JPH116950A - モータ駆動装置およびレンズ鏡筒 - Google Patents

モータ駆動装置およびレンズ鏡筒

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JPH116950A
JPH116950A JP16147997A JP16147997A JPH116950A JP H116950 A JPH116950 A JP H116950A JP 16147997 A JP16147997 A JP 16147997A JP 16147997 A JP16147997 A JP 16147997A JP H116950 A JPH116950 A JP H116950A
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JP
Japan
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motor
output
clutch mechanism
gear
external
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JP16147997A
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Takashi Suzuki
隆司 鈴木
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レンズ鏡筒の小型化、コストダウン、組立性ア
ップを図ることが可能なモータ駆動装置を提供する。 【解決手段】モータ(1,3等)の出力を受けて作動す
る出力伝達手段(15,16)と、前記出力伝達手段内
に設けらたクラッチ機構(15,24)と、前記出力伝
達手段及び前記クラッチ機構を保持する為の固定部材
(19)と、前記クラッチ機構を外部より操作する為の
外部操作部材(25)とを有し、前記固定部材は、前記
出力伝達手段及び前記クラッチ機構及び前記外部操作部
材をすべて同一のユニットとして保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ駆動装置お
よびレンズ鏡筒に係り、詳しくは動力の伝達をモータ駆
動と手動とに切り替えるクラッチ機構を有するモータ駆
動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、モータの出力により被駆動部材を
駆動する場合、例えばモータ駆動ユニットを内蔵した一
眼レフカメラの交換レンズ鏡筒においては、該モータ駆
動ユニット内にモータ出力伝達部材を備える一方、フォ
ーカスまたはズームのオート、マニュアル切り換え機構
(クラッチ機構)が装備されているが一般的である。
【0003】この場合、オート、マニュアル切り換え機
構は外部操作部材の操作によって作動される構成となっ
ており、その外部操作部材はモータ駆動ユニットとは別
のユニット部材に取り付けられている(例えばレンズ鏡
筒の外装部品)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例ではモータ駆動ユニット内のオート、マニュアル切
り換え機構と外部操作部材とをモータ駆動ユニットをレ
ンズ鏡筒に組み込む際に機械的な連結を行う必要があ
り、例えばモータ駆動ユニット側のオート、マニュアル
切り換え機構の一部である切り換えレバーと、外部操作
部材側のオート、マニュアルのポジションの位置出しの
為のクリック部材とをモータ駆動ユニットのレンズ鏡筒
に組み込む際にメカ連結するという構造となる為、構造
が複雑になってしまうという問題があった。また、それ
ばかりではなく、前記オート、マニュアル切り換え機構
と前記外部操作部材のオートとマニュアルを切り換える
という役目が同じにもかかわらず、別ユニットになって
いる為、部品点数もアップし、近年の鏡筒小型化、コス
トダウンの弊害となっていた。
【0005】本出願に係る発明の目的は、モータ駆動ユ
ニット内のオート、マニュアル切り換え機構(クラッチ
機構)とそのオート、マニュアル切り換え機構を作動す
るレンズ鏡筒に備えた外部操作部材とを1ユニット化
