JPS5921656Y2 - 定置漁網用原糸 - Google Patents

定置漁網用原糸

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JPS5921656Y2
JPS5921656Y2 JP18592781U JP18592781U JPS5921656Y2 JP S5921656 Y2 JPS5921656 Y2 JP S5921656Y2 JP 18592781 U JP18592781 U JP 18592781U JP 18592781 U JP18592781 U JP 18592781U JP S5921656 Y2 JPS5921656 Y2 JP S5921656Y2
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JP
Japan
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twisted
core body
yarn
strands
polyvinyl chloride
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JP18592781U
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English (en)
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JPS5888873U (ja
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徳太郎 小室
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は定置漁網編製のための原糸に係るものである。
定置網は垣網、囲網、箱網等より構成される綱網構造物
を海中の所定場所に少なくとも6ケ月以上恒常的に定置
させ、回遊魚群を威嚇誘導し且陥罪させて魚獲をなすも
のであるが、該定置網の敷設される海域は水深も10〜
100m程度で且沿岸から数百乃至数千m程度の範囲で
あるため、該海域は海棲動植物の恰好の生育場所でもあ
り、該海域を流通する海流中には極めて多種多量の珪藻
類、貝類等の胞子や幼稚子が浮遊しており、これらが定
置網網地に耐着するとともに短時に戒長し網目を閉塞す
る結果、流水抵抗が増大し破網事故を招来したり網地の
吹かれ原因ともなるばかりか、回遊魚群に対する威嚇誘
導効果を阻害することともなるため、少なくとも2〜3
週間毎には網地を引揚げて耐着硅藻類や貝類の除去作業
を余儀なくされており、その作業労力経費は莫大なもの
である。
かかる問題に際し近年防汚剤或いは防藻剤と称せられる
薬剤を網地に添着させ、その薬殺効果を以ってかかる問
題解決を図る試みがなされているが、その効果は十分な
ものとは言えず且該防汚剤或いは防藻剤は有機錫化合物
、銅化合物或いは金属塩を主成分とするため極めて毒性
が強く、添着作業者が度々身体汚染事故に遭遇している
ばかりか、近隣の養殖魚貝類等にも悪影響が発生してい
る等その取扱安全性が疑問視されている現状にある。
かかる実情に鑑み考案者は既に先願特開昭541679
19号において開示した通り、ポリアミド若しくはポリ
エステル合成繊維よりなり、その単糸繊度が100テ゛
ニール以下のモノフィラメント若しくはマルチフィラメ
ントを用いて、比較的そのピッチ間隔を長く構成させて
スl〜ランドの撚り目凹凸を大きく形成させたロープ若
しくはブレードの外表部を、ポリ塩化ビニリデン若しく
は可塑剤を10〜30%重量部加えた軟質ポリ塩化ビニ
ール樹脂を用い、その厚さか10〜100μmの筒状被
覆層を溶融被覆形成させて該筒状被覆層の外面にストラ
ンドの撚り目凹凸を緩かに形成させた原糸を編製してな
る網地を使用することにより、網地ロープ外表面が滑性
に保持されて珪藻類や貝類の耐着、着床が抑制され、且
硅藻類や貝類の生長に必須の根拡着床部分となる撚り目
