JP2023106180A - 道糸保護用糸条 - Google Patents

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Abstract

【課題】道糸の一部を被覆して道糸を保護することができる道糸保護用糸条であって、それ自身が損傷することのない道糸保護用糸条を提供する。【解決手段】芯糸と鞘糸からなり、芯糸が複数本のフィラメントからなる製紐糸または撚糸であり、鞘糸は芯糸の周りに複数本のフィラメントで製紐されてなる。【選択図】なし

Description

本発明は、道糸保護用糸条に関する。
例えば海のルアーフィッシングでは、釣用ラインとしてのメインライン(道糸)に直接ルアー(疑似餌)を結束せず、メインラインの先端部にリーダーと呼ばれる強度の高い別の釣用ラインを結束し、ルアーはそのリーダーの先端部に結束される。
生き餌を使用する従来の釣りに代えて、ルアーを使用するルアーフィッシングは、スポーツ感覚で手軽に楽しめる釣りとして、老若男女を問わず幅広い層に支持されて楽しまれている。特に、近時は短時間でも楽しめるルアーフィッシングとして、日本全国に広く生息しているアジ(鯵)をルアーで釣るアジングや、メバル(眼張)をルアーで釣るメバリングが人気を博している。アジは回遊魚であり、メバルも日本沿岸に広く生息し、ともに小さい割に、かなりいい引きをするため、スポーツフィッシングとしてのルアーフィッシングの醍醐味を味わうことができるとともに、釣り上げたアジやメバルを賞味する楽しさもあることから人気が高い。
アジング等のルアーフィッシングに使用する仕掛けは、ロッドから繰り出された釣り用ラインの先端にジグヘッドを連結し、ジグヘッドにワーム等の疑似餌を装着する構成とし、さらにジグヘッドから一定距離離間してシンカー(錘)を装着する各種の仕掛けが使用されている。ジグヘッドとは、釣りに使用する仕掛けの一種で、様々な重さの錘と一体化した針がついたものであり、一般的にワーム(虫の疑似餌)などと一緒に使われ、狙える魚種も多岐にわたる。狙いの魚によって錘のサイズや針の大きさを変えて対応される。ジグヘッドは付いている針に直接動きを与えて、ワームが生き生きと動くように、錘とワームが一体型になっている。錘を変えることで、表層や深いところに落とし込むなど、狙う魚種やポイントなどによって錘の重さを変えて使用される。さらに、ジグヘッドを使っての釣りは、錘の形状や重さに加えて、針の形状やサイズを変えることで釣る魚に合ったものが選ばれる。
ところで、魚は種類や潮流の流れ、天候、季節等によって、生息層や遊泳層を異にしている。釣果を挙げるためにルアーフィッシングにおいて肝要なことは、仕掛けを目標とする海域まで投げ入れて、狙う魚の生息層や遊泳層までゆっくりと沈めるとともに、狙う魚を誘うためにジグヘッドを状況に合わせて適宜操作するために、ジグヘッドの動きを釣り人が感知することである。
例えば、図1にはルアーフィッシング用仕掛け1の一実施形態の概略図が示されている。図1において、3はジグヘッドであり、フック3aの端部に錘部材3bが装着されている。4はフック3aに装着したソフトルアーとしてのワームである。
ロッドから釣り用ラインとしてのメインライン(道糸)6の先端にジグヘッド3と接続したリーダー5を連結し、リーダー5に第1ストッパ7からジグヘッド3方向に一定距離離間させて第2ストッパ8が取り付けられている。リーダー5は、海中の岩や魚と擦れて切れることを防ぐために、メインライン(道糸)6より径大とされている。
2はシンカー(錘)であって、ジグヘッド3から一定距離離間して、第1ストッパ7と第2ストッパ8間のリーダー5にヨリモドシ等の取付具9を摺動自在に接続し、該取付具9にシンカー2を係止することによって、リーダー5の一定区間Lにおいてシンカー2を摺動自在とする。
