JP2021160263A - Frp製円筒体および動力伝達軸 - Google Patents
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Abstract
【課題】FRP製円筒体に加わる捩り負荷に対する捩り強度の長期信頼性を確立してその破壊を確実に防止することができるFRP製円筒体およびその円筒体を使用した動力伝達軸を提供する。【解決手段】FRP製円筒体1は、熱硬化性樹脂4と一方向に配向した補強繊維3とを含む複数の一方向プリプレグを円筒状に巻回してなり、複数のFRP層が積層されており、複数のFRP層は、補強繊維3が円筒中心軸Oに対して+45°の角度をなす第1のFRP層2aと、補強繊維3が円筒中心軸Oに対して−45°の角度をなす第2のFRP層2bのみからなり、FRP製円筒体1の主回転方向への回転時の捩り作用によって生じる圧縮力Fbの方向が、第2のFRP層2bの補強繊維3と略平行であり、かつ、その補強繊維3を有する第2のFRP層2bの積層枚数が、第1のFRP層2aおよび第2のFRP層2bの合計の積層枚数に対して60%〜80%の割合である。【選択図】図1
Description
本発明は、捩り負荷に対する耐性の大きい、繊維強化プラスチック(以下、FRPという)製円筒体に関し、特に、捩り強度が向上した、FRP製円筒体およびその円筒体からなる動力伝達軸に関する。
近年、燃費向上による二酸化炭素排出量の削減要請を受けて、例えばドライブシャフトやプロペラシャフトなどの動力伝達軸などの車両部品をFRP(Fiber Reinforced Plastics)製の円筒体で構成して、車両部品ひいては車両全体を軽量化する研究が盛んに行われており、一部では実用化もされている。また、ドライブシャフトやプロペラシャフトなどの動力伝達軸などの車両部品をFRP製円筒体で構成することで、車両の低振動化や静寂性の向上といった付加価値も期待できる。
FRP製円筒体の製造にかかる工程として、強化繊維(例えば炭素繊維)を樹脂に含浸させながらマンドレルに巻いてゆくフィラメントワインディング法、および、強化繊維(例えば炭素繊維)に熱硬化性樹脂を含浸させてなる複数のプリプレグを筒状に巻回して熱硬化させ複数のFRP層とするシートワインディング(プリプレグ)法が知られている。フィラメントワインディング法によるFRP製円筒体は、所定量以上の樹脂を必要とし、かつ強化繊維の体積含有率に上限があるので、軽量化と高強度化の要望に充分に応えることができない。
これに対して、シートワインディング法によるFRP製円筒体は、必要最小限の樹脂量でも強化繊維の体積含有率を高くできるという特徴があり、軽量化と高強度化を同時に図る上で有利である。また、形状精度の良い小型品が製造可能であり、積層構成の自由度が高い。しかし、シートワインディング法によるFRP製円筒体でも、まだ、捩り強度には満足できていない。また、捩り強度を向上することにより、FRP製円筒体の肉厚を薄くすることができ、更なる軽量化や、コスト的にも有利となる。
この問題を解決するべく、特許文献1において、FRP製円筒体の複数のFRP層中に、円筒軸線方向に斜交する繊維層を有する捩り剛性保持プリプレグと、円筒軸線方向に直交する繊維層を有する座屈防止プリプレグを重ねたセットプリプレグを複数回連続して巻回して熱硬化させた同時多層巻回層を含ませることが提案されている(特許文献1)。
特許文献1に記載されているFRP製円筒体は、これを動力伝達軸であるドライブシャフトやプロペラシャフトなどの車両部品に適用した場合、円筒体の軸線方向に直交する繊維層を有する座屈防止プリプレグだけでは、その内側に存在する、円筒体の軸線方向に斜交する繊維層を有する捩り剛性保持プリプレグが座屈するおそれがあり、この点において改良の余地があることが判明した。FRP製円筒体において、円筒体の捩り強度の向上は重要な問題である。つまり、FRP製円筒体に加わる捩り負荷に対する捩り強度(捩り剛性)の長期信頼性の確立が求められている。また、捩り強度を向上することによりシャフトを細くすることができ、車両への取り付け時の自由度が向上し、肉厚を薄くすることで、材料費や加工費が抑えられ、低コストなシャフトの製造が可能となる。
本発明はこのような問題に対処するためになされたものであり、FRP製円筒体に加わる捩り負荷に対する捩り強度の長期信頼性を確立してその破壊を確実に防止することができるFRP製円筒体、および、その円筒体を使用した動力伝達軸を提供することを目的とする。
