JP4773397B2 - 剥離除去可能な被覆付きハリス - Google Patents

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Description

本発明は、水底に糸を這わせて魚を釣るのに好適な、剥離除去可能な被覆付きのハリスに関する。
魚釣りの中でも、鯉釣りは人気のある釣りのひとつであるが、日本よりもむしろヨーロッパ諸国、特にイギリス、ドイツ、フランスなどにおいて鯉釣りの人気は非常に高いと言われる。
これらヨーロッパの国々での鯉釣りの仕掛けでは、ハリスを水底に這わせることがよく行われる。鯉は餌を吸い込むようにして食べる習性があることから、違和感なく餌を食わせるために、ハリスは柔らかい方が良いので、マルチフィラメントが多用される。しかし、ハリス全体が柔らかいと、水流であおられて水底に落ち着かせることができず、もつれの原因にもなる。そこで、図1に示すような、超高分子量ポリエチレン繊維などのマルチフィラメントに押し出し被覆法でウレタンやナイロン樹脂を被覆し、使用時に適宜この樹脂被覆を容易に剥ぎ取ることができるように構成された、剥離除去可能な被覆付きハリスが用いられている。このハリスは、釣り針に結び付ける部分を数cmの長さだけ被覆を剥ぎ取って使用することにより、図2に示すように、被覆された部分は硬いので水底に落ち着かせることができ、被覆が除去された短い部分は柔らかいので水流に揺らいで魚の食い気を誘うとともに、違和感なく餌を食わせることができるのである。
このような被覆付きハリスでは、被覆の分だけ径が大きくなるが、被覆部分は剥離除去可能なように破断しやすいものであるため、実質的に強度には寄与しない。一方、ハリスが太すぎると、水底に這わせるとはいえ、魚に視認されて警戒感を与えたり、水流の抵抗を受けやすかったりする。このため、ハリスに硬さを与えるという目的が達せられる範囲において、被覆を薄くできれば径の増大も抑えられるので望ましい。しかしながら、従来この種のハリスでの樹脂被覆による被覆厚さは、概ね0.3mm以上であり、ハリスの径に占める割合が大きかった。
マルチフィラメントに比較的薄い樹脂被覆が施された釣糸も従来存在するが(例えば特許文献1参照)、剥離除去可能な樹脂被覆ではなく、逆に構成フィラメントとの一体化を目的としている。また、樹脂被覆以外に外層を超高分子量ポリエチレン繊維で被覆した釣糸も知られているが(例えば特許文献2参照)、被覆に高強力な超高分子量ポリエチレン繊維を使用していることからもわかるように剥離除去可能な構成ではなく、むしろ剥離しないように接着剤や低融点の熱可塑性樹脂で接着または融着することが行われている(特許文献2の段落[0025]参照)など、剥離除去可能な被覆付きハリスとは目的が全く異なる。
特開2003−116431号公報 特開2006−314324号公報
本発明は、マルチフィラメントからなる芯糸の周囲に剥離除去可能な被覆を有するハリスにおいて、従来品より被覆を薄くして径を小さめに構成することが可能な新規な構成の被覆付きハリスを提供することを課題とする。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討の結果、強力が低めの細い糸を用いた製紐により被覆を形成するという斬新な発想に基づき、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、
[1]マルチフィラメントからなる芯糸の周囲に被覆を有するハリスにおいて、被覆が製紐でありかつ剥離除去可能に構成されていることを特徴とする被覆付きハリス、
[2]芯糸が18cN/dtex以上の引張り強度を有する繊維を用いて構成されている前記[1]に記載の被覆付きハリス、
[3]芯糸が超高分子量ポリオレフィン繊維、アラミド繊維またはポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維を用いて構成されている前記[1]に記載の被覆付きハリス、
[4]被覆が単繊度3.3dtex以下の繊維を用いて構成されている前記[1]〜[3]のいずれかに記載の被覆付きハリス、および
[5]被覆がポリアミド繊維またはポリエステル繊維を用いて構成されている前記[1]〜[4]のいずれかに記載の被覆付きハリス、
に関する。
本発明の被覆付きハリスにおいては、剥離除去可能な被覆を製紐で構成することにより、従来の樹脂被覆よりも薄い被覆とすることができるので、全体の径を小さくすることができる。また、樹脂被覆と異なり被覆時に熱や溶剤を使用しなくともよいので、芯糸の種類によらず芯糸にダメージを与えることなく製造することができる。本発明の被覆付きハリスは、被覆により適度な硬さが付与されて水底に落ち着かせることができる一方、使用時に被覆を剥離除去した部分は柔らかくゆらめいて食い気を誘うとともに抵抗なく餌を食わせることができるので、特に鯉釣りに好適であるが、それ以外にも魚種を選ばず、ハリスを水底に這わせる釣り方であれば適用でき、例えば投げ釣りなどにおいて好適に使用することができる。
