JPS5832569B2 - 定置漁網用原糸 - Google Patents

定置漁網用原糸

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JPS5832569B2
JPS5832569B2 JP16791979A JP16791979A JPS5832569B2 JP S5832569 B2 JPS5832569 B2 JP S5832569B2 JP 16791979 A JP16791979 A JP 16791979A JP 16791979 A JP16791979 A JP 16791979A JP S5832569 B2 JPS5832569 B2 JP S5832569B2
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net
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JP16791979A
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JPS5691091A (en
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徳太郎 小室
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【発明の詳細な説明】 本発明は定置漁網における主として囲網、昇り網若しく
は箱網等線回合の細かい網地編製に用いるための原糸に
係るもので、更に詳しくは使用に際し硅藻貝類の耐着を
防止し、常に良好な網成りを保持する定置漁網を提供す
るための原糸に存する0 定置網は垣網、囲網、昇り網及び箱網より構成される網
線構造物を所定の海中に恒常的に定置し漁獲をなすもの
であるが、このうち垣網の役割は海洋を回遊する魚群を
威嚇し、その回遊路を遮断したる後該垣網に連接する囲
網内に威嚇したる魚群を誘導するものであって、かかる
魚群に対する威嚇誘導の要因たる網地自体の色相や光等
による色感、潮流が垣網を通過する際潮流の撹乱により
発生する音や水圧変化等の音感や触感を効果的に発揮さ
せる必要上から、垣網の構成は網地ロープの分径を太く
置網回合の大きい編網が条件となる。
一方囲網、昇り網或いは箱網の役割は、垣網により威嚇
誘導された魚群を逃避せぬよう一旦外洋より区画し、更
に昇り網に再誘導したる後箱網内に陥罪させて捕獲する
ものであるから、これらの網地は少なくとも威嚇誘導さ
れた魚群を逃避させぬ程度の網目合で包囲する必要があ
るため、一般的にはその捕獲対象魚種により多少の差異
を有するがこれら網地の網目合は略垣網の網目合に比べ
て115〜1710程度の割合細から網目合で編網され
てなるものである。
ところで現在使用されているこれら囲網、昇り網或いは
箱網は、原糸素材に合成繊維モノフィラメント若しくは
マルチフィラメント或いはスパン糸を用いて、これを適
宜太さに懲戒してなるストランドを撚合編製してなる所
謂無結節網若しくは該ストランドを更に撚製して一旦網
地ロープとなし、これを編製してなる所謂有結節網であ
るためこれらの網地ストランドや網地ロープには、原糸
素材たる合成繊維モノフィラメント若しくはマルチフィ
ラメント或いはスパン糸等繊維個々の微細な集束間隙が
多数存在し、且ストランド或いはロープ構成に係る大き
な撚目間隙も形成されてなるため、海中使用に際してか
かる間隙が硅藻貝類の恰好の着床場所となるばかりか、
該間隙内には耐着した硅藻貝類が容易に根拡生長できる
ため生長が促進されて、網目合の細いこれら綿類は早期
にその網目が閉塞されることとなる結果、流水抵抗が著
るしく増大され網が吹かれることはもとより、放置しお
くと破網の原因となったり定置網施設全体のズレを招来
することとなるため、これが対策のために一漁期中に頻
繁に硅藻貝類耐着防止のための高価な防藻剤処理作業或
いは天日乾燥によるこれら耐着物の除去作業を強いられ
ることとなり、その労力経費は極めて莫大なものである
而もかかる網地の如き網回合の細い網地編製には原糸素
材として出来る限り細繊度の柔軟な繊維を用いることが
望まれるが、これらを用いた網地では使用に際して細い
単糸が容易に磨耗して毛羽立ち、かかる毛羽に硅藻貝類
が耐着する原因となり置網地自体に腰や張りがなく却っ
て潮流による吹かれが大きくなる等の問題があり、わざ
わざ網地に極めて高価な樹脂加工を施す必要が生ずるた
め、現状では編製加工性の悪い比較的大きな繊度のモノ
フィラメントを使用せざるを得ない等、使用上或いは編
製加工上多々問題を内在しているものである。
本発明はかかる問題を解決した定置漁網用原糸を提供す
るものであって、以下に本発明を詳述すれば原糸素材と