ところで、ルアーフィッシングにおいては、ルアーフィッシング用仕掛け1を目標とする海域まで自由に投げ入れることが可能でなければならない。そのためには、釣り用錘の重量としては、潮流に流されない重さと迅速な沈降を実現するとともに、投げ釣りにも適した最適の重さが選択される。その結果、飛距離を伸ばすことができ、釣り人の位置から釣れる範囲が飛躍的に広がることが期待できる。しかしながら、メインライン(道糸)6は1回のキャスティングごとに釣り竿のガイド部と擦れるので、損耗しやすい。図2(イ)はルアー用釣り竿10の一実施形態の竿先10Aを示す側面図であり、図2(ロ)はその釣り竿のガイド部12の拡大斜視図である。ガイド部12は、円環状部12Aの基端部12B、12Cが竿先10Aに対して締結糸条13で締結固定されている。ガイド部11は、円環状部の基端部が円環状部の一方の側のみにある点がガイド部12と異なる。
キャスティング時のメインライン(道糸)の損耗を防ぐために、今までは、丸打ちで製紐されてなる保護用糸条の中心部にニードル(縫い針)を用いてメインライン(道糸)を刺し通して、その保護用糸条でメインライン(道糸)の一部を被覆してメインライン(道糸)を保護する作業が行われていた。
すなわち、今までは、図4に示すニードル15の端部開口部15aに図3に示すメインライン16を通して図5に示す状態にし、さらに、図6に示すように、ニードル15の先端を図3に示す丸打ちで製紐されてなる保護用糸条14の端部から少し離れた部分の中心部に刺し通し、さらに保護用糸条14の一方の端部からニードル15を引き抜いて、ニードル15を引き続けることで、図7に示すように、保護用糸条14の中空部をメインライン16が貫通して、保護用糸条14でメインライン16の一部を被覆して、メインライン16が保護されるという作業が行われていた。
しかしながら、保護用糸条14の長手方向にニードル15を刺し通す作業は非常に手間がかかり、ニードル15を刺し通す過程でニードル15が保護用糸条14にひっかかるなどして保護用糸条14を損傷することがある。
本発明は、前記の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、道糸の一部を被覆して道糸を保護することができる道糸保護用糸条であって、それ自身が損傷することのない道糸保護用糸条を提供することにある。
前記目的を達成するため、第一の発明は、芯糸と鞘糸からなり、芯糸が複数本のフィラメントからなる製紐糸または撚糸であり、鞘糸は芯糸の周りに複数本のフィラメントで製紐されてなる道糸保護用糸条である。
第二の発明は、第一の発明において、芯糸のフィラメントがモノフィラメントである。
第三の発明は、第一の発明において、芯糸のフィラメントがマルチフィラメントである。
第四の発明は、第一ないし第三のいずれかの発明において、鞘糸のフィラメントが超高分子量ポリエチレン繊維である。
第五の発明は、第一ないし第三のいずれかの発明において、鞘糸のフィラメントがポリアリレート繊維である。
第六の発明は、第一ないし第三のいずれかの発明において、鞘糸のフィラメントがアラミド繊維である。
第七の発明は、第一ないし第三のいずれかの発明において、鞘糸のフィラメントがポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維である。
第八の発明は、第一ないし第七のいずれかの発明において、鞘糸が丸打ちの製紐機を用いて製紐されている。
本発明の道糸保護用糸条の長手方向に対する直角方向から鞘糸を貫いて芯糸まで達するように道糸を通すと、その道糸と、製紐糸または撚糸からなる芯糸とが絡まるので、糸条の一方の端部から芯糸を引き抜くことで、芯糸をあたかもガイドとしてスムーズに道糸を糸条中心部に導いて、続けて芯糸を引き続けることで、糸条を損傷することなく、道糸の一部を糸条で被覆して道糸を保護することができる。その結果、キャスティングの飛距離の向上が期待できる。