し、即ち、同じ役目を持つ構成を1ユニット化すること
で、レンズ鏡筒の小型化、コストダウン、組立性アップ
を図ることが可能なモータ駆動装置およびレンズ鏡筒を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本出願に係るモータ駆動
装置の発明の第1の構成は、モータの出力を受けて作動
する出力伝達手段と、該出力伝達手段内に設けたクラッ
チ機構と、前記出力伝達手段及び前記クラッチ機構を保
持する為の固定部材と、前記クラッチ機構を外部より操
作する為の外部操作部材とを有し、前記固定部材は、前
記出力伝達手段及び前記クラッチ機構及び前記外部操作
部材をすべて同一のユニットとして保持するよう構成し
たものである。
【0007】この構成をレンズ鏡筒に適用すると、即
ち、クラッチ機構としてのレンズ鏡筒のオート、マニュ
アル機構を保持する固定部材上に、前記オート、マニュ
アル切り換え機構を作動させる外部操作部材を設けるこ
とができ、従来設けていた外部操作部材を保持する固定
部材が廃止でき、部品点数削減が図られた安価なモータ
駆動装置を内蔵したレンズ鏡筒が提供できる。
【0008】本出願に係るモータ駆動装置の第2の発明
は、モータの出力を受けて作動する出力伝達手段と、前
記出力伝達手段内に設けたクラッチ機構と、前記クラッ
チ機構を外部より操作する為の外部操作部材と、前記外
部操作部材の位置出しを行なう為のクリック部材とを有
し、前記クラッチ機構は、前記クリック部材にて作用さ
れるよう構成したものである。
【0009】この構成をレンズ鏡筒に適用すれば、従来
でのモータ駆動ユニット内のオート、マニュアル切り換
え機構(クラッチ機構)の一部である切り換えレバー等
が廃止でき、従来よりある外部操作部材のクリック部材
を利用してモータ駆動ユニット内のオート、マニュアル
切り換え機構を作動するようにしたことで、前記切り換
えレバーの廃止分でのモータ駆動ユニットの小型化、か
つ部品点数削減によるコストダウンが達成できる。
【0010】本出願に係るモータ駆動装置の第3の発明
は、上記した第2の構成において、前記出力伝達手段及
び前記クラッチ機構及び前記外部操作部材及びクリック
部材は、すべて同一のユニットとして保持するよう構成
したものである。
【0011】この構成をレンズ鏡筒に適用すると、1ユ
ニットとしたことによるモータ駆動ユニットのレンズ鏡
筒への組込性もアップする効果がある。
【0012】本出願に係るモータ駆動装置の第4の発明
は、モータの出力を受けて作動する出力伝達手段と、前
記出力伝達手段内に設けたクラッチ機構と、前記クラッ
チ機構を外部より操作する為の外部操作部材と、前記外
部操作部材の位置出しを行なう為のクリック部材とを有
し、前記出力伝達手段、前記クラッチ機構、前記外部操
作部材及びクリック部材は、一体成形にて構成した同一
の固定部材により保持したものである。
【0013】この構成をレンズ鏡筒に適用すると、モー
タ駆動ユニットと外部操作部材との位置関係によっては
レンズ鏡筒への搭載での収納スペースが小さくなる場合
が発生するが、この場合においても成形品にて構成した
ことによるある程度の自由な形状設定が可能となる為、
本発明を実現する可能性は極めて高くなるという期待が
持てる。
【0014】本出願に係るモータ駆動装置の第5の発明
は、上記した第4の構成において、前記外部操作部材の
作動方向と前記クラッチ機構の作動方向が同一となるよ
う前記固定部材に前記外部操作部材の摺動部を形成した
ものである。
【0015】この構成をレンズ鏡筒に適用すると、外部
操作部材からのオート、マニュアル切り換え機構(クラ
ッチ機構)への作動力を有効に使用できることによるス
ムースな操作が可能となり(食い付き作動が無くな
る)、操作性アップも含めて、上記した第4の構成と同
様な効果の期待が持てるモータ駆動装置を提供できる。
【0016】本出願に係るレンズ鏡筒の発明は、上記し
たいずれかの構成のモータ駆動装置をレンズ駆動用とし
て有し、前記外部操作部材を鏡筒の外周部に設け、モー
タ駆動と手動操作によるレンズ駆動の切換を前記外部操