本発明の繊維強化プラスチック製円筒体は、熱硬化性樹脂と一方向に配向した補強繊維とを含む複数の一方向プリプレグを円筒状に巻回してなり、複数のFRP層が積層されたFRP製円筒体であって、上記FRP製円筒体を径方向から見て、円筒中心軸に対して反時計回りの角度を正の角度、該円筒中心軸に対して時計回りの角度を負の角度とした場合、上記複数のFRP層は、上記補強繊維が上記円筒中心軸に対して+45°の角度をなす第1のFRP層と、上記補強繊維が上記円筒中心軸に対して−45°の角度をなす第2のFRP層のみからなり、上記FRP製円筒体の主回転方向への回転時の捩り作用によって生じる圧縮力の方向が、上記第1のFRP層または上記第2のFRP層のいずれか一方の上記補強繊維と略平行であり、かつ、該補強繊維を有するFRP層の積層枚数が、上記第1のFRP層および上記第2のFRP層の合計の積層枚数に対して60%〜80%の割合であることを特徴とする。
本発明において、「主回転方向」とは、例えば、使用頻度が高い回転方向、回転トルクが大きい回転方向を指す。例えば、自動車においては、前進する場合にドライブシャフトやプロペラシャフトが回転する方向が主回転方向である。
本発明の繊維強化プラスチック製円筒体は、熱硬化性樹脂と一方向に配向した補強繊維とを含む複数の一方向プリプレグを円筒状に巻回してなり、複数のFRP層が積層されたFRP製円筒体であって、上記FRP製円筒体を径方向から見て、円筒中心軸に対して反時計回りの角度を正の角度、該円筒中心軸に対して時計回りの角度を負の角度とした場合、上記複数のFRP層は、上記補強繊維が上記円筒中心軸に対して+45°の角度をなす第1のFRP層と、上記補強繊維が上記円筒中心軸に対して−45°の角度をなす第2のFRP層のみからなり、上記FRP製円筒体の主回転方向への回転時の捩り作用によって生じる圧縮力の方向が、上記第1のFRP層または上記第2のFRP層のいずれか一方の上記補強繊維と略平行であり、かつ、該補強繊維を有するFRP層の厚みの割合が、上記第1のFRP層および上記第2のFRP層の合計の厚みに対して60%〜80%の割合であることを特徴とする。
上記補強繊維がPAN(ポリアクリロニトリル)系炭素繊維であることを特徴とする。
試験長200mm、捩り速度0.5°/秒の捩り試験において、捩り強度が2000N・m以上であることを特徴とする。
本発明の動力伝達軸は、捩り作用を受けながら回転することで動力を伝達する動力伝達軸であって、この動力伝達軸が本発明のFRP製円筒体であることを特徴とする。
上記動力伝達軸が、車両に用いられるドライブシャフトまたはプロペラシャフトであり、上記主回転方向は、上記車両が前進の際に上記ドライブシャフトまたは上記プロペラシャフトが回転する方向であることを特徴とする。
本発明のFRP製円筒体は、複数のFRP層を有し、該複数のFRP層は、補強繊維が円筒中心軸に対して+45°の角度をなす第1のFRP層と、−45°の角度をなす第2のFRP層のみからなっている。ここで、FRP製円筒体を捩り作用を受けながら一方向に回転させた場合、捩りによるせん断応力を主応力に変換すると、円筒中心軸に対して±45°の方向にそれぞれ、引張力と圧縮力がかかる。捩り強度においては、圧縮による座屈が支配的であるため、圧縮力の方向と略平行な補強繊維を有するFRP層(第1のFRP層または第2のFRP層)の積層枚数の割合を、FRP層全体の積層枚数に対して60%〜80%とすることで、圧縮による座屈を抑制でき、優れた捩り強度が得られる。
本発明の動力伝達軸は、本発明のFRP製円筒体を使用するので、特定の捩り方向に捩り負荷がかかりやすい部材の破壊を抑制することができる。
本発明者は、FRP製円筒体の捩り強度を向上する目的で鋭意検討を行なった。その結果、補強繊維が円筒中心軸に対して+45°斜交したFRP層と、補強繊維が円筒中心軸に対して−45°斜交したFRP層とが積層したFRP製円筒体において、FRP層全体の積層枚数に対する+45°斜交したFRP層(または−45°斜交したFRP層)の積層枚数の割合が、一方向の捩り強度に大きく影響することを見出した。特に、上記積層枚数の割合を60%〜80%とし、割合が多い方のFRP層の補強繊維の繊維方向を、捩り作用によって生じる圧縮に対して略平行になるようにした場合、捩り強度が大きく向上することを見出した。本発明は、このような知見に基づいてなされたものである。
図1を参照して、本発明のFRP製円筒体を説明する。図1(a)はFRP製円筒体の斜視図であり、図1(b)および図1(c)は、各FRP層の補強繊維の繊維方向を説明する図である。本発明のFRP製円筒体は、例えば、自動車用プロペラシャフトや自動車用ドライブシャフトといった、特定の捩り方向に負荷が掛かりやすい動力伝達軸などに適用される。
