JPS5920470B2 - 昇華転写紙 - Google Patents

昇華転写紙

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JPS5920470B2
JPS5920470B2 JP49138133A JP13813374A JPS5920470B2 JP S5920470 B2 JPS5920470 B2 JP S5920470B2 JP 49138133 A JP49138133 A JP 49138133A JP 13813374 A JP13813374 A JP 13813374A JP S5920470 B2 JPS5920470 B2 JP S5920470B2
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JP
Japan
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transfer
transfer paper
paper
sublimation transfer
sublimation
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Expired
Application number
JP49138133A
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English (en)
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JPS5166012A (ja
Inventor
帝司 上岡
晃 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は布、プラスチック、アルミニウム、木材等の被
転写体に図柄を施す際に利用する昇華転写紙に関し、更
に詳しくは汚れ或いはゴースト現象がなく高濃度の転写
像を与える昇華転写紙に関するものである。
従来この昇華転写方法は特公昭39−18793号に記
載されている様に、昇華性染料例えばトリフェニルメタ
ン系塩基性染料、分散染料、スモーク染料、有機溶剤可
溶染料、酸性染料、カチオン染料等とバインダーとして
好ましくはかかる昇華性染料に染色されにくくかつ昇華
性染料の融点又は軟化点より高温度の軟化点を有する例
えば捺染用の糊剤を、また溶媒として水または有機溶剤
を使用しこれらの昇華性染料、バインダー、溶媒の適量
をボールミル等により混合してインキを調製し、該イン
キにより紙等の転写紙ベースにグラビヤ、フレキソ等の
適当な印刷方法で所望の図柄を形成して転写紙を作り、
このようにして得られた転写紙と被転写体を重ね合わせ
、加熱加圧して転写紙に形成されている昇華性染料を昇
華せしめ、昇華蒸気を被転写体に凝固させて被転写体に
図柄を形成する方法である。
従来、この様な昇華転写方法において転写紙に用いられ
る転写紙ベースはクをノーコート紙、薄葉紙等の紙が用
いられていた。
しかしこれらの転写紙ベースに昇華性染料を含んだイン
キで図柄を印刷し重ね合せるか又は巻取つておくとイン
キ層中の昇華性染料が重つた転写紙の裏面に次第に移り
いわゆる裏うつり現象を起す。このような裏うつりを起
した転写紙を用いて昇華転写を行うと被転写体に裏うつ
りによる汚れ、即ち転写紙の裏面の裏うつり現象により
吸着した昇華性染料が熱転写時に昇華し被転写体の図柄
以外の場所或いは図柄に被さつて他の色が染着する所謂
汚れ或いはゴースト現象を起し製品を不良にしてしまう
。また裏うつりにより転写紙の図柄部分の昇華性染料の
一部が他の転写紙の裏面に移つているので、図柄の試料
濃度が減少し、被転写体に十分な濃度の図柄を転写出来
ない場合が多い。従来この様な裏うつりを防止する方法
としてインキに多量の接着剤を混合したりまた特開昭4
6=996、特公昭48−11409、特開昭48−4
5318、特開昭48−97612、特開昭48−82
182、特公昭49−21602、特開昭49−129
16等で示されている様に昇華性染料を含んだインキで
印刷后、印刷面にポリ− ビニルアルコール、メチルセ
ルロース、シリコーン樹脂、ポリアマイド等をオーバコ
ートする方法が提案されている。
しかしこれらの方法はいずれも昇華性染料の昇華能力を
著しく減少させるもので被転写体に十分な濃度の図柄を
形成することが出来ず、このために多量の昇華性染料を
