JPH0463533A - 釣糸の製造方法 - Google Patents
釣糸の製造方法Info
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Landscapes
- Artificial Filaments (AREA)
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- Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)
Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
からなる釣糸およびその製造方法に関する。さらに詳し
くは、鮎やヘラブナなどの釣に好適な軽量かつ高強力の
釣糸およびその製造方法に関する。
釣り用道糸、ハリス用糸、オトリ用糸など多くの種類の
ものがある。これら釣糸に一般的に要求されるのは、軽
量かつ高強力などといった特性である。
フィラメント状繊維を用いたものが多かった。これは絡
みにくいという性質や、巻き上げやすい性質を生かすと
同時に、製造しやすいという点もあったからである。そ
して、巻き癖がつかないこと、あたりの良さ、耐久性な
どから、従来はナイロン6.6,6−ナイロン、6.1
0−ナイロン、ポリエステル、ビニロン、ポリフッ化ビ
ニリデン、金属繊維などの繊維材料が用いられていた。
ように、高分子量ポリオレフィンからなるモノフィラメ
ント状船釣り用リール用道糸も知られている。
されている、高分子量ポリオレフィンからなるモノフィ
ラメント状道糸を、鮎やヘラブナなどの道糸用釣糸に適
用しても、糸が太すぎてそのままでは適用できないとい
う課題がある。すなわち、鮎やヘラブナなどの道糸用ま
たは針糸用釣糸は、前記公知例のものよりはるかに軽量
にする必要がある。そして前記特開昭60−16442
1号公報を単に細くしただけでは、モノフィラメント状
であるので、撚り癖がつきやすく、高モジュラス(剛直
)のため操作しにくいという課題がある。
があり、生きた鮎を鼻環でつないで水中に放し、これを
囮(おとり)にし、他の鮎を引き寄せて引っ掛けて釣る
という漁法を一般に用いる。
長時間自由に生き生きと泳ぎ回る状態を作ることである
。このためには釣糸は細く、軽いことが要請される。
糸の直径74〜104μm)のような非常に細い糸が中
心に用いられている。しかしこの太さの釣糸であっても
、囮にとっては水中での糸の抵抗のため、完全に自由に
動き回れる状態にはほど遠かった。
態である。
維が提案され、さらに細い釣糸が可能になり、0.08
〜0.175号(49〜69μm)糸の使用により囮の
動きを改善使用とする提案もある。しかしながら前記金
属繊維には重いという欠点があり、たとえば0.08号
の金属繊維の釣糸の目付は0.0272g/mもあり、
これはナイロン製の実に約10倍の値である。したがっ
て、囮の動きの改善は十分とはいい難い。
強度が高(、撚り癖もつきにくく、釣糸として操作しや
すい釣糸およびその製造方法を提供することを目的とす
る。さらに具体的には、高い引っ張り強度を維持したま
ま、金属繊維並みの細さと、ナイロン製並の軽い目付を
合せ持つ鮎用、またはヘラブナ用の釣糸を提供すること
を目的とする。
。
なる釣糸であって、前記釣糸はマルチフィラメント繊維
で構成され、トータルデニールが100デニール以下で
あり、かつ紐状に組み上げられるかまたは撚り上げられ
てなることを特徴とする釣糸。
T/mであるか、または撚り上げの撚り数が100〜1
000T/mである前記第1記載の釣り糸。
らなる釣糸の製造方法であって、まずマルチフィラメン
ト繊維をモノフィラメント繊維に分繊し、次いで前記モ
ノフィラメント繊維をトータルデニールが100デニー
ル以下となるように複数本準備し、これを組み上げまた
は撚の付与により紐状とし釣糸とすることを特徴とする
釣糸の製造方法。
または樹脂の付与によりキンク止めする前記第3記載の
釣糸の製造方法。
たは色素を添加しない樹脂を塗布する前記第3記載の釣
糸の製造方法。
を説明する。
下の超高分子量ポリオレフィンフィラメント繊維からな
るので、20 g/デニール以上、好ましくは30g/
