JPS6452Y2 - - Google Patents
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- JPS6452Y2 JPS6452Y2 JP1982109164U JP10916482U JPS6452Y2 JP S6452 Y2 JPS6452 Y2 JP S6452Y2 JP 1982109164 U JP1982109164 U JP 1982109164U JP 10916482 U JP10916482 U JP 10916482U JP S6452 Y2 JPS6452 Y2 JP S6452Y2
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Landscapes
- Ropes Or Cables (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)
Description
本考案は定置漁網編製のための原糸に係るもの
で、更に詳しくは芯体と筒状被覆層が強固に融着
されてなる定置漁網用原糸に関する。 定置網は垣網、運動場網或いは箱網等で構成さ
れる網網構造物を海中の所定位置に長期間展張せ
しめ、回遊する魚群をその垣網で威嚇するととも
に運動場網内に誘導し、而して箱網内に二次的に
誘導陥穽させて魚獲をなすものである。ところで
現状の定置漁網類は合成繊維を多数本撚製してヤ
ーンとなし、更に該ヤーンを所要本撚製してスト
ランドとなしたるうえ該ストランドを2乃至3本
直接撚編させて無結節網地となしたもの、或いは
該ストランドを更に2乃至4本撚合して一旦網地
ロープとなしたるうえこれを編網して有結節網地
となしたるもの等が使用されているため、これら
網地の脚所謂網地ロープに相当する部分には合成
繊維相互の集束撚製に係る微細な間隙を初め、ヤ
ーン相互或いはストランド相互の撚り目等比較的
大きな間隙に至るまで極めて多種多量の間隙が存
在している結果、海中を浮遊する微少動物や硅藻
類或いは貝類がこれら間隙に付着し易く、而も硅
藻類や海草類においてはその生長に際し該間隙が
恰好の根拡着床場所となつて生長を一段と増長す
ることとなるため、現状の網地類ではその使用経
過とともに硅藻類、貝類或いは海草類が容易に付
着し且これらが短時に生長肥大化する結果網目が
閉塞され吹かれ現象の発生や著るしい場合には破
網や定置ズレさえ招来される。これがため少なく
とも2〜3週間毎に海中より網地類を引揚げこれ
ら付着物の乾燥−死滅−除去即ち網干し作業をな
さねばならず、而も生長した海草類は網地に強固
に絡合しているためその除去には一層困難を極め
る等多大な労力経費を強いられている。 かかる状況に際して近年防藻剤若しくは防汚剤
なる名称により重金属の毒性を活用して、これら
硅藻類、貝類等の付着防止を図ることがなされて
いるが、該防藻剤或いは防汚剤はその猛毒性で却
つて近隣の養殖魚貝類の死滅化や奇形化を招き公
害要因として指摘されているばかりか取扱作業者
が度々吸気卒倒や皮膚炎症等を被り極めて危険で
あつて、その使用安全性が疑問視されている。 かかる実情に際し考案者は既にその先願例えば
特願昭54−167919号で開示したる如く、ポリアミ
ド系若しくはポリエステル系合成繊維よりなりそ
の単糸繊度が100デニール以下のマルチフイラメ
ント若しくはモノフイラメントを撚製してストラ
ンドとなし、該ストランドを撚合してそのピツチ
間隔が直径の3〜5倍に構成されたロープ或いは
該ストランドを8ツ打組編したブレードを芯体と
し、該芯体の外表面に芯体の撚り且若しくは組編
に係る凹凸を緩かに現出するようポリ塩化ビニリ
デン若しくは可塑剤を10〜30部加えてなる軽質ポ
リ塩化ビニール樹脂よりなる厚さ10〜100μの筒
状被覆層を形成させた原糸により網地を編製する
ことにより、硅藻類、貝類或いは海草類等の付着
生長を著るしく抑制し以つて良好な網成りが保持
されることを求明しかかる問題が解決された。 然るに該先願発明においては、芯体と筒状被覆
層とが素材的に全く相溶性所謂融着性を具備せぬ
ため原糸自体は屈撓性柔軟性に優れて編製加工は
極め能率的になされる反面、筒状被覆層はその厚
さが僅かに10〜100μと非常に薄く而もその素材
も強靭性に乏しく且芯体と筒状被覆層とは単なる
物理的な被覆であるから、揚網張力が必要以上に
強く付加されたり或いは船床上を手荒らに引き摺
つたりすると該筒状被覆層が裂剥し且該裂剥部分