必要としたり熱転写機の速度を遅くするなど新たな欠点
を伴い裏うつり防止方法としては適切な解決法となつて
いない。
而して、本発明の主な目的は上記した種々の欠点を改良
して、特に汚れ、ゴースト等の発生がなく、しかも高濃
度の転写像を能率よく与える昇華転写紙を提供すること
である。本発明の他の目的及び特徴とするところは以下
の記載からより一層明らかとなろう。
本発明は転写紙ベースに昇華性染料を含んだインキで所
望の図柄を印刷した昇華転写紙の非印刷面(裏面)及び
印刷面上の少くとも1方にスチレン、スチレン誘導体及
びアルケン類から選ばれた少くとも1種以上の単量体と
無水マレイン酸の共重合体を主たる成分とする塗被層を
形成せしめたことを特徴とする昇華転写紙である。
本発明者の研究によれば、スチレン、スチレン誘導体及
びアルケン類から選ばれた少くとも1種以上の単量体と
無水マレイン酸の共重合体を主たる成分とする塗被層を
昇華転写紙の非印刷面及び印刷面上の少くとも一方に形
成せしめた場合には昇華性染料の昇華能力を著しく減少
させることなく昇華性染料の裏うつりが効果的に防止で
きることが見い出された。
本発明の昇華転写紙は重ね合わせたり或いは巻取つた状
態にしておいてもインキ層中の昇華性染料が重なつた他
の転写紙の裏面に移行するのが妨げられるので、熱昇華
転写において被転写体に、転写紙裏面の汚れに基因する
、汚れやゴースト等の発生がなく、しかも高濃度の転写
像が効率良く与えられるものである。本発明において使
用するスチレン、スチレン誘導体及びアルケン類から選
ばれる少くとも1種以上の単量体と無水マレイン酸の共
重合体としてはスチレン・無水マレイン酸共重合体、n
−ブテン無水マレイン酸共重合体、イソブテン・無水マ
レイン酸共重合体、n−ベンゼン・無水マレイン酸共重
合体、2−メチル−1−ブテン・無水マレイン酸共重合
体、4−メチル−1−ベンゼン・無水マレイン酸共重合
体、1・3ヘプタジエン・無水マレイン酸共重合体、ト
リメチルベンゼン・無水マレイン酸共重合体等が例示さ
れるが、特に好ましいのはスチレン・無水マレイン酸共
重合体、イソブテン・無水マレイン酸共重合体、トリメ
チルベンゼン・無水マレイン酸共重合体である。
これらの共重合体は使用に際しては単独で用いてもよい
し、2種以上を混合して用いてもよい。これらの共重合
体のうち水に容易に溶解するものは水のみを溶媒として
用いることができるが、水に容易に溶けないかあるいは
不溶のものは例えば苛性カリ、苛性ソーダ等の苛性アル
カリ、炭酸アルカリ、炭酸アンモニウム、アンモニア有
機アミン、酢酸アルカリ、酢酸アンモニウムなどの塩基
性物質を1種以上含む水に溶かして使用するか或いは有
機/溶剤に溶かして使用する。
なお水または塩基性物質を含む水に溶解するようにする
ためにはカルボキシル基を側鎖にもつ単量体単位が共重
合体中に最低10重量%存在することが必要であり、好
ましくは30〜85重量%である。またこれらの共重合
体は接着力が発現できるように最低50程度の重合度を
持つことが好ましい。かかる共重合体を昇華転写紙に塗
被する際に生じる紙のカールを改良するために、また塗
被液の流動性或いは泡等の塗抹適性を改良する目的で、
従来塗被紙の製造に用いられている顔料、接着剤、分散
剤、消泡剤、サイズ剤、耐水化剤、PH調節剤、妨腐剤
等を本発明の共重合体塗液に適宜添加することが出来る
顔料としてはカオリン、クレー、水酸化アルミニウム、
タルク、二酸化チタン、サチンホワイト、酸化亜鉛、炭
酸カルシウム、硫酸バリウム、プラスチツクピグメント
、コロイダルシリカ、無水珪酸等が用いられるが、その
添加量は転写紙の非印刷面(裏面)に裏うつり防止のた
めの塗被層を形成する場合には、本発明の共重合体10
0重量部に対して200重量部を越えて使用すると昇華
性染料が顔料に吸着して裏うつり防止効果が著しく減少
するのでO〜200重量部、好ましくは100重量部以
下の範囲で用いられる。一方転写紙の印刷面上にオーバ
ーコートして裏うつり防止のための塗被層を形成する場
合には、昇華効率の低下、転写濃度の低下を防ぐために
本発″明の共重合体100重量部に対して顔料は30重
量部以下に留める必要がある。また接着剤としては澱粉
、カゼイン、カルボキシメチルセルローズ、ヒドロキシ
メチルセルローズ、ポリビニルアルコール、ゼラチン、
合成樹脂ラテツクス等が用いられるが裏うつり防止効果
及び昇華転写効率の低下を避けるためにその使用量は本
発明の共重合体100重量部に対してO〜100重量部
