JPS5920958Y2 - かつお節削り機

Info

【考案の詳細な説明】本考案はかつお節を削るかつお節削り機に関するもので
、かつお節を確実に押えることができるようにして、上
手にかつお節が削れるようにしたものである。

かつお節の形状は千差万別のため、かつお節の入れ方及
び形状により、従来のものでは押え具で押えつけた時に
かつお節がすべって逃げてしまい上手にかつお節が削れ
ないという問題があった。

本考案はかつお節削りにおいて、押え具の形状を配慮し
たことにより、かつお節を確実に押えつけることができ
るようにすることにより、うまくかつお節が削れるよう
にしたものである。

以下、本考案の一実施例を図面とともに説明する。

図において、１は電動機で、フレーム２を介してシャー
シ３に取付けられ、シャーシ３は本体４に固定されてい
る。

電動機１の回転は、フレーム２に取付けられた歯車群５
により減速されて、シャーシ３の中央に軸受６に保持さ
れたカッター軸７の一端に固定されたカッタ一台８に伝
えられる。

９はカッターで、円板状のカッタ一台８上に１個又は複
数個固定されている。

１０は細長い板状の押え具で、レバー１１を押えると常
時図示の状態に付勢されたスライド軸１２を中心として
かつお節Ａをカッタ一台８に押えつける。

そして押え具１０の押え面の全面又は一部に、かつお節
Ａが逃げないように鋭角に傾斜したのこ歯状部１６を形
成している。

１３は着脱あるいは開閉自在なカバーで、かつお節Ａを
削る際の安全性を得るため開口部をふさぐものである。

１４は容器で、本体４と本体下１５の間に引出し可能に
配置され、削られたかつお節を受けるものである。

次に本実施例の操作及びその作動を説明する。

電源を入れ電動機１を回転させると、その回転は、歯車
群５により減速されカッター軸７を介してカッタ一台８
に伝えられる。

かつお節Ａを押え具１０とカッタ一台８の間にはさみこ
みレバー１１を押えると、軸１２を中心にして押え具１
０はカッタ一台８側へ回転し、かつお節Ａをカッタ一台
８上へ押えつける。

この時カッタ一台８上に取付けられているカッター９に
よりかつお節Ａは削られていく。

削られたかつお節は容器１４にためられるものである。

上記のようにかつお節Ａを押え具１０とカッタ一台８の
間に入れて押え具１０でかつお節を押えつけていく際、
第３図のようにかつお節Ａの形状及び入れ方によっては
、すべって矢印のように上方向にかつお節が逃げてしま
い、かつお節はカッタ一台８へ押えつけられず、削るこ
とができないことが生ずる。

しかし、第２図のように本考案の実施例では、押え具１
０の押え面の一部又は全面に設けられたのこ歯状部１６
により、しっかりと押えつけられて、かつお節が逃げて
しまうことはなく、うまく削ることができるものである
。

又この時にのこ歯状部１６はかつお節の投入はスムーズ
で逆方向にはくい込むよう傾斜しているため、かつお節
がカッタ一台８の回転により、カッタ一台８と押え具１
０の間に自然にくいこんでいき、削れていくくさび効果
がある。

このように本考案は、押え具ののこ歯状部により確実に
かつお節を押えつけて、かつお節をうまく削ることがで
きるものでその効果はきわめて大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す断面図、第２図はその
要部断面図、第３図は第２図と対応する従来の断面図で
ある。１・・・・・・電動機、４・・・・・・本体、８・・・
・・・カッタ一台、９・・・・・・カッター、１０・・
・・・・押え具、１６・・・・・・のこ歯状部。

【実用新案登録請求の範囲】

電動機により回転する円板状のカッタ一台と、かつお節
をカッタ一台へ押える押え具を備え、前記カッタ一台上
面には、１枚又は複数のカッターを取付け、前記押え具
の押え面の全面又は一部にのこ歯状部を設けたことを特
徴とするかつお節削り機。