図1(a)に示すように、FRP製円筒体1は、軸方向端部1a、1bが開口した円筒体である。FRP製円筒体1は、複数のプリプレグを円筒状に巻回して、熱硬化されて形成されている。プリプレグは巻回されることで複数の層をなすことから、FRP製円筒体1は、複数のFRP層が積層された積層体ともいえる。FRP製円筒体1において、複数のFRP層は、円筒中心軸Oに対して異なる向きで斜交したFRP層2aとFRP層2bのみで構成されており、複数のFRP層に、円筒中心軸Oに対して平行なFRP層や円筒中心軸Oに対して直交するFRP層は含まれない。
本発明において、FRP製円筒体1を径方向から見て、円筒中心軸Oに対して反時計回りの角度を正の角度とし、円筒中心軸Oに対して時計回りの角度を負の角度とする。
図1(b)は、FRP製円筒体1を径方向から見た場合のFRP層2aを示している。FRP層2aは、熱硬化性樹脂4と一方向に配向した補強繊維3とを含み、補強繊維3は円筒中心軸Oに対して+45°の角度をなしている。一方、図1(c)は、FRP製円筒体1を径方向から見た場合のFRP層2bを示している。FRP層2bは、熱硬化性樹脂4と一方向に配向した補強繊維3とを含み、補強繊維3は円筒中心軸Oに対して−45°の角度をなしている。なお、図1におけるFRP層2aが第1のFRP層に相当し、FRP層2bが第2のFRP層に相当する。
図1(a)において、例えば、FRP製円筒体1の軸方向端部1b側を固定して、軸方向端部1a側をX方向(円筒中心軸O上から固定側に向かって時計回り)に回転させる際には、FRP製円筒体1に捩りによるせん断応力が生じる。このせん断応力を主応力に変換すると、円筒中心軸Oに対して+45°の方向の引張力Faと−45°の方向の圧縮力Fbになる。このように、円筒体における捩りの主応力は±45°の方向の引張りと圧縮である。従来のFRP製円筒体では、これら引張りと圧縮による座屈を抑制するため、+45°斜交したFRP層と−45°斜交したFRP層の積層枚数の割合が等しくなっている。つまり、FRP層全体に対して、それぞれの割合が50%となるように積層されている。しかし、この積層構成では、捩りによるトルクを与えた場合、圧縮によって早期に補強繊維が座屈し、ドライブシャフトなどの動力伝達軸に求められる捩り強度を達成することが困難である。
そこで、本発明では、FRP層全体の積層枚数に対して、一方のFRP層(+45°斜交したFRP層または−45°斜交したFRP層)の積層枚数の割合(以下、積層割合ともいう。)を60%〜80%とし、ドライブシャフトやプロペラシャフトにおける前進方向といった主に使用される一方向の回転に対して強化されたFRP製円筒体にすることで、優れた捩り強度を達成している。つまり、主に使用される回転方向に対して、その回転トルクから発生する圧縮力の方向と、積層割合が60%〜80%のFRP層の繊維方向が平行になるように配置することで、圧縮による座屈が抑制され、捩り強度の向上につながる。
例えば、図1の場合、圧縮力Fbの方向は、FRP層2bの補強繊維3と平行であり、FRP層2aおよびFRP層2bからなるFRP層全体の積層枚数に対する、FRP層2bの積層枚数の割合を増やすことで、圧縮による座屈を抑制することができる。また、上記の積層割合を80%以下にすることで、引張力に対しても耐性を持たせている。なお、本発明において、圧縮力の方向に対して平行とは、厳密な平行関係だけでなく、ある程度ずれた平行関係も含む。
上述の積層割合について、図2に基づいて説明する。図2は図1のA部拡大図であり、FRP製円筒体1の積層構成を示している。図中下側が円筒内側に相当し、図中上側が円筒外側に相当する。図2では、便宜上、FRP層2aを網掛けで表示しており、図3〜図5も同様である。図2に示すように、FRP製円筒体1は、FRP層2aおよびFRP層2bからなる、複数のFRP層2の積層体である。図1で示したように、圧縮力Fbの方向とFRP層2bの補強繊維が平行である場合、積層割合は下記の式(1)で示される。
積層割合=(FRP層2bの積層枚数)×100/{(FRP層2aの積層枚数)+(FRP層2bの積層枚数)}・・・(1)
また、FRP製円筒体1は複数の一方向プリプレグを巻回して形成されることから、各FRP層の積層枚数は、巻回される一方向プリプレグの枚数に等しい。
積層割合=(FRP層2bの積層枚数)×100/{(FRP層2aの積層枚数)+(FRP層2bの積層枚数)}・・・(1)
また、FRP製円筒体1は複数の一方向プリプレグを巻回して形成されることから、各FRP層の積層枚数は、巻回される一方向プリプレグの枚数に等しい。
本発明のFRP製円筒体において、上記の積層割合は60%〜80%である。積層割合が60%〜80%の範囲内であれば、各FRP層の積層順序は、特に限定されない。図2では、FRP層2aが最内層2cに位置し、FRP層2bが最外層2dに位置しているが、例えば、FRP層2a(引張力の方向と平行な補強繊維を有するFRP層)を最内層2cおよび最外層2dに位置させてもよく、FRP層2b(圧縮力の方向と平行な補強繊維を有するFRP層)を最内層2cおよび最外層2dに位置させてもよい。上記の積層割合は、好ましくは60%〜70%である。
