JPS5921805B2 - 自動車用プロペラシャフト - Google Patents

自動車用プロペラシャフト

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Publication number
JPS5921805B2
JPS5921805B2 JP15334076A JP15334076A JPS5921805B2 JP S5921805 B2 JPS5921805 B2 JP S5921805B2 JP 15334076 A JP15334076 A JP 15334076A JP 15334076 A JP15334076 A JP 15334076A JP S5921805 B2 JPS5921805 B2 JP S5921805B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
reinforcing fibers
propeller shaft
diameter
frm
Prior art date
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Expired
Application number
JP15334076A
Other languages
English (en)
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JPS5378529A (en
Inventor
敏郎 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 げ)この発明の技術分野 この発明は、自動車用プロペラシャフトに関する。
時 従来技術とその欠点 自動車のプロペラシャフトは、従来、鋼で作られている
しかしながら、近年、燃費の向上や、特に高速走行時に
おける振動や騒音を低減して乗り心地や居住性を向上せ
んとして、繊維強化プラスチックや繊維強化金属などの
複合材料(以下、FRMという)からなるプロペラシャ
フトが検討されるようになつてきた。すなわち、FRM
は鋼にくらべて比強度が高いので、それを使用したプロ
ペラシャフトは軽量であり、燃費を節約できる。また、
FRMは振動減衰性が優れているので、振動や騒音の低
減による乗り心地や居住性の向上も期待できる。しカル
ながら、軽量化という点はともかくとしても、振動や騒
音の低減という点で従来のFRM製プロペラシャフトは
なお十分でない。すなわち、自動車用プロペラシャフト
に要求される特性は、まず第1に所定のトルクを伝達す
るのに十分なねじり強度を有すること、第2に運転速度
範囲に曲げ危険速度をもたないことであるが、振動や騒
音、特に差動機の歯車騒音を低減するためには、ねじり
剛性をできるだけ低くしてねじり固有振動数を下げるこ
とが必要なのである。しかるに、従来のFRM製プロペ
ラシャフトにおいては、ねじり強度と曲げ危険速度を向
上することのみが注目され、ねじり剛性を低くしてねじ
り固有振動数を下げ、振動や騒音を低減するということ
にはほとんど注意がはられれていない。←0 この発明
の目的 この発明の目的は、従来のFRM製プロペラシャフトの
上記欠点を解決し、軽量で燃費が安いばかりか、ねじり
剛性、ひいてはねじり固有振動数が低くて走行時におけ
る振動や騒音が少なく、乗り心地や居住性を向上するこ
とができる自動車用プロペラシャフトを提供するにある
(−)この発明の構成 上記目的を達成するために、この発明においては、樹脂
または金属を補強繊維で強化してなる複合材料からなり
、かつ一様なテーパーを有する円筒状本体と、前記本体
の大径端に接合した駆動源側ヨークと、前記本体の小径
端に接合した差動機側ヨークとを有し、かつ前記本体の
軸方向に対する前記補強繊維の配列角度は、大径側ほど
大きく、小径側ほど小さくなつていることを特徴とする
自動車用プロペラシャフトが提供される。
この発明のプロペラシヤフトの一実施態様を説明するに
、第1図(概略縦断面図)において、樹脂または金属を
補強繊維で強化してなるFRMからなり、かつ全長にわ
たつて一様なテーパーを有する円筒状本体1の大径端に
金属製の1駆動源側ヨーク2が、また小径端に同様に金
属製の差動機側ヨーク3がそれぞれ接合され、プロペラ
シヤフトが構成されている。
本体1のテーパーの程度は、小径/大径比でみて0.5
〜0.95程度が適当である0すなわち、0.5未満で
はねじり剛性は小さくなるもののねじり強度が不足しが