作部材により行うようにしたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)図1、図2、図3は本発明の第1
の実施の形態を示す。
【0018】図1は振動波モータも駆動源として被駆動
部材、例えばフォーカスレンズを駆動するためのモータ
駆動装置の展開断面図を示し、モータにより駆動可能な
オートモード状態を示し、図2は図1で示すモータ駆動
装置の平面図、図3はモータからの駆動を切り離すこと
により被駆動部材を手動で駆動可能なマニュアルモード
状態を示す図である。
【0019】まず本実施の形態のモータ駆動装置の駆動
源としての棒状振動波モータの構造について説明する。
【0020】図1,図2,図3において、1は棒状振動
波モータの弾性体であり、この弾性体1は筒状体であっ
て中間部がくびれ、また中心の孔には導電性のシャフト
2のネジ部2aと螺合するメネジ1aが形成されてい
る。そして、弾性体1は導電性材料で構成され、この弾
性体1の一方の端面1bはロータ3の一方の端面3aに
圧接されている。ロータ3は筒状体であり、同じく筒状
体であるバネ保持部材7の外周に嵌着されている。4は
中心孔4aを有する押え体であり、シャフト2の頭部に
より後述の圧電素子5に圧接されている。
【0021】5は例えばPZTで構成される電気−機械
エネルギー変換素子としての環状円板形の圧電素子であ
り、A相、B相としてのPZTを複数枚積層している。
6は圧電素子5に交流電圧を供給するためのフレキシブ
ルプリント板である。前述したロータ3は振動体(ステ
ータ)を構成する弾性体1と押え体4が圧電素子5に供
給される交流電圧に応答して振動した時に、軸線Zを中
心として回転する。この振動波モータの駆動原理は公知
なのでその詳細については省略するが、本実施の形態で
は位相の異なる2つの曲げ振動の合成により、弾性体1
の一端面に楕円運動を形成するようにし、この楕円運動
により接触するロータ3を摩擦駆動して回転させる。
【0022】7は後述する加圧バネ9を受けると共にロ
ータ3に固着されたバネ保持部材である。8はギア部8
aを有する回転出力部材であり、バネ保持部材7に対し
て回転方向では一体的に、スラスト方向ではフリーにな
るように突起8bを有しており、この突起8bと対応す
る溝部7aがバネ保持部材7に設けられている。9は加
圧バネであり、回転出力部材8とバネ保持部材7との間
に設けられ、ロータ3を振動体(ステータ)としての弾
性体1に圧接させている。
【0023】10は回転出力部材8とロータ3を回転支
持する軸受(ベアリング)である。11は棒状振動波モ
ータを取付部材12に固定するための支持部材であり、
ネジ13(図2参照)により取付部材12に固定され
る。振動波モータの組立てに際しては、支持部材11を
シャフト2に嵌合させると共にシャフト2のフランジ部
2bに突き当てた後、ナット14で締め付け、接着剤で
シャフト2に固着する。これにより軸受10と回転出力
部材8を介して加圧バネ9の加圧状態を保持した状態で
棒状振動波モータの組立が完了する。以上が棒状振動波
モータの構造の説明である。
【0024】次に棒状振動波モータ以外の構成について
説明する。
【0025】15は大ギア部15aを有し、その大ギア
部15aが棒状振動波モータの回転出力部材8のギア部
8aと噛み合う一方、小ギア部15bをも有した切換ギ
アである。切換ギア15は回転可能に支持される一方、
スラスト駆動可能に支持されている。16は伝達ギア部
16aと出力ギア部16bを有している出力ギアであ
り、伝達ギア部16aは切換ギア15の小ギア部15b
と噛み合う一方、出力ギア部16bは被駆動部材、例え
ばレンズ鏡筒のレンズ駆動機構のギア部に連結されてい
る。
【0026】17は棒状振動波モータの回転出力部材8
のギア部8aと噛み合うギア部17aを有している一
方、複数のスリット部を有するパルス発生部17bを一
体成形したパルスギアである。18はパルスギア17の
パルス発生部17bのパルスを読み取り、周知の回路基
板に形成したモータ制御回路に信号を送るための光学セ
ンサーとしてのインタラプタである。このインタラプタ
18は、棒状振動波モータのフレキシブルプリント板6
に半田付けされている。