なお、図1において、圧縮力Fbの方向とFRP層2aの補強繊維が平行である場合には、積層割合は、FRP層全体の積層枚数に対する、FRP層2aの積層枚数の割合として求められる。この場合も、積層割合は60%〜80%である。
図2において、FRP層2a、2bの一層の厚みTa、Tbは、ほぼ同じ厚みであり、例えば0.05mm〜0.2mmである。厚みTa、Tbが0.05mm未満では、FRP製円筒体1を製造するためにマンドレルへ巻き付ける際に、テンションをかけながら巻きつけるため、プリプレグに微小なクラックや欠陥が発生し、所望の捩り強度が得られにくい。また、厚みTa、Tbが0.2mmよりも厚いと捩り強度が低下しやすい傾向がある。厚みTa、Tbは、好ましくは0.05mm〜0.1mmである。なお、厚みTa、Tbは互いに異なっていてもよい。
また、本発明のFRP製円筒体は、FRP層全体の厚みに対して、一方のFRP層(+45°斜交したFRP層または−45°斜交したFRP層)の厚みの割合(以下、厚み割合ともいう。)が60%〜80%である。例えば、図1で示したように、圧縮力Fbの方向とFRP層2bの補強繊維が平行である場合、厚み割合は下記の式(2)で示される。
厚み割合=(FRP層2bの厚み)×100/{(FRP層2aの厚み)+(FRP層2bの厚み)}・・・(2)
図2において、FRP層2aの積層枚数をmとした場合、FRP層2aの厚みは「Ta×m」であり、FRP層2bの積層枚数をnとした場合、FRP層2bの厚みは「Tb×n」である。また、FRP層全体の厚みTは、「(Ta×m)+(Tb×n)」で表される。
この場合、圧縮力の方向と平行な補強繊維を有するFRP層(第1のFRP層または第2のFRP層)の厚みの割合を、FRP層全体の厚みに対して60%〜80%とすることで、圧縮による座屈を抑制でき、優れた捩り強度が得られる。
厚み割合=(FRP層2bの厚み)×100/{(FRP層2aの厚み)+(FRP層2bの厚み)}・・・(2)
図2において、FRP層2aの積層枚数をmとした場合、FRP層2aの厚みは「Ta×m」であり、FRP層2bの積層枚数をnとした場合、FRP層2bの厚みは「Tb×n」である。また、FRP層全体の厚みTは、「(Ta×m)+(Tb×n)」で表される。
この場合、圧縮力の方向と平行な補強繊維を有するFRP層(第1のFRP層または第2のFRP層)の厚みの割合を、FRP層全体の厚みに対して60%〜80%とすることで、圧縮による座屈を抑制でき、優れた捩り強度が得られる。
なお、図1において、圧縮力Fbの方向とFRP層2aの補強繊維が平行である場合には、厚み割合は、FRP層全体の厚みに対する、FRP層2aの厚みの割合として求められる。この場合も、厚み割合は60%〜80%である。
本発明において、熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂などを使用することができる。なかでも、耐熱性、耐水性、接着性に優れたエポキシ樹脂が好ましい。
また、補強繊維としては、炭素繊維、ガラス繊維、ポリアミド繊維、その他の高強度、高弾性率繊維を使用することができる。なかでも、比強度、比弾性率に優れた炭素繊維が好ましく、炭素繊維のなかでもPAN系炭素繊維が好ましい。なお、これらの補強繊維は、異なる種類のものを併用することができる。また、同じ種類のものであっても、特性の異なるものを併用することができる。
プリプレグに含まれる繊維含有率は、各層の特性、特に機械的特性を考慮すれば、好ましくは、プリプレグ全体に対して、30体積%〜85体積%、より好ましくは50体積%〜80体積%であり、さらに薄肉軽量を指向する場合には、65体積%〜75体積%であるのが好ましい。
FRP製円筒体の製造にかかる工程について図3により説明する。図3(a)はFRP製円筒体の製造過程を示す斜視図であり、図3(b)は図3(a)のB部拡大図である。図3(a)に示すように、マンドレル6をY方向に回転させ、プリプレグをマンドレル6に巻き付けることでFRP製円筒体を製造する。本発明で用いるプリプレグは、補強繊維3を多数本平行に引き揃えたシートに、熱硬化性樹脂4を含浸させた成形材料であり、一方向プリプレグ(UDプリプレグ)である。熱硬化性樹脂4には、上述のような熱硬化性樹脂を用いることができる。プリプレグの1枚の厚さは、例えば0.05mm〜0.5mmであり、好ましくは0.05mm〜0.2mmである。