、好ましくは50重量部以下である。本発明の塗被液は
一般の塗被紙の製造に用いられるブレードコーター、エ
アーナイフコーターロールコーター、ブラシコーター、
カーテンコーター、チヤンプレツクスコータ一、バーコ
ーターグラビアコータ一、スプレーコーター、エクスト
ル型ドライコーター、サイズプレス等の塗被装置を設け
たオンマシンまたはオフマシンコーターによつて塗被さ
れる。
またグラビア印刷機、オフセツト印刷機、凸版印刷機、
フレキソ印刷機等の従来公知の印刷機上で所望の図柄の
印刷前或いは印刷后に水溶液または有機溶媒系で塗被さ
れる。塗被量は約0.1〜20f7/M2の範囲であり
、一般に非印刷面に塗被する場合には1〜107/Tr
l、印刷面上に塗被する場合には0.5〜6y/M2の
範囲が好ましい。また裏うつりの防止効果に応じて塗被
回数を1度以上にすることもできる。本発明のスチレン
、スチレン誘導体及びアルケン類から選ばれた少くとも
1種以上の単量体と無水マレイン酸の共重合体を主たる
成分とする裏うつり防止のための塗被層は昇華転写紙の
非印刷面或いは印刷面上の少くとも一方に形成されれば
所望の効果を発揮することができる、この場合特に非印
刷面に形成した方が転写効率を低下させないので好まし
い。
勿論非印刷面と印刷面上の両面に裏うつり防止のための
塗被層を形成することもでき、この場合には塗被量を減
少させることができ、しかも塗被ムラ、ピンホール等に
基因する裏うつり防止のための塗被層の欠陥がカバー出
来るので極めて優れた転写効率と裏うつり防止効果を有
する昇華転写紙が得られるので最も好ましい。転写紙ベ
ースとしては上質紙、グラビア用紙、アート紙、合成樹
脂フイルム、アルミ泊貼り合わせ紙等のシート状物質が
使用される。また本発明における昇華性染料を含んだイ
ンキとしては例えばフランス国特許第1585119号
、第1574528号、第1223330号、特公昭3
9−18793号、特公昭47−44054号、特開昭
46−996号、特開昭49−12916号、特開昭4
9−12917号等に示される所謂昇華性染料を含んだ
インキが全て使用され得るものである。
以下本発明の実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明
するが勿論本発明はこれらの例に限定されるものではな
い。
なお、実施例において示す部はいずれも重量部を意味す
る。実施例 1〜4 米坪60y/m゛の原紙に表−1で示す様な各種の塗被
組成物を用いて、片面当りの固形分塗被量がそれぞれ表
−1で示す様な割合いになるように両面塗被し乾燥後、
連続してグロスキヤレンダ一処理して巻き取り、昇華転
写用原紙を作製した。
この昇華転写用原紙の表面にエチルセルローズ(ハーキ
ュレス社製、商品名エチルセルローズN7CP)70部
、アストラゾンブル一BG眺120%(C.I5lOO
5オキサジン系塩基性染料)70部及び炭酸ソーダ70
部をキシレンとブタノールとの混合溶剤(混合比8:2
)790部に加えボールミル中にて充分混練して得た昇
華性染料を含む青色インキを用いてグラビア方式によつ
て所望の模様を印刷して昇華転写紙の巻き取りを作製し
た。この巻き取りを40℃の室内に7日間放置した後巻
き戻して裏うつり現象を調べたところ全ての実施例にお
いて裏うつりは発生していなかつた。またこの転写紙を
用いて18『C3O秒間の加熱条件でポリアクリロニト
リル繊維の白布に転写させたところ高濃度で極めて鮮明
な転写像を得ることができた。対照例 1〜3 実施例1で使用した607/mlの原紙を直接昇華転写
用原紙として使用した場合(対照例1)及び表−1に示
すような塗被組成物を用いた以外実施例と全く同じよう
にして昇華転写用原紙を作製した。
これら3種類の昇華転写用原紙を使用した以外は実施例
と全く同様にして昇華転写紙を作製し、同じ条件でテス
トを行つた結果を表−1に併記した。表−1に示したよ
うに、対照例においてはいずれの場合にも転写紙裏面へ
の裏うつり現象が生じ、被転写体にもそれに基因する汚
れが著しく認められ、さらに裏うつり現象によつて転写
紙のインキ層中の昇華性染料が著しく減少しているため
、被転写体に得られた転写像のインキ濃度が著しく低く
不良であつた。
実施例 5〜7 米坪60r/Trlの原紙の片面にアンダーコーテイン
グとしてカゼイン60部、サチンホワイト40部を主成
分とする塗被液を固形分で5y/M2になるように塗被
し乾燥して昇華転写用原紙とした。
この昇華転写用原紙の塗被層面に実施例1と同じ昇華性