【0027】19は切換ギア15、出力ギア16、パル
スギア17をそれぞれ軸部19a、穴部19b、軸部1
9cに対して回転可能に軸支する一方、インタラプタ1
8を固定可能に支持する固定部材である。固定部材19
は例えばレンズ鏡筒の固定筒にビス20,21(図2参
照)によってビス止めされる。また取付部材12を固定
部材19にビス22,23(図2参照)によって取り付
けることで切換ギア15、出力ギア16、パルスギア1
7のスラスト抜け止めを行なう。
【0028】24は切換ギア15を固定部材19側に常
時付勢しているバネである。なお、切換ギア15は前述
したように固定部材19の軸部19aに対して回転可能
に支持される一方、スラスト方向にも移動可能となるよ
う構成されている。25は固定部材19に対してスライ
ド駆動可能となるよう固定部材19に設けた摺動部19
d上に摺動可能な外部操作部材であり、外部操作部材2
5のスライド摺動方向は切換ギア15をスラスト駆動す
る際にスムースに駆動可能となるよう切換ギア15のス
ラスト方向と一致するよう構成されている。
【0029】26は外部操作部材25にビス27によっ
て取り付けられたクリック部材であり、曲げ部26aと
端部26bを有している。クリック部材26の曲げ部2
6aにより固定部材19に設けた突起部19eを乗り越
えることでクリック力が発生するように構成しており、
そのクリック力により外部操作部材25をオートモード
ポジション(棒状振動波モータにて被駆動部材としての
レンズ駆動機構を駆動可能なポジション)とマニュアル
モードポジション(棒状振動波モータとの機械的連結を
切り離して被駆動部材としてのレンズ駆動機構を手動駆
動可能なポジション)とを切り換え可能なように構成し
ている。
【0030】一方、そのオートモードポジションとマニ
ュアルモードポジションの切り換え方法としては、クリ
ック部材26の端部26bにて切換ギア15を図1で示
すオートモードポジションの状態からバネ24に抗して
スラスト方向に(取付部材12側に)押圧駆動すること
により、大ギア部15aと棒状振動波モータの回転出力
部材8のギア部8aとの噛み合いを外して、即ち、棒状
振動波モータからの機械的連結を切り離すことでマニュ
アルモードポジションに切り換えることができる(図3
に示す状態)。
【0031】この場合のマニュアル操作としては、被駆
動部材(レンズ駆動機構)を直接手動で作動させること
となる(被駆動部材を直接駆動させても出力ギア16、
切換ギア15が回転するだけで棒状振動波モータは機械
的連結が断たれている為、回転はしない)。なお固定部
材19は軸部19a、穴部19b、軸部19c、摺動部
19d、突起部19eをすべて含んだ形にて一体成形さ
れている。
【0032】以上が本実施の形態のモータ駆動装置の構
成であり、その作動として、まず棒状振動波モータによ
り駆動するオートモード時での作動を説明する。
【0033】図1に示す状態にて棒状振動波モータに駆
動命令が出されると、周知の回路基板より駆動信号(交
流電圧)がフレキシブルプリント板6を通じて棒状振動
波モータに供給される。その駆動信号(交流電圧)によ
り圧電素子5が振動し、その振動により振動体(ステー
タ)としての弾性体1と押え体4が振動する。この振動
によって、ロータ3、回転出力部材8が軸線Zを中心と
して共に回転する。この回転により、切換ギア部15を
介して出力ギア16が回転し、被駆動部材、例えばレン
ズ鏡筒のレンズ駆動機構にその回転が伝達されることで
レンズが移動され、オートフォーカス、オートズーム等
が可能となる。
【0034】一方、回転出力部材8の回転によりそのギ
ア部8aと噛み合うパルスギア17も回転する。この回
転によりパルスギア17のパルス発生部17bのスリッ
ト数をインタラプタ18が読み取り、その信号をフレキ
シブルプリント板6を通じて周知の回路基板に送り、前
述したレンズ駆動機構の動作を制御する。
【0035】次に図3に示すマニュアルモードでの作動
を説明する。
【0036】まず、図1のオートモード状態から図3の
マニュアルモードへの切り換えは、前述したように、ク
リック部材26の端部26bにて切換ギア15を図1の
オートモードポジションの状態からバネ24に抗してス
