JPH0721009Y2 - テレビレンズの操作装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はテレビ用のレンズ、ことに放送局で使用される
様なテレビ用レンズに関し、更にはレンズのズーミング
やフオーカシングの様な操作をフレキシブルケーブルを
介してマニユアルで行う様にした装置に関する。

従来の技術 第５図は従来から使用されている局用テレビカメラを上
から見下した時の形態を描いている。

１はテレビレンズ本体、即ち図示しないズームレンズと
これを収納する鏡筒から成り、ズームレンズはフオーカ
シングとズーミングを行えるものとする。

２はテレビカメラ本体、３はビユーフアインダー、４は
テレビカメラ本体２とテレビレンズ１を支え、パンニン
グとチルテイングを行うカムヘツド、５は三脚、６はパ
ン，チルトを行うためのパン棒の右側、７はパン棒の左
側である。８はズームレンズのズーミングをマニユアル
で行うためのズームフレキコントローラ、９はフオーカ
シングをマニユアルで行うためのフオーカスフレキコン
トローラ、10は回転力を伝達するフレキシブルケーブル
で、心になる回転力伝達用の可撓性ケーブルとこれを包
むと同様に可撓性の保護チユーブから成る。12はフレキ
アウトレツトで、テレビレンズ本体１の底面に位置し、
ズームレンズのフオーカシング機構（不図示）及びズー
ミング機構（不図示）を駆動する駆動軸をそれぞれ備え
る。フレキシブルケーブル10の端部は各々駆動軸と連結
され、コントローラ8,9からの回転力が駆動軸に伝達さ
れてフオーカシングあるいはズーミングがなされる様に
なっている。

以上の様な装置で、テレビレンズ本体１は必要に応じて
種々の倍率のものに交換されるが、交換されたレンズ本
体のフレキアウトレツト12の位置はレンズによって異な
るため、コントローラ8,9までの長さが相違する事情が
ある。この様な場合、フレキシブルケーブルも交換する
ことになっているが、手元に適当な長さのものがなかっ
たり、交換する時間的余裕がないときには、長さの合わ
ないフレキシブルケーブルを使用したり、それまで使用
していたものを使うことになり易い。

そして適切でないフレキシブルケーブルを使うと、ケー
ブル自体が多少剛性を持つので例えば第５図に描く様に
不自然に蛇行したり、強くわん曲することになるためコ
ントローラの回転運動がスムーズでなくなったり、トル
クの伝達損失が全体的に大きくなるなどの難点が発生す
る。

考案が解決しようとする問題点 本考案は、フレキシブルケーブルの長さが多少不適切で
あったとしても、スムーズなコントロール操作が可能で
トルクの伝達損失の軽減された装置の提供を目的として
いる。

問題を解決するための手段 そして本発明の特徴とするところは、レンズを駆動する
駆動部とこれをマニュアル操作するためのコントローラ
とを、ケーブル軸を中心として回転運動するフレキシブ
ルケーブルで連結する際に、前記フレキシブルケーブル
と前記駆動部の回転軸とを動力伝達方向変換機構で結合
する様にしたテレビレンズの操作装置であって、前記動
力伝達方向変換機構は、前記フレキシブルケーブルのケ
ーブル軸を中心とした回転運動を前記駆動部の回転軸を
中心とした回転運動へ変換するための複数の歯車と該複
数の歯車を収納するケーシングを有し、前記ケーシング
を前記駆動部の回転軸を中心に回動し得る様にレンズ本
体に支持し、コントローラからレンズに至るフレキシブ
ルケーブルが自然な形状をなす様にしたことにある。

実施例 以下、フレキアウトレツト部分を示す第１図，第２図を
使って本考案の実施例を説明する。

第１図で11はズーミングあるいはフオーカシング機構を
駆動するための駆動軸で、レンズの光軸に平行に配置さ
れている。20は動力伝達方向変更機構のケージングであ
る。21は回転力伝達用のカツプリングで駆動軸11に結合
されている。22は別のカツプリングで、カツプリング21
と組合わされる。22′は中継軸で、軸受23により回転自
在に軸支される。24Aと24Bは互いに噛合わされたカサ歯
車で、動力伝達方向変換機構を構成し、カサ歯車24Aは
中継軸22′に結合され、カサ歯車24Bは別の中継軸26に
結合されている。25は軸受で中継軸26を支承する。26A
は中継軸26の端部に形成されたカツプリングの溝で、フ
レキシブルケーブル10の端部に形成されたカツプリング
27の突起と係合する。28は固定リングで、フレキシブル
ケーブル10の保護チユーブとケージング20をネジ結合す
る。

一方、20Aは回転軸で、ケージング20の一部に駆動軸11
の中心と同一の中心を持つ様に形成する。29は支持台
で、そこに設けられた摺動面31で回転軸20Aを支承して
おり、その結果、ケージング20は回転軸20Aを中心に回
転自在となる。30は取付ねじで、テレビレンズ本体１の
底板に支持台29を固設する。

以上の通りの構成であるから、第２図に図示する様にフ
レキシブルケーブル10を矢印32あるいは33の様に光軸に
垂直な面内で揺動させることが可能となり、第３図に示
す様に、コントローラ8,9からフレキアウトレツト12に
至るフレキシブルケーブル10のわん曲形状を無理のない
自然な形にすることができる。

尚、第１図でフレキシブルケーブル10をコントローラで
回転させるとカツプリング27と26Aを介して中継軸26が
回転し、カサ歯車24Bが回転するからカサ歯車24Aが回転
し、中継軸22′，カツプリング21,22を経て駆動軸11が
回転する。従ってズーミングあるいはフオーカシングが
達成されるわけである。

第４図はケージング20の回転支持構造の変形例を示して
おり、ここではケージング20を軸受23を保持する部分と
軸受25を保持する部分とに分割し、後者を摺動面31′で
支承する様にしている。

効果 以上説明した様に、フレキアウトレツトにフレキシブル
ケーブルを連結した際にフレキシブルケーブルに無理な
力が作用する様な場合でも回転部が働いて無理な力を逃
がすことができるため、フレキシブルケーブ自体は自然
に大きな半円を描くことになる。従って回転がスムーズ
になり、レンズ駆動操作の感じが極めて良好になる利点
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す部分断面図で、第２図は
それを軸方向から見た図。第３図はテレビカメラの平面
図。第４図は要部変形例を示す部分断面図。第５図はテ
レビカメラの平面図。 図中、１はテレビカメラ本体、８はズームフレキコント
ローラ、９はフオーカスフレキコントローラ、10はフレ
キシブルケーブル、12はフレキアウトレツト、11は駆動
軸、20はケージング、24Aと24Bはカサ歯車、20Aは回転
軸、29は支持台、31は摺動面である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】レンズを駆動する駆動部とこれをマニュア
   ル操作するためのコントローラとを、ケーブル軸を中心
   として回転運動するフレキシブルケーブルで連結する際
   に、前記フレキシブルケーブルと前記駆動部の回転軸と
   を動力伝達方向変換機構で結合する様にしたテレビレン
   ズの操作装置であって、前記動力伝達方向変換機構は、
   前記フレキシブルケーブルのケーブル軸を中心とした回
   転運動を前記駆動部の回転軸を中心とした回転運動へ変
   換するための複数の歯車と該複数の歯車を収納するケー
   シングを有し、前記ケーシングを前記駆動部の回転軸を
   中心に回動し得る様にレンズ本体に支持し、コントロー
   ラからレンズに至るフレキシブルケーブルが自然な形状
   をなす様にしたことを特徴とするテレビレンズの操作装
   置。