JPS592045B2 - 数値制御機械における位置決めの温度補償方法および装置 - Google Patents

数値制御機械における位置決めの温度補償方法および装置

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JPS592045B2
JPS592045B2 JP3124878A JP3124878A JPS592045B2 JP S592045 B2 JPS592045 B2 JP S592045B2 JP 3124878 A JP3124878 A JP 3124878A JP 3124878 A JP3124878 A JP 3124878A JP S592045 B2 JPS592045 B2 JP S592045B2
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nut
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尚一 安場
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Okuma Machinery Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は数値制御機械の送りねじの熱変位による移動体
位置決め娯差を補正するものに関し特に送りねじの軸方
向温度の差を考慮した熱変位補正装置に係る。
例えば旋盤のようにナツトを介し送りねじの回転により
ベツド上を案内面に沿つて移動し位置決めされるものは
、移動量に見合う回転量が送りねじに与えられ位置決め
される。
しかし送りねじとナツトとの摩擦熱で送りねじ自身が伸
び位置決めに誤差を生ずる。従来この種の熱変位補正対
策としてはナツトを旋回可能に軸承し送りねじの伸び量
だけナツトをその伸びを打消す方向に旋回させるか或い
はナツト温度とベツド温度の差を測定し基準点からナツ
ト螺合部の距離に比例した補正量を制御装置に与え送り
ねじの回転量を補正してい″た。これらの方法はいずれ
も送りねじの軸方向温度分布を全長に亘り一様とみなし
て行つている。しかし熱発生源となるナツトとの螺合部
が部分的に集中することもあり、その温度分布は一様で
なく、したがつて伸びの状態も一様でない。そのため前
記方法では往復台等の基点からの位置により実際の伸び
量とは違つた補正量を与える箇所が必然的に生じてくる
。本発明は上記の点を考慮してその第1の発明は送りね
じ上をナツトが通過することによつて起る機体より高い
ねじ軸方向の温度分布を求め、送りねじを基点から適宜
の間隔に分割し、各分割区分間の温度とねじ基点からの
距離とによつて熱変位量を求め、これを補正量として位
置決め誤差を補正するようになしたものである。
第2の発明はこの方法を実施する装置で機体の温度検出
手段と送りねじ上の測定点の温度検出手段と、温度差算
出回路と、ゲート回路群と補正量演算回路と補正量記憶
回路と、補正量にて補正する制御回路とを付加したもの
である。
第3の発明は機体の温度検出手段と、ナツトの温度検出
手段と温度差算出回路とゲート回路群とナツト最多移動
点算出回路と補正量演算回路と、補正量記憶回路と、補
正する演算回路とを付加したものである。
第1の実施態様は送りねじの使用状態を監視し、軸方向
温度分布計算式から送りねじ各部の補正量を算出しその
値で指令値を補正して位置決めを行なわせるようにした
ものである。即ち連続的に機械を作動させたときの送り
ねじの温度は第1図に示すように時間とともに上昇し、
定常状態に達する。定常状態における温度分布を求める
ための熱伝導式は、中田ら(昭和37−5機械学会論文
集)の考えにしたがい、送りねじが全長に亘リナツト熱
源によりまんべんなくあたためられているとし、送りね
じの軸方向座標をxとし、x点における送りねじ温度を
θとすれば次式であられされる。▼!〜 ただし 次式で表わされる。
ただし その分布状態は第2図のようである。
本発明では定常状態はもちろんのこと定常状態前におい
ても送りねじにおけるナツトの最多移動点を最高温度点
とみなし、前記温度分布関数(2)式によつて送りねじ
の温度を近似的に求めて補正量の基準とするものである
。但し前記α(送りねじの境界熱伝達率)は温度により
異なるが実用精度には大きな影響を与えないため定数と
した。本発明の第1の実施態様を図3ないし図7により
旋盤の縦方向送り制御に関して説明する。
1は上面に摺動面2を刻設したベツドであり、3はベツ