ラスト方向に(取付部材12側に)押圧駆動することに
より、大ギア部15aと棒状振動波モータの回転出力部
材8のギア部8aとの噛み合いを外し、図3に示すマニ
ュアルモードの状態とする。この状態でのマニュアル作
動としては、被駆動部材、例えばレンズ鏡筒のレンズ駆
動機構を直接手動で作動することでレンズが移動され、
マニュアルフォーカス、マニュアルズーム等が可能とな
る。
【0037】ここで、被駆動部材を直接駆動させると出
力ギア16を介して切換ギア15が回転することにな
る。切換ギア15はバネ24の押圧力を受けながら回転
することになる為、レンズ駆動機構の手動作動に適度な
フリクション力が与えられマニュアルの操作感の良い作
動が可能になる。
【0038】なお、図1に示すオートモード時にも切換
ギア15にバネ24の押圧力が若干かかるような構成で
あるが、そのフリクション力は棒状振動波モータの回転
には支障が無いように設定されている。そして、図3に
示すマニュアルモード状態ではそのバネ24の押圧力を
クリック部材26の端部26bで切換ギア15をスラス
ト作動することにより強めることでマニュアル操作力に
適度なフリクション力を与える構成としている。なお、
レンズ駆動機構を直接手動駆動させても棒状振動波モー
タとは機械的連結が断たれている為、回転はしない。
【0039】(第2の実施の形態)図4、図5は第2の
実施の形態を示す。
【0040】図4はモータ駆動装置を組み込んだレンズ
鏡筒の断面図であり、図5はそのモータ駆動装置の断面
図である。
【0041】図において、51はカメラボディに着脱可
能なバヨネットマウントを一体成形した固定部で、51
aはバヨネットマウント部、51bは固定部51の光軸
方向に伸びた複数本の柱、51cは柱51bの内径側に
ある光軸方向に伸びた案内溝、51dは固定部51の径
小部に設けたレンズ保持部、51eはレンズ保持部51
dから光軸方向に伸びた円筒部である。
【0042】52は固定部51に保持された光軸方向に
伸びたキー、53はキー52を固定部に固定する為のビ
ス、55はキー52、ビス53等を外観として見えない
ようにする為の化粧板、56は固定部51に取り付けら
れた化粧環、57は有害光をカットする為の遮光紙であ
り、円筒部51eの内側に貼付されている。
【0043】58は柱51bにビス59によって取り付
けられたガイドコロ、60は固定部51に回転可能に保
持され光軸を中心に所定の角度だけ回転するズームリン
グであり、円周方向に所定の角度に限って形成された円
周溝60aを一体成形している。61はズームカムリン
グであり、ズームリング60にビス62にて固定されて
おり、内周部にズームレンズ移動用カム突起(突条カ
ム)61a、外周部にズームレンズ移動用カムフォロア
ー61bを有している。63は変倍用光学系を保持した
第二のレンズ保持枠であり、レンズ保持枠63の外側に
光軸に沿って形成されたキー溝63a、カム突起61a
を挟持したカムフォロアー63bを一体成形している。
【0044】64は虹彩絞り、65は虹彩絞りを駆動す
るステップモータ、66は合焦と変倍用の第一のレンズ
保持枠、67は第一のレンズ保持枠66をビス68によ
り固定すると共に合焦移動の為のヘリコイドネジ67
a、後述する第二出力ギア29のギア部29aと噛み合
うギア部67bを一体成形しているヘリコイド環、69
はズームカムリング61の外側に保持された直進筒であ
り、合焦の為のレンズ移動を行なうヘリコイドネジ69
a、案内溝51cと共同して直進筒69を光軸方向に案
内する為のキー69b、ヘリコイド環67、ビス68を
介して第一のレンズ保持枠66を変倍の為に移動させる
カム69cを一体成形している。
【0045】70は虹彩絞り64を第二のレンズ保持枠
63との間に挟み込んでビス71によって固定される第
三のレンズ保持枠、72はズームリング60に巻かれた
ズームリング操作ゴム、73はズームリング60に固定
される補強環、74は回路基板である。
【0046】75はオート、マニュアル切り換えスイッ
チである。
【0047】L1は第一のレンズ保持枠66に保持され
た第一レンズ群、L2は第二のレンズ保持枠63、第三
のレンズ保持枠70に保持された第二レンズ群、L3は