して破断強力或いは結節強力等編製された網地に十分な
る強靭性を附与させるため、及び筒状被膜を熔融被覆さ
せるために十分な耐熱特性を有すること並びに、編製網
地が比較的大きな比重好ましくは1.4以上に構成させ
るために、ポリアミド若しくはポリエステル合成繊維が
選択される。
そしてかかる合成繊維を撚製してなるストランドより構
成されるロープ若しくはブレードの外表部を筒状被膜に
て熔融被覆することにより、該ロープ若しくはブレード
が十分集束引締められるため硬度を増加し、編製時に支
障がないように、該ストランドを構成する合成繊維素材
は少なくとも単糸繊度100デニール以下のモノフィラ
メント若しくはマルチフィラメントが適当である。
而も該合成繊維素材にスパン糸を用いることは、筒状被
覆を熔融被覆する際該スパン糸の外表に現出している立
毛により熔融被覆が十分均質になされ得す不適当である
かくして選択された原糸素材を適宜太さに撚製して形成
されるストランドを用いてロープ若シくはブレードとな
す際に、該ストランドの撚合若しくは組編ピッチ間隔を
十分大きく構成することが重要である。
即ち通常の3子撚りロープにおけるストランドのピッチ
P間隔はロープの直径りが略2.5〜3倍で構成される
ものであるが、本発明においてはピッチ間隔Pがロープ
直径りの3〜5倍程度に大きく構成させることにより、
ロープ表面には各ストランドの撚合間隙が大きく形成さ
れることとなり所謂凹凸が大きく形成されることが望ま
しい。
ブレードの組編は通常ストランドを8本、16本、32
本、64本等の如く使用して所謂8ツ打、16打、32
打、64打等の構成を有するものであるが、ストランド
本数が多くなればなるほど組編ピッチ間隔が小さくなっ
て密なる組編状態となり、而もその外表面は次第に平滑
化することとなるため、ブレードにおいては8ツ打構成
に限定されるべきである。
而してかかる如く構成されたロープ若しくはブレードが
芯体となるように、その外表部をポリ塩化ビニリデン若
しくは可塑剤が10〜30係重量部加えてなる軟質ポリ
塩化ビニール樹脂よりなる厚さlO〜100μ−程度の
筒状被覆層が熔融被覆形成されるもので、該熔融被覆は
円型スリット型ノズルより吐出される熔融された合成樹
脂の吐出速度に比べて2〜4倍程度のドラフトを附加し
つつ芯体となるロープ若しくはブレードに筒状に被覆さ
せるもので、被覆後の徐冷に際し該筒状被覆層が略3〜
7φの収縮をなし、該収縮により芯体となるロープ若し
くはブレードのストランド凹凸に沿って緩かな凹凸形状
をその外面に現出させるものである。
そして芯体となるロープやブレードを構成する原糸素材
の熔融点は220〜260℃と高く、反面筒状被覆層を
構成する合成樹脂の熔融点は180〜200℃と比較的
低いため、熔融被覆に際してロープやブレードの物性を
何んら変化させることなく筒状被覆層が形成でき、而も
ロープやブレード等を構成する原糸素材と筒状被覆層を
構成する合成樹脂とは相溶性がなく、単に物理的に被覆
されてなるため柔軟で可撓性に優れ長筒状被覆層を構成
する合成樹脂の保持する柔軟性とが相俟って、編製に係
る加工性が極めて向上される。
筒状被膜層を構成する素材のうちポリ塩化ビニールは、
通常比較的剛性を有するものであるため、これに可塑剤
をlO〜30%重量部加えて軟質化させることにより略
ポリ塩化ビニリデンと同様な特性を発揮する。
そして筒状被膜層の厚みは、芯体となるロープ若しくは
ブレードの太さに対応して決定され、分径l〜2rnm
では10〜20μ朋、分径3〜5朋の物で20〜50μ
間、5間以上の物では50〜100μ關程度に設定され
るのが一般的である。
そして筒状被覆層の厚さが10μ朋以下では使用時にお
ける磨耗性の点で難点があり、また100μ關以上とな
ると収縮に伴うストランドの凹凸に対応した緩かな凹凸
形成が十分現出されにくくなる。
本発明は上述の如く、ポリアミド若しくはポリエステル
合成繊維よりなり、その単糸繊度が100デニール以下
のモノフィラメント若しくはマルチフィラメントを撚製
してなるストランドを用い、比較的そのピッチ間隔を長
く構成させてなるロープ若しくはブレードの表面に該ス
トランドの撚り目凹凸を太きく形成させるとともに、そ
の外表面をポリ塩化ビニリデン若しくは可塑剤を10〜
30φ重量部加えてなる軟質ポリ塩化ビニール樹脂ヨり
なり、その厚きが10〜100μ間の筒状被覆層を熔融
被覆形成させてなるため、網地として最も重要な物性で
ある破断強力、結節慶力並びに伸度が、原糸素材の物性
を伺んら損ねることなく発揮されるとともに、筒状被覆
層も物理的被覆であり且その素材特性とが相俟って十分
に柔軟で可撓性を有するため、編製加工時にも伺んら支
障がなく、加えて原糸素材に細繊度繊維を使用しても該
筒状被覆層の形成により使用に際し直接の摩擦が防止さ
れ、十分な耐磨耗性を発揮し長期使用が可能となり、而