図1は、ルアーフィッシング用仕掛けの一実施形態の概略図である。 図2(イ)はルアー用釣り竿の一実施形態の竿先側を示す側面図であり、図2(ロ)はその釣り竿のガイド部の拡大斜視図である。 図3は、従来の道糸保護用糸条と道糸(メインライン)を示す平面図である。 図4は、ニードルの端部開口部に道糸(メインライン)を通し始めた状態を示す図である。 図5は、ニードルの端部開口部に道糸(メインライン)を通した状態を示す図である。 図6は、ニードルの先端を道糸保護用糸条の端部から少し離れた部分の中心部に刺し通す状態を示す図である。 図7は、道糸保護用糸条で道糸(メインライン)の一部を被覆して、道糸(メインライン)が保護される状態を示す図である。
本発明を具体化した実施形態について説明するが、本発明の技術的範囲を逸脱しない範囲において、様々な変更や修正が可能であることは言うまでもない。
本発明の製紐糸は、フィラメントを製紐構成糸として用い、少なくとも3本以上、例えば、4本、8本、12本、16本など、複数本の製紐構成糸を互いの相対位置や相対姿勢が変位できるような状態で組み合わせて製紐することにより製造される。
製紐方法は特に限定されないが、通常、製紐機(組紐機)を用いて製紐される。この場合、各製紐構成糸のみで製紐してもよく、あるいは中心に芯糸を配置して、その周囲を製紐構成糸で製紐することも可能である。このときの芯糸は、モノフィラメントやマルチフィラメントのほか、ガラス繊維や金属繊維等の無機繊維を、単独であるいは複数種を組み合わせて使用することができる。
本発明の道糸保護用糸条で保護された道糸を有する釣糸で実際に釣りをする場合、長さ方向の特定の位置が岩角等に繰り返し擦れる場合がある。一方、上記の製紐構成糸は、通常、長さ方向に対して直交する方向にある物に擦れると切断されやすいという不都合がある。このため、上記の製紐構成糸は、製紐糸の長さ方向に対して傾斜しているほど、製紐糸が他の物に擦れたときにも切断され難く、製紐糸の耐摩耗性を高めることができて好ましい。そこで、上記の製紐糸をくみ上げるピッチ数は、製紐構成糸の太さによっても相違し、特定の値に限定されないが、5~50本/インチであると好ましく、14~50本/インチであるとより好ましい。
上記の製紐糸に加熱延伸処理を施すこともできる。ただし、この場合、延伸時の加熱により、各製紐構成糸が互いに変位不能に融着されることがないように、加熱温度や加熱時間が設定される。また、製紐糸に延伸を施すと、製紐糸の強度が向上するという利点がある。しかしながら、製紐糸を延伸すると、製紐構成糸が製紐糸の長さ方向へ変位する。このため、製紐後に延伸を施していない製紐糸は、製紐糸の長さ方向に対する製紐構成糸の傾斜角度を大きく維持でき、製紐糸の耐摩耗性を高くできるので好ましい。
また上記の製紐糸は、各製紐構成糸が位置や姿勢の変位を許容される状態で、合成樹脂で被覆されてもよい。このような被覆樹脂としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂やその変性物、ポリアミド樹脂、アクリル系樹脂もしくはその共重合変性物、ポリウレタン樹脂、ポリスチレン樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられ、さらにこれらの被覆樹脂は、金属粒子等を含有するものであってもよい。
上記のマルチフィラメントを構成するフィラメントは、特定の材質のものに限定されず、例えば、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、或いはポリオレフィン系樹脂などの、熱可塑性樹脂からなるフィラメント等が挙げられる。これらのフィラメントのなかでも、引張強度が約20g/dtex程度以上、好ましくは約25~50g/dtex程度、より好ましくは約30~40g/dtex程度の高強力フィラメントを用いることが好ましい。この高強力フィラメントとしては、具体的には、例えば、超高分子量ポリエチレンフィラメントや、全芳香族ポリアミドフィラメント、ヘテロ環高性能フィラメント、全芳香族ポリエステルフィラメント、ポリアリレートフィラメント、アラミドフィラメント、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾールフィラメント等が挙げられる。なかでも、分子量が20万程度以上の、好ましくは60万程度以上の、いわゆる超高分子量ポリエチレンフィラメントが好ましく用いられる。