本発明の被覆付きハリスは、マルチフィラメントからなる芯糸と、その周囲に製紐して形成された被覆とから構成されている。該被覆は、剥離除去可能に構成されており、したがって、芯糸と被覆とを互いに固着するような接着剤や融着性樹脂は実質的に存在しない。
芯糸としては、通常釣糸に使用されるマルチフィラメントであれば特に限定されないが、例えば、ポリオレフィン系繊維、ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維あるいはフロロカーボン系繊維などからなるマルチフィラメントが挙げられる。芯糸は、ハリスとしての強力を担う部分であることから、18cN/dtex以上の引張り強度を有する繊維からなることが好ましい。芯糸として特に好ましくは、超高分子量ポリオレフィン繊維(例えば超高分子量ポリエチレンなど)、アラミド繊維またはポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(略称:PBO)繊維である。
芯糸におけるフィラメントの横断面形状としては、特に限定されないが、丸断面が好ましく採用される。芯糸におけるフィラメントの単繊度およびフィラメント本数としては、目的とするハリスの強度や太さなどによって適宜設定可能であり、特に限定されるものではないが、通常は単繊度が0.5〜10dtex程度、フィラメント本数が5〜1200本程度である。
芯糸を構成する繊維は1種類である必要はなく、目的に応じて2種以上の繊維を併用することができる。また、芯糸は適宜加撚されていてもよく、2本以上の糸が撚り合されてまたは製紐されて芯糸を構成していてもよい。
使用時において被覆が剥離除去された部分の芯糸を使いやすいものとするために、芯糸には樹脂含浸が施されていてもよい。この樹脂含浸は、従来の被覆付きハリスにおける樹脂被覆とは性質が異なり、芯糸をごく薄く被覆するものであって、芯糸の柔軟性を損なうものではなく、また、本発明における被覆と芯糸とを接着するものでもない。かかる樹脂含浸には、例えば水性ウレタン樹脂を用いることができる。なお、芯糸が加燃ないし合撚されたものである場合において、樹脂含浸は、加燃ないし合撚の前後いずれで行ってもよい。
芯糸の周囲に被覆を形成するための糸(以下、「被覆糸」ということがある。)としては、特に限定されないが、ハリスとしての強度を担う部分ではなく、むしろ容易に切断して剥離除去されることが好ましいので、例えば超高分子量ポリオレフィン繊維やアラミド繊維などは被覆糸を構成する繊維として好ましくない。被覆糸を構成する繊維としては、例えばポリアミド系繊維(例えばナイロン6、ナイロン66、およびそれらを主体とする共重合ナイロンなど)、ポリエステル系繊維(例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートおよびそれらを主体とする共重合ポリエステルなど)などの合成繊維が挙げられる。
被覆糸を構成する繊維としてはまた、例えばアセテートなどの半合成繊維、例えばレーヨンなどの再生繊維、例えば綿、絹などの天然繊維を用いることもでき、天然繊維にゼラチンコーティングしたものも使用できる。天然繊維としては、繊維が細いことから絹が好ましい。
本発明において、被覆が剥離除去可能であるとは、被覆と芯糸とが実質的に固着しておらず、被覆のみを切断して剥ぎ取ることができることを意味する。被覆を剥離除去するための手段としては、例えば電線の芯線を傷つけずに被覆を剥離除去するための公知の工具(電工ニッパなど)と同様の機構を有する切断工具を用いてもよいが、釣場での利便性を考慮すれば、人間の爪や歯で被覆を傷つけて剥離除去できることが好ましい。
被覆を剥離除去しやすくするという観点、および被覆の厚さを薄く形成するという観点から、被覆糸の太さは、製紐加工に耐える範囲において細い方が好ましい。具体的に被覆糸の直径としては、0.05〜0.1mm程度が好ましい。被覆糸は、マルチフィラメント、モノフィラメント、紡績糸のいずれであってもよい。中でも、製紐加工のしやすさなどを考慮すれば、マルチフィラメントが好ましい。
被覆糸の1本あたりの総繊度としては、繊維の種類により多少は変動するが、22〜111dtex程度が好ましく、例えばナイロン糸では22〜90dtex程度が好ましく、ポリエステル糸では27〜111dtex程度が好ましい。
