JPS5921586Y2 - サ−ボ駆動アダプタ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はサーボ駆動アダプターに関し特にＴＶカメラ等
に使用されるレンズ鏡胴の可動部分を制御する手動グリ
ップに取り付けられるサーボ駆動アダプターに関する。

従来、ＴＶカメラ等に使用されるレンズ鏡胴の可動部分
、例えばズーム部、フォーカス部およびアイリス部をサ
ーボ駆動で行なう駆動ユニットは知られており、またこ
の駆動ユニットには手動操作も可能なように別のアウト
レットを設けたもの又は同一のアウトレットで切換え操
作により手動操作が出来るようにしたもの等が知られて
いる。

しかしながら、これら従来ユニットにおいては、レンズ
鏡胴に取付けられる駆動ユニットの方は手動操作からサ
ーボ駆動操作あるいは逆の操作における取り付は取りは
すしの切換え時間が短縮出来るのであるが、一般にカメ
ラ操作者の側に取付けられている操作グリップの方は依
然として手動用グリップとサーボ駆動用の操作グリップ
の取り換えが必要でありまだ面倒であった。

したがって、本考案は上記従来の欠点を除去し、手動操
作とサーボ駆動操作とを容易にすばやく変換することが
できるサーボ駆動アダプターを提供することを目的とす
る。

本考案の特徴とするところは、レンズ鏡胴の可動部分の
手動操作を行なう手動グリップの出力部材に直接嵌合す
る入力部材とこの人力部材の回動量を電気信号に変換す
る交換手段とこの手段よりの出力信号を出力とする電気
接続部とからなるサーボ駆動アダプターにより手動グリ
ップを容易にサーボ駆動用の操作グリップに変換できる
ようにしたところにある。

以下、本考案を添付図面の一実施例に基づいて詳述する
。

まず最初に理解を容易にするため従来の機構について第
１図を用いて説明する。

第１図はＴＶカメラに取り付けられた手動グリップと駆
動ユニットの配置を示す側面図であり、ＴＶカメラ本体
１０が図示せぬ雲台に取り付けられた支持台１１により
回動自在に軸支され、この力メラ本体１０に取り付けら
れたハンドル４０によりパンおよびチルト操作が行なわ
れる。

さらにこのカメラ本体１０にはレンズ鏡胴２０が取り付
けられ駆動ユニット３０の図示せぬ歯車と噛合した歯車
２１によりズーミング又はフォーカス等のレンズ鏡胴の
可動部分が移動制御される。

この駆動ユニット３０は手動操作のためのアウトレット
３１およびサーボ駆動操作のためのアウトレット３２を
有している。

ここでこの駆動ユニット３０のアウトレット３１および
３２は唯１つにして切換部材を設けてこの駆動ユニット
３０内部で手動操作およびサーボ駆動操作を切換えるよ
うにしてもよい。

またこの駆動ユニット３０を操作する手動操作用グリッ
プ５０は前記ハンドル４０の適当な場所に取り付けられ
ており、前記駆動ユニット３０の手動操作用アウトレッ
ト３１とこのグリップ５０の出力端は２軸のフレキシブ
ルケーブル６０にて接続されている。

このように構成されることにより、カメラ操作者は手動
グリップ５０を回動制御することによりフレキシブルケ
ーブル６０内の軸を回動し手動操作用アウトレット３１
内の入力軸（図示せぬ）を回動し歯車２１を介してレン
ズ鏡胴２０内の可動部分例えばズーミングレンズの可動
レンズを移動制御するのである。

ここで操作者が前記レンズ鏡胴２０の可動部分の制御を
手動からサーボ駆動に変換したい場合サーボ駆動ユニツ
ｌ−３０には手動用のアウトレット３１の他にサーボ駆
動用のアウトレットを備えているか又は切換スイッチ（
図示せぬ）によりサーボ駆動ユニット３０の内部接続機
構が手動からサーボ駆動機構に切換えられるが、操作グ
リップ５０の方はサーボ駆動用の操作グリップ（図示せ
ぬ）に取り換えなければならない。

