1M食塩を含むクエン酸緩
衝液(pH7,2)などで平衡化したのちに、カラムに
HBs抗原含有液を通してHBs抗原を吸着させ、上記
平衡化に用いた緩衝液にて洗浄する。このあとイオン強
度が0.1〜5.0程度で、そのイオン強度が上記平衡
化、洗浄時に用いた緩衝液のイオン強度より大である適
当な緩衝液(pH5〜10)、例えば0,6M食塩を含
むマツキルベン緩衝液(pH4〜8)、0.6M食塩竹
むリン酸緩衝液(pi−I5〜9)などにて溶出するこ
とにより、高度に精製されたHBs抗原が得られる。
本抛明の精製法によれば、用いるセルロース硫酸エステ
ルはセルロースのマトリックスに直接スルホン基が結合
しており、l−In5抗原の特異的吸着能にすぐれ、H
Bs抗原の精製度は数十倍に及び、しかもカラムクロマ
トグラフィーによるHBs抗原の回収率は90%以上1
00俤近くに達する。この方法は工業的規模においても
簡単な操作で行ないうるうえ、特別の高価な試薬も必要
とせず、きわめて安価にHBs抗原の工業的精製を行な
うことができ、ゲルの安定性にもすぐれ、しかも得られ
る製品に従来法におけるような抗原抗体反応物などの不
純物が混入する恐れのない利点を合わせ有する。本発明
の方法は従来の技術であ、L%心分離△ あるいはイオン交換クロマトグラフィーと組み合わせる
ことも可能であり、その際は従来の結果に比して非常に
すぐれた結果を得ることが出来る。
ルはセルロースのマトリックスに直接スルホン基が結合
しており、l−In5抗原の特異的吸着能にすぐれ、H
Bs抗原の精製度は数十倍に及び、しかもカラムクロマ
トグラフィーによるHBs抗原の回収率は90%以上1
00俤近くに達する。この方法は工業的規模においても
簡単な操作で行ないうるうえ、特別の高価な試薬も必要
とせず、きわめて安価にHBs抗原の工業的精製を行な
うことができ、ゲルの安定性にもすぐれ、しかも得られ
る製品に従来法におけるような抗原抗体反応物などの不
純物が混入する恐れのない利点を合わせ有する。本発明
の方法は従来の技術であ、L%心分離△ あるいはイオン交換クロマトグラフィーと組み合わせる
ことも可能であり、その際は従来の結果に比して非常に
すぐれた結果を得ることが出来る。
実施例
つぎに参考例および実施例を挙げて本発明をさらに具体
的に説明する。
的に説明する。
参考例1
0°C以下の温度にてピリジン600++yJにクロル
スルホン酸117fを滴下し混合する。滴下終了後、混
液を加熱し、65〜70°Cに昇温する。この中に結晶
セルロースであるクロマト用アビセル(旭化成社製)8
(lを加え攪拌下65〜70°Cにて4時間保持する。
スルホン酸117fを滴下し混合する。滴下終了後、混
液を加熱し、65〜70°Cに昇温する。この中に結晶
セルロースであるクロマト用アビセル(旭化成社製)8
(lを加え攪拌下65〜70°Cにて4時間保持する。
反応終了後、冷却し、10%水酸化ナトリウム水溶液を
加えて中和する。ゲルを沖過分離し、0.01M!Jン
酸緩衝食塩液で充分に洗浄してセルロース硫酸エステル
ゲルを得る。
加えて中和する。ゲルを沖過分離し、0.01M!Jン
酸緩衝食塩液で充分に洗浄してセルロース硫酸エステル
ゲルを得る。
参考例2
0℃以下の温度にてピリジン600m1にクロル−、ス
ルホン酸117fIを滴下し混合する。滴下終了後、混
液を加熱し、65〜70°Cに昇温する。この中にセル
ロファインGC−15(チッソ社製)80gを加え、攪
拌下65〜70°Cにて3時間保持する。反応終了後、
冷却し、10%水酸化ナトリウム水溶液を加えて中和す
る。ゲルを沖過分離し、0.OIMIJン酸緩衝食塩水
で充分に洗浄してセルロース硫酸エステルゲルヲ得ル。
ルホン酸117fIを滴下し混合する。滴下終了後、混
液を加熱し、65〜70°Cに昇温する。この中にセル
ロファインGC−15(チッソ社製)80gを加え、攪
拌下65〜70°Cにて3時間保持する。反応終了後、
冷却し、10%水酸化ナトリウム水溶液を加えて中和す
る。ゲルを沖過分離し、0.OIMIJン酸緩衝食塩水
で充分に洗浄してセルロース硫酸エステルゲルヲ得ル。
実施例1
前記参考例1で得られたセルロース硫酸エステルゲルを
カラム(26,4mynφx1os龍)に充填し、これ
に0.05M塩化ナトリウムを含む0.027Mクエン
酸緩衝液(pH7,40)を通液し平衡化する。このカ
ラムにHBs抗原陽性人血漿(HBs抗原力価1 :
26.000RPI−IAC逆受身血球凝集反応)、蛋
白質台it74.5tnf!/ml(o−り一法)、比
活性(RPHA/蛋白質含量)349)1(1+Jを上
記緩衝液で3倍に希釈した液を通液する。その後に、上
記緩衝液を通し、充分に洗浄する。ついで0.6M塩化
ナトリウムを含む0.027Mクエン酸緩衝液(PH7
,20)で溶出し、溶出画分45.0がlを得る。
カラム(26,4mynφx1os龍)に充填し、これ
に0.05M塩化ナトリウムを含む0.027Mクエン
酸緩衝液(pH7,40)を通液し平衡化する。このカ
ラムにHBs抗原陽性人血漿(HBs抗原力価1 :
26.000RPI−IAC逆受身血球凝集反応)、蛋
白質台it74.5tnf!/ml(o−り一法)、比
活性(RPHA/蛋白質含量)349)1(1+Jを上
記緩衝液で3倍に希釈した液を通液する。その後に、上
記緩衝液を通し、充分に洗浄する。ついで0.6M塩化
ナトリウムを含む0.027Mクエン酸緩衝液(PH7
,20)で溶出し、溶出画分45.0がlを得る。
この溶出画分のHBs抗原価は1 : 5.120RP
HAであり、蛋白質含量1.25〜/mlで比活性4.