ド1の片側上面に固着された主軸台である。
4はベツド1上で主軸台3に対向し移動可能に載置され
緊定可能な心押台である。
5はベツド1の側面に固着されたモータでその出力軸は
減速機6を介して送りねじ7と連結されている。
送りねじ7は両端をベツド1に装着された軸受8,8′
を介して回転可能に軸承され且心押側軸部に装着された
スラスト軸受9,9′により軸方向の動きを規制されて
いる。11は前記摺動面2上を摺動可能に載置された往
復台でその下面に固着されたナツト10が送りねじ7と
螺合されている。
12は往復台11上を前記摺動方向と直交する方向に摺
動可能で図示せぬモータにより駆動される横送り台であ
りその上面には水平面内で旋回可能な刃物台13が緊定
され工具14を保持している。
前記主軸台3と心押台4の間には工作物15が保持され
ている。16はベツド1の切粉あるいは切削液などの熱
影響を受けない位置に貼付けられベツド1の温度を抵抗
変化として検出する検出子例えばサーミスタの如き第1
感熱抵抗素子である。
17はナツト11の側面に貼付けられその温度を抵抗変
化として検出する検出子例えばサーミスタの如き第2感
熱抵抗素子である。
次に制御系について説明すると21は制御演算回路であ
り工具14による加工を行うため往復台11の位置決め
座標値Xやその送り速度等を具体値とする指令値Xをテ
ープ等により入力され後述する送りねじ7の熱変位量に
相当する補正量δnにより前記指令値Xの座標値xを減
算した値の位置に往復台11を位置決めすべき補正指令
値を出力する。
22は該制御演算回路21の補正指令値に従いモータ5
を駆動させるモータ駆動回路である。
23は第1ゲート回路であり工作物15が換わるとナツ
ト10の最も頻繁に移動する区間がずれ送りねじ7軸上
の温度分布も変わり以前の工作物15を基にした補正量
ではしだいに加工誤差を起こし補正量修正を行なわせる
必要を生ずるのでそのとき別途手段により入力されるナ
ツト最多移動点変更信号aにより指令値Xを通す。
このナツト最多移動点変更信号aは工作物15が変わり
ナツト10の最も多く移動するねじ軸7上の点に変更が
ある場合であつて、工作物15の加工誤差が大きくなつ
た場合に出力される信号で、数値制御装置内の図示しな
い回路から出力される。24はナツト最多移動点算出回
路であり、第1ゲート回路23を通つた指令値父に基づ
き送りねじ7軸上の点をナツト10が何回移動したかを
求めるため指令値Xの1つの送り指令座標区間例えば座
標値X4〜X9を切削送りするときこの間をナツト通過
回数1とし往復送りするときはナツト通過回数2とする
ように各座標値のナツト通過回数を加算し、最大値とな
る座標値をナツト最多移動点Xmとして出力する。
25は前記第1、第2感熱抵抗素子16,17の出力か
らベツド1とナツト10の温度差θpを出力する温度差
算出回路である。
26は位置決め補正量を修正する必要が生じたとき別途
手段により入力される補正量修正信号bにより前記温度
差θp出力を通す第2ゲート回路である。
この補正量修正信号bは工作物15の加工誤差が大きく
なつて今までの位置決め補正量では不具合となり、補正
量を修正する必要が正じた場合に出力される信号であつ
て、数値制御装置内の図示しない回路から出される。2
7は予め別途入力手段により入力された送りねじ7のス
ラスト軸受9を基点としねじ部全長Lを等分割(本例で
は10等分)した各座標値x1・・・・・・Xn・・・
・・・XlOを記憶し前記補正量修正信号bが入力され
ると前記座標値x1・・・Xn・・・XlOを順次出力
する分割点記憶回路である。
28は(2)式の前記温度分布関数θ(支)と送りねじ
7の基点(スラスト軸受9)からのその軸線上任意点の
座標で表わされる距離から該点における熱変位による補
正量を算出する機能をもつた補正量演算回路である。
即ち該回路28はまず前記ナツト最多移動点算出回路2
4の出力座標値Xmを図2における最高温度位置0点と
みなし前記関数θ(x)を座標変換してθ(x−Xm)
とし、さらに前記温度差算出回路25の出力温度差θp
を前記熱源体温度θoとみなすことによつて送りねじ7
の温度分布関数は下記のようになる。次に分割点記憶回
路27から順次出力される座標値x1・・・・・・Xn
・・・・・・XlOと前記(2Y式の関数θ(x−Xm
)から各座標値の補正量δ1・・・δn・・・δ10が
下記のように順次出力される。ただし ′ −?ノ1VVゞJ′ハ′ンシ7JハVI)?29
は補正量演算回路28の出力補正量δビ・・δn・・・