第三のレンズ群である。Aは棒状振動波モータであり、
その棒状振動波モータを取り付けたユニットBは図5に
て説明する。
【0048】図5は第1の実施の形態を示す図1と殆ど
の部分が同構成である為、図1と同じ部材には同じ符号
を付してその説明を省略し、異なる点を以下に説明す
る。
【0049】第1の実施の形態における出力ギア16は
全体が一体に形成されているのに対し、本出力ギア28
は2本の部分で構成したものである。
【0050】図5において、28はギア部28aを有し
た第一出力ギアであり、そのギア部28aは切換ギア1
5の小ギア部15bと噛み合っている。29はギア部2
9aを有した第二出力ギアであり、そのギア部29aは
ヘリコイド環67のギア部67bに連結されている。
【0051】一方、第一出力ギア28と第二出力ギア2
9との連結は回転方向には一体的に、スラスト方向には
移動可能なように例えば二方取りを施した軸29bによ
って(第一出力ギアには二方取り形状の穴部が設けられ
ている)連結されている。なお、図5は棒状振動波モー
タAにて駆動可能なオートモード状態の図であるが、マ
ニュアルモードへの切り換えにおいての作動は、第一の
実施の形態である図1から図3への作動と同様である
為、説明は省略する。
【0052】これらの説明と図でわかるように、固定部
材19は外部操作部材25をも支持しており、その外部
操作部材25の支持部19fはレンズ鏡筒の外観部とな
るよう構成している。その固定部材19の支持部19f
は固定部51に支持されている為、外部操作部材25の
操作に対しても固定部材19がたわむことなくスムース
な作動が可能となる。なお、固定部材19は固定部51
にビス等の周知の方法により固定される。
【0053】次に図4において、ズーム作動について説
明する。
【0054】ズーミングのためにズームリング操作ゴム
72を手指にて回転操作するとズームリング60及びズ
ームカムリング61は定位置で回転する。なお、ズーム
カムリング61の内側に嵌合している第二のレンズ保持
枠63はキー溝63aにキー52が嵌入している為、光
軸方向のみ移動可能である。従って、ズームカムリング
61が回転すると、第二のレンズ保持枠63はカムフォ
ロアー63bとカム突起61aとの係合によりそのカム
に沿って、第三のレンズ保持枠70と虹彩絞り64と共
に、ガタ無く光軸方向に摺動移動する。
【0055】一方、直進筒69はキー69bが光軸方向
案内溝51cに嵌入して光軸方向のみ移動可能な為、ズ
ームカムリング61が回転すると直進筒69はカム69
cとズームカムリング61のカムフォロアー61bとの
係合によりそのカムに沿ってガタ無く所定量だけ光軸方
向に摺動移動することになる。この直進筒69の光軸方
向の移動によりヘリコイド環67はヘリコイドネジ67
aと直進筒69のヘリコイドネジ69aとの螺合状態を
保持したまま直進筒69と共に光軸方向に移動する。そ
してヘリコイド環67と一体的に構成された第一のレン
ズ保持枠66も光軸方向に移動してズーミングが行なわ
れる。次にフォーカス作動における棒状振動波モータに
より駆動するオートモード時での作動を説明する。
【0056】図4,図5にて示す状態にて棒状振動波モ
ータに駆動命令が出されると、回路基板74より駆動信
号(交流電圧)がフレキシブルプリント板6を通じて棒
状振動波モータに供給される。その駆動信号(交流電
圧)により圧電素子5が振動し、その振動により振動体
を構成する弾性体1と押え体4が振動する。
【0057】この振動によって、ロータ3、回転出力部
材8が軸線Zを中心として共に回転する。この回転によ
り、切換ギア15を介して第一出力ギア28、第二出力
ギア29が回転する。この回転で第二出力ギア29とギ
ア連結しているヘリコイド環67も回転する。
【0058】その結果、ヘリコイドネジ67a,69a
の作用により第一レンズ群L1が回転しながら前後移動
することになり、オートフォーカスが可能となる。一
方、回転出力部材8の回転によりそのギア部8aと噛み
合うパルスギア17も回転する。この回転によりパルス
ギア17のパルス発生部17bのスリット数をインタラ
プタ18が読み取り、その信号をフレキシブルプリント