ちになり、また0.95を越えるとねじり剛性がそれほ
ど低くならず、いずれの場合も好ましくない。上記にお
いて、本体は、エポキシ樹脂や不飽和ポリエステル樹脂
などの熱硬化性樹脂や、アルミニウム、アルミニウム合
金などの金属をマトリクスとし、そのようなマトリクス
を炭素繊維、ガラス繊維、有機高弾性繊維、ボロン繊維
などの高強度、高弾性繊維で強化してなるFRMからな
つている。
もつとも、異なる種類の補強繊維を組み合わせて使用し
てもよいし、異なる補強繊維のFRMを複合した、いわ
ゆるハイブリツドFRMで構成してもよいものである。
なかでも、炭素繊維やボロン繊維を補強繊維とし、エポ
キシ樹脂をマトリクスとする、いわゆる繊維強化プラス
チツクであるのが最も好ましい。しかして、そのような
繊維強化プラスチツク製本体は、マンドレルの外周面に
、マトリクス樹脂を含浸した補強繊維をその繊維軸がマ
ンドレルの軸方向に対して所望の方向になるように巻き
付けた後樹脂を硬化させる、いわゆるフイラメントワイ
ンデイング法によつて成形することができる。マンドレ
ルに補強繊維の織物や編組を巻き付け、あるいは被せた
後、それにマトリクスとなる樹脂を含浸し、硬化させた
後マンドレルを引き抜くようにしてもよい。さらに、,
補強繊維のプリプレグ、たとえば補強繊維を互に並行に
引き揃えてなるシート状またはテープ状プリプレグをマ
ンドレルに巻き付け、樹脂を硬化させた後にマンドレル
を引き抜いて成形してもよい。本体における補強繊維の
配列は、その軸方向に対する角度が大径側ほど大きく、
小径側ほど小さくなつている必要がある。つまり、小径
側ほど補強繊維が横たわつている。そのため、第2図に
補強繊維の配列角度θとねじり剛性Gとの関係で示すよ
うに小径側ほどねじり剛性が低くなり、これと直径の減
少にともなうねじり剛性の低下が相乗的に作用して、プ
ロペラシヤフトのねじり剛性を著しく低くすることがで
きるわけである。しかも、第2図から、補強繊維の配列
角度が小さくなると軸方向弾性率Eが増大するので、固
有振動数が低下するということもない。しかして、上述
したフイラメントワインデイング法によれば、マンドレ
ルの回転数と補強繊維の送り速度が一定であつても、マ
〕′ドレルの軸方向に対する補強繊維の配列角度がマン
ドレルの直径の変化に応じて変わり、直径が小さくなる
ほど上記配列角度が小さくなる。また、肉厚も小径側ほ
ど厚くなる。小径側で肉厚が増大するということは、ね
じり強度の低下を補償するという点でも好ましいことで
ある。(4)この発明の効果 この発明の自動車用プロペラシヤフトは、一様なテーパ
ーを有するFRM製円筒状本体を有し、かつその軸方向
に対する補強繊維の配列角度を大径側ほど大きく、小径
側ほど小さくしているからして、ねじり剛性が著しく低
く、それだけねじり固有振動数が低くなつて振動や騒音
が大幅に低減される。
振動や騒音の抑制は、本体を振動吸収性に優れたFRM
で構成していることによつて一層助長される。振動や騒
音が少ないから、乗り心地や居住性が向上する。しかも
、本体を比強度の大きいFRMで構成しているから、軽
量であるという従来のFRM製プロペラシヤフトの特性
は何ら損われず、燃費が安い。実施例 伝達トルクが100k9・m以上で、かつ曲げ1次危険
速度が8000回転/分以上である自動車用プロペラシ
ヤフトを想定し、補強繊維として東レ株式会社製炭素繊
維“トレカ”T−300を、マトリクス樹脂としてシエ
ルエポキシ株式会社製エポキシ樹脂6エピコート782
8をそれぞれ使用し、フイラメントワインデイング法を
用い、外径が69mI1内径が65mm1長さが100
0m1で、軸方向に対する炭素繊維の配列角度が±30
0の一様なヘリカル巻である。
テーパーを有しない円筒状本体を成形した。この本体の
補強繊維の体積含有率は、約60%であつた。一方、同
様にフイラメントワインデイング法によつて、一端の内
径が65m』他端の内径が52Mml長さが1000m
mで、軸方向に13/1000の一様なテーパーをもつ
円筒状本体を成形した。
この本体の肉厚は、大径側で約2mm、小径側で約2.
5mmであり、補強繊維の体積含有率は約60%であつ
た。また、本体の軸方向に対する補強繊維の配列角度は
、大径端で約±300、小径端で約±24角であり、大
径側から小径側に向かつて徐徐に小さくなつていた。次
に、上記2種類の本体の軸方向両端にそれぞれ金属製の
ヨークを接着し、プロペラシヤフトを作つた。
以下においては、一様な直径の本体を有するものを比較