すなわち２軸ケーブル６０を電気的ケーブルに取り換え
および手動グリップ５０をハンドル４０から取りはずし
サーボ駆動用のポテンショメーター又は発電機を含む操
作グリップに取り換えしかる後にサーボ駆動ユニット３
０のサーボ駆動用アウトレフトと図示せぬサーボ駆動用
グリップの電気的接続部とを接続するという操作が必要
である。

これに対し第２図に示す本考案のサーボ駆動アダプター
７０を用いると前記手動グリップ５０はそのままにして
この手動グリップ５０の２軸ケーブル取り付は部にこの
アダプター７０を取り付けるのみでこの手動グリップ５
０はサーボ駆動用グリップとなるのである。

以下、この考案によるサーボ駆動アダプター７０の構成
、作動について第２図を用いて説明する。

ここで第１図と同一符号は同一物を示すものとする。

手動グリップ５０は操作部５２に固着された出力シャフ
ト５３と支持台５１に固定された中間軸５４とからなり
この中間軸５４に対して前記操作部５２が回動しこの回
動力が出力シャフト５３に伝達され、この中間軸５４の
出力シャフト５３側は２軸ケーブル６０が取り付けられ
るようにねじ部５４ ａが設けられている。

これらの構成は従来周知であるので詳細な説明は省略す
る。

次にサーボ駆動アダプター７０は入力シャフト７２とこ
のシャフト７２に固定されたポテンショメーター又は発
電機７３（以下ポテンショメーターと称す）と電気的接
続部７４（この接続部７４は図示せぬ電気ケーブルを介
して駆動ユニット３０のアウトレット３２に接続される
）とこれらを収納するケース７５からなり、このケース
７５の入力シャフト側には前記手動グリップ５０のねじ
部５４ ａに噛合する取り付けねじ７１が前記ケース７
５に回動自在にさらに前記ねじ部５４ ａの進行方向に
対して移動を制限されて取り付けられている。

このように構成することによって電気ケーブルと手動グ
リップの間にこのサーボ駆動アダプターを取り付けるの
みでこの手動グリップ５０はサーボ駆動用の操作グリッ
プとなるため、操作グリップの手動化あるいはサーボ駆
動化が容易に変換できるのである。

ここで前記操作部５２を回動制御する端止めを前記中間
軸に設けたり、グリップの回転を若干強くするように摩
擦バネを設けたりすることは希望に応じて設計できるこ
とはいうまでもない。

またこれらはサーボ駆動アダプターの方に設けることも
可能である。

以上説明したように本考案アダプターによるとハンドル
に取り付けられた手動グリップをそのままサーボ駆動グ
リップとして用いることが出来るため手動操作からサー
ボ駆動操作、あるいは逆に操作が非常に簡単化され、ま
たサーボ駆動用の操作グリップとして手動グリップの操
作部を兼用できるためコスト的にも有利である等、従来
にない安価で高性能なサーボ駆動アダプターが提供でき
るのである。

【図面の簡単な説明】

第１図はＴＶ右カメラ操作グリップを取り付けた側面図
を示し、第２図はこの操作グリップに本考案アダプター
を取り付けた場合の断面図を示す。 １０・・・・・・ＴＶカメラ本体、２０・・・・・・レ
ンズ鏡胴、３０・・・・・・サーボ駆動ユニット、４０
・・・・・・バンドル、５０・・・・・・手動グリップ
、６０・・・・・・２軸ケーブル、７０・・・・・・サ
ーボ駆動アダプター、７２・・・・・・大力シャフト、
７３・・・・・・ポテンショメーター、７４・・・・・
・電気的接続部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ レンズ鏡胴の可動部分の手動操作を行なう手動グリ
   ップの出力部材に直接嵌合する入力部材とこの入力部材
   の回動量を電気信号に変換する変換手段とこの手段より
   の出力信号を出力とする電気接続部とからなることを特
   徴とするサーボ駆動アダプター。 ２ 前記変換手段をポテンショメーターとなしたことを
   特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載のサーボ
   駆動アダプター。 ３ 前記変換手段を発電機となしたことを特徴とする実
   用新案登録請求の範囲第１項記載のサーボ駆動アダプタ
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