デニール以上の強度を有し、これにより軽量かつ高強力
の釣糸とすることができる。次に前記釣糸はマルチフィ
ラメント繊維で構成され、かつ紐状に組み上げられるか
または撚り上げられてなるので、撚り癖がつきにくく、
釣糸として操作しやすい釣糸とすることができる。
ジュラス(剛直)のためテニスのガツトのように結びに
くく、ループも太き(なり、撚り癖がつき易く、−旦癖
がつくと除去しにくいという問題があるが、単糸が細い
マルチフィラメント繊維で構成し、かつ紐状に組み上げ
るかまたは撚り上げることにより前記問題点を改善でき
る。
繊維とは、たとえば超高分子量ポリエチレン繊維、超高
分子量ポリプロピレン繊維などからなるもので、平均分
子量が20万以上であり、−船釣にゲル繊維ともいわれ
る。この繊維は、ゲル紡糸・延伸、溶融配向延伸、溶媒
膨潤延伸などの方法によって得ることができる。
以下、とくに好ましくは50デニール以下である。また
マルチフィラメント繊維の好ましい数は、2〜5本であ
る。
りの重量(単位ニゲラム)をいう。
のピッチ数が200〜2000T/mであるか、または
撚り上げの撚り数が100〜1000T/m範囲である
ことが好ましく、さらには前記紐状釣糸の組み上げのピ
ッチ数は400〜800T/mであるか、または撚り上
げの撚り数が200〜700T/m範囲であることがよ
り好ましい。この理由は、適度な剛性およびしなやかさ
を付与するとともに、岩場などで擦れた場合ちぢれに<
<シ、釣糸として操作しやすい特性を付与するためであ
る。
では、複数のフィラメントの収束性が十分でなく、見栄
えが良くないうえに釣り中に釣糸がバラバラになりやす
く、1本のフィラメントに傷がつくとそこに応力が集中
して全体の強力を低下させることになるので好ましくな
い。さらに組み上げのピッチ数または撚り数が前記の範
囲を越えると、引っ張り強力や結節強力が極端に低下す
る傾向になるので好ましくない。
は着色樹脂が塗布されてなることが好ましい。樹脂によ
りマルチフィラメントをまとまりよく一体化できるから
である。さらに、着色樹脂を塗布するのは、たとえば蛍
光レモン色に着色すれば、鮎を鼻環に取り付けたり取り
外したりすることが容易になり、また逆さ針の取り付け
または逆さ針を打つことが容易になる。さらに水中での
釣糸の状態が見分けやすいという利点もある。
、その作用を説明する。
ラメント繊維に分繊する。分繊する理由は、トータルデ
ニールが100デニール以下のマルチフィラメント繊維
を、紡糸・延伸して得ることが製造工程上困難なこと、
および分繊することにより、適度なキンクや撚り癖を残
して、後の工程で組み上げまたは撚の付与により紐状に
したときに、単糸間の摩擦や引っ掛かりを多くし、一体
性の高い釣糸とするためである。
が100デニール以下となるように複数本準備し、これ
を組み上げまたは撚の付与により紐状とし釣糸とする。
記したように軽量かつ高強力の釣糸とするためである。
上げるかまたは撚り上げるのは、適度な剛性およびしな
やかさを付与するとともに、岩場などで擦れた場合ちぢ
れに<<シ、釣糸として操作しやすい特性を付与するた
めである。この際前記したように、紐状釣糸の組み上げ
のピッチ数を200〜2000 T / mとするか、
または撚り上げの撚り数を100〜1000T/m範囲
とすることが好ましく、さらには組み上げのピッチ数を
400〜800T/mでするか、または撚り上げの撚り
数を200〜700T/m範囲とすることがより好まし
い。
程時またはその後に、加熱または樹脂の付与によりキン
ク止め処理を行う。これらの処理により、釣糸としての
形態安定性を向上させるとともに、釣り中の擦れやねじ
れに対しても糸がバラバラになって強力が低下すること
を防ぐことができる。
温サイドでは強力が低下する場合もあり注意を要する。
キシ樹脂系、アクリル樹脂系、ポリ酢酸ビニル樹脂系な
どから選択して用いる。この際、樹脂溶液の中に顔料ま
たは染料などの色素を混合しておくことにより着色する
ことができる。とくに樹脂に色素を混合することは、本
発明に用いる超高分子量ポリオレフィンフィラメント繊
維は、通常の方法では染色できないことから、着色する
ためには重要である。
お本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
