JPH0240784Y2 - - Google Patents

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JPH0240784Y2
JPH0240784Y2 JP1982125759U JP12575982U JPH0240784Y2 JP H0240784 Y2 JPH0240784 Y2 JP H0240784Y2 JP 1982125759 U JP1982125759 U JP 1982125759U JP 12575982 U JP12575982 U JP 12575982U JP H0240784 Y2 JPH0240784 Y2 JP H0240784Y2
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は定置漁網の使用経過とともに硅藻類を
初め貝類或いは海草類が付着し成長するのを長期
に亘り抑制するため、合成繊維を撚合したロープ
若しくは組編したブレードを芯体となし、該芯体
の外周囲にポリ塩化ビニリデン系、ポリ塩化ビニ
ール系或いはポリ塩化ビニール−ポリ酢酸ビニー
ル共重合合成樹脂よりなる筒状被覆層が形成され
てなる定置網用原糸の改良に係るものである。
定置漁網類にはその海中使用経過とともに多量
の硅藻類、貝類或いは海草類が付着し且これらが
短時に成長して網目の閉塞化や該付着物容積の加
重に伴う潮流抵抗の増大が起り、吹かれ現象の発
生や破網或いは定置ズレ等重大事故を招来するば
かりか該付着物により潮通し不良並びに照度の遮
蔽等が惹起されて魚群に対する威嚇誘導効果が著
るしく阻害されることとなる。
これがため定置漁網類は少なくとも2〜3週間
毎に該網地類を海中より引揚げ付着物を乾燥死滅
させたるうえ叩打除去をなす所謂網干し作業を強
いられるばかりか、該網干し期間中における代替
網地が必要となる等その経費や労力は莫大なもの
である。
かかる実情に際し有機錫、銅化合物等毒性の高
い重金属物質を添着剤とともにトルエン、キシレ
ン等の溶剤で溶解させてなる所謂防藻剤若しくは
防汚剤を漁網類に浸漬塗布し、その毒性を以つて
該付着物の付着成長を防止することがなされてい
るが、該付着物は数千種にも及びその生態も著る
しく異るばかりか該付着物は同一海域においても
水温や潮流或いは日照や栄養分の多少等でその発
生する種類や成長度合も全く異るものであるた
め、その効果は極めて少なく寧ろ塗布されたこれ
ら防藻剤若しくは防汚剤の毒性の高い重金属物質
が流失して近隣養殖漁場の魚貝類や海草類を死滅
させたり奇形化させたりし、而もその浸漬塗布作
業に際して作業者の吸気卒倒や皮膚炎症事故が多
発している等非常に危険性が高く、一部地域では
その使用禁止運動が抬頭している現状にある。
かかる現状に鑑み、考案者は単糸繊度が100デ
ニール以下の柔軟で比較的比重が大きく且強靭な
合成繊維を撚製してストランドとなし、該ストラ
ンドを用いてそのピツチ間隔が直径の2.5〜3倍
好ましくは3〜5倍に形成したロープ若しくは該
ストランドを8ツ打組編したブレードを芯体とな
し、該芯体の外周囲に比較的比重が大きく且耐候
性に優れたポリ塩化ビニリデン系、ポリ塩化ビニ
ール系或いはポリ塩化ビニール−ポリ酢酸ビニー
ル共重合合成樹脂を用いて、芯体に形成されてな
る撚り目凹凸若しくは組編凹凸を緩かに現出した
筒状被覆層を形成させてなる定置網用原糸を用い
て網地を編製することにより、硅藻類や貝類或い
は海草類の付着並びにその成長を長期に亘つて抑
制できることを解明し既に先願でその開示をなし
ている。
然るに現状の定置網における防藻、防汚対策は
その効果如何に不拘らず未だに防藻剤若しくは防
汚剤に依存する漁場が極めて多く、而も定置漁業
は極度に保守性が強く一旦使用した網地や防藻、
防汚方法等はなかなか転換されにくく、考案者の
先願考案の如く無公害で且防藻、防汚性に優れた
定置網用原糸を編製した網地でも改ためて一漁期
或いは二漁期以上に亘つて現状網地の僅かな部分
に使用してその性能を十二分に把握してから採否
を決定する状況にあり、また仮令性能が十二分に
把握されても垣網、運動場網或いは箱網等はそれ
ぞれ広大な網地面積を有するものであるから、こ