間隙が排除されているため生長が防止されるため、長期
に亙る良好な網成りの保持と、該珪藻類や貝類の除去作
業削減化に成功した。
然るに該発明を用いた網地も、長期に亙る使用結果から
検討すると可塑剤が10〜30%重量部加えたポリ塩化
ビニール樹能よりなる筒状被覆層が、長期使用経過とと
もに可塑剤の透出に伴い硬化し嵩張って揚網作業性を低
下させたり、網地引揚げに際しての取扱性或いは運搬性
、収納性を悪くするばかりか、該発明では芯体を形成す
るロープ若しくはブレードの素材と筒状被覆層を形成す
る素材とが全く相溶性がなく、これがため原糸自体の柔
軟性や可撓性には優れるものの該筒状被覆層は10〜1
00μm程度の薄いものであるため強靭性に乏しく、揚
網作業時における船床や揚網機械等との摩耗、摩擦で該
筒状被覆層のみが部分的に裂断剥離する危険を内在して
いることが判明した。
本考案はかかる問題を解決する改良された定置漁網用原
糸を提供することを目的とする。
以下に本考案実施例を図に基づき詳述すれば、第1図は
ロープ状に撚合された撚合芯体の正面図、第2図は同断
面図、第3図はブレード状に撚紐された撚紐芯体の正面
図、第4図は同断面図、第5図は撚合芯体による本業面
の一部切欠正面図であって芯体は本業面の強力、伸び或
いは結節強力等基本的物性を左右するものであるが、ロ
ープ状に撚合された撚合芯体1Aでもブレード状に撚紐
された撚紐芯体1Bでも使用可能である。
即ち撚合芯体1Aはポリエステル系、ポリアミド系若し
くはポリオレフィン系合成繊維で、その単体繊度が10
0テ゛ニール以下のモノフィラメント若しくはマルチフ
ィラメントよりなるヤーン10と、ポリ塩化ビニール系
若しくはポリ塩化ビニリデン系合成繊維で、その単糸繊
度が100テ゛ニール以下のモノフィラメント若しくは
マルチフィラメントよりなる溶着ヤーン11とからなり
、ヤーン10に対する重量比率でlO〜35%溶着ヤー
ンを混撚し且該溶着ヤーン11がその外面に現出される
よう形成されてなる混撚ストランド2を2〜4子比較的
その撚りピッチ間隔を大きく好ましくは撚合芯体1Aの
直径りに対し3〜5倍に撚合させることにより撚り目凹
凸が大きく形成されたロープ状の芯体が作成される。
他方撚紐芯体1Bも撚合芯体1Aと同様に混撚ストラン
ド2を用いるものであるが、撚紐の場合には撚紐密度が
密に、即ち32本撚組成いは64本撚組になると外表面
が次第に平滑化するため、最大限16本撚組好ましくは
8本撚組に限定され、且使用する混撚ストランド2の分
径も通常8本撚組の場合においては撚紐芯体1Bの分径
の)に設定されるものであるが、本考案においては該混
撚ストランド2の分径を撚紐芯体1Bの分径÷〜+程度
に細目に形成することにより、撚紐芯体1Bに混撚スト
ランド2相互の間隙を生ゼしぬその外表面の凹凸形成上
杆ましい。
かくしてなる撚合芯体1A若しくは撚紐芯体1Bの外側
面には、無可塑ポリ塩化ビニール樹脂、ポリ塩化ビニリ
デン樹脂若しくはこれらとの共重合樹脂よりなる厚さ5
0〜500μmの筒状被覆層3が形成されている。
この筒状被覆層3の形成は、無可塑ポリ塩化ビニール樹
脂、ポリ塩化ビニリテ゛ン樹脂若しくはこれらとの共重
合樹脂を押出機で溶融させ、その厚さが0.1〜l、Q
mm程度で且中空径が略撚合芯体1A若しくは撚紐芯体
1Bの直径に等しい中空筒状に吐出させ、該中空部を撚
合芯体1A若しくは撚紐芯体1Bを挿通させる。
この場合に撚合芯体1A若しくは撚紐芯体1Bの挿通速
度を中空筒状の吐出速度に比べ2〜4倍速めることによ
り、吐出された中空筒状には実質的に2〜4倍のドラフ
トが附与され、その厚さも50〜500μm程度に減少
し中空径も狭ばまり筒状被覆層3は撚合芯体1A若しく
は撚紐芯体1Bに密着して被覆することとなり、且該筒
状被覆層3の溶融熱により撚合芯体1A若しくは撚紐芯
体1Bを構成する混撚ストランド2内に混撚された溶着
ヤーン11が溶融され筒状被覆層3と撚合芯体1A若し
くは撚紐芯体1Bとが間欠状に溶着される。
而して筒状被覆層3は引続いてなされる冷却により略3