上記のフィラメントには、本発明の目的を損なわない範囲内で、例えば、顔料、色素、安定剤、可塑剤、滑剤など、各種公知の添加物を有していてもよく、さらには、比重や沈降速度を調整するために、金属粒子等を含有するものであってもよい。
上記のマルチフィラメントは、複数本のフィラメントから構成される。この複数本のフィラメントは、単に揃えたものであってもよく、加撚したものや製紐したものであってもよい。なお、このマルチフィラメントは、同じ材質のフィラメントで構成されていてもよく、或いは、互いに異なる材質のフィラメントを組み合わせたものであってもよい。例えば金属繊維などと組み合わせることも可能である。上記のフィラメントやマルチフィラメントは、特定の太さのものに限定されない。例えば0.3~10dtex程度のフィラメントを、例えば5~1600本程度集合させることで、例えば5~1600dtex程度のマルチフィラメントにして用いることができる。
芯糸が撚糸である場合、例えば、ダブルツイスター、リングツイスター、アップツイスター等の汎用の撚糸機を使用して、複数本のフィラメントを撚り合わせて、撚糸が形成される。撚りの方向は右撚(S撚)であっても、左撚(Z撚)であってもよく、撚り数は、500T/m以下の甘撚であっても、500~1000T/mの中撚であっても、1000~2500T/mの強撚であっても、2500T/m以上の極強撚であってもよい。また、撚り姿は、「2本以上の糸を引き揃え、右撚か左撚をかける」片撚糸でも、「片撚り(甘撚、中撚)のかかった糸を2本以上引き揃え、さらに片撚りと反対方向の撚りをかける」諸撚糸でも、「片撚り(強撚)のかかった糸を2本以上引き揃え、さらに片撚りと反対方向の撚りをかける」駒撚糸でも、「片撚りした太い糸と、撚りをかけていない細い糸を引き揃え、片撚りと反対方向の撚りをかける」壁撚糸でも、「壁撚糸をさらに何回か繰り返すことにより、糸に玉部(ノット)や輪節(ループ)などを作る」飾撚糸のいずれでもよい。
本発明の具体的な実施例について説明するが、本発明の技術的範囲を逸脱しない範囲において、様々な変更や修正が可能であることは言うまでもない。
[実施例1]
芯糸としては、0.5号(直径0.117mm)のポリエチレンテレフタレート(PET)繊維を、8角断面を有するように20本/インチの組目で製紐し、この芯糸に対して、鞘糸として、110dtexのポリエチレン繊維を16打ちの丸打ちで、50本/インチの組目で製紐することによって、実施例1の道糸保護用糸条を得た。
[実施例2]
芯糸としては、0.5号(直径0.117mm)のPET繊維を、8角断面を有するように45本/インチの組目で製紐し、この芯糸に対して、鞘糸として、110dtexのポリエチレン繊維を16打ちの丸打ちで、50本/インチの組目で製紐することによって、実施例2の道糸保護用糸条を得た。
[実施例3]
芯糸としては、1.0号(直径0.165mm)のPET繊維を、4角断面を有するように20本/インチの組目で製紐し、この芯糸に対して、鞘糸として、110dtexのポリエチレン繊維を16打ちの丸打ちで、50本/インチの組目で製紐することによって、実施例3の道糸保護用糸条を得た。
[実施例4]
芯糸としては、1.0号(直径0.165mm)のPET繊維を、8角断面を有するように18本/インチの組目で製紐し、この芯糸に対して、鞘糸として、110dtexのポリエチレン繊維を16打ちの丸打ちで、50本/インチの組目で製紐することによって、実施例4の道糸保護用糸条を得た。
[実施例5]
芯糸としては、1.5号(直径0.205mm)のPET繊維を、10角断面を有するように16本/インチの組目で製紐し、この芯糸に対して、鞘糸として、110dtexのポリエチレン繊維を16打ちの丸打ちで、50本/インチの組目で製紐することによって、実施例5の道糸保護用糸条を得た。