マンドレル6に巻き付ける際には、通常、プリプレグを複数枚貼り合わせたプリプレグ体(セットプリプレグ)5として、マンドレル6に巻き付ける。図3(b)には、プリプレグ体の一例を示す。図3(b)では、3枚のプリプレグを貼り合わせたプリプレグ体5を示す。プリプレグ体5の貼り合わせ枚数sは3である。プリプレグ体5は、図の下から順にプリプレグ5b、プリプレグ5b、プリプレグ5aが貼り合わされ、プリプレグ5aがマンドレル6の外周面に接触する。プリプレグ体5において、プリプレグ5aとプリプレグ5bは、それぞれの補強繊維の繊維方向が互いに直交するように貼り合わされる。なお、プリプレグ5aは、図1のFRP製円筒体において円筒中心軸に対して補強繊維が+45°の角度をなすFRP層2aを形成するプリプレグに相当し、プリプレグ5bは、円筒中心軸に対して補強繊維が−45°の角度をなすFRP層2bを形成するプリプレグに相当する。
図3に示すプリプレグ体5をマンドレル6に巻き付ける際には、マンドレル6が1周する毎にFRP層の積層枚数が3ずつ増えていく。その結果、最内層から最外層まで、プリプレグ5a、プリプレグ5b、プリプレグ5b・・・、プリプレグ5a、プリプレグ5b、プリプレグ5bの順に積層される。この場合、FRP製円筒体の最内層にプリプレグ5aが位置し、最外層にプリプレグ5bが位置する。
図3に示すように、複数のプリプレグを貼り合わせたプリプレグ体を巻回する場合、プリプレグ体における一方のプリプレグ(繊維方向がマンドレル軸方向に対して+45°または−45°斜交したプリプレグ)の枚数の割合は、FRP製円筒体における積層割合と同じとなる。そのため、プリプレグ体全体の貼り合わせ枚数に対する、一方のプリプレグの貼り合わせ枚数の割合(以下、貼り合わせ割合ともいう)を60%〜80%とすることで、FRP製円筒体の積層割合を容易に60%〜80%にすることができる。この場合、貼り合わせ割合が60%〜80%の範囲内であれば、プリプレグ体における各プリプレグの貼り合わせ枚数や貼り合わせ順序は、特に限定されない。また、プリプレグ体全体の貼り合わせ枚数は、後述の実施例で示すように4枚以下が好ましい。
例えば、図1で示したように、圧縮力Fbの方向とFRP層2bの補強繊維が平行である場合、貼り合わせ割合は下記の式(3)で示される。
貼り合わせ割合=(プリプレグ5bの貼り合わせ枚数)×100/{(プリプレグ5aの貼り合わせ枚数)+(プリプレグ5bの貼り合わせ枚数)}・・・(3)
貼り合わせ割合=(プリプレグ5bの貼り合わせ枚数)×100/{(プリプレグ5aの貼り合わせ枚数)+(プリプレグ5bの貼り合わせ枚数)}・・・(3)
なお、図1において、圧縮力Fbの方向とFRP層2aの補強繊維が平行である場合には、貼り合わせ割合は、プリプレグ体全体の貼り合わせ枚数に対する、プリプレグ5aの貼り合わせ枚数の割合として求められる。この場合も、貼り合わせ割合は60%〜80%にすることが好ましい。
本発明のFRP製円筒体は、捩り強度に著しく優れるため、例えば、航空機、自動車、自転車などにおける各種フレーム、パイプ、プロペラシャフト、ドライブシャフトなどの動力伝達軸として使用できる。また、FRP製円筒体は、釣竿、ゴルフクラブ用シャフト、スキーポール、テントの支柱などの各種レジャー用品として使用できる。
本発明の動力伝達軸は、捩り作用を受けながら回転することで動力を伝達する動力伝達軸であり、車両に用いられるドライブシャフトまたはプロペラシャフトであることが好ましい。これらドライブシャフトやプロペラシャフトは、主に一定の方向に回転する。
実施例1〜3および比較例1〜5に用いたプリプレグは、厚さ0.1mmの東レ(株)製プリプレグP3252S−10を用いた。このプリプレグは、東レ(株)製PAN系炭素繊維T700SCを互いに平行かつシート状に引き揃えたものにBステージのエポキシ樹脂を含浸した一方向性プリプレグである。プリプレグ全体における炭素繊維の含有率は67体積%である。各試験例においてFRP製円筒体を製造する際のプリプレグの貼り合わせ枚数を表1に示す。
また、図4および図5に、各試験例のFRP製円筒体の積層構成を示す。図4(b)および図5は、図4(a)のC部拡大図であり、FRP製円筒体の最内層側から8層分のFRP層を抜き出して記載している。各図において、「+45°」の表記の層が上述のFRP層2aに相当し、「−45°」の表記の層が上述のFRP層2bに相当する。なお、図4(b)および図5中の符号sは、プリプレグの貼り合わせ枚数を示している。
実施例1
