JPS5920892B2 - デイスクブレ−キ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ローター両側の摩擦パッドの少なくとも一方
を、該ローター回転面と平行をなすように設けられたサ
ポート平面部のローター径外方に開いた開口に嵌合支承
させるようにした型のディスクブレーキに関するもので
ある。

従来のこの種のディスクブレーキでは、摩擦パッドのロ
ーター周方向両端部に突起を設け、一方、サポート開口
のローター周方向内側壁には該突起に対応した凹所を設
けてこれらを凹凸嵌合する型のものが多い。

しかしながらこの様な形状では、摺動面を形成するこれ
ら凹凸嵌合面のサビ止めのために付加するパッドクリッ
プあるいは防錆クリップ等の組付けが繁雑であり、また
摺動面のブローチ加工、シェービング加工も難しいとい
う欠点があった。

しかもこの形状ではトルク受圧面の面積が限定されるた
め各部品の強度、剛性を大きくする必要もあった。

本発明はこれらの欠点を解消するためになされたもので
ある。

すなわち本発明は、ローター回転面と平行をなすサポー
トの平面部を有し、この平面部に形成されたローター径
外方に開いた陥Ｕ字形の開口に、摩擦パッドをローター
軸方向移動可能に支承せしめるようにしたディスクブレ
ーキにおいて、前記サポート開口のローター周方向片側
の内側壁面からローター径内方の底面の一部にわたって
これらの面を覆うように設けられた略り字状の本体部と
、この本体部の一部においてローター周方向に屈曲延出
して形成されかつ前記サポート内側壁の小切欠きに凹凸
嵌合する突起部と、前記本体部から延出されたサポート
平面部への取着用舌片と、前記本体部のローター径内方
および外方の端部において圧接パッドのローター径内方
および外方の端面に可撓的に係合するバネ部とを備え、
不錆材又は難錆材からなる摩擦パッド支持具を、前記サ
ポート開口の周方向両側内側壁部に一対に組付け、これ
ら一対の摩擦パッド支持具のバネ部により、摩擦パッド
をローター径方向に関して挟持するようにしたデ゛イス
クブレー牛をその要旨とするものである。

本発明を図面に示す一実施例に基づいて説明すると、第
１図及び第２図イ、口において１はローター、２はサポ
ートであり、該ローターの回転面と平行をなす平面部３
には、ローター１径外方側に開いた開口４が形成されて
いると共に、この開口４によって図の左右に区分された
腕部５，５′にはキャリパ６の案内用ガイドピン７．７
′が固着されている。

８，８′はサポート開口４の図の左右の内側壁面に夫々
形成された小切欠部である。

９は摩擦パッド、１０．１０’は夫々板材を屈曲してな
る左右同型のパッドクリップであり、前記サポート開口
４の側壁と摩擦パッド９の側端面との間に介挿される本
体部と、前記サポート開口４の側壁に形成された小切欠
８又は８′に嵌合しうる突起部１１，１１’と、該サポ
ート側壁をローター１軸方向について抱持しうる舌片１
２，１２’と、摩擦パッド９をローター１径方向の上・
下端面にて挟持しうる上・下のバネ部１３．１３’、
１４ 。

１４′とを備えている。

この様な構成においては、サポート２に取着されたパッ
ドクリップ１０又は１０′が摩擦パッド９との摺動面を
形成するから、このパッドクリップ１０．１０’に不錆
材を用いることによって前記摩擦パッド９の固着の虞れ
は軽減されると共に、はぼ摩擦パッド９の側端面全長に
亘っての大きなトルク受圧面をとることができ、更にパ
ッドクリップ１０．１０’の摩擦パッド９上下端面を挟
持する一方のバネ部１３．１３’（又は１４．１４’）
に図示の如く可撓性を与えれば該摩擦パッド９の支持状
態も他の部品を要することなく安定するという利点もあ
る。

以上述べた如く本発明よりなる摩擦パッド支持構造は、
簡単なる構成のパッドクリップによって摩擦パッドをサ
ビ固着することなく支持することができ、またトルク受
圧面を大きくとることができるなどその実用上の利益は
極めて犬なるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので第１図はディスク
プレー千の正面図、第２図イ９口は摩擦パッド及びパッ
ドクリップの組付けを説明する単品組合せ図であり、第
２図イはその平面図、第２図口は正面図である。 １・・・・・・ローター、２・・・・・・サポート、３
・・・・・・平面部、４・・・・・・開口、５，５′・
・・・・・腕部、６・・・・・・キャリパ、？ 、 ７
／・・・・・・ガイドピン、８，８′・・・・・・小
切欠、９・・・・・・摩擦パッド、ｉｏ、ｉｏ’・・・
・・・パッドクリップ、１１，１１’・・・、・・突起
部、１２．１２’・・曲舌片、１３．１３’、１４，１
４’・・・・・・バネ部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ローター回転面と平行をなすサポートの平面部を有
   し、この平面部に形成されたローター径外方に開いた略
   Ｕ字形の開口に、摩擦パッドをローター軸方向移動可能
   に支承せしめるようにしたディスクブレーキにおいて、
   前記サポート開口のローター周方向片側の内側壁面から
   ローター径内方の底面の一部にわたってこれらの面を覆
   うように設けられた略り字状の本体部と、この本体部の
   一部においてローター周方向に屈曲延出して形成されか
   つ前記サポート内側壁の小切欠きに凹凸嵌合する突起部
   と、前記本体部から延出されたサポート平面部への取着
   用舌片と、前記本体部のローター径内方および外方の端
   部において摩擦パッドのローター径内方および外方の端
   面に可撓的に係合するバネ部とを備え、不錆材又は難錆
   材からなる摩擦パッド支持具を、前記サポート開口の周
   方向両側内側壁部に一対に組付け、これら一対の摩擦パ
   ッド支持具のバネ部により、摩擦パッドをローター径方
   向に関して挟持するようにしたディスクブレーキ。