には硅藻類、貝類或いは海草類が多量に付着する
ことが判明した。 本考案は上述の如き問題を解決するため芯体と
筒状被覆層とを強固に融着せしめた定置漁網用原
糸を提供するものであつて、以下本考案実施例を
図に基づき詳述すれば第1図は芯体にロープを用
いた本案品の一部切欠見取図、第2図は芯体にブ
レードを用いた本案品の一部切欠見取図であつ
て、ロープ状芯体1A若しくはブレード状芯体1
Bは本案品の基本的な物性に係る部分であつて破
断強力や結節強力等十分な強靭性と海中における
沈降性が要求されることから、その好ましい素材
としてポリアミド系若しくはポリエステル系合成
繊維10が選択される。 そして該ポリアミド系若しくはポリエステル系
合成繊維10はその所要本数を撚製してヤーン1
1となし、且更に該ヤーン11の所要本数を撚製
してストランド12が形成される。而して該スト
ランド12を2〜4子撚合してロープ状芯体1A
とするか或いは該ストランド12を組編してブレ
ード状芯体1Bが形成されるが、該ロープ状芯体
1Aやブレード状芯体1Bの形成に際するヤーン
11、ストランド12等の撚製や撚合若しくは組
編時における合成繊維相互の集束固化や、ロープ
状芯体1A若しくはブレード状芯体1Bに熔融被
覆を施すに際しての熱収縮固化等で本案品の硬度
が必要以上に増大化し、編製加工能率の低下や編
製された網地がその硬度若しくは剛性により嵩高
化せぬようにするため、使用するポリアミド系若
しくはポリエステル系合成繊維10はその単糸繊
度が100デニール以下のマルチフイラメント若し
くはモノフイラメントの如く十分柔軟なものが使
用される。そしてロープ状芯体1A若しくはブレ
ード状芯体1Bの外周面に熔融被覆される筒状被
覆層2は、その外表面にロープ状芯体1A若しく
はブレード状芯体1Bのストランド撚り目或いは
組編に係る凹凸を緩かに現出して形成されること
が肝要であつて、これがためにはロープ状芯体1
Aにおいてはストランドの撚り目が大きく構成さ
れることが望まれ好ましくはピツチ間隔が直径の
3〜5倍に構成されたものがよく、またブレード
芯体1Bにおいてはその組編密度が粗く構成され
ることが望まれることから8ツ打組編が選択され
る。 ロープ状芯体1A若しくはブレード状芯体1B
の外周囲に熔融被覆される筒状被覆層2はポリ酢
酸ビニールの割合が5〜30%の塩化ビニール−酢
酸ビニール共重合樹脂よりなるもので、この酢酸
ビニールがロープ状芯体1A若しくはブレード状
芯体1Bの素材たるポリアミド系若しくはポリエ
ステル系合成繊維と融着性を有するため、強固な
融着被覆が可能となる。この場合酢酸ビニールは
多少の吸水性を有することや非滑性であること並
びに強靭性にも劣ること等から、その割合は最大
30%以内に留めるべきであり反面その割合が5%
以下では十分な融着が期待できなくなる。そして
酢酸ビニールの割合が5〜30%の塩化ビニール−
酢酸ビニール共重合樹脂は柔軟なうえ成形性に優
れることから、筒状被覆層2を十分厚く形成して
もロープ状芯体1A或いはブレード芯体1Bの撚
り目若しくは組編に係る凹凸の現出がなされ易
く、且作成される原糸も十分な柔軟性屈曲撓性を
保持することからその厚さは0.1〜0.7mm程度に十
分厚く形成されるものである。 本考案は上述の如き構成よりなるものであつ
て、ロープ状芯体1A若しくはブレード芯体1B
の素材たるポリアミド系若しくはポリエステル系
合成繊維と筒状被覆層2の酢酸ビニールとが融着
するため強固な被覆がなされ、而も該筒状被覆層
2が0.1〜0.7mmと比較的厚く形成されるため、網
地に編製のうえ使用した場合にも裂剥の危険がな
くなるばかりか耐摩擦性も著るしく改善される。
そして酢酸ビニールが可塑剤的に柔軟作用を長期
に亘つて発揮するため、網地が嵩張らずその取扱
いや収納が極めて簡便になされることとなる。而
も本案品の筒状被覆層の外表面はポリ塩化ビニー
ル樹脂の優れた滑性や耐水性等がその耐候性と相
俟つて長期間保持されるため、編製された網地に
は硅藻類、貝類或いは海草類の付着がなされにく
く且その根拡生長が抑制されるため網干し網替え
作業が大巾に削減されることとなり、その経費労
力の節減効果は莫大なものである。 更に本案品の筒状被覆層外表面にはロープ状芯
体1A或いはブレード状芯体1Bの撚り目若しく
は組編に係る凹凸が緩かに現出されてなるため網
地編製に際しての結節ズレが防止される等多くの
特長を具備した定置漁網用原糸といえる。 実験例 ポリエステル合成繊維250D/120Fのマルチフ