も芯体となるロープ若しくはブレードは該筒状被覆層の
形成により集束引締めがおかなわれる結果腰並びに張り
が創出され、本発明を編製してなる網地では網の吹かれ
が防止され良好な網成りを保持する。
そして筒状被覆層の形成により、芯体に形成されたるス
トランドの大きな撚り目凹凸が緩かに被覆形成現出され
るため、編製された網地の結節ズレが完全に防止できる
ばかりか、網起しに際しての手繰操作や揚網機等におけ
るローラー挟持操作等においても網地の滑りが防止され
るため漁扮作業性が著るしく向上する。
更に本発明の外周面は筒状座覆層の形成により繊維側々
の微細な集束間隙やストランドの撚り目間隙等が包被さ
れて平滑状となり而も該筒状被複層の素材が極めて耐候
性能に優れており、且化学的に非活性であるから長期に
亘ってその平滑性が保持されるため珪藻貝類の着床が抑
制され且つその生長も抑制される結果となり長期に亘っ
ての連続使用が可能となり而も流水抵抗も増大されるこ
となく常に良好な網成りを維持するものである。
而も本発明は対象魚種或いは使用個所等による色相、明
度等種々の要求がなされる場合においても原糸素材等を
いちいち変更させることなく、筒状被覆層のみを要望さ
れる色相、明度等で着色すれば良く、生産販売面で在庫
ロスを削減できる等極めて特長の多い定置漁網用原糸で
ある。
以下に使用実施例を説明すれば、原糸素材としてポリエ
ステルマルチフィラメント100OD/250Fを用い
て(1)10本撚合3子×3の構成による分径4.6關
のロープ及び(2)3本撚合8子組編による分径3.7
朋のブレードを作成し、これに可塑剤り、0.P30%
重量剖加えてなるポリ塩化ビニール樹脂をノズル温度2
00℃にて吐出させドラフト率4倍にて厚さ30μ朋の
筒状被覆層を形成させてなるものと、未被覆ロープ及び
ブレードとの物性比較を第1表に示す。
更にこれらをそれぞれ用いて網回合6cIrL100掛
×100尋の網地を作成し、これらを相模湾にて水深1
0mで6ケ月間使用し珪藻貝類の耐着状態を調べると第
2表の通りである。
上記第2表からも明確なように本発明により編製されて
なる網地の珪藻貝類耐着は、従来の網地に比べ略±程度
の耐着減少が認められ、少なくとも6ケ月程度の漁期で
は、組替えの労力が劣化される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ポリアミド若しくはポリエステル合成繊維よりなり
    、その単糸繊度が100デニール以下のモノフィラメン
    ト若しくはマルチフィラメントを撚製してなるストラン
    ドを用い、そのピッチ間隔が直径の2.5〜3.0倍に
    構成されてなるロープ若しくは該ストランドを8ツ打組
    編させてなるブレードの外表部を、ポリ塩化ビニリデン
    若しくは可塑剤を10〜30多重量部加えてなる軟質ポ
    リ塩化ビニール樹脂よりなり、その厚さが10〜100
    μ錦の筒状被覆層を熔融被覆形成させることにより、該
    筒状被覆層外面にストランドの撚り目凹凸を緩かに形成
    させてなる定置漁網用原糸。
JP16791979A 1979-12-24 1979-12-24 定置漁網用原糸 Expired JPS5832569B2 (ja)

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JPS5691091A JPS5691091A (en) 1981-07-23
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5894373U (ja) * 1981-12-21 1983-06-27 小室 徳太郎 定置漁網用原糸
JPS5914566U (ja) * 1982-07-19 1984-01-28 小室 徳太郎 定置漁網用原糸
JPS5929183U (ja) * 1982-08-20 1984-02-23 小室 徳太郎 定置漁網用原糸
JPS5971630A (ja) * 1982-10-13 1984-04-23 小室 徳太郎 定置漁網用原糸及びその製造方法
JPS5995836A (ja) * 1982-11-22 1984-06-02 小室 徳太郎 定置漁網用無結節網地
JPS6030630A (ja) * 1983-07-29 1985-02-16 小室 徳太郎 防藻性漁網
JPS6057973U (ja) * 1983-09-27 1985-04-23 小室 徳太郎 漁網編成用原糸
JP2007289069A (ja) * 2006-04-25 2007-11-08 Shinichi Okamoto タモ網

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