〜7%程度の収縮をなす際撚合芯体1Aの撚り目凹凸や
撚紐芯体IBの撚紐間隙等の凹凸に沿って収縮固化し筒
状被覆層3の外表面には緩かな凹凸を形成することとな
る。
本考案は上述の如き構成よりなるものであって、筒状被
覆層3が撚合芯体1A若しくは撚紐芯体1Bの溶着ヤー
ン11と溶着被覆されてなるため、その厚さの増大化と
相俟って非常に強靭となり耐摩耗性、耐摩擦性が著るし
く向上し網地の長期安全使用が可能となり、而も溶着ヤ
ーン11はヤーン10の重量に対し10〜35%程度の
混撚であるから筒状被覆層3との溶着に際しても原糸の
硬度が著るしく増加する心配がなく、且該溶着は間欠状
になされるため可撓性を損ねることがなく網地編製も極
めて能率的に行うことができる。
而も該筒状被覆層3は無可塑ポリ塩化ビニール樹脂、ボ
ッ塩化ビニリデン樹脂若しくはこれらの共重合樹脂より
なるため、耐候性能に優れるため筒状被覆層3外表面の
滑性が長期に亙って保持され、珪藻類や貝類の耐着を抑
制防止でき、且網地ロープから撚り目を排除したるもの
であるためその生長が防止されるため網替え作業が大巾
に削減されることどなる。
更に該筒状被覆層3は素材中に可塑剤等透出或いは溶出
成分を含有しないため長期使用に際しても硬度、剛性の
変化がなく揚網作業或いは運搬、収納等の良好な作業性
が保持される。
更に本考案はヤーン10にポリオレフィン系合成繊維を
使用することにより、比重を1,0以下に設定すること
が可能となり近年実施されつつある中層或いは低層定置
網の網地編製にも好適である等極めて多くの特長を具備
した定置漁網用原糸である。
【図面の簡単な説明】
第1図は撚合芯体の正面図、第2図は同断面図、第3図
は撚紐芯体の正面図、第4図は同断面図、第5図は撚合
芯体による本業面の一部切欠正面図、第6図は同断面図
である。 符号の説明 1A・・・・・・撚合芯体、1B・・・・
・・撚紐芯体、10・・・・・・ヤーン、11・・・・
・・溶着ヤーン、2・・・・・・混撚ストランド、3・
・・・・・筒状被覆層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ポリエステル系、ポリアミド系、若しくはポリオレフィ
    ン系合成繊維で、その単糸繊度が100デニール以下の
    モノフィラメント若しくはマルチフィラメントよりなる
    ヤーンと該ヤーンに対しポリ塩化ビニール系若しくはポ
    リ塩化ビニリテ゛ン系合或繊維で、その単糸繊度が10
    0テ゛ニール以下のモノフィラメント若しくはマルチフ
    ィラメントよりなる溶着ヤーンを、その重量比率におい
    て10〜35%混撚し且該溶着ヤーンがその外面に現出
    されるよう形成してなる混撚ストランドを、比較的その
    撚りピッチ間隔を大きく撚合させて撚合芯体となし、或
    いは該混撚ストランドの分径を予め細目に形成させたろ
    うえ、8本撚組若しくは16本撚組により比較的粗目の
    撚紐芯体となすとともに、該撚合芯体若しくは撚紐芯体
    の外側面を、無可塑ポリ塩化ビニール樹脂、ポリ塩化ビ
    ニリテ゛ン樹脂若しくはこれらとの共重合樹脂よりなり
    、且その厚さが50〜500μmの筒状被覆層が撚合芯
    体若しくは撚紐芯体の溶着ヤーンと間欠状に溶着して被
    覆されており、而も該筒状被覆層の外表面には撚合芯体
    の撚り目若しくは撚紐芯体の撚紐間隙に対応した凸凹が
    緩かに形成されてなることを特徴とする定置漁網用原糸
JP18592781U 1981-12-14 1981-12-14 定置漁網用原糸 Expired JPS5921656Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS5888873U JPS5888873U (ja) 1983-06-16
JPS5921656Y2 true JPS5921656Y2 (ja) 1984-06-27

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