プリプレグ3枚を下層から0°、90°、90°に貼り合わせ、その貼り合わせた0°のプリプレグの繊維方向がマンドレル軸方向に対して+45°にし、下層が最内層になるように、かつ肉厚が4mmになるように、マンドレル(外径22mm、長さ1000mm)に巻き付け、130℃で120分間加熱して成形し、内径22mm、外径30mm、長さ500mmとなるFRP製円筒体を得た。得られたFRP製円筒体(内径22mm、外径30mm)について、試験長200mm、図1に示すように圧縮力が−45°に働くような捩り方向で捩り速度0.5°/sで捩り試験を実施した。試験結果、およびFRP層全体の積層枚数に対する−45°の層の積層枚数の割合を表1に示す。
プリプレグ3枚を下層から0°、90°、90°に貼り合わせ、その貼り合わせた0°のプリプレグの繊維方向がマンドレル軸方向に対して+45°にし、下層が最内層になるように、かつ肉厚が4mmになるように、マンドレル(外径22mm、長さ1000mm)に巻き付け、130℃で120分間加熱して成形し、内径22mm、外径30mm、長さ500mmとなるFRP製円筒体を得た。得られたFRP製円筒体(内径22mm、外径30mm)について、試験長200mm、図1に示すように圧縮力が−45°に働くような捩り方向で捩り速度0.5°/sで捩り試験を実施した。試験結果、およびFRP層全体の積層枚数に対する−45°の層の積層枚数の割合を表1に示す。
実施例2
プリプレグ4枚を下層から0°、90°、90°、90°に貼り合わせ、その貼り合わせた0°のプリプレグの繊維方向がマンドレル軸方向に対して+45°にし、下層が最内層になるように、かつ肉厚が4mmになるように、マンドレル(外径22mm、長さ1000mm)に巻き付け、130℃で120分間加熱して成形し、内径22mm、外径30mm、長さ500mmとなるFRP製円筒体を得た。得られたFRP製円筒体について、実施例1と同様に試験を実施した。
プリプレグ4枚を下層から0°、90°、90°、90°に貼り合わせ、その貼り合わせた0°のプリプレグの繊維方向がマンドレル軸方向に対して+45°にし、下層が最内層になるように、かつ肉厚が4mmになるように、マンドレル(外径22mm、長さ1000mm)に巻き付け、130℃で120分間加熱して成形し、内径22mm、外径30mm、長さ500mmとなるFRP製円筒体を得た。得られたFRP製円筒体について、実施例1と同様に試験を実施した。
実施例3
プリプレグ6枚を下層から0°、90°、90°、0°、90°、90°に貼り合わせ、その貼り合わせた0°のプリプレグの繊維方向がマンドレル軸方向に対して+45°にし、下層が最内層になるように、かつ肉厚が4mmになるように、マンドレル(外径22mm、長さ1000mm)に巻き付け、130℃で120分間加熱して成形し、内径22mm、外径30mm、長さ500mmとなるFRP製円筒体を得た。得られたFRP製円筒体について、実施例1と同様に試験を実施した。
プリプレグ6枚を下層から0°、90°、90°、0°、90°、90°に貼り合わせ、その貼り合わせた0°のプリプレグの繊維方向がマンドレル軸方向に対して+45°にし、下層が最内層になるように、かつ肉厚が4mmになるように、マンドレル(外径22mm、長さ1000mm)に巻き付け、130℃で120分間加熱して成形し、内径22mm、外径30mm、長さ500mmとなるFRP製円筒体を得た。得られたFRP製円筒体について、実施例1と同様に試験を実施した。
比較例1
プリプレグ3枚を繊維方向が平行になるように貼り合わせ、その貼り合わせたプリプレグを繊維方向がマンドレル軸方向に対して+45°にし、肉厚が4mmになるように、マンドレル(外径22mm、長さ1000mm)に巻き付け、130℃で120分間加熱して成形し、内径22mm、外径30mm、長さ500mmとなるFRP製円筒体を得た。得られたFRP製円筒体について、実施例1と同様に試験を実施した。
プリプレグ3枚を繊維方向が平行になるように貼り合わせ、その貼り合わせたプリプレグを繊維方向がマンドレル軸方向に対して+45°にし、肉厚が4mmになるように、マンドレル(外径22mm、長さ1000mm)に巻き付け、130℃で120分間加熱して成形し、内径22mm、外径30mm、長さ500mmとなるFRP製円筒体を得た。得られたFRP製円筒体について、実施例1と同様に試験を実施した。
比較例2
プリプレグ4枚を下層から0°、0°、0°、90°に貼り合わせ、その貼り合わせた0°のプリプレグの繊維方向がマンドレル軸方向に対して+45°にし、下層が最内層になるように、かつ肉厚が4mmになるように、マンドレル(外径22mm、長さ1000mm)に巻き付け、130℃で120分間加熱して成形し、内径22mm、外径30mm、長さ500mmとなるFRP製円筒体を得た。得られたFRP製円筒体について、実施例1と同様に試験を実施した。