れら網地全体を新たな先願考案による網地で作成
することは希であつて寧ろ網地の部分的代替によ
り順次転換されることが一般的であるから、いわ
ば従来の網地との併用がなされることとなる。こ
れがため従来の網地には防藻剤若しくは防汚剤に
よる処理がなされるため該従来の網地と併用され
る先願考案による網地にも防藻剤若しくは防汚剤
処理がなされることとなる。ところで防藻剤若し
くは防汚剤はトルエンやキシレン等の溶剤が使用
されてなるため先願考案を編製してなる網地にお
いてはポリ塩化ビニリデン系、ポリ塩化ビニール
系或いはポリ塩化ビニール−ポリ酢酸ビニール共
重合合成樹脂で形成された筒状被覆層が該溶剤に
度々浸漬されたりすると膨潤化されたり溶解され
たりして強靭性の喪失や表面滑性の滅失がなされ
る危険が発見された。
そこで本考案は筒状被覆層の耐溶剤性を著るし
く高め従来の網地との併用においても安全に使用
でき且筒状被覆層を芯体と融着被覆をなし耐摩耗
性や耐久性を向上させるとともに硅藻類、貝類或
いは海草類の付着成長を長期に亘つて抑制できる
定置漁網用原糸を提供するものであつて、以下に
本考案実施例を図に基づき説明すれば芯体形成糸
1Aはその単糸繊度が100デニール以下の合成繊
維モノフイラメント若しくはマルチフイラメント
よりなり且ポリエチレン若しくはポリプロピレン
等ポリオレフイン系合成繊維が少なくとも10%重
量以上の割合で混入されてなるものである。そし
て該芯体形成糸1Aにはその線径が200μ以下の
銅線、鉄線、鉛線若しくはこれらと他の金属との
合金線よりなる沈線材1Bが適宜量撚製されて所
要の比重を有するストランド1が形成される。こ
の場合芯体形成糸1Aは本考案の基本的物性に係
る部分であるから使用する合成繊維は強力、伸
度、結節強力を初め耐熱性、耐疲労性等に十分優
れたものを選択することは無論であるが、好まし
くはポリエステル系合成繊維の如く比較的比重が
大きく且強靭な合成繊維を主体にしてポリエチレ
ン若しくはポリプロピレン等ポリオレフイン系合
成繊維を10〜30%重量程度に混入し、予め芯体形
成糸1Aの比重を高めておくことが所要の比重を
有するストランド1の形成に際して沈線材1Bの
混入が制限されてストランド1に余剰の硬さや剛
性を付与させぬうえで望まれる。更に芯体形成糸
1Aはその繊度が細ければ細い程形成されるスト
ランド1の柔軟性が高まることから望ましく且混
入されるポリエチン若しくはポリプロピレン等ポ
リオレフイン系合成繊維は筒状被覆層との融着媒
体となるもので細い物程表面積率が大きく所謂熔
融された筒状被覆層からの受熱効果が大きく働き
融着性を促進するうえで望まれるものである。そ
してこのポリオレフイン系合成繊維が10%重量以
下では筒状被覆層との十分な融着が期待できなく
なることに留意すべきである。そしてこのストラ
ンド1を撚合して形成されるロープ若しくは組編
したブレードよりなる芯体2は、その撚合に係る
撚り目凹凸或いは組編に係る凹凸を大きく形成す
る必要上ロープにおいてはそのピツチ間隔が直径
の2.5〜3倍好ましくは3〜5倍に形成されるも
ので、またブレードにおいてはストランド1を8
本使用して粗目に組編した所謂8ツ打に形成され
るものである。即ち芯体2に撚り目凹凸或いは組
編凹凸を大きく形成させることは該芯体2の外周
囲に形成される筒状被覆層3の外表面にこの撚り
目凹凸或いは組編凹凸を緩かに現出形成させるう
えから重要なことである。
かくしてなる芯体2の外周囲にはポリエチレン
若しくはポリプロピレン等ポリオレフイン系合成
樹脂よりなる厚さ0.3〜1.0mmの筒状被覆層3がそ
の外表面に芯体2に形成されてなる撚り目凹凸或
いは組編凹凸を緩かに現出し且芯体2を形成する
ストランド1内に混入されたポリオレフイン系合
成繊維と融着して被覆形成されてなるものであ
る。筒状被覆層3に用いるポリオレフイン系合成
樹脂でも低密度ポリエチレン樹脂では素材的に極
めて柔軟であるため筒状被覆層3の肉厚は十分厚
く1.0mm程度まで形成しても網地編製等に支障な
く使用できるが、結晶性ポリプロピレン樹脂では
素材的に硬くその肉厚も0.3〜0.5mm程度に留める
ことが肝要である。
本考案は上述の如き構成よりなるものであつて
筒状被覆層がポリオレフイン系合成樹脂よりなる