イラメントの30本を集束撚製してストランドとな
したるうえ、該ストランドの3本を互いに撚合し
て直径2.01mmφ、ピツチ間隔6,9mmのロープ状
芯体を形成したるうえ、該ロープ状芯体の外周囲
にポリ塩化ビニール樹脂100部に可塑剤として
DOP40部が添加された被覆材、及び酢酸ビニー
ルの割合が10%のポリ塩化ビニール−ポリ酢酸ビ
ニール共重合樹脂100部に可塑剤としてDOP30部
が添加された被覆材、並びに酢酸ビニールの割合
が30%の塩化ビニール−酢酸ビニール共重合樹脂
100部に可塑剤としてDOP10部が添加された被覆
材を用いて、それぞれの厚さが0.4mmの筒状被覆
層を融着被覆形成させて得られた試料A、試料
B、及び試料Cの物性を次表第一表に示す。
で、更に詳しくは芯体と筒状被覆層が強固に融着
されてなる定置漁網用原糸に関する。 定置網は垣網、運動場網或いは箱網等で構成さ
れる網網構造物を海中の所定位置に長期間展張せ
しめ、回遊する魚群をその垣網で威嚇するととも
に運動場網内に誘導し、而して箱網内に二次的に
誘導陥穽させて魚獲をなすものである。ところで
現状の定置漁網類は合成繊維を多数本撚製してヤ
ーンとなし、更に該ヤーンを所要本撚製してスト
ランドとなしたるうえ該ストランドを2乃至3本
直接撚編させて無結節網地となしたもの、或いは
該ストランドを更に2乃至4本撚合して一旦網地
ロープとなしたるうえこれを編網して有結節網地
となしたるもの等が使用されているため、これら
網地の脚所謂網地ロープに相当する部分には合成
繊維相互の集束撚製に係る微細な間隙を初め、ヤ
ーン相互或いはストランド相互の撚り目等比較的
大きな間隙に至るまで極めて多種多量の間隙が存
在している結果、海中を浮遊する微少動物や硅藻
類或いは貝類がこれら間隙に付着し易く、而も硅
藻類や海草類においてはその生長に際し該間隙が
恰好の根拡着床場所となつて生長を一段と増長す
ることとなるため、現状の網地類ではその使用経
過とともに硅藻類、貝類或いは海草類が容易に付
着し且これらが短時に生長肥大化する結果網目が
閉塞され吹かれ現象の発生や著るしい場合には破
網や定置ズレさえ招来される。これがため少なく
とも2〜3週間毎に海中より網地類を引揚げこれ
ら付着物の乾燥−死滅−除去即ち網干し作業をな
さねばならず、而も生長した海草類は網地に強固
に絡合しているためその除去には一層困難を極め
る等多大な労力経費を強いられている。 かかる状況に際して近年防藻剤若しくは防汚剤
なる名称により重金属の毒性を活用して、これら
硅藻類、貝類等の付着防止を図ることがなされて
いるが、該防藻剤或いは防汚剤はその猛毒性で却
つて近隣の養殖魚貝類の死滅化や奇形化を招き公
害要因として指摘されているばかりか取扱作業者
が度々吸気卒倒や皮膚炎症等を被り極めて危険で
あつて、その使用安全性が疑問視されている。 かかる実情に際し考案者は既にその先願例えば
特願昭54−167919号で開示したる如く、ポリアミ
ド系若しくはポリエステル系合成繊維よりなりそ
の単糸繊度が100デニール以下のマルチフイラメ
ント若しくはモノフイラメントを撚製してストラ
ンドとなし、該ストランドを撚合してそのピツチ
間隔が直径の3〜5倍に構成されたロープ或いは
該ストランドを8ツ打組編したブレードを芯体と
し、該芯体の外表面に芯体の撚り且若しくは組編
に係る凹凸を緩かに現出するようポリ塩化ビニリ
デン若しくは可塑剤を10〜30部加えてなる軽質ポ
リ塩化ビニール樹脂よりなる厚さ10〜100μの筒
状被覆層を形成させた原糸により網地を編製する
ことにより、硅藻類、貝類或いは海草類等の付着
生長を著るしく抑制し以つて良好な網成りが保持
されることを求明しかかる問題が解決された。 然るに該先願発明においては、芯体と筒状被覆
層とが素材的に全く相溶性所謂融着性を具備せぬ
ため原糸自体は屈撓性柔軟性に優れて編製加工は
極め能率的になされる反面、筒状被覆層はその厚
さが僅かに10〜100μと非常に薄く而もその素材
も強靭性に乏しく且芯体と筒状被覆層とは単なる
物理的な被覆であるから、揚網張力が必要以上に
強く付加されたり或いは船床上を手荒らに引き摺
つたりすると該筒状被覆層が裂剥し且該裂剥部分
には硅藻類、貝類或いは海草類が多量に付着する
ことが判明した。 本考案は上述の如き問題を解決するため芯体と
筒状被覆層とを強固に融着せしめた定置漁網用原
糸を提供するものであつて、以下本考案実施例を