染料を含んだインキで所望の図柄を印刷し、引き続いて
印刷面に表−2に示すような各種の塗被組成物を固形分
で37/7rIになるように塗被、乾燥して昇華転写紙
の巻き取りを作製した。この巻き取りを40℃の室内に
20日間放置したのち巻き戻して裏うつり現象を調べた
ところ全ての実施例において裏うつりは発生していなか
つた。またこの転写紙を用いて180℃30秒間の加熱
条件でポリアクリロニトリル繊維の白布に転写させたと
ころ高濃度で極めて鮮明な転写像を得ることができた。
対照例 4〜6 表−2に示すような各種の塗被組成物をそれぞれ表−2
に示したような塗被量で塗被した以外は全く実施例5と
同様にして昇華転写紙を作成し、実施例と同じ条件でテ
ストを行い、その結果を表一2に併記した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 転写紙ベースに昇華性染料を含んだインキで所望の
    図柄を印刷した昇華転写紙の非印刷面(裏面)及び印刷
    面上の少くとも1方にスチレン、スチレン誘導体及びア
    ルケン類から選ばれた少くとも1種以上の単量体と無水
    マレイン酸の共重合体を主たる成分とする塗被層を形成
    せしめたことを特徴とする昇華転写紙。
JP49138133A 1974-11-30 1974-11-30 昇華転写紙 Expired JPS5920470B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP49138133A JPS5920470B2 (ja) 1974-11-30 1974-11-30 昇華転写紙

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP49138133A JPS5920470B2 (ja) 1974-11-30 1974-11-30 昇華転写紙

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5166012A JPS5166012A (ja) 1976-06-08
JPS5920470B2 true JPS5920470B2 (ja) 1984-05-14

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ID=15214744

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JP49138133A Expired JPS5920470B2 (ja) 1974-11-30 1974-11-30 昇華転写紙

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9108273B2 (en) 2011-09-29 2015-08-18 H.C. Starck Inc. Methods of manufacturing large-area sputtering targets using interlocking joints

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JPH0632974B2 (ja) * 1983-10-15 1994-05-02 ソニーケミカル 株式会社 昇華転写式ハードコピー用インクリボン

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US9108273B2 (en) 2011-09-29 2015-08-18 H.C. Starck Inc. Methods of manufacturing large-area sputtering targets using interlocking joints
US9120183B2 (en) 2011-09-29 2015-09-01 H.C. Starck Inc. Methods of manufacturing large-area sputtering targets

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Publication number Publication date
JPS5166012A (ja) 1976-06-08

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