[実施例6]
芯糸としては、2.0号(直径0.235mm)のPET繊維を、8角断面を有するように14本/インチの組目で製紐し、この芯糸に対して、鞘糸として、110dtexのポリエチレン繊維を16打ちの丸打ちで、50本/インチの組目で製紐することによって、実施例6の道糸保護用糸条を得た。
[実施例7]
芯糸としては、560dtexのPET繊維を、150T/mの撚り数でS撚による撚糸を得、この芯糸に対して、鞘糸として、110dtexのポリエチレン繊維を16打ちの丸打ちで、50本/インチの組目で製紐することによって、実施例7の道糸保護用糸条を得た。
[比較例1]
110dtexのポリエチレン繊維を16打ちの丸打ちで、50本/インチの組目で製紐することによって、比較例1の道糸保護用糸条を得た。
[比較例2]
芯糸としては、0.5号(直径0.117mm)のPET繊維を、8角断面を有するように15本/インチの組目で製紐し、この芯糸に対して、鞘糸として、110dtexのポリエチレン繊維を16打ちの丸打ちで、50本/インチの組目で製紐することによって、比較例2の道糸保護用糸条を得た。
[比較例3]
芯糸としては、560dtexのPET繊維を、50T/mの撚り数でS撚による撚糸を得、この芯糸に対して、鞘糸として、110dtexのポリエチレン繊維を16打ちの丸打ちで、50本/インチの組目で製紐することによって、比較例3の道糸保護用糸条を得た。
[比較例4]
芯糸としては、0.5号(直径0.117mm)のPET繊維を、8角断面を有するように20本/インチの組目で製紐し、この芯糸に対して、鞘糸として、50dtexのポリエチレン繊維を16打ちの丸打ちで、50本/インチの組目で製紐することによって、比較例4の道糸保護用糸条を得た。
[比較例5]
芯糸としては、0.3号(直径0.090mm)のPET繊維を、8角断面を有するように25本/インチの組目で製紐し、この芯糸に対して、鞘糸として、110dtexのポリエチレン繊維を16打ちの丸打ちで、50本/インチの組目で製紐することによって、比較例5の道糸保護用糸条を得た。
[比較例6]
芯糸としては、2.5号(直径0.260mm)のPET繊維を、8角断面を有するように20本/インチの組目で製紐し、この芯糸に対して、鞘糸として、110dtexのポリエチレン繊維を16打ちの丸打ちで、50本/インチの組目で製紐することによって、比較例6の道糸保護用糸条を得た。
[比較例7]
芯糸としては、0.5号(直径0.117mm)のPET繊維を、8角断面を有するように20本/インチの組目で製紐し、この芯糸に対して、鞘糸として、110dtexのポリエチレン繊維を16打ちの丸打ちで、20本/インチの組目で製紐することによって、比較例7の道糸保護用糸条を得た。
次に、上記の実施例1~7と比較例1~7の各道糸保護用糸条に対して、以下の項目について、治験者3名が試行した。
[作業性]
図4に示すニードル15の端部開口部15aに超高分子量ポリエチレン繊維の10号(直径0.54mm)の釣り糸16を通して図5に示す状態にし、ニードル15の先端を、実施例と比較例の各道糸保護用糸条14の長手方向に対する直角方向から鞘糸を貫いて芯糸に達するように道糸を通して釣り糸と芯糸を絡ませ、各道糸保護用糸条14の一方の端部から芯糸を引き抜いて釣り糸を1mの長さだけ糸条中心部に挿入し終えるまでに要する時間を測定した。治験者3名のそれぞれが3回試行し、合計で9回の試行の平均値が3分以内のものを「◎」で示し、3~5分以内のものを「〇」で示し、5~10分以内のものを「△」で示し、10分以上のものを「×」で示して、以下の表1と表2に記載する。
[ホールド性]