プリプレグ4枚を下層から0°、0°、0°、90°に貼り合わせ、その貼り合わせた0°のプリプレグの繊維方向がマンドレル軸方向に対して+45°にし、下層が最内層になるように、かつ肉厚が4mmになるように、マンドレル(外径22mm、長さ1000mm)に巻き付け、130℃で120分間加熱して成形し、内径22mm、外径30mm、長さ500mmとなるFRP製円筒体を得た。得られたFRP製円筒体について、実施例1と同様に試験を実施した。
比較例3
プリプレグ3枚を下層から0°、0°、90°に貼り合わせ、その貼り合わせた0°のプリプレグの繊維方向がマンドレル軸方向に対して+45°にし、下層が最内層になるように、かつ肉厚が4mmになるように、マンドレル(外径22mm、長さ1000mm)に巻き付け、130℃で120分間加熱して成形し、内径22mm、外径30mm、長さ500mmとなるFRP製円筒体を得た。得られたFRP製円筒体について、実施例1と同様に試験を実施した。
プリプレグ3枚を下層から0°、0°、90°に貼り合わせ、その貼り合わせた0°のプリプレグの繊維方向がマンドレル軸方向に対して+45°にし、下層が最内層になるように、かつ肉厚が4mmになるように、マンドレル(外径22mm、長さ1000mm)に巻き付け、130℃で120分間加熱して成形し、内径22mm、外径30mm、長さ500mmとなるFRP製円筒体を得た。得られたFRP製円筒体について、実施例1と同様に試験を実施した。
比較例4
プリプレグ2枚を下層から0°、90°に貼り合わせ、その貼り合わせた0°のプリプレグの繊維方向がマンドレル軸方向に対して+45°にし、下層が最内層になるように、かつ肉厚が4mmになるように、マンドレル(外径22mm、長さ1000mm)に巻き付け、130℃で120分間加熱して成形し、内径22mm、外径30mm、長さ500mmとなるFRP製円筒体を得た。得られたFRP製円筒体について、実施例1と同様に試験を実施した。
プリプレグ2枚を下層から0°、90°に貼り合わせ、その貼り合わせた0°のプリプレグの繊維方向がマンドレル軸方向に対して+45°にし、下層が最内層になるように、かつ肉厚が4mmになるように、マンドレル(外径22mm、長さ1000mm)に巻き付け、130℃で120分間加熱して成形し、内径22mm、外径30mm、長さ500mmとなるFRP製円筒体を得た。得られたFRP製円筒体について、実施例1と同様に試験を実施した。
比較例5
プリプレグ3枚を繊維方向が平行になるように貼り合わせ、その貼り合わせたプリプレグを繊維方向がマンドレル軸方向に対して−45°にし、肉厚が4mmになるように、マンドレル(外径22mm、長さ1000mm)に巻き付け、130℃で120分間加熱して成形し、内径22mm、外径30mm、長さ500mmとなるFRP製円筒体を得た。得られたFRP製円筒体について、実施例1と同様に試験を実施した。
プリプレグ3枚を繊維方向が平行になるように貼り合わせ、その貼り合わせたプリプレグを繊維方向がマンドレル軸方向に対して−45°にし、肉厚が4mmになるように、マンドレル(外径22mm、長さ1000mm)に巻き付け、130℃で120分間加熱して成形し、内径22mm、外径30mm、長さ500mmとなるFRP製円筒体を得た。得られたFRP製円筒体について、実施例1と同様に試験を実施した。
表1に示すように、圧縮力が−45°に働くような捩り方向でFRP製円筒体を捩った場合、FRP層全体の積層枚数に対して−45°の層の積層枚数が60%〜80%である実施例1〜3は、従来構成の比較例4と同等以上の捩り強度を示した。特に、実施例1〜2は、捩り強度2000N・m以上を示し、従来構成に比べて優れた捩り強度を示した。この結果は、捩りによって生じる圧縮の方向に対して補強繊維を平行に配置したFRP層(−45°の層)の割合を、従来構成の割合(50%)よりも多くすることで、圧縮による座屈が抑制できたためである。
また、実施例1〜2は、実施例3に比べて、プリプレグの貼り合わせ枚数が少なくなっている。貼り合わせ枚数が多くなるに従って、マンドレルに一度に巻き付けられるプリプレグ体の厚みが厚くなる。そのため、巻き付ける際にプリプレグが撓むなどした結果、実施例3は実施例1〜2に比べると、捩り強度が小さくなったと考えられる。この結果より、FRP製円筒体の品質保持などの観点から、貼り合わせ枚数は4枚以下が適当であるといえる。
一方、比較例5のようにすべてのFRP層を−45°の層にすると、捩りによる引張りを樹脂のみで受け持つことになるため、早期に樹脂の破断が発生した。その結果、捩り強度は、試験例の中で最も低い値となった。
以上のように、本発明のFRP製円筒体は、上記構成を採用することにより、捩り強度を大幅に向上させることができる。また、これにより、自動車用ドライブシャフトなど、特定の捩り方向に負荷の掛かりやすい部材に本発明のFRP製円筒体を適用することにより、部材の破壊を抑制することができる。