δ10を分割点記憶回路27の出力座標値x1・・・X
n・・・XlOに対応して記憶し加工時において入力さ
れる指令値Xの座標値xに最も近い基点側分割点座標値
Xnに記憶された補正量δnを出力し前記制御演算回路
21へ送る補正量記憶回路である。
次に作用について説明する。
図4に示すように最終形状を段付軸となす丸棒工作物1
5を3工程で加工するとして工具14の送りをまず始点
イから主軸中心へ向かつて点口まで前進し点ハまでの直
径D1の旋削加工を行い次いで点二に後退した後点ホに
戻つて第1工程を終了し、以下同様にして点ホ,へ,卜
,チ,リを経る直径D2の旋削加工第2工程、点リ,ヌ
,ル,ヲからイに戻る直径D3の旋削加工第3工程を行
うものとする。指令値Xの点イからヲ迄の送りねじ軸方
向の座標値のうち点イ,口,ホ,へ,り,ヌ(X4)、
点ル,ヲ(X5)、点卜,チ,(X7)、点ハ,二(X
,)とする。加工作業開始前に補正量修正信号bで第2
ゲート回路26が開かれる。しかしベツド1とナツト1
0には温度差がなく温度差算出回路25の出力は零であ
るため補正量演算回路28からの出力は零であり補正量
記憶回路29に記憶される補正量も零となる。加工作業
が開始されると指令値Xは制御演算回路21に送られる
とともに先に補正量が全て零と記憶された補正量記憶回
路29に送られるが該記憶回路29から出力される補正
量は零であるため制御演算回路21は指令値又の座標値
xに往復台11を位置決めするモータ5の補正指令値を
モータ駆動回路22に出力する。該駆動回路22により
モータ5が回転され減速機6送りねじ7、ナツ口0を介
して往復台11が移動され、工具14により工作物15
の旋削加工が行なわれる。加工時間の経過とともに送り
ねじ7とナツト10はその摩擦熱により温度上昇し送り
ねじ7が伸び工作物15に軸方向(x方向)の寸法誤差
を生じさせる。誤差が大きくなつたときナツト最多移動
点変更信号aで第1ゲート回路23を開き、また補正量
修正信号bで第2ゲート回路26を開く、指令値Xは第
1ゲート回路23を通リナツト最多移動点算出回路24
に入力される。該算出回路24では指令値Xからその工
程順に従いまず第1工程のうち点口〜ハ間切削送り指令
がその座標値X4〜X9間のナツト移動回数1とされる
。続いて点二〜ホ間戻し送り指令が座標値X9〜X4間
のナツト移動回数1として前記口〜ハ間の前記回数1に
加算されその結果座標値X4〜X9間のナツト移動回数
は2となる。以下同様にして第2工程の点へ〜卜、点チ
〜リ間の各送り指令が座標値X4〜X7間のナツト移動
回数2として第1工程の回数に加算される。第3工程の
点ヌ〜ル,ヲ〜イ間の各送り指令が座標値X4〜X5間
のナツト移動回数2として第1、第2工程の回数に加算
される。その結果ナツト移動回数は座標値X4〜X5が
6で最大となり、その中間点座標値X4.5がナツト最
多移動点Xmとして出力される。前記補正量修正信号b
で第2ゲート回路26は、温度差算出回路25から出力
されたベツド1とナツト10の温度差θpを通過させる
。また分割点記憶回路27は補正量修正信号bにより記
憶された座標値X1・・・・・・XlOを順次出力する
。補正量演算回路28は入力されたナツト最多移動点X
4.5と温度差θpと座標値X1・・・XlOからまず
座標X1における補正量δ1を出力する。出力された補
正量δ1は補正量記憶回路29に入力され前記分割点記
憶回路27の出力座標値X1の補正量として記憶される
以下同様にして座標値X2・・・・・・XlOの補正量
δ2・・・・・・δ10が補正量演算回路28により順
次演算され、そして補正量記憶回路29にその座標に対
する補正量としてX1のときと同様にして記憶される。
該記憶回路29に補正量が記憶された以後補正量記憶回
路29では入力されたXの値に対する座標値例えばX4
に基づき補正量δ4が出力される。座標値がX6.5の
ようなときはその座標値に最も近い基点側座標値X6の
補正量δ6が出力される。制御演算回路21は指令値文
の値である座標値X4から前記補正量δ4を減算した補
正指令値を出力する。このようにして送りねじ7は自身
が温度上昇によつて伸びた量だけ回転量を減らされるた
め工具14の停止位置は前記伸び量を補正される。作業
開始からナツト10の温度が定常状態に対する迄の間は
度々補正量修正信号bを入力し、その時のベツド1とナ
ツト10の温度差に応じた補正量を補正量演算回路28
にて求め補正量記憶回路29の記憶を修正させる必要が
ある。工作物15が変更されナツト最多移動点が変わつ