被覆糸がマルチフィラメントである場合において、被覆糸を構成する繊維の単繊度としては、単繊度が小さい方が被覆を剥離除去しやすくなるので、3.3dtex以下が好ましく、2.2dtex以下がより好ましく、1.1dtex以下が特に好ましい。被覆糸がマルチフィラメントであるときのマルチフィラメント繊度およびフィラメント数の好ましい具体例としては、33dtex/48f、33dtex/24f、33dtex/12fなどが挙げられる。
本発明において、被覆は芯糸の周囲に製紐することにより形成されるが、かかる製紐の形態としては、特に限定されず、例えば2本打ち、4本打ち、8本打ち、16本打ちのいずれでもよい。被覆としての製紐の総繊度は、特に限定されず、芯糸の太さなどに応じて適宜設定可能である。製紐された被覆は、容易に剥離除去できることが好ましく、ハリスの強度を被覆で担う必要はないので、製紐された被覆自体の引張り強力としては、40N以下が好ましく、5〜20N程度がより好ましい。
また、本発明において、被覆は、ハリス全体が水流で大きくあおられることなく、水底に落ち着かせるための役割を担う。したがって、被覆は剥離除去できるように強度が低めに設定されることが好ましい。
被覆糸の強度を低くするために、被覆糸を構成する繊維に無機粉体を多めに、例えば0.1〜10質量%程度含有させることも好ましい。
被覆の色としては、特に限定されないが、例えば芯糸が超高分子量ポリオレフィン繊維などからなる白色などの目立ちやすい芯糸である場合、ハリスを水底で目立ちにくくするという観点から、被覆を水底で目立ちにくい色に着色することは好ましい。被覆が着色されている場合、アースカラーといわれるような色、具体的には グリーン、ブラウン、ブラックなどで着色されていることが好ましい。
被覆の着色手段としては、特に限定されないが、例えば、被覆糸を構成する繊維に顔料を含有させることができる。上記したように、顔料を多く含有させることで被覆糸の強度が低下しても差し支えない。あるいは、顔料を含有する樹脂を被覆に含浸させて着色してもよい。この樹脂含浸は、従来の被覆付きハリスにおける樹脂被覆とは性質が異なり、被覆糸の表面をごく薄く被覆するにすぎない。かかる樹脂含浸には、例えばアクリル樹脂を用いることができる。また、被覆がポリアミド繊維からなる場合には酸性染料を用いて染色することもできる。
また、被覆の比重が増すと、本発明の被覆付き繊維が水底に落ち着きやすくなるので、被覆糸を構成する繊維に高比重の粉体、例えばタングステンなどの粉体を含有させることも好ましい。
本発明の被覆付きハリスにおいては、被覆が製紐で形成されるので、従来の樹脂被覆と比して被覆の厚さを薄くできるという利点がある。本発明における被覆の厚さとして好ましくは0.2mm以下であり、0.05〜0.10mmがより好ましい。
また、被覆が製紐で形成されることは、水中に投じたときに芯糸から空気が抜けやすいという点でも有利である。従来の剥離除去可能な樹脂被覆がされたハリスでは、樹脂被覆が空気の抜けを妨げるが、製紐であれば被覆繊維間の隙間から空気が抜けることが期待される。
本発明の被覆付きハリスにおいては、マルチフィラメントからなる芯糸に沿って、例えば鉛などの金属線が配置され、芯糸とともに被覆されていてもよい。このように金属線が配置された態様の本発明の被覆付きハリスは、見かけの比重が増し、水底に落ち着きやすくなる。配置される金属線の本数は、1本でもよく、複数本でもよい。金属線の太さとしては、0.03〜0.07mm程度が好ましい。なお、この態様の被覆付きハリスを使用する際には、被覆を剥離除去した部分の金属線は、適宜に切断除去すればよい。
以下に実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明がこれらの実施例に限定されないことは言うまでもない。
なお、強伸度特性は、(株)島津製作所製「オートグラフ(登録商標)AG−100kNI」を用いて、試験長25cm、引張速度30cm/分で測定した。
(実施例1)
超高分子量ポリエチレンマルチフィラメント糸(東洋紡績株式会社製「ダイニーマ(登録商標)SK71」;330dtex/280f)に、水性ウレタン樹脂(大日本インキ化学工業株式会社製「ハイドラン(登録商標)AP−20」をディップし、余剰の樹脂を絞り取った後、加撚(撚数66回/m)したものを芯糸とした。この芯糸の強力は123Nであった。
この芯糸の周囲に、被覆糸としてナイロンマルチフィラメント糸(ユニチカファイバー株式会社製;33dtex/48f;強力1.8N;伸度36%)を用い、8本打ちで製紐して被覆を形成した。さらに、これにアクリル樹脂顔料(大日本精化工業株式会社製「NAF 1060 グリーン」)をディップして着色し、余剰分を絞り取った後、120℃で乾燥熱セットして、本発明の被覆付きハリスを得た。
かくして得られた被覆付きハリスの強力は123N、伸度は4.3%、総繊度は704dtexであった。また、芯糸を抜き取って測定した被覆の強力は11.8Nであった。