上記の作業性の段落に記載したように、実施例と比較例の各道糸保護用糸条の一方の端部から芯糸を引き抜く作業中に、超高分子量ポリエチレン繊維の10号(直径0.54mm)の釣り糸を糸条中心部に挿入することができずに、その釣り糸が抜けたか否かについて、治験者3名のそれぞれが10回試行した。すなわち、全部で30回の試行において、釣り糸の抜けが無かったものを「◎」で示し、釣り糸の抜けが1回のものを「〇」で示し、釣り糸の抜けが2回のものを「△」で示し、釣り糸の抜けが3回以上のものを「×」で示して、以下の表1と表2に記載する。
[毛羽・解れ]
上記の作業性に関するすべての試行において、実施例と比較例の各道糸保護用糸条の鞘糸に毛羽または解れがあったか否かについて観察した。その結果、いずれの試行においても毛羽または解れが無かったものを「〇」で示し、1回以上の試行において毛羽または解れが見られたものを「×」で示して、以下の表1と表2に記載する。
[被覆性]
上記の作業性に関するすべての試行において、実施例と比較例の各道糸保護用糸条の中心部に挿入された1mの釣り糸が道糸保護用糸条で完全に覆われて釣り糸を視認することができなかったものを「〇」で示し、少なくともいずれか1回の試行において実施例と比較例の各道糸保護用糸条の中心部に挿入された1mの釣り糸を道糸保護用糸条で完全に覆うことができずに釣り糸の一部を視認することができたか又は道糸保護用糸条の一部に緩みが見られたものを「×」で示し、以下の表1と表2に記載する。
表1に示すように、実施例1~6の道糸保護用糸条は、作業性、ホールド性、毛羽・解れ及び被覆性のすべての項目において、優れていることが分かる。実施例7の道糸保護用糸条は、芯糸が撚糸であるため、ホールド性において他の実施例の道糸保護用糸条に比べてやや劣るものの、作業性、毛羽・解れ及び被覆性においては優れている。
しかし、比較例1は芯糸と鞘糸からなる複合糸ではないため、作業性が悪く、毛羽が見られた。
比較例2は芯糸の組目が少ないので、作業性が悪い。
比較例3は芯糸の撚り数が少ないので、作業性が悪く、毛羽が見られた。
比較例4は鞘糸が細いので、作業性と被覆性が悪かった。
比較例5は芯糸が細いので、作業性が悪かった。
比較例6は芯糸が太いので、被覆性が悪かった。
比較例7は鞘糸の組目が少ないので、被覆性が悪かった。
1 ルアーフィッシング用仕掛け
2 シンカー(錘)
3 ジグヘッド
3a フック
3b 錘部材
4 ワーム
5 リーダー
6 メインライン
7 第1ストッパ
8 第2ストッパ
9 取付具
10 ルアー用釣り竿
11 ガイド部
12 ガイド部
12A 円環状部
12B、12C 基端部
13 締結糸条
14 保護用糸条
15 ニードル
16 メインライン

Claims (8)

  1. 芯糸と鞘糸からなり、芯糸が複数本のフィラメントからなる製紐糸または撚糸であり、鞘糸は芯糸の周りに複数本のフィラメントで製紐されてなる道糸保護用糸条。
  2. 芯糸のフィラメントがモノフィラメントである請求項1に記載の道糸保護用糸条。
  3. 芯糸のフィラメントがマルチフィラメントである請求項1に記載の道糸保護用糸条。
  4. 鞘糸のフィラメントが超高分子量ポリエチレン繊維である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の道糸保護用糸条。
  5. 鞘糸のフィラメントがポリアリレート繊維である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の道糸保護用糸条。
  6. 鞘糸のフィラメントがアラミド繊維である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の道糸保護用糸条。
  7. 鞘糸のフィラメントがポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の道糸保護用糸条。
  8. 鞘糸が丸打ちの製紐機を用いて製紐されている請求項1ないし7のいずれか1項に記載の道糸保護用糸条。
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