品といい、テーパー付本体を有するものを発明品という
。次に、上記比較品について、加振試験によつて曲げ1
次危険速度を測定したところ、約9400回転/分であ
つた。
また、ねじり試験を行つたところ、約145k9・mの
トルクで座屈を生じた。ねじり剛性は約11.3×10
8k9・MILであつた。次に、発明品について同様の
試験をしたところ、曲げ1次危険速度は約9700回転
/分であり、比較品のそれよりも300回転/分ほど高
かつた。また、座屈による破壊トルクは約164k9・
mと比較品のそれの約1.13倍であつた。さらに、ね
じり剛性は約7.7×108k9・MfLであり、比較
品のそれより3.6X108k9・M7lも低くなつて
いた。すなわち、この発明のプロペラシヤフトは、テー
パー付本体を有しない従来のものにくらべてねじり剛性
が著しく低くなつており、それだけねじり固有振動数が
低くなつて振動や騒音が低減されることがわかる。しか
も、曲げ1次危険速度やねじり強度において、この発明
のプロペラシヤフトは従来のそれにくらべて優るとも劣
らない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の自動車用プロペラシヤフトの一実
施態様を示す概略縦断面図、第2図は、本体の軸方向に
対する補強繊維の配列角度θとねじり剛性Gおよび軸方
向弾性率Eとの関係を示すグラフである。 1・・・・・・FRM製本体、2・・・・・・駆動源側
ヨーク、3・・・・・・差動機側ヨーク、4・・・・・
・プロペラシヤフト。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 樹脂または金属を補強繊維で強化してなる複合材料
    からなり、かつ一様なテーパーを有する円筒状本体と、
    前記本体の大径端に接合した駆動源側ヨークと、前記本
    体の小径端に接合した差動機側ヨークとを有し、かつ前
    記本体の軸方向に対する前記補強繊維の配列角度は、大
    径側ほど大きく、小径側ほど小さくなつていることを特
    徴とする自動車用プロペラシャフト。
JP15334076A 1976-12-22 1976-12-22 自動車用プロペラシャフト Expired JPS5921805B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15334076A JPS5921805B2 (ja) 1976-12-22 1976-12-22 自動車用プロペラシャフト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15334076A JPS5921805B2 (ja) 1976-12-22 1976-12-22 自動車用プロペラシャフト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5378529A JPS5378529A (en) 1978-07-12
JPS5921805B2 true JPS5921805B2 (ja) 1984-05-22

Family

ID=15560324

Family Applications (1)

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JP15334076A Expired JPS5921805B2 (ja) 1976-12-22 1976-12-22 自動車用プロペラシャフト

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3341077C2 (de) * 1983-11-12 1996-11-14 Volkswagen Ag Gelenkwelle, insbesondere Antriebswelle für Räder eines Kraftfahrzeugs
DE4011082A1 (de) * 1990-04-05 1991-10-10 Gkn Automotive Ag Antriebswelle

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Publication number Publication date
JPS5378529A (en) 1978-07-12

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