図に基づき詳述すれば第1図は芯体にロープを用
いた本案品の一部切欠見取図、第2図は芯体にブ
レードを用いた本案品の一部切欠見取図であつ
て、ロープ状芯体1A若しくはブレード状芯体1
Bは本案品の基本的な物性に係る部分であつて破
断強力や結節強力等十分な強靭性と海中における
沈降性が要求されることから、その好ましい素材
としてポリアミド系若しくはポリエステル系合成
繊維10が選択される。 そして該ポリアミド系若しくはポリエステル系
合成繊維10はその所要本数を撚製してヤーン1
1となし、且更に該ヤーン11の所要本数を撚製
してストランド12が形成される。而して該スト
ランド12を2〜4子撚合してロープ状芯体1A
とするか或いは該ストランド12を組編してブレ
ード状芯体1Bが形成されるが、該ロープ状芯体
1Aやブレード状芯体1Bの形成に際するヤーン
11、ストランド12等の撚製や撚合若しくは組
編時における合成繊維相互の集束固化や、ロープ
状芯体1A若しくはブレード状芯体1Bに熔融被
覆を施すに際しての熱収縮固化等で本案品の硬度
が必要以上に増大化し、編製加工能率の低下や編
製された網地がその硬度若しくは剛性により嵩高
化せぬようにするため、使用するポリアミド系若
しくはポリエステル系合成繊維10はその単糸繊
度が100デニール以下のマルチフイラメント若し
くはモノフイラメントの如く十分柔軟なものが使
用される。そしてロープ状芯体1A若しくはブレ
ード状芯体1Bの外周面に熔融被覆される筒状被
覆層2は、その外表面にロープ状芯体1A若しく
はブレード状芯体1Bのストランド撚り目或いは
組編に係る凹凸を緩かに現出して形成されること
が肝要であつて、これがためにはロープ状芯体1
Aにおいてはストランドの撚り目が大きく構成さ
れることが望まれ好ましくはピツチ間隔が直径の
3〜5倍に構成されたものがよく、またブレード
芯体1Bにおいてはその組編密度が粗く構成され
ることが望まれることから8ツ打組編が選択され
る。 ロープ状芯体1A若しくはブレード状芯体1B
の外周囲に熔融被覆される筒状被覆層2はポリ酢
酸ビニールの割合が5〜30%の塩化ビニール−酢
酸ビニール共重合樹脂よりなるもので、この酢酸
ビニールがロープ状芯体1A若しくはブレード状
芯体1Bの素材たるポリアミド系若しくはポリエ
ステル系合成繊維と融着性を有するため、強固な
融着被覆が可能となる。この場合酢酸ビニールは
多少の吸水性を有することや非滑性であること並
びに強靭性にも劣ること等から、その割合は最大
30%以内に留めるべきであり反面その割合が5%
以下では十分な融着が期待できなくなる。そして
酢酸ビニールの割合が5〜30%の塩化ビニール−
酢酸ビニール共重合樹脂は柔軟なうえ成形性に優
れることから、筒状被覆層2を十分厚く形成して
もロープ状芯体1A或いはブレード芯体1Bの撚
り目若しくは組編に係る凹凸の現出がなされ易
く、且作成される原糸も十分な柔軟性屈曲撓性を
保持することからその厚さは0.1〜0.7mm程度に十
分厚く形成されるものである。 本考案は上述の如き構成よりなるものであつ
て、ロープ状芯体1A若しくはブレード芯体1B
の素材たるポリアミド系若しくはポリエステル系
合成繊維と筒状被覆層2の酢酸ビニールとが融着
するため強固な被覆がなされ、而も該筒状被覆層
2が0.1〜0.7mmと比較的厚く形成されるため、網
地に編製のうえ使用した場合にも裂剥の危険がな
くなるばかりか耐摩擦性も著るしく改善される。
そして酢酸ビニールが可塑剤的に柔軟作用を長期
に亘つて発揮するため、網地が嵩張らずその取扱
いや収納が極めて簡便になされることとなる。而
も本案品の筒状被覆層の外表面はポリ塩化ビニー
ル樹脂の優れた滑性や耐水性等がその耐候性と相
俟つて長期間保持されるため、編製された網地に
は硅藻類、貝類或いは海草類の付着がなされにく
く且その根拡生長が抑制されるため網干し網替え
作業が大巾に削減されることとなり、その経費労
力の節減効果は莫大なものである。 更に本案品の筒状被覆層外表面にはロープ状芯
体1A或いはブレード状芯体1Bの撚り目若しく
は組編に係る凹凸が緩かに現出されてなるため網
地編製に際しての結節ズレが防止される等多くの
特長を具備した定置漁網用原糸といえる。 実験例 ポリエステル合成繊維250D/120Fのマルチフ
イラメントの30本を集束撚製してストランドとな
したるうえ、該ストランドの3本を互いに撚合し
て直径2.01mmφ、ピツチ間隔6,9mmのロープ状
芯体を形成したるうえ、該ロープ状芯体の外周囲