(実施例2)
超高分子量ポリエチレンマルチフィラメント糸(東洋紡績株式会社製「ダイニーマ(登録商標)SK71」;110dtex/96f)と、PBOマルチフィラメント糸(東洋紡績株式会社製「ザイロン(登録商標)」;278dtex/166f)のそれぞれに、水性ウレタン樹脂(大日本インキ化学工業株式会社製「ハイドラン(登録商標)AP−20」をディップし、余剰の樹脂を絞り取った後、両者を撚り合わせた(撚数66回/m)ものを芯糸とした。この芯糸の強力は141Nであった。
この芯糸の周囲に、実施例1と同じにして被覆の形成、着色および乾燥熱セットを行って、本発明の被覆付きハリスを得た。
かくして得られた被覆付きハリスの強力は141N、伸度は2.8%、総繊度は757dtexであった。また、芯糸を抜き取って測定した被覆の強力は11.8Nであった。
(実施例3)
被覆糸としてナイロンマルチフィラメント糸に代えてポリエステルマルチフィラメント糸(ユニチカファイバー株式会社製;44dtex/48f;強力2.4N;伸度25%)を用いたこと以外は、実施例1と同じにして、本発明の被覆付きハリスを得た。
かくして得られた被覆付きハリスの強力は124N、伸度は4.2%、総繊度は805dtexであった。また、芯糸を抜き取って測定した被覆の強力は15.7Nであった。
(実施例4)
ポリエステル樹脂チップ12.5kgに、ステアリン酸マグネシウム30g、グリーン顔料5gを加えて乾式混合したものを原料とし、溶融紡糸装置を用いて、紡糸温度280℃、延伸倍率6.5倍、紡糸速度80m/分にて溶融紡糸を行い、28dtexのポリエステルモノフィラメント(強力2.5N、伸度18.3%)を得た。
実施例1と同じにして作製した芯糸の周囲に、上記で得られたポリエステルモノフィラメントを被覆糸として用いて、8本打ちで製紐して被覆を形成した後、120℃で乾燥熱セットして、本発明の被覆付きハリスを得た。
かくして得られた被覆付きハリスの強力は123N、伸度は4.3%、総繊度は
654dtexであった。また、芯糸を抜き取って測定した被覆の強力は15.7Nであった。
(実施例5)
超高分子量ポリエチレンマルチフィラメント糸(東洋紡績株式会社製「ダイニーマ(登録商標)SK71」;85dtex/70f)を4本打ちで製紐したものを芯糸とした。この芯糸の強力は103Nであった。
この芯糸の周囲に、被覆糸としてポリエステルマルチフィラメント糸(ユニチカファイバー株式会社製;44dtex/48f;強力2.4N;伸度25%)を用い、8本打ちで製紐して被覆を形成した。さらに、これにアクリル樹脂顔料(大日本精化工業株式会社製「NAF 1060 グリーン」)をディップして着色し、余剰分を絞り取った後、120℃で乾燥熱セットして、本発明の被覆付きハリスを得た。
かくして得られた被覆付きハリスの強力は103N、伸度は6.4%、総繊度は817dtexであった。また、芯糸を抜き取って測定した被覆の強力は15.7Nであった。
(実施例6)
実施例1と同じにして作製した芯糸の周囲に、被覆糸として絹糸(21中3本双すなわち23.3dtex×3;強力2.2N;伸度22%)を用い、8本打ちで製紐して被覆を形成した。さらに、これにゼラチン液をディップし、余剰分を絞り取った後、自然乾燥して、本発明の被覆付きハリスを得た。
かくして得られた被覆付きハリスの強力は123N、伸度は4.3%、総繊度は1010dtexであった。また、芯糸を抜き取って測定した被覆の強力は13.9Nであった。
剥離除去可能な被覆付きハリスの構成を示す模式図である。 剥離除去可能な被覆付きハリスの使用状態を示す模式図である。
符号の説明
1 ハリス
2 芯糸
3 被覆
4 釣針
5 水底

Claims (5)

  1. マルチフィラメントからなる芯糸の周囲に被覆を有するハリスにおいて、被覆が製紐でありかつ剥離除去可能に構成されていることを特徴とする被覆付きハリス。
  2. 芯糸が18cN/dtex以上の引張り強度を有する繊維を用いて構成されている請求項1に記載の被覆付きハリス。
  3. 芯糸が超高分子量ポリオレフィン繊維、アラミド繊維またはポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維を用いて構成されている請求項1に記載の被覆付きハリス。
  4. 被覆が単繊度3.3dtex以下の繊維を用いて構成されている請求項1〜3のいずれかに記載の被覆付きハリス。
  5. 被覆がポリアミド繊維またはポリエステル繊維を用いて構成されている請求項1〜4のいずれかに記載の被覆付きハリス。
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