JPS5921124Y2 - 塵芥案内板とコンテナ受けの出没装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は塵芥積込装置を備えるホッパの入口下部にコン
テナ顛倒装置を取付けた塵芥収集車に関する。

従来このような塵芥収集車では第３図及び第４図に示す
ように、ホッパ５の人口５ａの下部縁材１上に、コンテ
ナ顛倒装置により頭側される車輪付のコンテナ６の両側
端部を夫々受止めるゴムローラ状のコンテナ受け７を取
付けると共に、該下部縁材１の外縁に塵芥のこぼれ落ち
を防ぐ塵芥案内板２を連設するのを普通とするが、板状
或いは梁状の粗大塵芥りをホッパ入口に差込んで、これ
をＡ方向に駆動回転される下部積込パネル８により破断
、圧縮する場合には、コンテナ受け７や塵芥案内板２が
粗大塵芥りに作用する押下刃により破損或いは変形する
恐れがある。

尚図示のコンテナ顛倒装置は、ホッパ入口の下部両側に
夫々上端を枢着９されたＵ字状フレーム１０は、車輪付
コンテナ６の両側に夫々突出させた係合棒６ａが係合す
べき長孔１１ ａを形成する掛環１１と、該コンテナ受
止め用ローラ１２ ａを備えるアーム１２を固着し、該
Ｕ字状フレーム１０とホッパ５側壁との間にコンテナ頭
側シリンダ１３を取付けており、又塵芥積込装置は両側
リンク１４．１５を介して上下を夫々ホッパ５に支持さ
せた上部積込パネル１６の下端に下部積込パネル８を枢
着し、該両パネル間に下部積込パネル揺動シリンダ１７
を取付ける共に、該両パネル相互の連結部分の昇降シリ
ンダ（図示せず）をホッパ側に取付けている。

本考案は上記問題が生じないように塵芥案内板とコンテ
ナ受けを出没自在とすると共に、その出没操作と使用位
置拘束操作を簡単化することを目的とする。

本考案は塵芥案内板２を上下揺動自在に枢架したホッパ
入口の下部縁材１外壁に、コンテナ受けの支持アーム３
を使用位置とこれより低いホッパ外の格納位置との間で
上下揺動するように枢架して、該塵芥案内板と支持アー
ムの間を、該両者が共に使用位置にある時に緊張する屈
折自在の連結部材４で連結し、支持アーム３を使用位置
に拘束し得る係脱自在な拘束具を該支持アームと下部縁
材１の間に設けたことを特徴とする。

第１図及び第２図は本考案の一実施例を示し、塵芥案内
板２とその両側に夫々配設した左右対称構成の支持アー
ム３の基端は、下部縁材１の外壁頂部附近に固着したブ
ラケツＨａに同軸に（同軸でなくてもよい）枢着１８さ
れ、該支持アーム３の先端に取付けた軸３ａに回動自在
に支承されるゴムローラ状のコンテナ受け７が第１図実
線示の使用位置にある時に該支持アーム３の先端下部が
下部縁材１上に当接支持される。

連結部材４はリンク４ ａ 、４ ｂの端末を軸１９で
枢着した２連リンクで、該連結部材４は塵芥案内板２の
両側に夫々配設される。

各連結部材４の一端は塵芥案内板２の先端に軸２０によ
り枢着され、又他端は支持アーム３の先端内側に夫々固
着したブラケツ）３ｂに軸２１により枢着される。

支持アーム３を使用位置に拘束する拘束具は、略枢着軸
１８の方に向くようにして軸３ａの内端部に摺動自在に
挿通したピン２２を、下部縁材１上に固着した掛金具１
ｂのピン孔に抜差し自在に挿入してなり、該ピン２２は
軸３ａより抜は落ちないように頭部が鎖２２ ａを介し
て支持アーム３に連結されている。

図中１Ｃは格納位置の塵芥案内板２が当接するように下
部縁材１に取付けたゴムストッパ、３Ｃは格納位置にお
いて塵芥案内板２に係合するように支持アーム３の内側
に突出固着した係合片、５ｂはホッパ５の底板である。

上記構成において、第１図実線示のようにピン２２を掛
金具１ｂに挿入して支持アーム３を使用位置に拘束すれ
ば、案内板２の自重に基づく回転モーメントにより連結
部材４は、その軸２０，１９．２１が一直線上に位置す
るように緊張して、該案内板２の使用位置に支持するか
ら、従来同様にコンテナ頭側位置によ、り頭側されるコ
リテナ６をコンテナ受け７で受止めると共に、該コンテ
ナより落下する塵芥がホッパ外にこぼれるのを案内板２
により防止できる。

又掛金具１ｂよりピを２２を抜いて支持アーム３の拘束
を解き、該支持アームをホッパ５の外方に回動すれば、
案内板２が自重により第１図鎖線示の格納位置に回動す
ると共に、支持アーム３も自重によって連結部材４を屈
折しながら保合片３Ｃが案内板２に係合する格納位置に
回動し、該案内板２とコンテナ受け７が下部縁材１の頂
面より下方に格納される。

このため板状或いは梁状の粗大塵芥をホッパ人口５ａに
差込んで、これを塵芥積込装置により破断する際は、該
粗大塵芥が強度大なる下部縁材１に直接支持されること
になり、案内板２やコンテナ受け７等が破損或いは変形
する恐れはない。

支持アーム３に係合片３Ｃを設けたのは、案内板２を回
動操作しても、該案内板と支持アーム３を格納位置から
使用位置に回動できるようにするためである。

本考案によれば塵芥案内板とコンテナ受けを連動して格
納位置と使用位置の何れにも設定することができるから
、粗大塵芥の破断積込み時における塵芥案内板やコンテ
ナ受は等の破損や変形を防止することができるのみなら
ず、格納位置と使用作置の切換え操作を迅速且つ容易と
することができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案−実施例の側面図、第２図はその片側半
分の斜視図、第３図及び第４図は夫々従来型塵芥積込装
置の斜視図及び要部の縦断側面図である。 ５・・・・・・ホッパ、６・・・・・・コンテナ、７・
・・・・・コンテナ受け、８・・・・・・下部積込パネ
ル、２２・・・・・・ピン、１ｂ・・・・・・掛金具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 塵芥積込装置を備えるホッパの人口下部にコンテナ顛倒
   装置を取付けた塵芥収集車において、塵芥案内板２を上
   下揺動自在に枢架したホッパ入口の下部縁材１外壁に、
   コンテナ受けの支持アーム３を使用位置とこれより低い
   ホッパ外の格納位置との間で上下揺動するように枢架し
   て、該塵芥案内板と支持アームの間を、該両者が共に使
   用位置にある時に緊張する屈折自在の連結部材４で連結
   し、支持アーム３を使用位置に拘束し得る係脱自在な拘
   束具を該支持アームと下部縁材１の間に設けたことを特
   徴とする塵芥案内板とコンテナ受けの出没装置。