にポリ塩化ビニール樹脂100部に可塑剤として
DOP40部が添加された被覆材、及び酢酸ビニー
ルの割合が10%のポリ塩化ビニール−ポリ酢酸ビ
ニール共重合樹脂100部に可塑剤としてDOP30部
が添加された被覆材、並びに酢酸ビニールの割合
が30%の塩化ビニール−酢酸ビニール共重合樹脂
100部に可塑剤としてDOP10部が添加された被覆
材を用いて、それぞれの厚さが0.4mmの筒状被覆
層を融着被覆形成させて得られた試料A、試料
B、及び試料Cの物性を次表第一表に示す。
【表】
上述の第一表からも明らかな如く、酢酸ビニー
ルの混入により筒状被覆層がロープ状芯体と強固
に融着し、摩擦や屈曲等によつても剥離せず長期
に亘つての使用性を高めることが理解される。
ルの混入により筒状被覆層がロープ状芯体と強固
に融着し、摩擦や屈曲等によつても剥離せず長期
に亘つての使用性を高めることが理解される。
第1図は芯体にロープを用いた本案品の一部切
欠見取図、第2図は芯体にブレードを用いた本案
品の一部切欠見取図である。 符号の説明、1A……ロープ状芯体、1B……
ブレード状芯体、10……ポリアミド系若しくは
ポリエステル系合成繊維、11……ヤーン、12
……ストランド、2……筒状被覆層。
欠見取図、第2図は芯体にブレードを用いた本案
品の一部切欠見取図である。 符号の説明、1A……ロープ状芯体、1B……
ブレード状芯体、10……ポリアミド系若しくは
ポリエステル系合成繊維、11……ヤーン、12
……ストランド、2……筒状被覆層。
Claims (1)
- ポリアミド系若しくはポリエステル系合成繊維
で、且その単糸繊度が100デニール以下のマルチ
フイラメント若しくはモノフイラメントよりなる
ストランドを用い、ピツチ間隔を直径の3.0〜5.0
倍に構成したロープ状芯体或いは8ツ打組編した
ブレード状芯体の外周囲に、酢酸ビニールの割合
が5〜30%の塩化ビニール−酢酸ビニール共重合
樹脂よりなり、且その厚さが0.1〜0.7mmの筒状被
覆層が融着被覆されてなることを特徴とする定置
漁網用原糸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10916482U JPS5914566U (ja) | 1982-07-19 | 1982-07-19 | 定置漁網用原糸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10916482U JPS5914566U (ja) | 1982-07-19 | 1982-07-19 | 定置漁網用原糸 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5914566U JPS5914566U (ja) | 1984-01-28 |
JPS6452Y2 true JPS6452Y2 (ja) | 1989-01-05 |
Family
ID=30254405
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10916482U Granted JPS5914566U (ja) | 1982-07-19 | 1982-07-19 | 定置漁網用原糸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5914566U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5691091A (en) * | 1979-12-24 | 1981-07-23 | Tokutarou Komuro | Stock yarn for set net |
-
1982
- 1982-07-19 JP JP10916482U patent/JPS5914566U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5691091A (en) * | 1979-12-24 | 1981-07-23 | Tokutarou Komuro | Stock yarn for set net |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5914566U (ja) | 1984-01-28 |
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