たときは変更後の工作物指令値Xに基づくナツト最多移
動点Xmを算出し新しい補正量を補正量記憶回路29に
記憶させるべきであるが実際上は変更後直ちに温度分布
が変わることはないため暫くの間変更前に補正量記憶回
路29に記憶された補正量に従つて加工を行つても支障
を来たすものではないと考えられる。しかし加工誤差が
認められた後ナツト最多移動点変更信号aと補正量修正
信号bを入力し上記作用に従つて補正量記憶回路29内
の補正量を修正する必要がある。定常状態に達した後は
工具14の作動範囲が大きく変化したり気温によるベツ
ド温度変化がないかぎり補正量修正を行う必要はない。
本発明の第2の実施態様は送りねじの温度分布を移動体
側に設けた温度検出装置により送りねじの多数力所を測
定して求め補正量の基準とするものであり図8ないし図
11により説明する。制御される機械は第1の実施態様
と同じであり同部材については同符号を付して説明を省
略する。31は往復台11の下面にナツト10と並んで
固着された枠体であり、該枠体31内にはソレノイド3
2が設けられている。
33はソレノイド32を貫通し枠体31内を摺動可能で
ばね34により送りねじ7から遠ざかる方向に付勢され
た軸である。
35は軸33の先端に固着された応答性のよい例えばサ
ーミスタの如き第3感熱抵抗素子であり軸33がソレノ
イド32の励磁により押出されたとき送りねじ7の外周
面に接触しその温度を抵抗変化として検出するものであ
る。
41は入力された指令値Xの値である座標値xから後述
する補正量δnを減算した補正指令値を出力し、その動
作完了後温度測定信号Cを出力する制御演算回路である
42は第3ゲート回路であり送りねじ7の温度変化によ
る加工誤差が大きくなつたとき別途手段にて入力される
補正量修正信号bにより前記温度測定信号Cを通す。
但し補正量修正信号bは補正量修正動作が完了するまで
保持される。ソレノイド32は第3ゲート回路42を通
つた温度測定信号Cが入力されたとき励磁される。25
は第1、第3感熱抵抗素子16,35の出力からベツド
1と送りねじ7軸上の任意点座標値Xnの温度差θnを
出力する温度差算出回路である。
43は前記補正量修正量修正信号bにより指令値Xを通
す第4ゲート回路である。
48は入力された指令値Xの座標値Xnと温度差θnお
よびこれらの入力前に既に出力され記憶されている座標
値Xnの基点側1つ手前の温度測定座標値Xn−1とそ
の補正量δn−1から補正量δnを算出する補正量演算
回路である。
すなわちδn=δn−1+γ・θn・(Xn−Xn−1
)・・・・・(11)49は補正量記憶回路であり、指
令値Xと補正量δnを入力され補正量演算回路48にて
補正量δnを求めた指令値Xの座標値Xnに対応して補
正量δnを記憶し加工作業時には入力される指令値Xの
座標値xに最も近い基点側分割点座標値Xnに記憶され
た補正量δnを出力し前記制御演算回路41に送る。
次に作用について説明する。
本例では測定点を送りねじ7のねじ部全長を10等分し
スラスト軸受9側より各分割点座標値をX1・・・・・
・XlOとする。加工作業開始前のベツド1と送りねじ
7の各部とに温度差がないとき補正量修正信号bが入力
されると補正量記憶回路48の全補正量が零になり作業
開始直後は往復台11の位置決めが指令値Xの座標値x
のみにより決められることは第1の実施態様と同じであ
る。加工作業の進行に伴い送りねじ7に温度上昇による
熱変位を生じ工作物15の加工誤差が大きくなつたとき
加工作業を中断し補正量修正信号bにより第2、第3、
第4のゲート回路26,43,42が開かれる。送りね
じ7の温度測定点座標値を指示する指令値Xの座標値X
1が入力されると制御演算回路41、モータ駆動回路2
2によりモータ5が駆動され、減速機6、送りねじ7、
ナツト10を介して往復台11は座標値X1に位置決め
される。位置決め完了後制御演算回路41は温度測定信
号Cを出力しソレノイド32が励磁される。これにより
軸33は枠体31より突出され先端に設けられた第3感
熱抵抗素子35が送りねじ7の表面に接しその温度を抵
抗変化として出力する。一方第1感熱抵抗素子16は常
にベツド1の温度を抵抗変化として出力しており温度差
算出回路25からは前記第1、第3素子16,35の出
力によりベツド1と送りねじ7の軸方向座標値X1にお
ける温度差θ,が出力される。補正量演算回路48にて
ゲート回路26を通つて入力された温度差θ1とゲート
回路43を通つて入力された指令値Xの座標値X1から