板6を通じて回路基板74に送り、第一レンズ群L1の
動作を制御する。
【0059】次にフォーカス作動におけるマニュアルモ
ードでの作動を説明する。
【0060】まず、オートモード状態からマニュアルモ
ードへの切り換えは第一の実施の形態と同様にクリック
部材26の端部26bにて切換ギア15を図5に示すオ
ートモードポジションの状態からバネ24に抗してスラ
スト方向に(取付部材12側に)押圧駆動することによ
り、大ギア部15aと棒状振動波モータの回転出力部材
8のギア部8aとの噛み合いを外して、マニュアルモー
ドとする。
【0061】この状態でのマニュアル作動としては、ヘ
リコイド環67を直接手動で回転駆動することでヘリコ
イドネジ67a,69aの作用により第一レンズ群L1
が回転前後移動し、マニュアルフォーカスが可能とな
る。なお、ヘリコイド環67を直接回転駆動させるとヘ
リコイド環67とギア連結している第二出力ギア29も
回転することになり、第一出力ギア28を介して切換ギ
ア15も回転することになる。
【0062】そして、切換ギア15はバネ24の押圧力
を受けながら回転することになる為、ヘリコイド環67
の手動回転作動に適度なフリクション力が与えられマニ
ュアルの操作感の良い作動が可能になる。なお、ヘリコ
イド環67を直接手動回転駆動させても棒状振動波モー
タとは機械的連結が断たれている為、回転はしないこと
は第1の実施の形態と同様である。
【0063】また図4において、オート、マニュアルモ
ードの切り換えの際、クリック部材26を回路基板74
上に設けたオート、マニュアル切り換えスイッチ75と
連動させておけば、電気的なオート、マニュアル切り換
えも簡単な構成にて可能となる。
【0064】
【発明の効果】請求項1、6に係る発明によれば、モー
タ出力伝達手段及びクラッチ機構としてのオート、マニ
ュアル機構を保持する固定部材上にオート、マニュアル
切り換え機構を作動させる外部操作部材を設けた、即
ち、クラッチ機構とモータ出力伝達手段と外部操作部材
とをすべて同一のユニット上に構成するよう保持したこ
とで従来設けていた外部操作部材を保持する固定部材が
廃止でき、部品点数削減が図られた安価なモータ駆動装
置を内蔵したレンズ鏡筒が提供できるという効果があ
る。
【0065】請求項2、6に係る発明によれば、外部操
作部材のオート、マニュアルポジションの位置出しの為
のクリック部材を利用してモータ駆動ユニット内のオー
ト、マニュアル切り換え機構(クラッチ機構)を作動す
るようにしたことで、従来でのモータ駆動ユニット内の
オート、マニュアル切り換え機構の一部である切り換え
レバー等が廃止でき、その切り換えレバーの廃止分での
モータ駆動ユニットの小型化、かつ部品点数削減による
コストダウンが達成できるという効果がある。請求項
3、6に係る発明によれば、第二の発明と同様の効果が
得られるばかりでなくモータ出力伝達手段及びオート、
マニュアルの切り換え機構(クラッチ機構)及び外部操
作部材及びオート、マニュアルポジションの位置出しの
為のクリック部材のすべてを同一のユニットで構成とし
たことでモータ駆動ユニットのレンズ鏡筒への組込性も
アップする効果がある。
【0066】請求項4、6に係る発明によれば、モータ
駆動ユニットとオート、マニュアル切り換え機構(クラ
ッチ機構)を作動させる外部操作部材との位置関係によ
ってはレンズ鏡筒への搭載での収納スペースが小さくな
る場合が発生するが、この場合においてもユニットを保
持する固定部材を成形品にて構成したことである程度の
自由な形状設定が可能となる為、本発明を実現する可能
性は極めて高くなるという効果が発生する。
【0067】請求項5、6に係る発明によれば、第四の
発明と同様な効果が得られるばかりでなくオート、マニ
ュアル切り換え機構(クラッチ機構)を作動させる為の
外部操作部材と外部操作部材により作動するオート、マ
ニュアル切り換え機構(クラッチ機構)の作動方向が同
じであることでその作動を有効に使用でき外部操作部材
のスムースな操作が可能となり(食い付き作動が無くな
る)、操作性アップの効果があるモータ駆動装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すモータ駆動装