096であった。HBs抗原の回収率は88.6%で、
精製度(溶出画分の比活性/原料血漿の比活性)は11
.7倍に達した。
HAであり、蛋白質含量1.25〜/mlで比活性4.
096であった。HBs抗原の回収率は88.6%で、
精製度(溶出画分の比活性/原料血漿の比活性)は11
.7倍に達した。
実施例2
前記参考例2で得られたセルロース硫酸エステルゲルを
カラム(26,4mmφxiosmm)に充填し、これ
に0.05M塩化ナトリウムを含む0.027Mクエン
酸緩衝液(pI−1s、o O)を通液し平衡化する。
カラム(26,4mmφxiosmm)に充填し、これ
に0.05M塩化ナトリウムを含む0.027Mクエン
酸緩衝液(pI−1s、o O)を通液し平衡化する。
このカラムにl−lB5抗原陽性人血漿(HBs抗原力
価1 : 26000RPHA、蛋白質含量74.5f
ff/πム比活性349]16m?を上記緩衝液で3倍
に希釈した液を通液する。この後に上記緩衝液を通し、
充分に洗浄する。ついで0.6M塩化ナトリウムを含む
0.027Mクエン酸緩衝液(pH5,00)で溶出し
、溶出画分52m1を得る。
価1 : 26000RPHA、蛋白質含量74.5f
ff/πム比活性349]16m?を上記緩衝液で3倍
に希釈した液を通液する。この後に上記緩衝液を通し、
充分に洗浄する。ついで0.6M塩化ナトリウムを含む
0.027Mクエン酸緩衝液(pH5,00)で溶出し
、溶出画分52m1を得る。
この溶出画分のHBs抗原価は1ニア680RPHAで
あり、蛋白質含量2.12Wfllπlで比活性3.6
23であった。HBs抗原の回収率96.0%で、精製
度は10.4倍であった・。
あり、蛋白質含量2.12Wfllπlで比活性3.6
23であった。HBs抗原の回収率96.0%で、精製
度は10.4倍であった・。
実施例3
前記実施例2で用いたセルロース硫酸エステルゲルを充
填したカラムに、0.05M塩化ナトリウムを含む0.
027Mマツキルベン緩衝液(pI−17,20)を通
し平衡化する。このカラムにl−lBsBs抗原陽性人
血清20含/記緩衝液で3倍量に希釈したものを通液す
る。その後、上記緩衝液で充分に洗浄する。ついで0.
6M塩化す) IJウムを含む0.027Mマツキルベ
ン緩衝液(pH7,20)で溶出する。
填したカラムに、0.05M塩化ナトリウムを含む0.
027Mマツキルベン緩衝液(pI−17,20)を通
し平衡化する。このカラムにl−lBsBs抗原陽性人
血清20含/記緩衝液で3倍量に希釈したものを通液す
る。その後、上記緩衝液で充分に洗浄する。ついで0.