本発明のFRP製円筒体および動力伝達軸は、捩り強度が大幅に向上するので、自動車用ドライブシャフトなど、特定の捩り方向に捩り負荷の掛かりやすい部材に好適に利用することができる。
1 FRP製円筒体
2a FRP層(第1のFRP層)
2b FRP層(第2のFRP層)
3 補強繊維
4 熱硬化性樹脂
5 プリプレグ体
5a プリプレグ
5b プリプレグ
6 マンドレル
2a FRP層(第1のFRP層)
2b FRP層(第2のFRP層)
3 補強繊維
4 熱硬化性樹脂
5 プリプレグ体
5a プリプレグ
5b プリプレグ
6 マンドレル
Claims (5)
- 熱硬化性樹脂と一方向に配向した補強繊維とを含む複数の一方向プリプレグを円筒状に巻回してなり、複数のFRP層が積層された繊維強化プラスチック製円筒体であって、
前記円筒体を径方向から見て、円筒中心軸に対して反時計回りの角度を正の角度、該円筒中心軸に対して時計回りの角度を負の角度とした場合、前記複数のFRP層は、前記補強繊維が前記円筒中心軸に対して+45°の角度をなす第1のFRP層と、前記補強繊維が前記円筒中心軸に対して−45°の角度をなす第2のFRP層のみからなり、
前記円筒体の主回転方向への回転時の捩り作用によって生じる圧縮力の方向が、前記第1のFRP層または前記第2のFRP層のいずれか一方の前記補強繊維と略平行であり、かつ、該補強繊維を有するFRP層の積層枚数が、前記第1のFRP層および前記第2のFRP層の合計の積層枚数に対して60%〜80%の割合であることを特徴とする繊維強化プラスチック製円筒体。 - 前記補強繊維がPAN系炭素繊維であることを特徴とする請求項1記載の繊維強化プラスチック製円筒体。
- 試験長200mm、捩り速度0.5°/秒の捩り試験において、捩り強度が2000N・m以上であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の繊維強化プラスチック製円筒体。
- 捩り作用を受けながら回転することで動力を伝達する動力伝達軸であって、
前記動力伝達軸が請求項1から請求項3までのいずれか1項記載の繊維強化プラスチック製円筒体であることを特徴とする動力伝達軸。 - 前記動力伝達軸が、車両に用いられるドライブシャフトまたはプロペラシャフトであり、前記主回転方向は、前記車両が前進の際に前記ドライブシャフトまたは前記プロペラシャフトが回転する方向であることを特徴とする請求項4記載の動力伝達軸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020064954A JP2021160263A (ja) | 2020-03-31 | 2020-03-31 | Frp製円筒体および動力伝達軸 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2020064954A JP2021160263A (ja) | 2020-03-31 | 2020-03-31 | Frp製円筒体および動力伝達軸 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2021160263A true JP2021160263A (ja) | 2021-10-11 |
Family
ID=78002140
Family Applications (1)
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JP2020064954A Pending JP2021160263A (ja) | 2020-03-31 | 2020-03-31 | Frp製円筒体および動力伝達軸 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2021160263A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7076656B1 (ja) * | 2020-09-17 | 2022-05-27 | 三井化学株式会社 | 成形体およびその製造方法 |
-
2020
- 2020-03-31 JP JP2020064954A patent/JP2021160263A/ja active Pending
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JP7076656B1 (ja) * | 2020-09-17 | 2022-05-27 | 三井化学株式会社 | 成形体およびその製造方法 |
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