置の断面図(オートモード状態)。
【図2】図1の正面図。
【図3】本発明の第1の実施の形態を示すモータ駆動装
置の断面図(マニュアルモード)。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示すレンズ鏡筒の
断面図(オートモード状態)。
【図5】図4のモータ駆動装置の断面図(オートモード
状態)。
【符号の説明】
1…弾性体 2…シャフト 3…ロータ 4…押え体 5…圧電素子 6…フレキシブルプリント板 7…バネ保持部材 8…回転出力部材 9…加圧バネ 10…軸受 11…支持部材 12…取付部材 15…切換ギア 16…出力ギア 17…パルスギア 18…インタラプタ 19…固定部材 19d…摺動部 24…バネ 25…外部操作部材 26…クリック部材 28…第一出力ギア 29…第二出力ギア

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの出力を受けて作動する出力伝達
    手段と、前記出力伝達手段内に設けらたクラッチ機構
    と、前記出力伝達手段及び前記クラッチ機構を保持する
    為の固定部材と、前記クラッチ機構を外部より操作する
    為の外部操作部材とを有し、前記固定部材は、前記出力
    伝達手段及び前記クラッチ機構及び前記外部操作部材を
    すべて同一のユニットとして保持することを特徴とする
    モータ駆動装置。
  2. 【請求項2】 モータの出力を受けて作動する出力伝達
    手段と、前記出力伝達手段内に設けられたクラッチ機構
    と、前記クラッチ機構を外部より操作する為の外部操作
    部材と、前記外部操作部材の位置出しを行なう為のクリ
    ック部材とを有し、前記クラッチ機構は、前記クリック
    部材にて作用されることを特徴とするモータ駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記出力伝達手段、前記クラッチ機構、
    前記外部操作部材及びクリック部材は、全て同一のユニ
    ットとして保持することを特徴とする請求項2記載のモ
    ータ駆動装置。
  4. 【請求項4】 モータの出力を受けて作動する出力伝達
    手段と、前記出力伝達手段内に設けたクラッチ機構と、
    前記クラッチ機構を外部より操作する為の外部操作部材
    と、前記外部操作部材の位置出しを行なう為のクリック
    部材とを有し、前記出力伝達手段、前記クラッチ機構、
    前記外部操作部材及びクリック部材は、一体成形にて構
    成した同一の固定部材により保持されることを特徴とす
    るモータ駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記外部操作部材の作動方向と前記クラ
    ッチ機構の作動方向が同一となるよう前記固定部材に前
    記外部操作部材の摺動部を形成したことを特徴とする請
    求項4記載のモータ駆動装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載のモ
    ータ駆動装置をレンズ駆動用として有し、前記外部操作
    部材を鏡筒の外周部に設け、モータ駆動と手動操作によ
    るレンズ駆動の切換を前記外部操作部材により行うよう
    にしたことを特徴とするレンズ鏡筒。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006259130A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Nikon Corp レンズ鏡筒
JP2008058914A (ja) * 2006-09-04 2008-03-13 Fujifilm Corp ズーム機能付きカメラ
CN102754572A (zh) * 2011-04-26 2012-10-31 北京化工大学 一种植物培育基体及其制造和应用

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