6M塩化す) IJウムを含む0.027Mマツキルベ
ン緩衝液(pH7,20)で溶出する。
この結果を第1表に示す。第1表に示すように、l−l
Bs抗原は溶出画分にはソ回収され、精製度は約16倍
に達した。
Bs抗原は溶出画分にはソ回収され、精製度は約16倍
に達した。
*1)ラジオイムノアッセイ(ダイナボット社製、オー
セリアll−125)で測定。
セリアll−125)で測定。
(黒用正身、斉藤晴−: Japan−J9Med。
Sci、 Biol、、 32 、47〜52(197
9)を参照) *2)流出液と洗浄液を含む。
9)を参照) *2)流出液と洗浄液を含む。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (11BW肝炎ウィルス表面抗原含有液をカラムクロマ
トグラフィーにかけて精製B型肝炎ウィルス表面抗原を
得る方法において、クロマトグラフィー用ゲルとしてセ
ルロース硫酸エステルを用いることを特徴とするB型肝
炎つィルス表面抗原の精製方法。 (2+ セルロース硫酸エステルが、結晶セルロース
または結晶領域および非結晶領域からなるセルロースの
硫酸エステル体である前記第(1)項記載の方法。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9449583A JPS59219239A (ja) | 1983-05-28 | 1983-05-28 | B型肝炎ウイルス表面抗原の精製方法 |
US06/586,702 US4515714A (en) | 1983-03-09 | 1984-03-06 | Method for purification of hepatitis B virus surface antigen |
CA000449009A CA1216790A (en) | 1983-03-09 | 1984-03-07 | Method for purification of hepatitis b virus surface antigen |
AT84102501T ATE38152T1 (de) | 1983-03-09 | 1984-03-08 | Verfahren zur reinigung des hepatitis-b-virusoberfl|chenantigens. |
KR1019840001160A KR880002586B1 (ko) | 1983-03-09 | 1984-03-08 | B형 간염 바이러스 표면 항원의 정제방법 |
DE8484102501T DE3474775D1 (en) | 1983-03-09 | 1984-03-08 | Method for purification of hepatitis b virus surface antigen |
EP84102501A EP0118885B1 (en) | 1983-03-09 | 1984-03-08 | Method for purification of hepatitis b virus surface antigen |
SG88/89A SG8889G (en) | 1983-03-09 | 1989-02-14 | Method for purification of hepatitis b virus surface antigen |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9449583A JPS59219239A (ja) | 1983-05-28 | 1983-05-28 | B型肝炎ウイルス表面抗原の精製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59219239A true JPS59219239A (ja) | 1984-12-10 |
JPH0235726B2 JPH0235726B2 (ja) | 1990-08-13 |
Family
ID=14111877
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9449583A Granted JPS59219239A (ja) | 1983-03-09 | 1983-05-28 | B型肝炎ウイルス表面抗原の精製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59219239A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52114018A (en) * | 1976-03-18 | 1977-09-24 | Kabi Ab | Purification and isolation of hepatisis virus for producing vaccine |
-
1983
- 1983-05-28 JP JP9449583A patent/JPS59219239A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52114018A (en) * | 1976-03-18 | 1977-09-24 | Kabi Ab | Purification and isolation of hepatisis virus for producing vaccine |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0235726B2 (ja) | 1990-08-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR880002586B1 (ko) | B형 간염 바이러스 표면 항원의 정제방법 | |
CA1073815A (en) | Method for purification and isolation of hepatitis virus for use in the preparation of vaccine | |
JPS6230752B2 (ja) | ||
JPH01311028A (ja) | 肝炎蛋白質の精製 | |
JPH0578532B2 (ja) | ||
JPS6147185A (ja) | 日本脳炎ウイルスの精製方法 | |
JPS58183629A (ja) | 非a非b型肝炎関連モノクロナ−ル抗体および診断薬 | |
IE48639B1 (en) | Method for isolation of hbs ag | |
JPS58201794A (ja) | ヒトインターフェロンβの濃縮精製法 | |
US4162192A (en) | Method for purification of HBs antigen | |
JPS61145125A (ja) | 肝炎‐b‐ウイルス感染性のない高純度ガンマグロブリンの調製法 | |
JPS6078999A (ja) | HBs抗原の精製方法 | |
WO1981000050A1 (en) | Process for producing hepatitis b vaccine | |
AU641119B2 (en) | Ultrapurification of factor IX and other vitamin K-dependent proteins | |
Njayou et al. | Purification of measles virus by affinity chromatography and by ultracentrifugation: a comparative study | |
JPS59231097A (ja) | 均質ヒト免疫インターフェロンサブタイプ21kおよびその製造法 | |
US4232004A (en) | Antibody-specific solid phase immunoadsorbent, preparation thereof, and antibody purification therewith | |
JPS59219239A (ja) | B型肝炎ウイルス表面抗原の精製方法 | |
JPS6154450A (ja) | 群特異性を有するアフイニテイクロマトグラフイ用ゲルおよびその製造法 | |
JPS6154451A (ja) | 群特異性を有するアフイニテイクロマトグラフイ用ゲルおよびその製法 | |
JPS59164727A (ja) | B型肝炎ウイルス表面抗原の精製方法 | |
JP3476242B2 (ja) | インフルエンザha蛋白の精製方法 | |
KR0159716B1 (ko) | B형 간염 표면 항원의 정제방법 | |
JPS61103895A (ja) | HBsAgの精製方法 | |
Olson | Immunoaffinity Purification of Proteins for Injection, and the Issue of Animal Viruses |