油化学工業株式会社製“テクミロン”(商品名)100
デニール/10本を準備し、分織機を用いて10本のモ
ノフィラメント(単糸=10デニール)に分繊した。分
繊工程においては、摩擦熱の発生防止、およびこれに付
随する毛羽立ちなどの損傷を防ぐため、シリコーン系油
剤を用い、かつガイドやクリールにはフッ素系樹脂を用
いるか表面コーティングしたものを用いた。
0デニール)を準備し、撚糸機で撚り数250T/mの
実撚をかけた。この後、75℃で30分間加熱処理して
、キンク止め処理を行った。次いで、蛍光を有する黄色
顔料を添加したポリウレタン系樹脂溶液に浸漬し、絞っ
た後に65℃で乾燥した。次いでシリコンオイル溶液を
塗布し、釣糸製品に仕上げた。
、釣糸の直径は52μm1目付は0.0023g/mで
あり、軽量で、撚り癖もつきにくい釣糸とすることがで
きた。
に使用してもらったところ、囮の鮎の動きが従来に見ら
れないほど非常によ(、理想的な釣糸との評価を得た。
の一例であり、第2図は第1図の部分拡大図である。第
1図〜第2図において、1は釣り竿から直接または間接
的に伸びている道糸、2は囮鮎Aの鼻に取り付ける鼻環
、3は釣の対象である鮎を引っ掛けるための掛は針、4
は鼻環2から掛は針3に伸びる針糸、5は釣の対象であ
る鮎を引っ掛けるための逆さ針、6は針糸4に逆さ針5
を取り付けている掛止部である。そして本実施例におい
ては、前記釣糸は道糸1および針糸4に用いた。
繊維の分繊後のモノフィラメントのうち、4本のモノフ
ィラメント(単糸:10デニール)を準備し、組機を用
いて、ピッチ数6807/mで組み上げた。次いで実施
例1の樹脂溶液に浸漬し、スポンジで絞った後、80°
Cの温度で乾燥を兼ねて加熱処理を行った。
た。
%、釣糸の直径は68μm1目付は0. 0049g/
mであり、軽量で、撚り癖もつきにくい釣糸とすること
ができた。
に使用してもらったところ、囮の鮎の動きが従来に見ら
れないほど良いうえに、大物を釣っても糸切れがなく、
理想的な釣糸との評価を得た。
で得ることがきわめて困難な細いトータルデニールの超
高分子量ポリオレフィンフィラメント繊維を、分繊する
ことにより作成し、しかも分繊して得たモノフィラメン
ト繊維を紐状に組み上げるかまたは撚り上げることによ
り、操作性の良い釣糸とすることができた。
ラブナ釣りなどその道にとっては高級な釣りといわれる
釣糸に好適なものとすることができた。
使用図であり、第2図は第1図の部分拡大図である。 1・・・道糸、2・・・鼻環、3・・・掛は針、4・・
・針糸、5・・・逆さ針、6・・・掛止部、A・・・固
結。
Claims (5)
- (1)超高分子量ポリオレフィンフィラメント繊維から
なる釣糸であって、前記釣糸はマルチフィラメント繊維
で構成され、トータルデニールが100デニール以下で
あり、かつ紐状に組み上げられるかまたは撚り上げられ
てなることを特徴とする釣糸。 - (2)紐状釣糸の組み上げのピッチ数が200〜200
0T/mであるか、または撚り上げの撚り数が100〜
1000T/mである請求項1記載の釣り糸。 - (3)超高分子量ポリオレフィンフィラメント繊維から
なる釣糸の製造方法であって、まずマルチフィラメント
繊維をモノフィラメント繊維に分繊し、次いで前記モノ
フィラメント繊維をトータルデニールが100デニール
以下となるように複数本準備し、これを組み上げまたは
撚の付与により紐状とし釣糸とすることを特徴とする釣
糸の製造方法。 - (4)組み上げまたは撚の付与工程時または後に、加熱
または樹脂の付与によりキンク止めする請求項3記載の
釣糸の製造方法。 - (5)紐状とした後、紐状繊維の表面に色素添加樹脂ま
たは色素を添加しない樹脂を塗布する請求項3記載の釣
糸の製造方法。
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1990
- 1990-07-02 JP JP2175809A patent/JPH0624459B2/ja not_active Expired - Lifetime
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