該座標値X1における補正量δ1が前記al)式により
求められ出力される。但しAO式に示された補正量δn
−1、座標値Xn−1は座標値X1が最初の測定点であ
るときはいずれも零であるため補正量δ1はとなる。該
補正量δ1は補正量記憶回路49にて指令値Xの値とし
て入力される座標値X,に対応して記憶される。次に指
令値Xの座標値としてX2が入力されると上記座標値X
,のときと同様にして往復台11が座標値X,に位置決
めされ送りねじ7の温度測定が行なわれる。温度差算出
回路25から温度差θ2が出力される。補正量演算回路
48では記憶されている前出力補正量δ1および測定座
標値X1から新たに入力される座標値X2までの距離と
その温度差θ,から補正量δ,が出力される。すなわち
補正量δ2は補正量記憶回路49にて同じく入力された
座標値X,に対応して記憶される。
以下同様にして座標値X3・・・・・・XlOまでの補
正量δ3・・・・・・δ,oが補正量記憶回路49に記
憶されて補正量修正作用を完了する。
それ以後の加工作業に際しては指令値Xの座標値Xとし
てX4が入力されると補正量記憶回路49から補正量δ
4が出力される。制御演算回路41では座標値X4から
補正量δ4を減算した補正指令値が出力される。座標値
がX6.,のときは補正量はδ6とするこのようにして
、送りねじ7は自身が温度上昇によつて伸びた量だけ回
転量を減らされるため工具14の停止位置は前記伸び量
を補正される。送りねじ7の温度が定常状態に達する迄
の間は補正量修正作用を度々行う必要がある。また第2
の実施態様からは温度測定の手段において常時送りねじ
の温度を検出するものを使用すれば加工作業中において
往復台の移動範囲内で送りねじ7の温度を常に測定し補
正量を連続的に修正することも考えられる。
本発明は上記のような工作機械に限られることなく数値
制御方式を使用する他の分野、例えば溶接、自動組立の
位置決めなどにも使用できるのは勿論である。
以上のように本発明は数値制御機械の移動体駆動送りね
じの熱変位による位置決め誤差を、送りねじと螺合する
ナツトとの摩擦によるナツト温度上昇から送りねじ軸方
向の温度分布を算出したり、あるいは送りねじ温度を移
動体に設けた検出装置により直接測定して軸方向の温度
分布を求め、その温度分布から得られる各点温度と基点
から該点までの各増加距離の積を加算して該点における
熱変位量を求め、その値を補正量として指令値に算入し
て位置決めを行うようになしたため移動体の可動範囲に
亘りその停止位置に応じた補正を行い高精度な位置決め
が可能となる特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は送りねじの温度変化図、第2図は熱源体内にお
ける送りねじの軸方向温度分布図、第3図は本発明の第
1の実施態様のプロツク図、第4図は工具軌跡を示す図
、第5図は第4図の工具軌跡による送りねじ軸上のナツ
ト移動回数を示す図、第6図は第4図の工具軌跡による
送りねじの軸方向温度分布図、第7図は第1の実施態様
の補正量の分布を示す図、第8図は第2の実施態様のプ
ロツク図、第9図は第8図の部分A−A断面図、第10
図は送りねじの温度分布図、第11図は第2の実施態様
の補正量の分布を示す図である。 1・・・・・・ベツド、5・・・・・・モータ、7・・
・・・・送りねじ、10・・・・・・ナツト、11・・
・・・・往復台、16,17,35・・・・・・感熱抵
抗素子、21,41・・・・・・制御演算回路、22・
・・・・・モータ駆動回路、23,26,43・・・・
・・ゲート回路、24・・・・・・ナツト最多移動点算
出回路、25・・・・・・温度差算出回路、28,48
・・・・・・補正量演算回路、29,49・・・・・・
補正量記憶回路、X・・・・・・指令値、a・・・・・
・ナツト最多移動点変更信号、b・・・・・・補正量修
正信号。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 テープ等から入力された指令値により制御されるモ
    ータで回転される送りねじと螺合するナットを介して移
    動位置決めされる移動体を有する数量制御機械において
    、切削加工中前記送りねじ上をナットが通過する回数の
    多いことによつて起る機体より高い分の軸方向温度分布
    を求め、送りねじの軸方向動き規制点(基点)から適宜
    の間隔をおいて分割された送りねじ上分割点Xnとその
    基点側1つ手前の分割点Xn−1間距離△Xnと前記温