ため素材的に溶剤に侵されぬため本考案により編
製された網地は防藻剤や防汚剤の処理がなされて
も全く化学作用を受けず従来の網地との併用が安
心して行えるばかりか、ポリオレフイン系合成樹
脂は表面滑性が著るしく優れ而も撥水性が大き
く、これがため硅藻類、貝類或いは海草類の胞子
や幼稚子の付着が著るしく抑制され而もその成長
に際しての根拡着床間隙がないため、仮令付着し
たとしても潮流や波浪で短時に流失されるため長
期に亘つて網干し作業や網替え作業が削減される
ためその経費労力の低減は莫大である。
そして更に本考案はストランド内のポリオレフ
イン系合成繊維と筒状被覆層とが融着されてなる
ため漁撈時における筒状被覆層の破裂や裂剥等が
防止されるため耐久性が著るしく向上するばかり
か、筒状被覆層の外表面には芯体の撚り目若しく
は組編凹凸が緩かに現出されてなるため組編結節
部分の結節ズレが防止される。
而も本考案は沈線材の混入量如何で0.9〜4.0程
度の広範に亘る比重調整が行えるため、浮網式の
定置網地の如く高比重網地から低層定置、中層定
置網地の如く低比重網地の編製にも利用できる等
極めて利用性の高い定置網用原糸といえる。
【図面の簡単な説明】
第1図はストランドの説明図、第2図ロープに
よる芯体の説明図、第3図はブレードによる芯体
の説明図、第4図は本考案の一部切欠説明図であ
る。 符号の説明、1A……芯体形成糸、1B……沈
線材、1……ストランド、2……芯体、3……筒
状被覆層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 単糸繊度が100デニール以下の合成繊維モノフ
    イラメント若しくはマルチフイラメントよりな
    り、且ポリオレフイン系合成繊維が少なくとも10
    %重量以上混入されてなる芯体形成糸と、その線
    径が200μ以下の銅線、鉄線、鉛線若しくはこれ
    らと他の金属との合金線よりなる沈線材とが撚製
    されてなる所要の比重を有するストランドを用い
    て、そのピツチ間隔が直径の2.5〜5倍に形成さ
    れたロープ若しくは該ストランドを8ツ打組編し
    てなるブレードを芯体となし、該芯体の外周囲に
    ポリオレフイン系合成樹脂よりなりその厚さが
    0.3〜1.0mmの筒状被覆層が、芯体に形成された撚
    り目凹凸若しくは組編凹凸をその外表面に緩かに
    現出し、且芯体と融着して被覆形成されてなるこ
    とを特徴とする定置漁網用原糸。
JP12575982U 1982-08-20 1982-08-20 定置漁網用原糸 Granted JPS5929183U (ja)

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JP12575982U JPS5929183U (ja) 1982-08-20 1982-08-20 定置漁網用原糸

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JPS5929183U JPS5929183U (ja) 1984-02-23
JPH0240784Y2 true JPH0240784Y2 (ja) 1990-10-30

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011063908A (ja) * 2009-09-17 2011-03-31 Nippon Miniature Rope Co Ltd ネット及びその製造方法
JP5875233B2 (ja) * 2011-03-01 2016-03-02 ユニチカ株式会社 結び目構造およびその製造方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50121088A (ja) * 1974-03-12 1975-09-22
JPS5691091A (en) * 1979-12-24 1981-07-23 Tokutarou Komuro Stock yarn for set net

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