    度分布から求めた前記分割点温度θ_nと線膨張係数γ
    とを乗じた各分割点間の熱変位量γ・θ_n・△Xnを
    基点側より前記分割点Xnまで加算してその熱変位量を
    求め、その量を補正量として前記指令値を補正して送り
    ねじの熱変位による位置決め誤差を補正する数値制御機
    械における位置決めの温度補償方法。 2 テープ等から入力された指令値により制御されるモ
    ータで回転される送りねじと螺合するナットを介して移
    動位置決めされる移動体を有する数値制御機械において
    、機体の温度を検出する第1検出手段と、前記移動体に
    設けられ補正量修正時送りねじの基点から適宜の間隔を
    おいて分割された送りねじ上の測定点の温度を検出する
    第3検出手段と前記第1及び第3検出手段の出力を演算
    して温度差θ_nを出力する温度差算出回路と、該温度
    差θ_nを補正量修正信号入力時のみ通過させる第2ゲ
    ート回路と、前記補正量修正信号入力時のみ指令値を通
    過させる第4ゲート回路と、第2ゲート回路を通つた温
    度差θ_nと第4ゲート回路を通つた前記指令値の温度
    測定点の座標値Xn並びに該指令座標値Xn入力前の基
    点側指令座標値Xn−1とその補正量δ_n−1および
    線膨張係数γとより前記座標値Xnの補正量δ_nをδ
    _n=δ_n−1+γ・θ_n・(Xn−Xn−1)に
    て出力する補正量演算回路と、前記補正量δ_nをその
    温度測定点座標値Xnに対応してそれぞれ記憶し加工作
    業時に入力される指令値に最も近い基点側温度測定点座
    標値に対応して記憶された補正量を出力する補正量記憶
    回路と、入力される指令値を前記補正量記憶回路から出
    力される補正量にて補正する制御演算回路と、該制御演
    算回路の補正された指令値出力により前記モータを回転
    させるモータ駆動回路とを設け前記移動体の位置決めを
    送りねじ各点に亘り測定された温度と基点から該点まで
    の各増加距離の積を加算して求めた補正量によつて送り
    ねじの熱変位量を補正することを特徴とする数値制御機
    械における位置決めの温度補償装置。 3 テープ等から入力された指令値により制御されるモ
    ータで回転される送りねじと螺合するナットを介して移
    動位置決めされる移動体を有する数値制御機械において
    、機体の温度を検出する第1検出手段と、前記ナット温
    度を検出する第2検出手段と、前記第1及び第2検出手
    段の出力を演算して温度差θ_pを出力する温度差算出
    回路と、前記温度差θ_pを補正量修正信号入力時のみ
    通過させる第2ゲート回路と、指令値の変更に伴いナッ
    トの最も頻繁に通過する点を求めるために入力されるナ
    ット最多移動点変更信号にて前記指令値を通過させる第
    1ゲート回路と、該第1ゲート回路を通過した指令値か
    ら送りねじ軸上の前記ナットの最多移動点を求め最高温
    度点とみなしてその座標値Xmを出力するナット最多移
    動点算出回路と、前記温度差θp及び前記座標値Xm並
    びに前記ナットを熱源となしその温度差θ_pにより加
    熱される送りねじの温度分布関数θ_(_x_)と線膨
    張係数γから送りねじ上の各分割点座標値Xnにおける
    補正量δ_nをδ_n=γ・∫_0^X^nθ_(_x
    _−_x_m_)_d_Xより出力する補正量演算回路
    と、前記送りねじ上の各座標値Xnに対応して前記補正
    量δ_nをそれぞれ記憶し加工作業時に入力される指令
    値に最も近い基点側座標値に対応して記憶された補正量
    を出力する補正量記憶回路と、入力された指令値を前記
    補正量記憶回路から出力される補正量にて補正する制御
    演算回路と、該制御演算回路の補正された指令値出力に
    より前記モータを回転させるモータ駆動回路とを設け、
    前記移動体の位置決めをナット温度を基にナット最多移
    動点を最高温度点とする送りねじの軸方向温度分布関数
    を基点から送りねじ上の該当位置の距離まで積分して求
    められる補正量によつて送りねじの熱変位量を補正する
    ことを特徴とする数値制御機械における位置決めの温度
    補償装置。
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